モデルの構築

注意:

Map ViewerModelBuilder は現時点でベータ版です。 ModelBuilder Early Adopter Community で利用できるフォーラムで、経験の共有やサポートを受ることができます。

モデルは、プロセスを作成するように接続されたモデル エレメントで構成されます。

解析ツールとデータをモデルに追加し、これらのエレメントを相互に接続したり、エレメントのサイズや位置を変更したりできます。

注意:

ModelBuilder は、Ctrl + CCtrl + XCtrl + V キーボード ショートカットの使用など、ツールまたはデータ エレメントのコピーと貼り付けをサポートしていません。

ツールの追加

Map Viewer 解析ツールをモデルに追加して連結することで、完全なワークフローを構築します。

モデルにツールを追加するには、次の手順を実行します。

  1. 必要に応じて、モデルを開き解析セッションに接続し、モデルをアクティブ化する手順を実行します。
  2. [ツールの追加] ツールの追加 をクリックします。

    [ツールの追加] ウィンドウが開き、サポートされているツールのリストが表示されます。

    注意:

    [ツールの追加] が表示されない場合、解析セッションに接続していないか、モデルがアクティブではありません。

  3. 必要に応じて検索バーを使用して名前またはキーワードで検索して、ツール名をクリックして選択します。 一度に複数のツールを選択できます。
  4. [追加] をクリックします。

選択したツールとその出力が ModelBuilder ダイアグラムに追加されます。

サポートされているツール

ほとんどのフィーチャ解析ツールをモデルに追加できます。 今後のリリースでさらに多くのツールがサポートされる予定です。

現在サポートされているフィーチャ解析ツールは次のとおりです: ポイントの集約複合インデックスの計算密度の計算バッファーの作成可視領域の作成集水域の作成境界のディゾルブ重心の検索ホットスポットの検索外れ値の検索ポイント クラスターの検索類似位置の検索テッセレーションの生成ポイントの内挿フィーチャの結合レイヤーのマージレイヤーのオーバーレイ中心と分散の集計近接範囲内での集計エリア内での集計下流解析

次のフィーチャ解析ツールをモデルに追加することは現時点ではサポートされていません: 移動コストの計算、最適な施設の選択、レイヤーへの情報付加、属性と位置による検索、最近接の検索、移動エリアの生成、ルートの計画。 近接範囲内での集計は、モデルから実行した場合の移動モードの使用に対応していません。 ホットスポットの検索および外れ値の検索では、Esri 人口データはサポートされていません。

ラスター解析ツールをモデルに追加することは現時点ではサポートされていません。

データの追加

データは、モデル ダイアグラムに直接追加することも、ツール ダイアログから追加することもできます。

モデルにデータを追加すると、入力データ変数エレメントが作成され、解析ツールへの入力として使用できます。

注意:

モデルにデータを追加しても、そのデータがマップに追加されることはありません。

フィルターが適用されたマップのレイヤーがモデルで使用されている場合、解析でフィルターが優先されます。 マップ レイヤーに対する選択は優先されません。

モデルを実行する前に、フィルターを含むレイヤーが Web マップから削除された場合、完全なデータセットが解析に使用されます。

マップからレイヤーを追加

マップからモデルにレイヤーを追加するには、次の手順に従います。

  1. 必要に応じて、モデルを開き解析セッションに接続し、モデルをアクティブ化する手順を実行します。
  2. アクション ツールバーの [データの追加] データの追加 をクリックします。

    [データの追加] ウィンドウが開き、マップからレイヤーを追加するオプションやレイヤーを参照するオプションが表示されます。

    注意:

    [データの追加] が表示されない場合、解析セッションに接続していないか、モデルがアクティブではありません。

  3. [マップからレイヤーを追加] をクリックします。

    現在の Web マップでサポートされているレイヤーのリストが表示されます。

  4. モデルに追加するレイヤーを選択します。
  5. [確認] をクリックします。

レイヤーが入力データ変数エレメントとして ModelBuilder ダイアグラムに追加されます。

データの参照

モデルにデータを追加するには、次の手順を実行します。

  1. 必要に応じて、モデルを開き解析セッションに接続し、モデルをアクティブ化する手順を実行します。
  2. アクション ツールバーの [データの追加] データの追加 をクリックします。

    [データの追加] ウィンドウが開き、マップからレイヤーを追加するオプションやレイヤーを参照するオプションが表示されます。

    注意:

