ArcGIS Velocity の電子メール出力を使用して、外部からアクセスできる Simple Mail Transfer Protocol (SMTP) サーバーを介して電子メールを送信できます。 属性値を使用するように、電子メールの件名およびメッセージの本文を構成できます。 電子メールは、出力に送信された出力フィーチャごとに送信されます。
例
以下は、電子メール出力の使用例です。
- あるアナリストは、フィードによって取り込まれたイベントをフィルター処理するようにリアル タイム解析を構成し、フィルター条件を満たすフィーチャに関する電子メールを送信します。
- ある研究者は、リアルタイム解析で解析を実行した後に、その結果の属性を集計し、得られた情報を電子メールで送信したいと思っています。
使用上の注意
電子メール出力を使用する際には、以下の点に注意してください。
- インターネット上で、外部から SMTP サーバーにアクセスできる必要があります。
- データの速度を理解することが重要です。 出力に送信された各レコードは、別々の電子メールを生成します。 これによって、すぐに SMTP サーバーの能力またはレート設定に過度な負荷をかける可能性があります。 SMTP サーバーの処理量を超えるメッセージ数を送信しないように電子メール出力を構成してください。
パラメーター
以下は、電子メール出力のパラメーターです。
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
---|---|---|
SMTP ホスト | 電子メールを送信する SMTP サーバー。例: smtp.<HOST-NAME>.com | String |
SMTP サーバー セキュリティ | すべての送信メッセージに対して使用するための SMTP 暗号化のタイプ。 次のようなオプションがあります。
| 該当なし |
Username | SMTP サーバーのユーザー名。 | String |
パスワード | SMTP サーバーのパスワード。 | パスワード |
電子メール アドレスから | 電子メールの送信者として表示されるアドレス。 | |
送信先電子メール アドレス | 電子メール受信者。 次のトークン シーケンスで囲むことによって、フィーチャの属性値にアクセスします。 $${$feature.to_email_address} 複数の受信者に電子メールを送信する場合は、電子メール アドレスのカンマ区切りリストを使用します。例: $${$feature.to_first_email},$${$feature.to_second_email} | 電子メール、Arcade 単一行のテキスト |
件名 | 電子メールの件名。 次のトークン シーケンスで囲むことによって、フィーチャの属性値にアクセスします。 $${$feature.subject_line} 単一行の Arcade 条件式で、件名を構成できます。例: New incident detected: $${$feature.incident_id} | 文字列、Arcade 単一行のテキスト |
メッセージの本文 | 電子メールの本文。 複数行の Arcade 条件式で、メッセージの本文を構成できます。 次のトークン シーケンスで囲むことによって、フィーチャの属性値にアクセスします。 $${$feature.any_attribute_name} 次のトークン シーケンス $${functionName} にエンコードすることによって、Arcade 式を使用します。例: $${TextFormatting.NewLine} | 文字列、Arcade 複数行テキスト |