管理者は、ArcGIS Online、ArcGIS Enterprise、または構成ファイルで、ArcGIS Earth を組織の要件に合わせるための設定を構成できます。 ArcGIS Earth のサンプルの構成ファイル ページに移動し、サンプル ファイルをダウンロードできます。 インストール後、構成ファイルはアプリケーション インストール ディレクトリ (通常は C:\Program Files\ArcGIS\ArcGIS Earth\bin フォルダー) に保存されています。
構成ファイルを使用してアプリケーションの設定を構成するには、次の点に注意してください。
- 構成パラメーターを事前に設定して、変更した config.xml ファイルをインストール中にインポートすることができます。
- 構成ファイルは、必要に応じて変更が可能な .xml ファイルです。 たとえば、ファイルの編集するときに、エスケープ文字の指定に、[&] ではなく [&] を使用します。 編集後に、構成ファイルが UTF-8 としてエンコードされたままであることを確認します。
- 管理者が事前に設定した構成は、ユーザーが初めてアプリケーションを起動したときに自動的に読み込まれます。
- bin フォルダーで管理者が構成したパラメーターを適用するには、アプリケーションの [設定] から [リセット] をクリックします。
- ArcGIS Earth がユーザーごとにインストールされている場合は、アプリケーションのインストール ディレクトリ (たとえば C:\Users\username\AppData\Roaming\ESRI\ArcGISEarth) に格納されている構成ファイルを検索して編集することもできます。
組織の構成
ArcGIS Earth の一部の設定では、ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise ポータル アカウントの組織の構成が使用されます。 これらの設定には、ArcGIS Earth で使用されるベースマップ、標高サービス、ジオコーディング サービスが含まれます。 ArcGIS Enterprise に接続している場合、詳細については、「ベースマップ ギャラリーとデフォルトのベースマップの設定」、「デフォルトの標高サービスの構成」、「ジオコーディング」をご参照ください。 ArcGIS Online に接続している場合、詳細については、「組織サイトの管理」をご参照ください。
構成可能なアプリケーション パラメーター
管理者は、構成ファイルを使用して、アプリケーションをリコンパイルすることなく設定を変更できます。 ユーザーは、自身のコンピューターでの ArcGIS Earth の動作状況に影響を与えるポリシーを設定することもできます。 管理者は、インストール ディレクトリの config.xml ファイルにアクセスして対応する属性の値を指定し、構成可能なパラメーターを変更することで、開始設定をカスタマイズできます。
一般的なアプリケーション パラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
enableCheckForUpdates | ArcGIS Earth の更新の確認を有効にします。 デフォルトは [False] です。 |
workspace | ワークスペースのディレクトリと、終了時に現在のワークスペースを自動的に保存するかどうかを指定します。 |
startupView | スタートアップ ビューをカスタマイズ (カスタム) するか、中断したところ (履歴) から開始することができます。 |
spatialReference | ArcGIS Earth で使用される空間参照を [Web メルカトル] または [WGS84] に設定します。 デフォルトは Web メルカトルです。 注意:
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isShowInExternalBrowser | 外部 ブラウザーでポップアップ ウィンドウに HTML リンクを表示します。 デフォルトは [False] です。 |
isShowStartupTips | アプリケーションの開始時にヒントを表示します。 デフォルトは [True] です。 ヒント:管理者は、アプリケーション インストール ディレクトリのヒント フォルダーにある HTML ファイルを更新することで、開始のヒントのコンテンツをカスタマイズできます。 |
language | ArcGIS Earth のユーザー インターフェイス テキストの表示言語を設定します。 デフォルト値は [System] です。 値が System の場合、ArcGIS Earth は Windows の表示言語設定と一致します。 |
flyto | ズーム速度を 0 ~ 100 に設定します。デフォルトの速度は 50 です。 自動的に新しいレイヤーにズームできるようにします。 デフォルトは [True] です。 レイヤーにズーム時の角度を Default と None の間で設定します。 デフォルトは Default です。 |
mouseWheel | マウス ホイール速度を 0 ~ 100 に設定し、ホイールのズーム方向を前方または後方に設定します。 デフォルトは [Forward] です。 |
navigatorMode | スクリーン ナビゲーターの動作モードを Default、Expanded、Collapsed の間で設定します。 デフォルトは Default です。 |
continuousPanning | 連続画面移動のオン (True) またはオフ (False) を切り替えます。 デフォルトは [True] です。 |
nonMouseController | マウス以外のコントローラーを使用して ArcGIS Earth にナビゲートできるようにします。 |
atmosphere | なし、水平線のみと、写実的な大気を切り替えます。 デフォルトは水平線のみです。 |
elevationExaggeration | 地形の標高強調値を設定します。 デフォルト値は 1 です。 |
elevationExaggerationMax | 標高強調の最大許容値を設定します。 デフォルトは 100 です。 1000 を超える値は 1000 に制限されます。 注意:新しい elevationExaggerationMax 値が適用されると、ユーザー インターフェイスで標高強調の最大値が更新されます。 |
undergroundNavigation | 地下データのナビゲーションと地表の透過表示構成が有効になるように設定します。 デフォルトは [Off] です。 |
location | デフォルトの位置単位を指定します。 デフォルトは [DMS] です。 |
distance | デフォルトの距離単位を指定します。 デフォルトは [Meters] です。 |
area | デフォルトの面積単位を指定します。 デフォルトは [SquareMeters] です。 |
isLongitudeFront | 検索および表示で、座標を緯度 - 経度の順を反転します。 デフォルトは [True] です。 |
proxy | プロキシを使用するよう設定します (ブール型、オプション)。 デフォルトは [False] です。 |
address | プロキシ サーバーのアドレスを指定します。 |
username | プロキシ サーバーのユーザー名を指定します。 |