    [データの追加] が表示されない場合、解析セッションに接続していないか、モデルがアクティブではありません。

  3. [レイヤーの参照] をクリックします。

    [マイ コンテンツ] のレイヤーが表示されます。

  4. [マイ コンテンツ] をクリックし、必要に応じてメニューから別のオプション ([マイ グループ][組織] など) を選択します。
  5. [検索] バーまたは [並べ替え] メニューを使用し、必要に応じてアイテム数を減らすか、アイテムのリストを並べ替えます。
  6. 目的のアイテムで [レイヤーの選択] をクリックし、メニューから 1 つ以上のレイヤーを選択します。
  7. [確認] をクリックします。

レイヤーが入力データ変数エレメントとして ModelBuilder ダイアグラムに追加されます。

ツール ダイアログでのデータの追加

解析ツールを使用してデータを追加するには、次の手順を実行します。

  1. 必要に応じて、ModelBuilder ウィンドウを開きツールを追加する手順を実行します。
  2. ツール エレメントを選択して、エレメント ツールバーの [開く] 開く をクリックするか、ツール エレメントをダブルクリックして、ツール エレメントを開きます。
    注意:

    ツールを開けない場合、解析セッションに接続していないか、モデルがアクティブではありません。

  3. 入力パラメーターの [レイヤー] ボタンをクリックし、入力レイヤーを選択します。 入力レイヤーがマップに追加されていない場合は、次の手順を実行します。
    1. [レイヤーの参照] をクリックします。

      [レイヤーの選択] ウィンドウが開き、[マイ コンテンツ] からのレイヤーが表示されます。

    2. [マイ コンテンツ] をクリックし、必要に応じてメニューから別のオプション ([マイ グループ][組織] など) を選択します。
    3. [検索] バーまたは [並べ替え] メニューを使用し、必要に応じてレイヤー数を減らすか、レイヤーを並べ替えます。
    4. 目的のアイテムで [レイヤーの選択] をクリックし、メニューからレイヤーを選択します。
    5. [確認] をクリックします。
  4. これまでの手順を繰り返して、入力パラメーターを追加します。
  5. ツール ウィンドウで、[確認] をクリックします。

レイヤーは、ModelBuilder ダイアグラムのツール入力および入力データ変数として追加されます。

サポートされるデータ

ModelBuilder では解析ツールへの入力として次のデータ タイプがサポートされています。

  • ホスト フィーチャ レイヤー
  • ホスト テーブル

データとツールの接続

データとツールを ModelBuilder ダイアグラムに追加したら、これらを接続して解析ワークフローを作成できます。 コネクタは、ダイアグラムで直接描画することも、ツール ダイアログから追加することもできます。

データ エレメントとツール エレメントの間の接続を描画するには、次の手順に従います。

  1. 必要に応じて、モデルを開きデータとツールを追加する手順を実行します。
  2. データ エレメントの右側にあるポートをクリックし、ツール エレメントの左側にあるポートにドラッグします。

    入力レイヤーを必要とするパラメーターは、ツール エレメントの下に一覧表示されます。

  3. レイヤーで使用するパラメーターの名前をクリックします ([入力レイヤー] など)。

データ エレメントとツール エレメントの間にコネクタが表示され、ツールが検証されます。 ツール ダイアログを開くと、指定したパラメーターのレイヤー名が表示されます。

ツール パラメーターの設定

ツールには、ツールの実行方法を指定するために更新可能なパラメーターがあります。

ツール パラメーターを設定するには、次の手順に従います。

  1. 必要に応じて、ツールをモデルに追加する手順を実行します。
  2. 次のいずれかを実行します。
    • ツール エレメントをダブルクリックします。
    • ツール エレメントを選択して、エレメント ツールバーの [開く] 開く をクリックします。

    ツール ダイアログが表示されます。

  3. ツールのパラメーターを更新します。

    必須のパラメーターには赤色のドットが表示されています。 データ変数とツールの間に接続を描画した場合、入力レイヤーがダイアログにすでにリストされています。

    ツール パラメーターが設定されると、各パラメーターに指定されているデータまたは値が自動的に検証されます。 データまたは値が無効な場合は、エラー メッセージが表示されます。

    ヒント:

    ヘルプを表示するには、パラメーターの横にあるヘルプ アイコン ポップアップの表示 をクリックします。 [詳細] をクリックして、ヘルプ トピックを開くこともできます。

    モデル内の最後のツールであるか、ツールの結果をマップ上に表示したい場合は、[結果レイヤー] パラメーター グループで [ホスト レイヤーの新規作成] を選択します。

