ポイント チャートを作成するには、Y 軸に文字列フィールド、X 軸に統計情報を含む数値または割合/比率を表示します。 カテゴリ内の各値は、個別のポイントとして表されます。 信頼区間やエラー バーなどの区間バーを各ポイントに追加できます。
ポイント チャートを使用することで、「カテゴリ別に数値はどのように分布または集計されるか?」などのデータに関する質問に答えることができます。
例
ある環境保護団体が、1990 ~ 2015 年における温室効果ガス排出の原因を国別に調査しています。 ポイント チャートを作成して、平均的な汚染度が最も高い 10 か国の温室効果ガス排出量のパターンを視覚化できます。
ポイント チャートを使用して、時間経過に伴う温室効果ガス排出量のパターンを発見できます。 たとえば、日本とカナダのポイントは密集しており、これらの国では時間経過に伴う排出量の変化がほとんどないことを示しています。 米国と中国のポイントは他の国よりも広範囲に分布しており、ポイントの時系列はわからないものの、各年で大きなばらつきがあることを示しています。 ほとんどの国では多数のポイントが表示されており、数年分のデータが収集および報告されていることを示しています。 ただし、インドと中国のポイントはそれぞれ 2 つしか表示されていません。
ポイント チャートの作成
ポイント チャートを作成するには、次の手順に従います。
- 1 つの文字列フィールド および 1 つの数値フィールド または割合/比率フィールド を選択します。
注意:
データ ウィンドウで検索バーを使用して、フィールドを検索できます。
- 次の手順を使用して、チャートを作成します。
- 選択したフィールドを新しいカードにドラッグします。
- [チャート] ドロップ領域にポインターを置きます。
- 選択したフィールドを [ポイント チャート] にドロップします。
使用上の注意
[レイヤー オプション] ボタン を使用すると、[レイヤー オプション] ウィンドウが開き、次の操作を実行して構成オプションを更新できます。
- [凡例] タブ を使用すると、チャート上で使用されているシンボルを表示できます。 [凡例を別ウィンドウに表示] ボタン をクリックすると、凡例がページ上に別個のカードとして表示されます。
- [シンボル] タブ を使用すると、チャート上のポイントに区間バーを追加できます。
- [表示設定] タブ を使用すると、シンボル色およびアウトライン色を変更できます。
[カード フィルター] ボタン を使用すると、不要なデータをカードから削除できます。 フィルターは、文字列、数値、割合/比率、日付/時間のあらゆるフィールドに適用可能です。 ただし、同じデータセットを用いる他のカードには影響が及びません。
[選択ツール] ボタン を使用すると、単一選択ツールやボックス選択ツールを使用してチャート上のフィーチャを選択したり、選択を反転したりできます。
[可視化タイプ] ボタン を使用すると、ポイント チャートと他の可視化 (サマリー テーブル、バブル チャート、KPI カードなど) を直接切り替えることができます。
[並べ替え] ボタン を使用すると、カテゴリ データをアルファベットの昇順または降順に並べ替えることもできます。
[最大化] ボタン を使用すると、カードを拡大できます。 ページ上の他のカードは、サムネイルに縮小されます。 [元のサイズに戻す] ボタン を使用して、カードを前のサイズに戻すことができます。
[クロス フィルターの有効化] ボタン を使用すると、他のカードの選択セットを使用するカードに対してフィルターを作成することができます。 クロス フィルターは、[クロス フィルターの無効化] ボタン を使用して削除できます。
[カードの反転] ボタン を使用して、カードの裏面を表示します。 [カード情報] タブ には、カード上のデータに関する情報が記載されており、[データのエクスポート] タブ を使用すると、カードからデータをエクスポートすることができます。
[カード オプション] ボタン を使用すると、次のオプションにアクセスできます。
- [表示設定] ボタン - カードの背景色、前景色、枠線を変更します。
- [ラベルの編集] ボタン - チャート軸のカスタム ラベルを作成します。 ラベルを編集するには、[ラベルの編集] ボタンをクリックし、軸をクリックして編集可能にします。
- [順序] ボタン - カードを、ページ上の他のカードに対して前面または背面に移動します。
- [削除] ボタン - ページからカードを削除します。 誤ってカードを削除した場合は [元に戻す] ボタン を使用して元に戻すことができます。
ポイント チャートの使用
ポイント チャートは、独自に作成するか、回帰分析の一部として作成できます。 ポイント チャートは、モデルの有効性を決定する探索的解析および確認的解析の両方で使用できます。
探索的解析時にポイント チャートを使用して、クラスター、分布の重複、データの広がりなどの説明変数パターンを見つけることができます。 これらのパターンを使用することでデータに対する洞察が得られ、説明変数を変更して、より効果的なモデルを作成できます。
変数にクラスターが含まれている場合、特定のカテゴリまたは領域が隠れた影響を与えている可能性があります。 これらの領域は、残りのデータとは個別に解析する必要がある場合があります。
回帰分析の目的の 1 つは、最小限の変数で可能な限り強力なモデルを作成することです。 説明変数が重複している場合、変数の定義が狭すぎて、一部の変数を結合できることを示している可能性があります。
エラーまたは信頼区間を示す区間バーを使用して、変数間の分散を評価できます。 分散が大きい変数は、標準化する必要がある場合があります。
確認的解析時に [信頼区間の表示] をクリックすると、関数データセットからポイント チャートを作成できます。 ポイント チャートには、切片および説明変数の標準化係数のほか、90%、95%、および 99% の標準化された信頼区間が表示されます。 これらの信頼区間を使用して、変数の有効性を解析できます。信頼区間が 0 に重なっている場合、変数の追加がモデルにとって効果的でない可能性があります。
リソース
チャートについてより詳しく学習するには、次のリソースをご利用ください。