新機能

ArcGIS Earth 2.5 (2025 年 8 月)

最新の ArcGIS Maps SDK for .NET 200.8 を含む、ArcGIS Earth 2.5 の新機能および機能拡張を次に示します。

KML の MultiGeometry フィーチャの分割と結合

ArcGIS Earth 2.5 では、ポイント、ポリゴン、ポリライン、トラッキング、モデルなどの複数の KML フィーチャを選択して 1 つの MultiGeometry KML に結合できます。 MultiGeometry KML を個別の KML フィーチャに分割することもできます。

その他の主な機能拡張

このリリースの他の機能強化には、次のものがあります。

  • ArcGIS Earth での個別のストリーム レイヤーと同じ操作で、Web マップ内のストリーム レイヤーのストリーミングを制御できます。
  • GNSS トラッキングの記録中に現在のワークスペースで未処理の NMEA ファイルを記録できます。
  • GNSS に対するユーザーの操作が改善されました。 見やすくなった 3D バブルにより、マップ上で大きなエリアを表示している場合でも、デバイスのライブ位置がハイライト表示されます。
  • KML ポイントのバッチ アンカー ポイント設定をサポートします。
  • 複数の KML を同時に移動 (ドラッグ アンド ドロップ) できます。
  • ArcGIS Earth のアップデーターに関連する設定を無効にして非表示にすることができます。
  • 凡例パネルの更新ロジックが最適化され、カメラのズームなどの動作中の不要な再読み込みを防止します。
  • グリッドでは、選択したグリッド タイプに基づき、条件付きでラベル位置が表示されるようになり、構成操作が効率化されます。
  • 観測点を含む現在のビュー、ポータル アイテムまたはオンライン サービスからのデータ、ベースマップを共有するための新規または更新されたパラメーターで、ArcGIS Earth アプリ リンクが強化されました。 「アプリと連携」で詳細をご参照ください。

ArcGIS Earth 2.4 (2025 年 4 月)

最新の ArcGIS Maps SDK for .NET 200.7 を含む、ArcGIS Earth 2.4 の新機能および機能拡張を次に示します。

リアルタイム ストリーム サービスのサポート

ArcGIS Earth でリアルタイム ストリーム サービスがサポートされ、動的なライブ ストリーミング データを視覚化および操作できるようになりました。

  • ArcGIS Online からのストリーム サービス タイプ、またはサイン インした後の認証済みストリーム サービスの追加およびフィルタリングをサポートします。
  • 対話的にスナップショットを取得するか、空間フィルターをドラッグしてストリーミング データを対象地域内に含めることができます。
  • 消去オプションを設定して、ArcGIS Earth のローカル キャッシュを最適化することで、操作がより滑らかで高速になります。
  • ストリーム ソースの接続および切断、観測データの消去、ストリーム レイヤーのパフォーマンス統計情報の表示、観測データの表示オプションの指定を行う、ストリーミングの制御をサポートします。
  • レイヤーの表示設定、シンボル、標高モード、ラベル、その他のレイヤー プロパティをサポートします。 必要に応じて、車両などのフィーチャの移動に関する以前の観測データおよびトラッキングを表示したり、個別のシンボルを使用して現在 (最新) の観測データを以前の観測データと区別したりすることができます。
  • シーン内でダイナミック エンティティーを特定し追跡することでそのダイナミック エンティティーを操作できます。ポップアップ情報は、ダイナミック エンティティーと静的な観測データの間で切り替えることができます。

OpenStreetMap 3D ベースマップのサポート

ArcGIS EarthOpenStreetMap 3D ベースマップがサポートされ、3D ビルディング レイヤーの視覚化が強化されました。

  • 接続されたポータルから使用できるベースマップ ギャラリーで、3D ベースマップは各サムネイルの右上にある 3D バッジで識別されます。
  • ビルディング レイヤーを選択すると、現時点で解像度が最も高い 3D ビルディング データが読み込まれます。

3D グリッドのサポート

ArcGIS Earth ではシーン内でのグリッドの表示およびカスタマイズがサポートされ、ユーザーが空間参照系を視覚化したりマップ フレームを分割したりできます。

シーン プロパティを使用して、サポートされている次の 4 つのグリッド オプションから選択します。

  • Longlat - 地理座標系グリッド
  • UTM - ユニバーサル横メルカトル ゾーン
  • MGRS - Military Grid Reference System
  • USNG - United States National Grid

