開発用コンピューターでスタンドアロン アプリを作成する場合は、ArcGIS AppStudio に加えて、ベンダー固有の開発ツールもインストールする必要があります。
注意:
開発ツールのインストールは、すべての AppStudio ユーザーに必要なわけではありません。 ほとんどのユーザーは、クラウドの [Make] を使用してアプリのインストール ファイルを作成できます。 次の状況でのみ、ローカルの Make でアプリのインストール ファイルを作成する必要があります (開発ツールをインストールする必要があります)。
- 組織の要件によって、AppStudio のクラウドの Make サービスの使用が禁止されている場合
- アプリ向けに作成されたインストーラーをカスタマイズしたい場合
- アプリにカスタムの C++ モジュールを追加したい場合
次のマトリックスは、各開発プラットフォームで、どのプラットフォームをターゲットにできるかを示しています。
ターゲット プラットフォーム | Windows で構築可能 | macOS で構築可能 | Ubuntu で構築可能 |
---|---|---|---|
Windows | はい | いいえ | いいえ |
iOS | いいえ | はい | いいえ |
macOS | いいえ | はい | いいえ |
Android | はい | はい | はい |
Ubuntu | いいえ | いいえ | はい |
はじめに、ターゲット プラットフォーム用の開発ツール (下記を参照) をインストールしてから、AppStudio をインストールします。 AppStudio のインストール後、インストールされている Qt キットで AppStudio を構成する必要があります。
各ターゲット プラットフォームに必要な開発ツールを次に示します。 必要な Qt コンポーネントのすべてのプラットフォーム バージョンを、Qt の Web サイトからダウンロードする必要があります。
注意:
- (任意の言語で) iOS または Android 用のアプリのみを作成する場合、Qt Installer Framework (IFW) は不要です。
- Windows、macOS、または Ubuntu 用のアプリを作成する場合は、Qt の Web サイトから Qt Installer Framework (IFW) をダウンロードする必要があります。
Windows
次の Windows 用の開発ツールが必要です。
- Microsoft Visual Studio 2019
注意:
Visual Studio をインストールする場合は、必ず Microsoft Foundation Classes for C++ を選択してください。 AppStudio では、この機能だけが必要です。
- Qt 5.15.6 for Microsoft Visual Studio 2019
注意:
デフォルトの場所にインストールしてください。
- Qt IFW 3.2.2
macOS
次の macOS 用の開発ツールが必要です。
- Xcode 14
注意:
Xcode 14 では、macOS 12.5 Monterey 以降が必要です。 以前のバージョンの macOS をビルドの対象にできます。
- Xcode コマンド ライン ツール
- Qt 5.15.6 for macOS、Android、および iOS
注意:
インストーラーの [Select Components] ページですべてのコンポーネントを選択してください。
- Qt IFW 3.2.2
Ubuntu
次の Ubuntu 用の開発ツールが必要です。
- Qt 5.15.6 for Ubuntu (64 ビット)
- Qt IFW 3.2.2
iOS
次の iOS 用の開発ツールが必要です。
- Xcode 14
注意:
Xcode 14 では、macOS 12.5 Monterey 以降が必要です。
- Xcode コマンド ライン ツール
- Qt 5.15.6 for macOS、Android、および iOS
注意:
インストーラーの [Select Components] ページですべてのコンポーネントを選択してください。
- Xcode で、[Xcode] > [Preferences] の順にクリックします。
- [Downloads] タブで、[Component] をクリックして iOS シミュレーターをダウンロードします。
- Apple の Web サイトの「Prepare for app distribution」に従って、配布用に Xcode を構成します。
Android
プロセスは、選択した開発プラットフォームに応じて、Windows、macOS、または Ubuntu の場合と同じです。さらに、次のものが必要です。
- Android SDK (プラットフォーム ツール 29.0.2 および SDK 31)
- これらのビルド ツールは Android Studio にインストールできます。 [Tools] > [Android] > [SDK Manager] の順に移動します。 [SDK Platforms] タブで、アプリを作成する Android プラットフォーム (たとえば、Android 6 (Marshmallow)) を選択およびインストールします。 [SDK Tools] タブで、インストールした Android プラットフォーム用の Android SDK ツールを選択してインストールします。
- Android Native Development Kit (NDK)
- サポートされている最新バージョンの Android NDK を Qt Creator にインストールすることができます。 詳細については、Qt Creator ヘルプの「Specifying Android Device Settings」をご参照ください。 サポートされている NDK バージョンについては、Qt Creator ヘルプの「Installing the Prerequisites」をご参照ください。
- Java Development Kit (JDK) バージョン 8.x
- デフォルトの場所にインストールされた、Qt 5.15.6 for Android (Windows、macOS、または Ubuntu)
これらの要件の詳細については、Qt のドキュメントをご参照ください。
これらをすべてインストールしたら、Qt Creator でパスを入力する必要があります。
- Qt Creator を開きます。
- [Tools] をクリックし、[Options] をクリックして、[Options] コンテンツ ウィンドウから [Devices] を選択します。 macOS では、代わりに [Qt Creator] > [Preferences] > [Devices] にあります。
- [Android] タブで、さまざまなキットのパスを参照して指定し、[OK] をクリックして構成を完了します。
AppStudio の高度な構成ツール
AppStudio のローカルの Make ツールを使用するには、システムに必要な開発者ツールをインストールした後、AppStudio の高度な構成ツールを実行する必要があります。 このツールの使用については、「Qt キットでの構成」をご参照ください。
注意:
新しいバージョンの AppStudio をインストールして開発環境を更新したら、必ず高度な構成ツールを実行する必要があります。