ArcGIS Velocity の Slack 出力では、メッセージを Slack チャンネルに送信できます。 これらのメッセージには、テキスト、グラフィックス、ボタンを含めることができ、情報を伝えるためのインタラクティブで魅力的な方法を提供します。Velocity を使用すると、Slack チャンネルに投稿されたメッセージにフィーチャ データを含めることができます。 これは、異なるシステムを使用するユーザーに情報を伝えるメカニズムです。
この出力タイプを使用するには、最初に Slack で Webhook URL を生成する必要があります。 次に、この Webhook URL を使用して、Velocity で Slack 出力を構成します。
例
次に、Slack 出力の使用例を示します。
アナリストは、定期的に更新される衝突事故データセットを処理するために、スケジュールされたビッグ データ解析を構成します。 アナリストは、Slack チャンネルにメッセージを送信する Slack 出力を解析に追加します。 このメッセージには、衝突事故の総数や時間帯別の事故内訳などの要約統計が含まれています。
使用上の注意
Slack 出力を操作する際には、以下の点に注意してください。
- Slack Webhook URL は、Slack で構成されます。
- リクエストの本文で JSON を送信する際は、出力 JSON の書式を適切に設定するために、JSON を Text() Arcade 関数で囲みます。
Slack メッセージの JSON の例
次の例では、船舶情報を表示する基本的な Slack メッセージを作成します。
例 1: 基本的な Slack メッセージ
// Output is wrapped in Text()
Text({
"blocks": [
{
"type": "header",
"text": {
"type": "plain_text",
"text": "Vessel Information",
"emoji": true
}
},
{
"type": "section",
"fields": [
{
"type": "plain_text",
"text": "Vessel Name: " + $feature.name,
"emoji": true
},
{
"type": "plain_text",
"text": "Vessel ID: " + $feature.num,
"emoji": true
}
]
}
]
})
上記の例では、船舶名と ID を含む次の船舶情報メッセージを作成します。

次の例では、リンクとマークダウン テキストを含む Slack メッセージを生成します。
例 2: リンクとマークダウン テキストを含む Slack メッセージ
// Output is wrapped in Text()
Text({
"blocks": [
{
"type": "header",
"text": {
"type": "plain_text",
"text": "New vessel detected at " + $feature.currTime,
"emoji": true
}
},
{
"type": "section",
"text": {
"type": "plain_text",
"text": "Vessel Name " + $feature.name + ", traveling at " + $feature.speed + " miles per hour, was detected entering the service territory.",
"emoji": true
}
},
{
"type": "section",
"text": {
"type": "mrkdwn",
"text": "Click the <https://www.esri.com/en-us/arcgis/products/arcgis-velocity/overview|link> for additional information about this vessel. :boat: "
}
}
]
})
上記の例では、船舶名、日時、詳細情報のリンクを含む、新たに検出された次の船舶メッセージを作成します。

パラメーター
以下は、Slack 出力のパラメーターです。
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
---|---|---|
Slack Webhook URL (必須) | Slack で作成された受信用の Webhook URL。 | String |
POST body (必須) | JSON Arcade 式。 JSON は、Text() Arcade 式で囲む必要があります。 | Arcade 式 |
その他のログ (オプション) | Velocity が生成した未処理の HTTP リクエストと応答のログ出力を有効にすることができます。 注意:このパラメーターは、トラブルシューティングの目的でのみ有効にし、トラブルシューティングが完了したら無効にする必要があります。 有効にした後は、解析を開始すると、デバッグ レベルのログが解析ログ ページで使用できるようになります。 トラブルシューティングについてサポートが必要な場合は、Esri テクニカル サポート にお問い合わせください。 | Boolean |
検討事項および制限事項
この出力を使用する際の検討事項と制限事項を以下に示します。
- データの速度を理解することが重要です。 この出力に送信された各レコードは個別のリクエストを生成します。 1 秒間に複数回のリクエストが行われた場合、クライアント接続が制限されることがあります。 発生頻度が低いことが予想されるインシデントにこの出力を使用することをおすすめします。
- 送信されているメッセージを理解することが重要です。 Slack では、40,000 文字を超えるメッセージは切詰められ、単純な text 値は 4,000 文字を超えることはできません。