ArcGIS Velocity では、リアルタイム解析およびビッグ データ解析が、両方ともレコードを処理または解析します。 データを 1 つ以上の出力に配布することによって、これらの解析からの結果をさまざまな方法で処理することができます。
出力は、解析における必須のコンポーネントです。 出力は、フィーチャの格納、ストリーム レイヤーへのフィーチャの送信、警告または通知の発行、クラウド プロバイダーの IoT ハブを介した IoT デバイスの動作の作動などの、さまざまなアクションを実行します。
出力形式の選択
特定の出力タイプを書き込むときに、出力フィーチャの目的の形式を選択できます。 オプションには、区切りテキスト、JSON、EsriJSON、GeoJSON、シェープファイル、またはパーケットがあります。 出力タイプを以下に示します。この中から、出力フィーチャの目的の形式を選択できます。
区切り | JSON | EsriJSON | GeoJSON | シェープファイル | パーケット | |
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Amazon S3 | ||||||
Amazon SNS | ||||||
Amazon SQS | ||||||
Azure Blob Store | ||||||
Azure Event Hub | ||||||
Azure IoT Hub | ||||||
Kafka | ||||||
RabbitMQ |
リアルタイム解析の出力とビッグ データ解析の出力の間の差異
リアル タイム解析は、メッセージが処理されるときに、各メッセージを出力に個別に発行します。 これは、リアル タイム解析が、メッセージを受信したときに、個別のメッセージに対して処理を実行するためです。 たとえば、リアルタイム解析で構成された [フィーチャ レイヤー (新規)] 出力について考えます。 イベントが取り込まれ、処理され、出力に送信されるたびに、新しいフィーチャがフィーチャ レイヤーに追加されるか、新しいフィーチャが使用されて、フィーチャ レイヤー内の既存のフィーチャを更新します。
ビッグ データ解析は、解析全体の処理が完了した後に、メッセージを解析出力に発行します。 これは、ビッグ データ解析が、格納されたデータに対してバッチ解析および処理を実行するためです。 たとえば、ビッグ データ解析で構成された [フィーチャ レイヤー (新規)] 出力について考えます。 処理が完了した後に、通常は、一度にすべてのレコードがフィーチャ レイヤーに追加されるか、一度にすべてのレコードが使用されて、フィーチャ レイヤー内の既存のフィーチャを更新します。
出力のレートおよび量の意味
解析からデータを発行する場合に、出力に送信されるデータの量およびレートについて検討することは重要です。 一部の出力タイプは、固有の機能に基づいて、他の出力タイプよりも高速かつ大量のフィーチャに適しています。
たとえば、毎秒 100 イベントの平均レートでイベントを取り込んでおり、電子メールの警告を送信するためにリアル タイム解析で使用されているフィードは、毎秒 100 件の電子メールを発行することがあります。 これによって、指定した電子メール サーバーの能力に過剰な負荷をかける可能性があります。 発生頻度が低いことが予想されるインシデントに電子メール出力を使用することをお勧めします。