強化されたスタイル設定オプションを使用してグリッドの表示設定をカスタマイズします。

  • グリッド コンポーネントのライン プロパティ (色、幅、透過表示) の変更
  • ラベル ウィンドウでのラベル スタイル設定 (フォント、サイズ、ハロー) の調整
  • グリッド ラインまたはマップ エッジを基準とするラベルの動的な配置

KML トラッキング/マルチトラッキングのサポート

ArcGIS Earth は、KML トラッキング プロパティの編集、拡張データのチャート作成、拡張された時系列アニメーション操作を有効化するようになりました。

  • KML トラッキングのプレースマークとラインのさまざまなスタイルのサポート
  • 標高断面パネルでの拡張されたデータ チャート作成のサポートの有効化
  • 時系列アニメーションのより円滑な操作とアクセシビリティーの改善
  • KML トラッキングとしてエクスポートされるリアルタイム GNSS レイヤーと履歴 GPS ファイル (.nmea.gpx) のサポート

その他の主な機能拡張

このリリースの他の機能強化には、次のものがあります。

  • Survey123 のオフライン サポート - オフライン環境での Survey123 の読み込みと編集をサポートします。オフライン環境で、 config.json を使用して Survey123 サービスのアドレスを構成できます。
  • テレイン用のコンパクト タイル キャッシュ - [テレイン] パネルで Web 標高レイヤー タイルを含むコンパクト タイル キャッシュをサポートします。
  • ベースマップ レイヤーの表示設定 - 複数のサブレイヤーを含む 2D および 3D ベースマップの詳細な制御。 個別のサブレイヤーの表示設定をオンまたはオフにしたり、動的に組み合わせてカスタム レイヤーの組み合わせを作成したりします。
  • 標高モードの新しいドレープ オプション - ポイント フィーチャ レイヤーとシーン レイヤーのドレープ標高モードで新しいオプションをサポートします。 ドレープされたビルボード (カメラの方向を向いたアイコン) またはドレープされた平面 (地表上で平らになったアイコン) を選択できます。
  • リモート デスクトップのハードウェア アクセラレーション - ハードウェア アクセラレーションがリモート デスクトップ環境でサポートされるようになりました。 これにより、GPU を使用したレンダリングが有効になり、リモート デスクトップ セッションでパフォーマンスが改善され、円滑で応答性の高いグラフィックスが提供されます。
  • KML の機能拡張:
    • 対話型の KML モデルの編集 - 拡張された [プロパティ] ウィンドウで KML モデルの対話的な編集をサポートします。
    • コンテンツ ウィンドウでのスタイルのサポートの強化 - コンテンツ ウィンドウで <linkName>、<linkSnippet>、<linkDescription> などの複雑なスタイルをサポートします。
  • 構成ファイルで標高強調の最小許容値のカスタマイズをサポートします。
  • ユーザーの操作性を改善するために、ポップアップ ウィンドウのスタイル設定と対話機能が拡張されました。

ArcGIS Earth 2.3 (2024 年 12 月)

最新の ArcGIS Maps SDK for .NET 200.6 を含む、ArcGIS Earth 2.3 の新機能および機能拡張を次に示します。

リアルタイム GNSS

ArcGIS Earth でリアルタイム GNSS 統合がサポートされ、正確な位置追跡のためのライブ GNSS フィードが有効になりました。 GNSS デバイスを ArcGIS Earth に接続すると、現在の位置を表示したり、観測点を取得したり、時間の経過とともにトラッキングを記録して再生およびパス解析を行うことができます。 また、履歴 NMEA ファイルをインポートして、過去の動きを確認することもできます。 詳細については、「リアルタイム GPS」をご参照ください。

Survey123 の統合

ArcGIS EarthSurvey123 と統合され、アプリ内で直接調査レコードをシームレスに管理および操作でき、Survey123 フォームを使用したデータの収集、編集、視覚化がサポートされるようになりました。

  • 新しいポータル アイテムである [Survey123 フォーム] が、検索およびフィルター オプションとともに [データの追加] ウィンドウで使用でき、シーンに調査を配置して追加できるようになりました。
  • Survey123 フォームを使用して、レコードを作成または編集します。
  • グローブ上でレコードに直接リンクされたフィーチャ ジオメトリーを追加および編集します。
  • コンテンツ ウィンドウから既存のフィーチャをリンクすると、調査の回答が自動的に入力されます。
  • ArcGIS Earth 内で調査結果をモニターします。

