レイヤに多数のポイント フィーチャが含まれている場合、マップ上で各フィーチャを個別に表示することで不便なことがよく発生します。こうした状況では、ポイント フィーチャが重なり合っていることが多く、フィーチャ同士を見分けることは困難です。重なり合っていない場合でも、多くのポイントがすべて表示されると、役立つ情報を視覚的に取り出すことは、通常は困難、または不可能です。
この問題を解決するアプローチの 1 つとして、画面上で互いに一定の距離内にあるポイント フィーチャを 1 つのシンボルにグループ化する方法があります。これをクラスタリングと呼びます。クラスタリングは画面上での距離に左右されるため、表示を縮小するほど 1 つのグループのポイント数が多くなり、グループ数が少なくなります。反対に、表示を拡大するほどポイント グループ数が増えます。画面表示をさらに拡大し、ポイント フィーチャを中心とする一定距離(クラスタリング領域)に他のフィーチャが含まれなくなると、そのフィーチャはクラスタリングされません。つまり、ポイント フィーチャ本来の位置に、レイヤで指定したシンボルを使って表示されます。
クラスタは対話的です。つまり、クラスタをクリックすると、クラスタ内の各ポイント フィーチャがマップに表示されます。クラスタのポップアップ ウィンドウには、フィーチャごとに分かれたページが含まれています。ポップアップ ウィンドウのタイトルバー内の左右の矢印を使用して、各フィーチャのポップアップをスクロールします。単一クラスタのデフォルト シンボルは変更できませんが、すべてのクラスタに適用される基本色と、クラスタ内に表示されるテキストの色は変更できます。次のスクリーン キャプチャで、左側の画像ではクラスタリングが有効になっている場合のレイヤが表示されており、右側の画像ではクラスタリングが有効になっていない場合のレイヤが表示されています。
カテゴリ別にグループ化された形状を使用してポイント レイヤのシンボルを設定した場合、クラスタには円グラフが表示され、クラスタ内のカテゴリごとの比率が表示されます。拡大表示すると、クラスタがさらに小さいグループに分割され、円グラフが変更されて新しいクラスタの情報を反映します。
スタイリング データは、デザイン モードでのみサポートされます。形状を使用したポイント レイヤのシンボル設定の詳細については、「異なる色の使用」をご参照ください。
マップに、自動的にレイヤのデフォルトのクラスタ シンボルが表示され、[オン/オフ] セレクタの横に [クラスタリングの構成] アイコンが表示されます。
マップが自動的に更新され、新しいクラスタ設定を反映します。