    モデル出力の詳細

  4. [確認] をクリックします。

ツール ダイアログが閉じ、ツールが検証されます。 変更内容を適用せずにダイアログを閉じるには、[キャンセル] または閉じる 閉じる をクリックします。

ツールとデータの検証

検証とは、データが存在し、ツールが実行に必要なすべての要件を満たすように構成されていることをチェックするプロセスのことです。 データとツールをモデルに追加したり、ツール パラメーターを変更したり、モデルを開いたりすると、検証が自動的に実行されます。 モデル内のツール エレメントとデータ エレメントが検証されると、エレメントのスタイルが更新されて最新の状態が示されます。

ダイアグラム エレメントの状態の詳細

検証は、入力データ変数ツール出力データ変数に対して実行されます。

入力データ変数

データ変数がモデル ダイアグラムに追加されると、その変数は自動的に検証され、青色になります。 データが [マップからレイヤーを追加] オプションを使用して追加された場合、マップ レイヤーにフィルターが適用されたときにそのデータが検証されます。

ツール

ツールをモデル ダイアグラムに追加すると、そのツールと出力がグレーで表示されます。これは、必要なツール パラメーターが設定されておらず、有効でないため、そのツールを実行する準備ができていないことを示しています。 ツールは連結されているため、下流ツールは上流ツールの出力に依存します。

ツール パラメーターを設定し、ツール ダイアログで [確定] をクリックすると、ダイアログが閉じ、青色のアイコン 検証 によって、そのツールが検証中であることが示されます。 該当する場合は、下流ツールも検証されます。

次の 3 つの要件がすべて満たされると、ツール エレメントは実行可能としてマークされます (黄色に変わります)。

  • すべての必須パラメーターが指定されている
  • データと値が各パラメーターの要件を満たしている
  • ツール内にエラーが残っていない

出力データ変数

ツールが実行可能状態になると、指定されたパラメーターに基づいて作成されるツールの出力も実行可能に変わります (緑色)。 入力データのステータスが変わると、下流ツールのステータスが変わる可能性があります。

注意:

ツールを実行するために、オプションの出力が実行可能状態になっている必要はありません。 個々のツールの出力の詳細については、そのツールのドキュメントをご参照ください。

エレメントのサイズ変更と移動

モデル エレメントのサイズを変更するには、エレメントを選択してハンドルのいずれかをドラッグします。

モデル エレメントを移動するには、エレメントを選択して、モデル ダイアグラム内の目的の位置にドラッグします。 レイアウト ツールバーの [自動レイアウト] 自動レイアウト をクリックして、モデルを再配置することもできます。

エレメントの名前変更

ツール エレメントやデータ エレメントを追加すると、エレメントのデフォルト名が自動的に生成されます。 エレメント名がすでにモデルで使用されている場合は、名前に一意の番号が付加されます。

エレメントの名前を変更しても、エレメントの値には影響しません。 たとえば、データ変数の名前を Roads から Streets に変更しても、データセットは変更されません。変更されるのはモデル内での名前だけです。

エレメントの名前を変更するには、次の手順を実行します。

  1. エレメントをクリックして選択します。
  2. エレメント ツールバーで、[名前の変更] 名前の変更 をクリックします。
  3. 新しいタイトルを入力し、Enter キーを押すかモデル ダイアグラム上の空白のエリアをクリックして、変更を適用します。

エレメント名が更新されます。

注意:

マップ レイヤーを参照するデータ エレメントの名前を変更すると、データ エレメント ラベルの代わりにレイヤー名がツール ダイアログに表示されます。

エレメントの削除

不要なエレメントをモデル ダイアグラムから削除できます。 エレメントを削除するには、1 つ以上のエレメントを選択して、エレメント ツールバーの [削除] Delete キー をクリックするか、キーボードの Delete キーを押します。

モデルのエレメントを選択するには、次の方法を使用できます。

  • クリック - 個々のエレメントを選択します。
  • ボックス描画または Shift キーを押しながらクリック - 複数のエレメントを選択します。
  • Ctrl+A キー - すべてのエレメントを選択します。
注意:

他のエレメントに接続しているエレメントを削除すると、モデルが壊れる可能性があります。

モデルの保存

編集内容をモデル ダイアグラムに保存するには、モデル ツールバーの [保存] 保存 をクリックします。

ヒント:

[保存] ボタンの横にある青色のドットは、保存されていない変更がモデルに存在することを示しています。

解析セッションから切断する際や別のアクティブなモデルに切り替える際に未保存の変更がある場合、変更内容を保存するか破棄するかがたずねられます。

リソース

詳細については、次のリソースをご参照ください。