コンパクト キャッシュ ファイルの読み取り

ArcGIS Earth で、指定したフォルダー パスからコンパクト キャッシュ ファイルが読み取られるようになりました。 [データの追加] パネルの [パスから追加] からタイル キャッシュ フォルダーを追加し、[タイル パッケージ/キャッシュ] タイプを選択します。 フォルダーにタイル スキーマ ファイル (conf.xml または root.json) が含まれていることを確認します。

この場所の情報を使用したリバース ジオコーディング

右クリックで表示されるショートカット メニューにある [この場所の情報] ツールを使用して、住所またはグローブ上の位置を特定します。 結果には地名と詳細な住所が表示され、保存やルート案内の取得などのタスクに使用できます。

タイルのダウンロード

ArcGIS Earth で、現場作業や非接続環境などのオフラインでの使用を目的としたオンライン レイヤーの取り込みがサポートされるようになりました。 タイル レイヤーとベクター タイル レイヤーがサポートされています。

オフラインで使用するよう構成されたレイヤーのみダウンロードできます。 ターゲット レイヤー、ダウンロード範囲、マップ エクスポートの縮尺、エクスポート パスを設定して、タイルまたはベクター タイル パッケージを作成します。

Space Mouse によるナビゲーション

3DConnexion SpaceMouse Enterprise などの 3D 入力デバイスを使用して ArcGIS Earth をナビゲートします。 この機能をナビゲーション設定で有効化すると、簡単にシーンを移動、回転、探索できます。

空間フィルター

3D オブジェクトとポイント シーン レイヤーに空間フィルターを適用できるようになりました。 2 種類の方法がサポートされています。

  • ポリゴンによる - 複数のポリゴンを描画してフィーチャを含めるか除外します。
  • 選択による - 個々のフィーチャを選択して除外します。

両方の方法を組み合わせて、正確な選択を行うこともできます。 フィルター結果はワークスペースに保存され、再利用できます。

対話型の解析手順とアニメーションの制御

[カメラから] モードと [ポイントから] モードが統合され、見通し解析と可視領域解析の各状態にテキストと画像によるガイダンスが追加されました。 [アニメーション] モードで、モデルの速度がメートル/秒単位で正確になり、精密な再生を行うための進行状況バーとフレーム単位の制御が追加されました。

Earth ムービーによる統合メディア マーカーとアニメーション

画像、GIF、ビデオのマーカーに、タイトル、説明、メディアを追加できます。 font family、フォント サイズ、配置、パディングなどのテキスト コンテンツの形式設定は、デフォルトで折りたたまれています。 タイトルと説明を単独で有効化または無効化できます。

フライ インおよびフライ アウトのアニメーション アクションが再設計されました。 利用するモードを選択し、これらのアップグレードされた効果でムービーを装飾します。

その他の主な機能拡張

このリリースの他の機能強化には、次のものがあります。

  • KML トラッキングのサポート - KML トラッキングおよびマルチトラッキングの時系列アニメーションを読み込んで再生できます。
  • フィーチャ レイヤーのポップアップ - フィーチャ レイヤーのポップアップを無効化および有効化できます。 ArcGIS Earth に追加されたレイヤーのデフォルトのポップアップ動作では、サービスで事前定義された設定が優先されます。
  • テレインの強調に関する通知 - [テレインの強調] がゼロに設定されている場合、警告が表示されます。 通知リンクを使用して調整します。
  • ベースマップ Web マップのサポート - [Web マップ]ArcGIS Earth のベースマップのオプションです。
  • KML の半径 - KML の半径を表示して保存できます。
  • レンダリング モード - 静的および動的レンダリング モードを切り替えて、フィーチャのレンダリング環境を改善できます。
  • タイムゾーンの切り替え - 時間対応データの再生で、ローカルのタイム ゾーンと UTC タイム ゾーンを切り替えることができます。
  • WFS のフィルタリング - [データの追加] ウィンドウで、ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise から [WFS] タイプをフィルターできます。
  • 方位角の切り替えボタン - 方位角を 360 度と ±180 度で切り替えることができます。
  • KML ラインの方向を反転 - KML ジオメトリーの編集時にラインの方向を反転することができます。
  • KML の機能拡張:
    • 住所タグ - ArcGIS Earth で、KML ファイル内の <address> タグが認識され、追加時にその場所がジオコーディングおよびズームされるようになりました。
    • 縦横比の維持 - 編集時に、KML のグラウンド オーバーレイとスクリーン オーバーレイの縦横比を維持できます
    • 単位のサポート - KML スクリーン オーバーレイの X と Y の単位 ([ピクセル] または [分数]) を読み取って編集できます。
    • 時間対応オーバーレイ - 時間スライダーとともに、時間対応 KML スクリーン オーバーレイを表示できます。
    • アンカー ポイントの配置 - KML ポイント シンボルの [アンカー ポイント] をポイントの [プロパティ][アイコン] パネルで指定して、<Hotspot> の属性に反映することができます。 デフォルトでは、アンカー ポイントはポイント シンボルの中心にあります。
    • KML ポップアップの自動的なサイズ変更 - ArcGIS Earth[設定] で、KML ポップアップ ウィンドウのサイズをコンテンツのサイズに自動的に合わせます。
    • 表示範囲の縮尺の編集 - [プロパティ][更新] タブにある KML ネットワーク リンクの [表示範囲の縮尺] の読み取りと編集をサポートします。これにより、サーバーに送信する前に BBOX パラメーターがスケーリングされます。 デフォルトは 1 です。

