組織でアプリを共有すると、組織のメンバーが ArcGIS AppStudio でアプリを表示して、ダウンロードできます。その後、組織のメンバーはアプリをコピーして、自分のアプリとして扱うことができますが、そのアプリの本来のインスタンスを編集することはできません。同僚とコラボレーションして、同じアプリを編集するには、まずコラボレーションを許可するグループとアプリを共有する必要があります。
ArcGIS コラボレーション グループの作成
組織の管理者だけがコラボレーション グループを作成できます。
注意:
グループでこの機能を有効化し、この機能を持つグループを所有できるのは組織の管理者のみです。コラボレーション グループに所属できるのは、同じ組織のメンバーに限られます。グループは新規作成する必要があります。アイテムの更新機能は、既存のグループには追加できません。
コラボレーション グループを作成するには、次の手順に従います。
- 組織の管理者アカウントでサイン インします。
- [グループ] を選択します。
- [グループを作成] を選択します。
- グループの名前、サマリー、説明、タグを入力し、サムネイルをアタッチします。
- [ステータス] セクションで、[メンバーはこのグループのすべてのアイテムを更新できます] を選択します。
- [提供者] セクションで、[メンバー] を選択します。
- [保存] をクリックします。
新しいグループが作成されます。これで、このグループを選択してユーザーを招待するか、このグループを共有できます。グループのどのメンバーも、コラボレーションのためにアプリを追加したり、AppStudio 内から他のメンバーがグループに追加したアプリを更新したりできます。
ArcGIS コラボレーション グループへのアプリの追加
コラボレーション グループのメンバーは、同僚とコラボレーションするアプリを追加できます。
コラボレーション グループにアプリを追加するには、次の手順に従います。
- グループのメンバーとして ArcGIS Online にサイン インします。
- [マイ コンテンツ] を選択します。
- コラボレーションするアプリの横にあるチェックボックスをオンにします。
- [共有] メニューから、[アクセスおよび更新機能] を選択します。
- コラボレーション グループのリストから、アイテムを共有するグループを選択して、[OK] をクリックします。
これで、アプリがそのコラボレーション グループと共有されました。
このグループのすべてのメンバーは、各自のロールの権限に関係なくアイテムを更新できます。ただし、各自の権限を超える操作は実行できません。たとえば、コンテンツを作成する権限のないメンバーは、更新するアイテムを保存できません。あるユーザーがアプリを編集して更新すると、報告されるアイテム所有権がそのユーザーに変わります。次に自分がアプリを編集して更新すると、報告される所有者が自分になります。アイテムの所有者 (または管理者) のみ、アイテムに対して、削除、共有、移動、所有者の変更、削除の防止の変更、公開、およびアプリの登録の操作を実行できます。
バージョン コントロール システムによるアプリでのコラボレーション
広範なコラボレーション ツール (変更履歴、問題の追跡、問題と変更の関連付けなど) にアクセスするため、バージョン コントロール システムを使用するようにアプリを構成できます。このセクションでは Git の使用を重点的に取り上げますが、他のバージョン コントロール システムも使用できます。これは Qt Creator でサポートされています。
GitHub を使用して、アプリを準備して作成し、アプリで作業するには、次の手順に従います。
注意:
GitHub アカウントが必要です。
- Git ツールをダウンロードします。
これらのツールは、macOS デバイスと一部の Linux デバイスにはすでに存在しますが、Windows ではダウンロードする必要があります。
- AppStudio Desktop のサイド パネルにある [編集] ボタンを使用して Qt Creator を開きます。
- Qt Creator で、[Tools] メニューを開いて [Options] をクリックします。[Version Control] をクリックした後、[Git] タブで、Git アプリケーションが配置されている場所へのファイル パスを指定します (例: C:\Program Files\Git\bin)。[Set HOME environment variable] チェックボックスがオンになっていることを確認します。これにより、Git Bash が使用している場所から SSH 鍵を検索するように認証が指示されます。
- 通常どおり AppStudio アプリを作成します。
- GitHub で、アプリの新しいリポジトリを作成します。アプリとリポジトリの両方に同じ名前を使用することをお勧めします (必須ではありません)。
- 任意のプログラムおよび方法を使用して、デスクトップ コンピューターにリポジトリのクローンを作成します。必要に応じて、~ArcGIS/Apps フォルダーにリポジトリのクローンを作成することもできます。この操作を行うと、コンピューター上でアプリのコピーが 1 つだけ保持されます。AppStudio で実行およびテストするアプリと Git で管理しているアプリが同じであることを確認してください。
- アプリのフォルダーにあるすべてのファイルをリポジトリのルート フォルダーに移動 (またはコピー) します。
- *.gitignore という名前のファイルを作成してリポジトリのルート フォルダーに追加します。このファイルには、変更管理の実行時に Git で無視されるファイルのリストが格納されています。リストに含まれるファイルは、*.info.json、*.user、*.qmlc、および *.jsc です。
これで、選択した Git ツールを使用してアプリで作業しながら、変更内容を定期的にリポジトリにコミットできます。問題を使用して特性や変更内容を追跡し、アプリの開発の進行状況を追跡できます。また、[Tools] > [Git] の順にメニューを選択して、これらのツールを Qt Creator で使用することもできます。
アプリの ArcGIS Online アイテムを更新するごとに、リポジトリへの appinfo.json および iteminfo.json ファイルのチェックインを一度行うことをお勧めします。これにより、オンライン アイテムの最新のバージョン番号、ビュー数、およびコメントがリポジトリに反映されるため、バージョン番号を使用して、他のユーザーと共有しているアプリのバージョンに対してリポジトリ内の編集内容を追跡できます。
GitHub の使用方法の詳細については、GitHub のガイドおよびヘルプをご参照ください。