password | プロキシ サーバーのパスワードを指定します。 |
管理者用アプリケーション パラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
isDefaultKmlViewer | ArcGIS Earth をデフォルトの KML ビューアーとして設定します。 デフォルトは [False] です。 |
isDefaultMspkViewer | ArcGIS Earth をデフォルトのモバイル シーン レイヤー パッケージ ビューアーとして設定します。 デフォルトは [True] です。 |
enableHtmlWindow | HTML ウィンドウを有効にします。 デフォルトは [False] です。 |
enableTableDataExport | 属性テーブルでフィーチャ レイヤー データを kmz データとしてエクスポートできるようにします。 デフォルトは [True] です。 |
blockArcGISOnline | ArcGIS Earth の起動時に、ArcGIS Online へのリクエストとポータル接続をブロックします。 デフォルトは [False] です。 |
findInTOC | シーンで選択されている KML がコンテンツ ウィンドウで自動的にハイライト表示されるかどうかを制御する切り替えを有効にします。 |
portals | ArcGIS Earth の接続先となるポータルの URL を設定します。 ヒント:管理者が構成ファイルに複数のポータル URL を記述している場合、ArcGIS Earth は最初のポータルをインストール後のアクティブなポータルとして使用します。 |
disableAddPortal | [ポータル マネージャー] で、ユーザーが新しいポータル接続またはオンライン接続を追加できないようにします。 デフォルトは [False] です。 ヒント:
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popup | ポップアップのサイズ変更モードとポップアップのサイズを設定します。 size fixed のデフォルトは [True]、width と height のデフォルト値はそれぞれ 300 と 420 です。 size fixed の値を [False] に切り替えて、ポップアップのサイズをカスタマイズします。 注意:ポップアップの width と height の最小値はそれぞれ 300 px と 420 px です。 ポップアップのサイズの最大値は、ArcGIS Earth のウィンドウ サイズよりも大きくすることはできません。 |
fonts | 描画エレメントのラベルのフォントを指定します。 注意:エレメントの値として、フォント ファイル内のフォント名を使用します。指定したフォント ファイルが、使用しているオペレーティング システムにインストールされていることを確認してください。 |
log | ユーザーの AppData ディレクトリ (たとえば C:\Users\username\AppData\Roaming) の ESRI\ArcGISEarth\logs フォルダーにログ情報を記録します。 各ログ サイズの最大値は 10,000 で、保存されるログ ファイルの最大数は 1,000 です。 |
startupLayers | コンテンツ ウィンドウの開始レイヤーを設定し、名前、URL、タイプ、表示を構成し、開始レイヤーを階層的グループに整理します。 ヒント:
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organizationalBasemaps | 組織のベースマップを設定します。 ヒント:組織のベースマップ レイヤーは、KML/KMZ、WMS、ラスター、タイル パッケージ、シーン レイヤー パッケージ、ArcGIS サービスなどのデータ タイプをサポートしています。 |
organizationalTerrains | 組織のテレインを設定します。 ヒント:組織のテレイン レイヤーは、ローカル ラスター、標高イメージ サービスなどのデータ タイプをサポートしています。 詳細については、「ベースマップとテレイン」をご参照ください。 |
positionServiceUrl | 管理者がエンコードされた値を含む URL を入力できます。ArcGIS Earth がこれを認識し、位置情報が入力されます。 グローブで Ctrl キー + 右クリック を使用すると、クリックされた URL が呼び出され、ポイントの緯度、経度、および標高がその URL に渡されます。 URL が有効な .kml ファイルを返すことを条件に、.kml ファイルがビューポートに表示されます。 ArcGIS ブログ「Point Based Service access with ArcGIS Earth」の例をお読みください。
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localKmlIcons | ネイティブ KML アイコン フォルダーへのアクセスを有効にするか、カスタマイズしたアイコン フォルダーを指し示します。 ヒント:
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directoryStyleLink | Esri の辞書スタイル ファイルへの URL アドレスを有効にするか、URL をカスタマイズしてユーザー インターフェイス上にテキストを表示します。 デフォルトにより、ハイパーリンク URL は無効になっています。 ヒント:ファイアウォールを使用しているユーザーの場合は、管理者が Esri スタイル から辞書ファイルをダウンロードし、共有ディレクトリに保存できます。また、ハイパーリンクを可能にして、ユーザーのローカル ディレクトリへの URL アドレスを更新することにより組織内でアクセスできるようになります。 |
acknowledgement | 承認メッセージの表示テキストと URL アドレスを指定します。 |
help | ヘルプの表示テキストと URL アドレスを指定します。 |
submitFeedback | 送信するフィードバックの表示テキストと URL アドレスを指定します。 |
bannerSettings | バナーの表示テキスト、テキスト スタイル、フォント スタイル、配置を指定します。 |
automationAPI | ArcGIS Earth の Automation API 設定を指定します。
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注意:
- 構成ファイルの形式は、1.10 以降から更新されます。 config.xml の前のバージョンは前方互換できましたが、製品リリースでメンテナンスまたは更新は行われなくなりました。
- ユーザー パラメーターが ArcGIS Earth の [設定] ユーザー インターフェイスを通じて変更されると、アプリはこれらのパラメーターを C:\Users\<username>\AppData\Roaming\Esri\ArcGISEarth の構成ファイルから読み取ります。 管理パラメーターはインストール ディレクトリに保存されたままか、Configuration Manager の詳細設定で特定の管理パラメーターを設定できますが、アプリはこれらの場所から管理パラメーターを読み取ります。