ArcGIS Earth 2.2.1 (2024 年 7 月)

ArcGIS Earth 2.2.1 では、いくつかのバグが修正され、ArcGIS Maps SDK for .NET 200.4 を組み込んでパフォーマンスが強化されています。

ArcGIS Earth 2.2 (2024 年 5 月)

最新の ArcGIS Maps SDK for .NET 200.4 を含む、ArcGIS Earth 2.2 の新機能および機能拡張を次に示します。

OGC 3D Tiles レイヤー

この ArcGIS Earth リリースで、新しいレイヤー タイプである 3D Tiles のサポートが追加されました。 3D Tiles は Open Geospatial Consortium (OGC) 規格で、Indexed 3D Scene Layer (I3s) と同様に、大量の 3D 地理空間コンテンツをストリーミングおよびレンダリングする目的で設計されています。 ArcGIS Earth は、Batched 3D Model (.b3dm) および 3D Tiles Archive Format (.3tz) 3D Tiles 形式をサポートし、連続メッシュまたは不連続 3D オブジェクトを視覚化できます。

  • サポートされているファイル形式 (.json または .3tz) のローカル ディレクトリー、または ArcGIS Online やサード パーティーの Web サーバーでホストされている 3D Tiles サービスなどのオンライン ソースからタイルセットを追加します。 ArcGIS 以外でホストされているサービスで認証を要求したりトークンベースの認証を使用できません。
  • 3D タイル レイヤーは、見通し線や可視領域などの対話型解析ツールで使用できます。

WGS 1984 ベースマップ

ユーザーが ArcGIS Earth 空間参照を Web メルカトルから WGS84 に変更すると、アプリケーションはベースマップ ギャラリー内の ArcGIS Online から関連付けられた WGS84 ベースマップを自動的に取得します。 この変更により、デフォルトの空間参照として WGS84 を使用しているユーザーの全体的なパフォーマンスが向上します。

星の背景

一般的な空間の背景が、NASA の写実的な星の背景に置き換わります。

ブックマーク

次のようなブックマークの機能拡張が行われました。

  • ブックマークをビデオとしてエクスポートできるようになりました。 ブックマークから作成されたビデオは 1080p、30fps でレンダリングされます。 処理を効率モードとバランス モードのいずれかから選択できます。
  • ブックマークをムービー プロジェクトにインポートし、さらに編集およびカスタマイズできるようになりました。

ArcGIS Earth ムービーの機能拡張

次のムービーの機能拡張が行われました。

  • 新しいツールバー オプションが追加され、ブロックやトラッキングを操作する際の全体的なユーザー エクスペリエンスが向上しました。
  • 3 つのマーカー タイプ ([GIF][ビデオ][ビルボード]) が追加され、新しい独自の注釈を付けることができます。
  • アプリ内読み上げがサポートされました。 オーディオ トラックの録音ボタンをクリックすると、リアルタイムでビデオのナレーションを開始できます。
  • 3 つのエクスポート モード ([効率][バランス][品質]) が追加され、処理時間と出力品質をより細かく制御できるようになりました。

アプリ リンク

ArcGIS Earth で、パラメーターを含むユニバーサル アプリ リンクがサポートされました。 サポートされているパラメーターについては、「他のアプリとの連携」をご参照ください。

