ModelBuilder (ベータ版) の FAQ

ModelBuilderMap Viewer (ベータ版) とは何ですか?

ModelBuilder (ベータ版) は、Map Viewer の解析ツールを使用して解析ワークフローを構築するための対話形式のキャンバスです。 データ ツールと解析ツールを連結して、あるツールの出力が別のツールの入力となるワークフローを表すモデルを作成します。 これらのワークフローは、日常のデータ管理タスクから複雑な空間解析まで、多岐にわたります。 モデルによって、反復的なワークフローの実行、複数のステップから成るプロセスの自動化、ワークフローの文書化により、解析の効率が上がります。

ModelBuilder (ベータ版) にアクセスするにはどうすればよいですか?

ベータ版プログラムに参加するには、次の要件を満たす ArcGIS Online サブスクリプション アカウントが必要です。

  • ユーザー タイプ: Professional または Professional Plus
  • ロール: 公開者、ファシリテーター、管理者、またはコンテンツを作成、更新、削除する権限、ホスト フィーチャ レイヤーを公開する権限、および解析を実行する権限を持つカスタム ロール。
  • クレジット: アカウントで使用可能なクレジットが 30 以上。

ModelBuilder (ベータ版) のライセンス要件の詳細

なぜ、[解析] ウィンドウに [ModelBuilder (ベータ版)] タブが表示されないのですか?

[ModelBuilder (ベータ版)] タブが表示されない場合は、ModelBuilder (ベータ版) を使用するためのライセンス要件を満たしていないか、組織でベータ版プログラムのアプリがブロックされている可能性があります。

ベータ版プログラムでアプリをブロック解除するには、ArcGIS 管理者が [組織] > [設定] > [セキュリティ] > [アプリ][Esri アプリがベータ版である間、アプリをブロックします] をオフにします。

アプリ セキュリティ設定の詳細

ModelBuilder (ベータ版) についてフィードバックを送り、サポートを受けるには、どうすればよいですか?

Early Adopter Community にある ModelBuilder 内のフォーラムで報告を共有したりサポートを受ることができます。

ModelBuilder は現時点でベータ版です。 バグや機能制限が存在する可能性があります。 一般リリースの前にこれらの問題を解決するべく作業を行っています。 フォーラムを利用して問題の報告や質問を行ったり、最新のお知らせを読むことができます。

ModelBuilder (ベータ版) ではどのツールを使用できますか?

ModelBuilder (ベータ版) では現在、29 個中 21 個のフィーチャ解析ツールが利用可能です。

現在サポートされているフィーチャ解析ツールは次のとおりです: ポイントの集約複合インデックスの計算密度の計算バッファーの作成可視領域の作成集水域の作成境界のディゾルブ重心の検索ホットスポットの検索外れ値の検索ポイント クラスターの検索類似位置の検索テッセレーションの生成ポイントの内挿フィーチャの結合レイヤーのマージレイヤーのオーバーレイ中心と分散の集計近接範囲内での集計エリア内での集計下流解析

次のフィーチャ解析ツールをモデルに追加することは現時点ではサポートされていません: 移動コストの計算、最適な施設の選択、レイヤーへの情報付加、属性と位置による検索、最近接の検索、移動エリアの生成、ルートの計画。 近接範囲内での集計は、モデルから実行した場合の移動モードの使用に対応していません。 ホットスポットの検索および外れ値の検索では、Esri 人口データはサポートされていません。

ラスター解析ツールをモデルに追加できますか?

いいえ。 ModelBuilder の初回リリースではフィーチャ解析ツールのみが対象となっています。 ラスター解析ツールの統合は今後のアップデートで予定されています。

モテル実行のスケジュールを設定できますか?

いいえ。モデルを Web ツールとしてスケジュールに従って実行する機能は今後のアップデートで予定されています。

モデルにはどのようなタイプのデータを追加できますか?

モデルの入力データとしてフィーチャ レイヤーとホスト テーブルを使用できます。 データは、モデル内に直接追加することも、解析ツール ダイアログを通じて追加することもできます。 ユーザーは、Web マップからレイヤーを選択するか、使用可能なレイヤーを参照するオプションがあります。

モデルへのデータの追加の詳細

ArcGIS Living Atlas レイヤーをモデルに追加できますか?

はい。 ArcGIS Living Atlas フィーチャ レイヤーがサポートされています。 ArcGIS Living Atlas レイヤーを Web マップに追加するか、モデルのツール内から Living Atlas 解析レイヤーを選択できます。

モデルの中間データとはどのようなものですか?

