AppStudio アプリは、ArcGIS のアイテムとして格納されます。新しいアプリを作成した場合でも、テンプレートからアプリを作成した場合でも、すべてのアプリが同じコア ファイルと独自のカスタム コンテンツで構成されます。自分のデバイス間でアプリ アイテムを共有したり、他のユーザーと共有したり、オペレーティング システム固有のインストール ファイルを生成するように Esri のクラウドの [Make] サービスにリクエストを発行したりできます。以下では、アプリ アイテムに含まれているファイルについて説明します。
Appinfo
Appinfo は、アプリの動作を定義する情報を含む構成ファイルです。アプリにアプリの設定で定義されたプロパティが含まれている場合、それらのプロパティが Appinfo ファイルに格納されます。プロパティには、以下のようなものがあります。
- オーディオ、Bluetooth、カメラ、位置情報のセンサー、マイクロフォン、ネットワーク、およびストレージの使用などの機能。
- 配置プラットフォームの選択。
- 最小表示サイズ、縦長または横長の仕様。
- カスタム定義のプロパティ。
- 背景やアプリのアイコン画像などのリソース。
- 翻訳ファイルとその場所。
Appschema
Appschema は、AppStudio 設定でアプリのカスタム定義されたプロパティをユーザーに提示する方法を定義する構成ファイルです。[設定] ツールの 2 番目のタブ (デフォルトでは [プロパティ] というラベルが付いていますが、カスタマイズできます) に、すべてのカスタム定義プロパティが表示されます。Appschema での定義に応じて、各プロパティをユーザーによるプロパティ変更を支援する UI で表示したり、編集に向けたプロパティのシンプルなリストとして表示したりできます。
たとえば、プロパティが「image」タイプとして定義されている場合、画像ブラウザーが開き、画像のプレビューが表示されます。
プロパティ タイプは以下のとおりです。
- Note - 画面に表示されるテキスト。プロパティのグループを説明するために役立ちます。
- String - プレースホルダーの属性 (プレースホルダーのテキスト)、regex の属性 (整合チェック用の正規表現パターン)、およびエラーの属性 (値が無効な場合に表示されるエラー メッセージ) を含みます。
- Number - プレースホルダーの属性 (プレースホルダーのテキスト)、最小値の属性 (許可される最小値)、最大値の属性 (許可される最大値)、精度の属性 (小数点以下の最大桁数)、およびエラーの属性 (値が無効な場合に表示されるエラー メッセージ) を含みます。
- Boolean - ユーザーにブール制御を提供します。
- Richtext - プレースホルダーの属性 (プレースホルダーのテキスト) を含みます。
- Options - ラベルおよび値の属性を含むオブジェクトの配列。
- Color - ユーザーにカラー パレットを提供します。
- File - フォルダーの属性 (フォルダー名) およびフィルターの属性 (ファイル フィルターを含む文字列の配列) を含みます。
- Image - フォルダーの属性 (フォルダー名) およびフィルターの属性 (ファイル フィルターを含む文字列の配列) を含みます。
プロパティごとに以下を定義できます。
- Type - 上記のタイプのいずれか。
- Name - プロパティの名前。スペースを含めることはできません。
- Label - プロパティのラベル。スペースを含めることができます。
- Hint - ユーザーがプロパティを定義するときに役立つヒントのテキスト。
- Value - プロパティのデフォルト値。
プロパティをカテゴリに分類して、ユーザーにグループで表示できます。たとえば、カテゴリをタブとして表示できます。プロパティのタブもカテゴリのタブも、カスタム タイトルを持つことができます。
Iteminfo
Iteminfo は、ArcGIS アイテムを定義する情報を含む構成ファイルです。これには、以下の情報が含まれます。
- アクセス情報と権限。
- サムネイル、アイテム名、サマリー、および説明。
- 所有者、組織、およびグループ情報。
- タグとキーワード。
QML/JavaScript
*.qml ファイルおよび *.js ファイルは、アプリの構造を形成します。注目のテンプレートを使用してアプリを作成した場合は、多くの *.qml ファイルが存在します。AppStudio で新しいアプリを作成した場合は、1 つの *.qml ファイルだけが存在しますが、アプリは任意の数の *.qml ファイルを使用できます。*.qml ファイル内に (注目のテンプレートに示されているような) JavaScript を記述するか、外部の *.js ファイルから QML によって JavaScript を参照できます。
Assets
Assets には、背景、ボタン、およびロゴの画像と、アプリに含めるその他のデータが含まれます。 これらのアセットは、ArcGIS アイテムに含めるプロジェクト フォルダー、およびその後のすべての配布またはインストール ファイルに存在する必要があります。