ベース URL: https://earth.arcgis.app/

その他の主な機能拡張

以下の機能強化が行われました。

  • PKI 認証が強化され、サードパーティーの PKI サーバーから生成されたコンテンツからのクライアント認証が改善されました。
  • <NetworkLinkControl><message> 構文のサポートが追加されました。 この機能拡張により、KML ネットワーク リンクが読み込まれる際に、データ ライセンスや使用ガイドラインなどのポップアップ メッセージを表示できるようになりました。
  • KML:Track の時系列アニメーションが強化され、再生パフォーマンスと時間間隔によるトラッキング再生エクスペリエンスが改善されました。
  • グローブを右クリックして、プレースマークを作成できるようになりました。
  • .kml および .kmz として保存する際の参照ファイル (アイコン、画像オーバーレイ、添付ファイルなど) の処理が改善されました。
  • KML グラウンドおよびスクリーン オーバーレイのサポートが強化されました。 大きな画像ソースのサポートが改善され、ローカライズされた環境でのパフォーマンスが向上し、サポートされていない画像形式のインジケーターがわかりやすくなりました。
  • ポータル マネージャーには、接続の編集と更新の改善を含む、ユーザー エクスペリエンスの強化が含まれています。
  • レイヤー名とタイトル入力ボックスのテキスト選択が強化されました。 ダブルクリックでテキストの一部を選択し、3 回クリックで文字列全体が選択されます。
  • フィーチャ レイヤーのシンボルのリセットが強化されました。 フィーチャ レイヤーのシンボルをデフォルトにリセットすると、元のフィーチャ レイヤー スタイルだけでなく、Web マップ、Web シーン、またはグループ レイヤーで定義済みのシンボル スタイルも考慮されるようになりました。
  • [ムービー] で、カメラの [更新] ボタンと [ズーム] ボタンの操作が更新されました。 操作の重複または誤操作を避けるため、ボタンをクリックすると使用できなくなります。
  • ユーザー インターフェイスの拡張:
    • 特に複数行のスニペットを使用するレイヤーで、コンテンツ ウィンドウでのドラッグアンドドロップ操作が改善されました。
    • スタック ポップアップ ウィンドウ ナビゲーションのキーボード ショートカットがサポートされました。
    • [設定] でカスタム スタートアップ ビューのスナップショットの拡大表示がサポートされました。
  • フィーチャ レイヤーの編集が強化され、サービスで定義済みのデフォルト フィールド値が考慮され、レイヤーの属性テーブルで NULL フィールドが明確に表示されるようになりました。

ArcGIS Earth 2.1 (2023 年 12 月)

最新の ArcGIS Maps SDK for .NET 200.2 を含む、ArcGIS Earth 2.1 の新機能および機能拡張を次に示します。

ArcGIS Earth アップデーター

新しいソフトウェア バージョンが入手できるようになると、アプリケーションを開いたときに通知が届きます。 通知は、更新のダウンロードとインストールや、最新機能、機能拡張、セキュリティー アップデートの把握に役立ちます。

ワークスペース管理の更新

ArcGIS Earth は、データや設定の作業履歴を管理および格納するためにワークスペースを使用します。 ワークスペースでは、プロジェクトの整理と管理、一貫性のある作業環境の維持、共同作業、および作業の共有を行うことができます。 これらは、[一般] タブの設定で管理されます。 このリリースでは、ワークスペース管理に小さな変更がいくつか加えられました。

  • [開く] - 既存のワークスペース ディレクトリー フォルダーを開きます。
  • [名前を付けて保存] - 現在のワークスペースを新しい場所に保存します。
  • [インポート] - ワークスペース フォルダーをインポートします。
  • [エクスポート] - ワークスペース フォルダーをエクスポートします。
  • [消去] - 現在のワークスペース内のコンテンツをすべて削除します。

KML のラインとポリゴンのラベリング

KML のラベルのサポートが大幅に向上しました。 プレースマークに加えて、ラインおよびポリゴンに対するラベリングがサポートされています。 ラインおよびポリゴン ジオメトリーのラベリングのために、別のプレースマーク レイヤーやマルチジオメトリーを作成する必要はなくなりました。 プレースマーク、ライン、ポリゴンのラベルは同じように処理され、[プロパティ] ウィンドウで有効化されている場合は表示されます。

