注意:
Map Viewer の ModelBuilder は現時点でベータ版です。 ModelBuilder Early Adopter Community で利用できるフォーラムで、経験の共有やサポートを受ることができます。
次のトピックでは、ModelBuilder を使用する際に知っておくべき重要な用語について説明します。
モデルの概念
モデルの用語には、ModelBuilder ダイアグラム、レイアウト、検証などがあります。
ModelBuilder ダイアグラム
ModelBuilder ダイアグラムには、モデル内のツール、データ、接続が含まれます。
レイアウト
モデルのレイアウトとは、モデル内のエレメントの配置状況のことです。 レイアウトは、エレメントを手動で移動して変更するか、レイアウト ツールバーの [自動レイアウト] を使用して自動で整列できます。
検証
検証とは、データが存在し、ツールが実行に必要なすべての要件を満たすように構成されていることをチェックするプロセスのことです。
エレメントと状態
エレメントと状態の用語には、エレメント、プロセス、状態などがあります。
エレメント
モデル エレメントは、モデルの基本的な構成要素です。 主なモデル エレメント タイプには、データ エレメント (入力データ変数と出力データ変数)、ツール エレメント、コネクタがあります。
エレメント | 説明 |
---|---|
入力データ変数 | 入力データ変数とは、ホスト フィーチャ レイヤーまたはテーブルを参照するモデル エレメントのことです。 データ変数は、マップ内のレイヤーから、またはレイヤーを参照して追加できます。 |
出力データ変数 | 出力データ変数とは、モデル内のツールによって作成された新しいデータのことです。 解析ツールをモデルに追加すると、ツールの出力パラメーターを表す変数が自動的に作成され、ツールに接続されます。 ツールの出力は、ホスト フィーチャ レイヤーまたは中間データのいずれかになります。 |
ツール | ツール エレメントとは、モデルに追加された Map Viewer 解析ツールのことです。 サポートされているツールをモデルに追加して開き、パラメーターを設定できます。 |
コネクタ | コネクタは、ツールをデータに接続します。 コネクタは、出力データ変数とツール ダイアログ内から設定された入力に対して自動的に作成されます。 各エレメントのポート間の接続を描画して、コネクタを手動で追加することもできます。 |
処理
モデル プロセスは、ツールとツールに接続されたすべての変数で構成されます。 コネクタ ラインは、処理の順序を示します。 複数のプロセスを連結して、より大きなプロセスを作成できます。
State
モデル内のプロセスは、次のいずれかの状態になります。
- 実行不能
ツールを ModelBuilder に追加した時点では、必須パラメーターの値が指定されていないため、プロセスは実行不能の状態になります。 ツールまたはデータの構成が無効な場合にも、エレメントが実行不能の状態に変化することがあります。 実行不能な状態のエレメントはグレーで表示されます。
- 検証
ツール パラメーターを更新し、ツール ダイアログ ボックスで [確定] をクリックすると、ツールと出力データが検証され、ツールが実行可能の状態であるかどうかが判断されます。
- 実行可能
すべての必須ツール パラメーターが有効な構成に設定されると、プロセスは実行可能になります。
- 実行中
[実行] をクリックすると、プロセスが順番に実行されます。 現在実行中のプロセスには、青色のスピナーが表示されます。
- 実行済み
プロセスが正常に実行されると、ツールと出力データ エレメントに緑色のチェック マーク が表示されます。 実行に関連付けられた警告がある場合、ツールと出力データ エレメントには警告アイコン が表示されます。
解析ツール
解析ツールの用語には、ツール ダイアログ、中間データ、ホスト データ、解析履歴などがあります。
ツール ダイアログ
ツール エレメントを開くと、ツール ダイアログが表示されます。 ツール ダイアログには、ツールの実行方法を指定するパラメーター オプションが含まれています。
中間データ
ModelBuilder の中間データとは、モデルの実行中にツールによって作成された一時的なデータのことです。 これらの出力はホスト サービスを公開しないため、モデルの実行時間を短縮できます。 中間データは保存したりマップ上に視覚化したりできず、モデル内の他のツールへの入力として使用することのみを目的としています。
ホスト データ
ホスト データとは、ArcGIS Online に公開され、格納されるデータのことです。 ホスト レイヤーがモデル ツールの出力として作成されると、[マイ コンテンツ] に保存され、マップ上に表示されます。
解析履歴
解析履歴は、Web マップで実行された解析を追跡します。 モデルを実行すると、Web マップの [履歴] ウィンドウにエントリが追加されます。 解析履歴を使用して、モデルの実行の詳細を表示したり、出力データセットにアクセスしたり、メッセージを表示することができます。
解析セッション
解析セッションの用語には、解析セッション、クレジット、モデルのモードなどがあります。
解析セッション
解析セッションによって解析モデルに計算リソースが備わることで、対話形式の編集、検証、モデルの実行、中間データの一時的な保存が可能になります。
クレジット
クレジットは、ArcGIS 全体で使用される通貨で、解析セッションへの接続など特定の処理に対して消費されます。
モデルのモード
モデルのモードによって、モデルで実行できるアクションが決まります。 モデルは、表示専用モードまたはアクティブ モードで開くことができます。 アクティブ モードでモデルを開くには、解析セッションに接続されていなければなりません。
モデル アイテム
モデル アイテムの用語には、解析モデル アイテム、モデル リストなどがあります。
解析モデル アイテム
モデルを作成すると、解析モデル アイテムが作成されます。 また、[ModelBuilder] ウィンドウから既存のモデル アイテムを参照して開くこともできます。
モデル リスト
モデル リストは、[ModelBuilder] ウィンドウの [このマップ内のモデル] の下に表示されます。 モデル リストには、Web マップで作成または開かれたすべてのモデルが表示されます。