ModelBuilder の中間データとは、モデルの実行中にツールによって作成された一時的なデータのことです。 これらの出力はホスト サービスを公開しないため、モデルの実行時間を短縮できます。 中間データは保存したりマップ上に視覚化したりできず、モデル内の他のツールへの入力として使用することのみを目的としています。

中間データについての詳細

モデル ツールの出力をホスト フィーチャ レイヤーとして公開できますか?

はい。 デフォルトでは、モデル内の各ツールでは中間データのみが生成されます。 ツール ダイアログの [結果タイプ] パラメーターで、[ホスト レイヤーの作成] または [既存のレイヤーを上書き] を選択して、ホストされた出力を作成できます。

モデル出力の詳細

既存のモデル出力レイヤーを上書きできますか?

はい。 既存の結果レイヤーを上書きするには、結果タイプとして [既存のレイヤーを上書き] を選択するか、[ホスト レイヤーの作成] を選択し、[同じ名前のレイヤーが存在する場合、自動的に上書きします。] を選択します。

モデル出力の詳細

モデルを共有できますか?

いいえ。現在、モデルの共有はできません。 共有は今後のアップデートでサポートされる予定です。

組織の別のメンバーによって作成されたモデルを開くことができますか?

モデルは、解析モデル アイテムの所有者か、管理者権限を持つ組織のメンバーだけが開くことができます。

今後のアップデートで、ユーザーは組織内でモデル アイテムを共有できるようになります。 これにより、ライセンス要件を満たす他のメンバーが、同じパラメーターまたは異なるパラメーターのモデルを実行できるようになります。

モデルを別の Web マップで開くことはできますか?

はい、自分が所有するモデル アイテムは Web マップで開くことができます。

モデルを開く方法の詳細

モデルが追加された Web マップを削除できますか?

はい、モデルが追加された Web マップを削除することができます。 解析モデル アイテムは以降も [マイ コンテンツ] に表示され、他の Web マップに追加することができます。

管理者は自分が所有していないモデルにアクセスして削除することができますか?

はい。 管理者は、自分の組織内のすべてのモデルを開き、修正し、削除することができます。

Map ViewerModelBuilder (ベータ版) ではクレジットが使用されますか?

はい、解析セッションに接続するとクレジットが消費されます。 モデルを作成、編集、実行するには、解析セッションに接続している必要があります。

ModelBuilder におけるクレジットの詳細

ModelBuilder (ベータ版) のツールを実行すると、追加のクレジットが消費されますか?

モデルでツールを実行する際に追加のクレジットは消費されません。 クレジット消費量は解析セッションの期間に基づきます。

モデルを表示する際にクレジットは使用されますか?

いいえ、モデルを表示する際にはクレジットは使用されません。 解析セッションに接続することなく、表示専用モードで既存のモデルを参照および表示することができます。 表示専用モードでは、ダイアグラムまたはツールの編集はサポートされていません。

解析セッションを開始せずにモデルを編集することはできますか?

いいえ。 モデルを編集するには、解析セッションに接続している必要があります。

ModelBuilder (ベータ版) は ArcGIS Data Pipelines とどのように異なりますか?

ModelBuilder (ベータ版) と ArcGIS Data Pipelines はどちらも、Web 上で反復利用が可能なワークフローの作成でコード不要の視覚的なユーザー エクスペリエンスを提供するという点で似ています。 主な違いとしては、次のようなものがあります。

  • ModelBuilder (ベータ版) は、解析ワークフローを自動化して、Map Viewer のジオプロセシング ツールを活用するように設計されています。Data Pipelines は、データ統合ワークフローやデータ準備ワークフローを自動化するように設計されています。これには視覚化および下流解析用にデータをクリーニング、フォーマット、準備する専用のツールがいくつか含まれています。
  • ModelBuilder (ベータ版) はフィーチャ レイヤーとテーブルをサポートしており、ラスター データは今後のアップデートで予定されています。 Data Pipelines は、ベクトルおよびテーブル データを処理するように設計されています。 また、Data Pipelines を使用して、Amazon S3Google BigQuerySnowflake、フィーチャ レイヤー、アップロードされたローカル ファイルなどのさまざまな外部データ ソースに接続することもできます。
  • ModelBuilder (ベータ版) は Map Viewer に含まれ、Map Viewer 解析に統合される機能です。Data Pipelines は、Map Viewer とは別に利用される ArcGIS アプリです。