テキスト メッセージ

ArcGIS Velocity のテキスト メッセージ出力を使用して、外部からアクセスできる SMTP サーバーを使用してテキスト メッセージを送信できます。 属性値を使用するように、テキスト メッセージの件名およびメッセージの本文を構成できます。 テキスト メッセージは、出力に送信された出力フィーチャごとに送信されます。

出力の使用例を次に示します:

  • あるアナリストは、フィードによって取り込まれたイベントをフィルター処理するようにリアル タイム解析を構成し、フィルター条件を満たすフィーチャに関するテキスト メッセージを送信します。
  • ある研究者は、ビッグ データ解析で解析を実行した後に、その結果の属性を集計し、得られた情報をテキスト メッセージで送信しようとします。

使用上の注意

出力を操作する際には、以下の点に注意してください:

  • テキスト メッセージ出力を使用する場合、データの速度を理解することが重要です。 出力に送信された各レコードは、別々のテキスト メッセージを生成します。 これによって、すぐに SMTP サーバーの能力またはレート設定に過度な負荷をかける可能性があります。 ベスト プラクティスに基づき、SMTP サーバーの処理量を超えるメッセージ数を送信しないようにテキスト メッセージ出力を構成してください。
  • テキスト メッセージは単一の受信者に送信することも、カンマ区切りリストを使用して受信者の組に送信することもできます。
  • テキスト メッセージの受信者は既存のフィールドから構成することも、キャリアごとに電話番号を入力して構成することもできます。
    • フィールドから構成する場合、アドレスは「number@carrier_domain」形式の必要があります。 たとえば、キャリア AT&T を使用し、電話番号が「(123) 456-7890」の場合、対応する受信者アドレスは「(123) 456-7890@txt.att.net」になります。
    • キャリアごとに受信者を入力する場合、[キャリア] ドロップダウン メニューで選択したキャリアごとに電話番号を入力します。
  • 電話番号は「(123)456-7890」の書式に設定することも、「1234567890」の書式に設定することもできます。処理時にすべての余分な文字は削除されます。

パラメーター

出力には、次のパラメーターがあります:

パラメーター説明データ タイプ
SMTP サーバー

テキスト メッセージを送信する SMTP サーバー (例: smtp.HOST-NAME.com)。

String

SMTP サーバー セキュリティー

すべての送信メッセージに対して使用するための SMTP 暗号化のタイプ。 次のようなオプションがあります。

  • STARTTLS
  • SSL/TLS

String

ユーザー名

SMTP サーバーのユーザー名。

String

パスワード

SMTP サーバーのパスワード。

パスワード

送信者側のアドレス

テキスト メッセージの送信者として表示されるアドレス (例: 「(123)456-7890@txt.att.net」)。

電子メール

受信者 (オプション)

テキスト メッセージの受信者。 送信データの属性として指定することも、出力を構成するとき手動で入力することもできます。

データからの属性を使用し、複数の受信者にテキスト メッセージを送信するときは、カンマ区切りリストを使用します。

単一の受信者の例: 「(123)456-7890@txt.att.net

複数の受信者の例: 「(123)456-7890@txt.att.net,(234)567-8901@txt.att.net,(345)678-9012@txt.att.net

手動で構成する場合、ドロップダウン メニューから選択したキャリアごとに電話番号を入力します。 複数の受信者はカンマ区切りリストで入力できます。

単一の受信者の例: [キャリア] ドロップダウン メニューで @txt.att.net を選択し、「(123)456-7890」と入力します。

複数の受信者の例: [キャリア] ドロップダウン メニューで [@txt.att.net] を選択し、「(123)456-7890,(234)567-8901,(345)678-9012」と入力します。

電子メール

件名 (オプション)

テキスト メッセージの件名。 単一行の Arcade 条件式で、件名を構成できます。

Arcade の単一行テキスト

メッセージの本文 (オプション)

テキスト メッセージの本文。 複数行の Arcade 条件式で、メッセージの本文を構成できます。

次のトークン シーケンスで囲むことによって、フィーチャの属性値にアクセスします。$${$feature.any_attribute_name}

次のトークン シーケンス $${functionName} にエンコードすることによって、Arcade 式を使用します (例: $${TextFormatting.NewLine})。

Arcade の複数行テキスト

検討事項および制限事項

出力を使用する際には、以下の点を検討してください:

  • 比較的発生頻度が低いことが予想されるインシデントにテキスト メッセージ出力を使用することをおすすめします。
  • インターネット上で、外部から [SMTP サーバー] にアクセスできる必要があります。
注意:

テキストを送受信するには、キャリアが電子メールからテキストへの変換サービスをサポートしている必要があります。 2025 年 6 月 17 日時点で、AT&T は電子メールからテキスト メッセージへの変換をサポートしていません。 これは、電子メール アドレスからテキスト メッセージを AT&T の顧客に送信できないことを意味しますが、SMS (テキスト)、MMS、および標準の電子メール サービスを利用してそれらの顧客と通信することはできます。

AT&T での電子メールからテキストへの変換サービスの終了についての詳細