KML の機能拡張

次の KML の機能拡張が行われました。

  • レイヤーのハイライト表示 - マイ ドローイングおよび KML で選択したレイヤーにハイライト効果が適用されました。 このハイライト効果は、ラインまたはポリゴンがシアン色を使用している場合にシーンで選択されているレイヤーを識別するのに役立ちます。
  • スクリーンおよびグラウンド オーバーレイのビジュアル ステータス インジケーター - グラウンドおよびスクリーン オーバーレイのステータスを識別しやすいように、ユーザー インターフェイスにビジュアル インジケーターが追加されました。 これらのインジケーターは、プロパティ ウィンドウとオーバーレイ自体にあります。 オーバーレイを読み込めなかった場合、オーバーレイに問題が発生したことを示す画像が表示されます。
  • KML アイコンの機能拡張 - ArcGIS Earth は、接続環境と非接続環境の両方で KML アイコンをサポートしています。 オフラインで使用する KML アイコンの有効化の詳細については、「管理者の構成」をご参照ください。 デフォルトでは、ArcGIS Earth には、押しピン、図形というアイコン グループがあらかじめインストールされています。 このリリースから、追加の KML アイコン グループがサポートされます。 さらに KML アイコンを追加するには、以下の指示をご参照ください。 その他の KML アイコンのサポートに加えて、すべてのプレースマーク アイコンに透過表示が適用されるようになりました。
    • 必要に応じて、目的の KML アイコンをダウンロードします。
    • 次のディレクトリーに KML アイコン グループの名前を持つフォルダーを作成します: \ArcGIS Earth\bin\ArcGISRuntime200.x\resources\symbols\kml 次の画像は、アイコン グループ pal2、pal3、pal4、pal5 を追加した *\kml ディレクトリーの例を示しています。

  • KML アイコンの .png ファイルを適切なグループ フォルダーに移動します。
  • 詳細レベルの適用 - KML の詳細レベルが適用されるようになりました。 非常に大きなデータセットを操作するとき、KML リージョンを使用してパフォーマンスを向上させることができます。 詳細レベルは KML リージョンのサブコンポーネントで、これを使用することで画面上のピクセル数に基づいてレンダリングするデータを定義できます。 詳細レベルの構文を適用すると、より動的な視覚化環境とパフォーマンスの向上を期待できます。 KML リージョンと詳細レベルの詳細については、「OGC KML 2.3 の仕様」をご参照ください。
  • ポップアップ - KML 構文で制御されるポップアップの振舞いに対する '<BalloonStyle>' のサポートが追加されました。 たとえば、KML データで <displayMode> を指定することで、ポップアップ バルーンをブロックするように KML レイヤーを構成できます。 さらに、KML の説明や HTML の編集が消去または変更される原因となっている不具合が修正されました。
  • カスタムの背景色 - コンテンツ ウィンドウで KML アイテムに背景色を適用できます。 背景色は、次の構文を使用して設定されます。
    <ListStyle>
    <bgColor>colorcode</bgColor>
    </ListStyle>
  • 物理単位 - gx:physicalWidth のサポートが追加されました。これにより、ラインの物理的な幅をメートル単位で割り当てることができます。 この機能拡張により、視覚化のカスタマイズ オプションが追加されました。 ビューに表示される物理的なライン幅は縮尺に従って計算されるため、概算値として解釈する必要があります。 ビューで計測された幅は、定義された物理的な幅と異なる可能性があります。
  • 複雑なスニペット スタイル - スニペットは、コンテンツ ウィンドウで KML レイヤーの短い説明を表示するために使用されます。 より複雑なスニペット スタイルを適用できるように、さまざまな機能拡張が行われており、コンテンツ ウィンドウでの KML レイヤーの表示方法をより細かく制御できます。

ナビゲーションの機能拡張

次のナビゲーションの機能拡張が行われました。

  • デフォルトの移動角度の無効化 - デフォルトの移動角度を無効化するオプションが設定に追加されました。 設定をなしに設定すると、レイヤーの移動で頭上からの視点が維持されます。
  • スクリーン ナビゲーター オプション - 3 つのスクリーン ナビゲーター オプションが設定に追加されました。 これらのオプションは次のとおりです。
    • デフォルト - スクリーン ナビゲーターは、その上にポインターを置かない限り、デフォルトで折りたたんだ状態になります。 ポインターを置くと、展開されます。
    • 折りたたみ - スクリーン ナビゲーターは折りたたんだ状態のままになります。
    • 展開 - スクリーン ナビゲーターは展開した状態のままになります。

