コロプレス マップは [数と量 (色)] スマート マッピング シンボル タイプを使用して、正規化したデータを陰影付きのポイント、ライン、エリアとして表示します。 コロプレス マップは、「地理上でのフィーチャがどの程度分布しているか?」といったデータに関する質問に答えることができます。
例
ある犯罪分析者が、都市全体の犯罪件数と、犯罪と他の社会問題 (高い失業率など) との相関関係を調べています。 市の職員は、調査結果を基に都市全体で新しい社会計画を実施し、犯罪の削減につなげていく考えです。 コロプレス マップを使い、都市の警察管轄区域の失業率を可視化し、失業率と犯罪率を比較します。
上記のマップでは、失業率が高いエリアは濃い色、失業率が低いエリアは薄い色で示されます。
コロプレス マップの作成
割合/比率フィールドを使用してマップを作成すると、コロプレス マップが自動生成されます。 数値フィールドを使用して、[シンボル タイプ] を [数と量 (サイズ)] から [数と量 (色)] に切り替えることによって、コロプレス マップを作成することもできます。 数値データは、これを使用してコロプレス マップを作成する際、[除数] パラメーターで正規化されます。
割合、比率、比例値を使用してコロプレス マップを作成するには、次の手順に従います。
- フィールドが表示されるように、データ ウィンドウ内のデータセットを展開します。
- 割合/比率フィールド を選択します。
ヒント:
数値フィールド の値が割合/比率の場合、フィールド アイコンをクリックし、[割合/比率] を選択して、フィールド タイプを変更できます。
データ ウィンドウで検索バーを使用して、フィールドを検索できます。
- フィールドをページの [マップ] ドロップ領域にドラッグします。
注意:
また、フィールドを選択し、データ ウィンドウの上の [マップ] ボタンをクリックするという方法でもマップを作成できます。
[シンボル タイプ] の設定として [数と量 (色)] を使用して、コロプレス マップが作成されます。
正規化を使用してコロプレス マップを作成するには、次の手順を実行します。
- フィールドが表示されるように、データ ウィンドウ内のデータセットを展開します。
- 数値フィールド を選択します。 数値は、犯罪数や総売上額など、合計である必要があります。
ヒント:
データ ウィンドウで検索バーを使用して、フィールドを検索できます。
- フィールドをページの [マップ] ドロップ領域にドラッグします。
等級シンボル マップが作成されます。
注意:
また、フィールドを選択し、データ ウィンドウの上の [マップ] ボタンをクリックするという方法でもマップを作成できます。
- 凡例を展開して、[レイヤー オプション] ウィンドウを表示します。
- [シンボル] タブ を参照します。
- [シンボル タイプ] を [数と量 (色)] に変更します。
- [除数] パラメーターの数値フィールドを選択します。 このフィールドは、総人口など、最初の数値フィールドから比率を作成するために使用できる数値である必要があります。
使用上の注意
[レイヤー オプション] ウィンドウにアクセスするには、レイヤー名の横の矢印をクリックします。 [レイヤー オプション] ウィンドウで次の操作を実行できます。
- [凡例] タブ を使用すると、各クラスの分類値や数を表示したり、クラスに基づいて選択を行ったりできます。
- 次の操作を実行するには、[シンボル] タブ を使用します。
- マップ上に表示されているフィールドを変更するか、別のタイプのマップに切り替えます。
- 表示フィールドの統計情報を変更します。 集約されたフィーチャを含むデータセット上で位置が有効化された場合、またはデータセットが空間集約によって作成された場合にのみ、このオプションは使用できます。 詳細については、「データの位置の有効化」および「空間集約」をご参照ください。
- クラスの分類タイプと数を変更します。
- Divide by フィールドを変更、追加、削除します。
- [アノテーション] タブ は、レイヤーのマップ ポップアップを構成し、ラベルを有効にするために使用されます。
- 次の操作を実行するには、[表示設定] タブ を使用します。
- シンボル - カラー パレット、アウトラインの太さと色、レイヤーの透過表示などのシンボル スタイル プロパティを変更できます。
- [レイヤー効果] - ブルームと影の効果を有効化します。
