注意:
属性によるフィルターは、ModelBuilder でのみ利用できます。
属性によるフィルター モデル ツールは、属性条件を満たすフィーチャの出力データ変数を作成します。
出力は、中間レイヤーまたはホスト レイヤーとして構成できる出力データ変数です。
例
野生生物管理の職員は、クーガーと人間との相互影響について関心を持っており、クーガーの生息候補地をマップにするモデルを作成することにしました。 生息地は、植生、傾斜、道路までの近さなどの基準に基づきます。 属性によるフィルターをモデルで使用し、植生レイヤーをクーガーの生息地に適した植生タイプのみに絞り込むことができます。
使用上の注意
属性によるフィルターには、クエリー条件と結果レイヤーの構成が含まれています。
クエリー条件
[クエリー条件] グループには、次のパラメーターがあります。
- [入力データセット] は、入力がホスト フィーチャ レイヤーかホスト テーブル レイヤーかを指定します。 [レイヤー]
をクリックしてデータセットを選択できます。
- [式] は、フィーチャのフィルタリングに使用される基準を定義します。 すべての条件を満たすこれらのフィーチャが、出力データ変数に含まれます。 クエリーを定義するには、[新しいクエリーの構築] をクリックします。 式を編集するには、入力データセットを指定する必要があります。
注意:
ほとんどの場合、検索条件設定には使用可能なフィールド値のリストが含まれています。これは、正確な式を構築する際に役立ちます。 入力データセットが別のツールからの出力である場合、このリストは使用できません。 リストから値を選択するのではなく、入力ボックスに正確な値を入力する必要があります。
結果レイヤー
[結果レイヤー] グループには次のパラメーターがあります。
- [結果タイプ] は、出力が中間レイヤーかホスト フィーチャ レイヤーかを指定します。 次のオプションを利用できます。
- [中間データの作成] は、別のツール エレメントへの入力として使用できるテンポラリー データセットを作成します。 これは、モデル内のすべてのツールに対するデフォルトの設定です。
- [ホスト レイヤーの作成] は、出力データセット用の新しいホスト レイヤーを作成します。 このオプションを選択した場合、次のパラメーターを使用できます。
- [出力名] は、作成および表示されるレイヤーの名前を指定します。 名前は、一意でなければなりません。 組織内に同じ名前のレイヤーがすでに存在する場合、ツールは失敗し、別の名前を指定するよう求められます。
- [同じ名前のレイヤーが存在する場合、自動的に上書きします。] は、出力レイヤーの名前を変更せずにモデルを再実行するかどうかを決定します。 そのレイヤーが組織にまだ存在しない場合、モデルの初回実行時に新しいレイヤーが作成され、その後のモデル実行時に上書きされます。 このパラメーターは、デフォルトで有効になっています。
- [フォルダーに保存] は、結果を保存する [マイ コンテンツ] 内のフォルダーの名前を指定します。
- [既存のレイヤーを上書き] は、ツールの出力によって上書きされる既存のホスト レイヤーを指定します。 このオプションを選択した場合、既存のレイヤーを参照する [上書きするレイヤー] パラメーターも使用できます。
制限事項
このツールには次の制限が適用されます。
- 属性によるフィルターは、ModelBuilder でのみ利用できます。 ModelBuilder を使用していない場合は、データセットにフィルターを適用するか、属性と位置による検索を使用できます。
- 空間式はサポートされていません。
- 入力レイヤーまたはテーブルが別のツールからの出力である場合、フィールド値のリストは検索条件設定では使用できません。
環境
このツールでは、解析環境は考慮されません。
クレジット
このツールはクレジットを消費しません。
出力
属性によるフィルターは、中間データまたはホスト データとなる出力データ変数を作成します。 出力データセットには、入力データセットと同じジオメトリーとフィールドが含まれています。
ライセンス要件
このツールには、次のユーザー タイプと構成が必要です。
- Professional または Professional Plus ユーザー タイプ
- 公開者、ファシリテーター、管理者ロール、またはそれと同等のカスタム ロール
リソース
詳細については、次のリソースをご参照ください。
- クエリーの構築方法
- ArcGIS Data Pipelines の属性によるフィルター
- ArcGIS Online の属性と位置による検索