位置単位の入力に追加されたサポート

度分 (10 進) の座標のサポートが追加されました。 さらに、負の緯度および経度座標のサポートが追加されました。

GeoPackage とモバイル ジオデータベース サブレイヤーの順序と名前の変更

GeoPackage とモバイル ジオデータベースのサポートが強化されました。 ArcGIS Earth は、モバイル ジオデータベースまたは GeoPackage 内部にあるレイヤーの名前と順序の変更をサポートします。 さらに、変更はアクティブなワークスペース内に記録され、セッション間で記憶されます。

シーン レイヤーの標高オフセット

絶対モードのときに 3D ポイント シーン レイヤーの標高オフセットを調整できます。 さらに、ドレープ モードで 3D オブジェクト シーン レイヤーがロックする不具合が修正されました。 3D オブジェクト シーン レイヤーは、デフォルトで絶対モードでレンダリングされ、必要に応じて標高オフセットを適用できます。

時間対応データ

ArcGIS Earth の時間対応データの処理が改善されました。 最初の改善は、タイム スライダーに行われました。 タイム スライダーは、アクティブになっている KML レイヤーに基づいて、範囲を動的に調整します。 これまでのリリースでは、タイム スライダーの範囲は、ソースの KML の全範囲にロックされていました。 さらに、時間対応データの再生アニメーションも向上しました。 KML ノードは、対象の再生範囲内にあるときのみ表示されます。

レイアウト

レイアウトのエクスポート機能に対して、改善が行われました。 欄外注エレメントを追加するとき、元に戻す/やり直しとコピー/貼り付けのホット キーを使用できます。 さらに、テキスト ボックスと凡例エレメントを追加するときのユーザー エクスペリエンスが改善されました。

標高断面を CSV としてエクスポート

標高断面を .csv ファイルとしてエクスポートできます。 エクスポート オプションには、デフォルトの間隔や、グローブ上に描画されるカスタム ノードなどがあります。

ArcGIS Earth 2.0 (2023 年 7 月)

ArcGIS Earth 2.0 の新機能および機能拡張を次に示します。

ハイライト

ArcGIS Earth 2.0 では、次の機能が新たに追加または改善されています。

  • ArcGIS Earth ムービーでは、ビデオの作成とエクスポートが強化され、3D のカスタマイズ可能なオプションが追加されています。
  • ArcGIS Earth でフィーチャ サービスを直接編集できます。
  • ツールの優先度と設定をカスタマイズすることにより、ニーズに合わせて ArcGIS Earth をカスタマイズできます。

フィーチャ

以下の機能が追加または改善されました。

  • ArcGIS Earth ムービー - ArcGIS Earth ムービーのインターフェイスと機能を使用すると、地理空間ストーリーテリングの一部としてカスタマイズ可能なビデオを作成してエクスポートできます。
  • フィーチャ サービス編集 - ArcGIS Earth でフィーチャ サービスを直接編集できるようになり、ニーズに応じて属性とジオメトリーをカスタマイズできるようになりました。
  • ユーザー インターフェイスの強化 - ユーザー インターフェイス全体がわかりやすい外観で最適化されました。
  • Quick Dock のカスタマイズ - Quick Dock エリアをカスタマイズすることにより、ツールの優先度をカスタマイズできるようになりました。 [設定] > [カスタマイズ] の順にクリックします。
  • ユーザー通知 - メッセージ、重要情報、システム アラート、アクティビティーの更新を含む更新を提供するユーザー通知を常に入手できます。
  • 起動時のヒント - 新しい起動時のヒントに従って、初めて ArcGIS Earth を起動した後にチュートリアルを開始できます。

補正

次の機能拡張が加えられました。

  • キーボード ショートカット - [情報] ページに追加された新しいクエリー ウィンドウを使用して、関連するキーボード ショートカットを検索できます。
  • CSV 関連のワークフロー - よりわかりやすい操作環境を提供するように、.csv ファイルを追加するワークフローが拡張されました。
  • ポップアップの改善 - ArcGIS Arcade 式、その他の HTML スタイル、その他のメディア コンテンツ、および外部 Web ブラウザーへのハイパーリンクのサポートが追加されました。
  • KML ノードのバッチ編集 - 複数の KML ノードを同時に選択して編集できます。 編集操作を改善するために、シンボル構成がビューポートに適用されます。