- [属性] タブ を使用すると、マップ上で選択したフィーチャの詳細を表示できます。
[カード フィルター] ボタン を使用すると、不要なデータをカードから削除できます。 フィルターは、文字列、数値、割合/比率、日付/時間のあらゆるフィールドに適用可能です。 ただし、同じデータセットを用いる他のカードには影響が及びません。
[選択ツール] ボタン を使用すると、単一選択ツール、ボックス選択ツール、なげなわツールを使用してマップ上のフィーチャを選択したり、選択セットにズームしたり、選択を反転したりできます。
[ズーム ツール] ボタン を使用すると、マップの拡大/縮小、選択セットへのズーム、マップのデフォルト範囲の設定、レイヤーへのズーム、マップ上のナビゲーションのロックを行うことができます。
[可視化タイプ] ボタン を使用すると、コロプレス マップとその他の可視化 (参照テーブル、KPI カード、ヒストグラムなど) を直接切り替えることができます。
[範囲の同期] ボタン を使用すると、ページ上のすべてのマップの範囲がリンクされるので、ズームや画面移動が同時に行われます。
[最大化] ボタン を使用すると、カードを拡大できます。 ページ上の他のカードは、サムネイルに縮小されます。 [元のサイズに戻す] ボタン を使用して、カードを前のサイズに戻すことができます。
[クロス フィルターの有効化] ボタン を使用すると、他のカードの選択セットを使用するカードに対してフィルターを作成することができます。 クロス フィルターは、[クロス フィルターの無効化] ボタン を使用して削除できます。
[カードの反転] ボタン を使用して、カードの裏面を表示します。 [カード情報] タブ には、統計情報とカードの説明用のテキスト ボックスがあります。
[カード オプション] ボタン を使用すると、次のオプションにアクセスできます。
- [表示設定] ボタン - カードの背景色、前景色、枠線、およびマップの回転を変更したり、ベースマップ レイヤーや方位記号を追加または削除したりします。
- [順序] ボタン - カードを、ページ上の他のカードに対して前面または背面に移動します。
- [削除] ボタン - ページからカードを削除します。 誤ってカードを削除した場合は [元に戻す] ボタン を使用して元に戻すことができます。
コロプレス マップの仕組み
コロプレス マップのように、等級色を使用してマップをスタイル設定すると、特にマップ上のフィーチャがさまざまなサイズや人口のエリアの場合に、視覚的な誤解を生む可能性があります。 この場合、大きなエリアほど、暗い色でスタイル設定されている場合は特に、自然と注意を引き付けます。 コロプレス マップで、サイズが異なるエリアから生まれるバイアスを抑えるには、マップのスタイルを個数や合計ではなく、平均値、比例値、割合、比率で設定します。 マップ上に表示されているデータが比例値である場合、それが人口、エリア、その他の要因であるかに関係なく、フィーチャ間の相違が考慮されます。
上のマップは、どちらも色を使用して郡別のレストランの数を表示しています。 しかし、左側のマップはレストランの合計数、右側のマップは 1 人あたりのレストランス数を表示しています。 郡の面積にもばらつきがありますが、最も大きなばらつきは郡の人口です。 ロングアイランドやボストン エリアなどのフィーチャは、面積とレストラン数がどちらも大きいため、同じ色であってもニューヨーク市の小さな郡よりも強調されます。 しかし、右側のマップのように各郡の人口を考慮すると、ケープコッド周辺や内陸部の郡は 1 人あたりのレストラン数が大きく、他のほとんどの郡は 1 人あたりのレストラン数が平均であることがわかります。 1 人あたりのマップは、正しいコロプレス マップです。
注意:
郡別のレストランの合計数など、個数や合計数のマップを作成する場合、等級シンボル マップを作成できます。
コロプレス マップを作成したいが、比例データがない場合、正規化というプロセスを使用して比例値を作成できます。 データを正規化する場合、犯罪の合計数などの数値を、総人口などの別の数値で除算して比例値を作成します。 正規化は、[シンボル] タブ で [除数] パラメーターを使用してコロプレス マップを作成するときに実行できます。 上の例では、各郡のレストランの合計数が、郡の総人口を使用して正規化されています。
リソース
マップの詳細については、次のリソースをご利用ください。