クイック リファレンス

ArcGIS Survey123 は、多数の XLSForm 仕様をサポートしています。 このリファレンス ガイドでは、Survey123 で使用できる XLSForm 機能のサマリーを示します。 調査は Survey123 Connect または Survey123 Web サイトのいずれかで作成できます。機能の中にはどちらか片方のみで使用できるものと、両方で使用できるものがあります。

質問タイプ

次の表は、Survey123 ConnectSurvey123 フィールド アプリ、Survey123 Web デザイナー、Survey123 Web アプリで利用可能な質問タイプについて説明したものです。 質問によっては、プラットフォーム間で動作と実装に相違がある場合があります。これらの相違点については、この表の後の注記をご参照ください。

Survey123 Connect 質問タイプSurvey123 Web デザイナーの質問タイプ説明Survey123 フィールド アプリでサポートSurvey123 Web アプリでサポート
audio⁴オーディオ⁴ ⁶

フィールド アプリにオーディオ クリップを記録します。Web アプリにオーディオ クリップを記録するか、アップロードされたオーディオ ファイルを許可します。

はい

はい

barcode

N/A

バーコードまたは QR コードをスキャンします。

はい

はい

begin group

グループページ

質問のグループを開始します。

はい

はい

begin repeat

N/A

一連の繰り返しの質問を開始します。

はい

はい

計算

N/A

フォームの値に対して計算を実行します。 calculate フィールドには計算の結果が格納されます。

はい

はい

decimal¹

数値¹ ⁶

小数の入力。

はい

はい

date

日付⁶

日付の入力。

はい

はい

dateTime

日時⁶

日時の入力。

はい

はい

deviceid

N/A

調査が取得された特定のデバイスを表す UUID。

はい

いいえ

email²

N/A

組織アカウントでサイン インすると、この質問にはアカウントの電子メール アドレスが自動的に追加されます。

はい

はい

end

N/A

調査の終了日時。

はい

はい

end group

グループページ

質問のグループを終了します。

はい

はい

end repeat

N/A

一連の繰り返しの質問を終了します。

はい

はい

file

ファイル アップロード

デバイス上のファイルを取り込みます。

はい

はい

geopoint³

マップ³ ⁶

指定された GPS 座標を収集します。 デフォルト設定は現在の場所です。

はい

はい

geoshape³

マップ上のポリゴンを収集します。

はい

はい

geotrace³

マップ上のラインを収集します。

はい

はい

非表示

N/A

フォームに表示されないフィールドをフィーチャ レイヤー内に作成します。 [bind::esri:fieldType] 列と [bind::esri:fieldLength] 列を使用して、このフィールドのデータ スキーマを指定します。

はい

はい

integer¹

数値¹ ⁶

整数の入力。

はい

はい

画像

画像署名

デバイスのファイルにある画像または直接撮影した写真のいずれかを取り込みます。

はい

はい

note

メモ⁶

画面上にテキストを表示します。 メモでは非表示の計算も処理できます。

はい

はい

範囲スライダー⁶

指定範囲の数の入力。

はい

はい

rank list_name

ランキング⁶

ランキングの質問。選択肢のリストの順序を決定します。 list_name を選択リストの名前に置き換えます。

はい

はい

select_one list_name

ドロップダウン⁵ ⁶リッカート尺度⁵ ⁶評価⁶単一選択⁶単一選択グリッド⁶

複数の選択肢の質問で、選択できるのは 1 つの回答のみ。 list_name を選択リストの名前に置き換えます。

はい

はい

select_one_from_file file_name.csv

N/A

複数の選択肢の質問で、選択できるのは 1 つの回答のみ。 file_name.csv を、調査のメディア フォルダー内にある、選択肢のリストを含むファイルの名前で置き換えます。

はい

はい

select_multiple list_name

複数選択⁶

複数の選択肢の質問で、複数の回答を選択できます。 list_name を選択リストの名前に置き換えます。

はい

はい

select_multiple_from_file file_name.csv

N/A

複数の選択肢の質問で、複数の回答を選択できます。 file_name.csv を、調査のメディア フォルダー内にある、選択肢のリストを含むファイルの名前で置き換えます。

はい

はい

start

N/A

調査の開始日時。

はい

はい

text

住所⁶電子メール⁶複数行テキスト⁵ ⁶単一行テキスト⁶Web サイト⁶

フリー テキストの回答。 正規表現は電子メールと Web サイトに適用されます。 ジオコードの表示設定は住所に適用されます。

はい

はい

time

時間⁶

時間の入力。

はい

はい

username

N/A

組織アカウントでサイン インすると、この質問にはアカウントのユーザー名が自動的に追加されます。

はい

はい

¹Web デザイナーでは、integer と decimal の質問が「数値」という単一の質問タイプに統合されます。 質問のプロパティにチェックボックスを使用すると、調査デザイナーは必要な入力を定義できます。

²Survey123 ConnectSurvey123 Web デザイナーで提供される email 質問タイプの実装は異なります。 Survey123 Connect での実装には、ユーザーがサイン インした組織アカウントの電子メール アドレスが自動的に入力されます。 Survey123 Web デザイナーでの実装は、電子メール アドレスに一致する書式設定のみを許可するテキスト フィールドです。

³geopoint、geotrace、geoshape の質問は、「マップ」という単一の質問タイプに統合されました。 質問のプロパティにチェックボックスを使用すると、調査デザイナーは必要な入力を定義できます。 「住所」という名前の追加の質問タイプでは、ジオコーディングされたポイントを送信できます。

⁴オーディオの質問では Survey123 フィールド アプリでアップロードできませんが、Web アプリでは可能です。フィールド アプリでオーディオのアップロードを許可するには、ファイルの質問を使用します。

Survey123 Connect で使用可能な複数の表示設定は、Survey123 Web デザイナーの個別の質問タイプとしても使用可能です。 これらの質問タイプには、複数行テキスト、ドロップダウン、リッカート尺度が含まれます。

⁶質問ごとに、Web デザイナーには、回答をキャッシュするオプションが表示されます。 Web アプリでは、調査レコードの送信後、質問に対する回答がブラウザーにキャッシュされ、そのデバイスでこの調査に対して次に送信を行う際にあらかじめ読み込まれます。 回答のキャッシュは、オーディオ、画像、ファイルのアップロード、署名を除くすべての質問タイプに対して設定できます。

デフォルト値

大部分の質問タイプでは、調査を読み込んだときに自動的に使用されるデフォルトの回答を定義できます。 これは XLSForm の [default] 列と同じ目的です。

データの整合チェック

[編集] タブで [この質問は必須です。] をオンにすると、調査の質問では、フォームを完了する前にその質問に値が格納されていることが必須となります。

ほとんどの質問には、最大または最小の長さを設定する機能も備わっています。 これにより、質問の回答が定義された制限を満たしていない場合に調査が送信されずに済みます。 この関数には、Survey123 の XLSForm 仕様の [constraint] 列または [bind::esri:fieldLength] 列と同じ役割があります。

特殊文字

質問の名前と選択肢の名前には、空白、カンマ、ハイフン、括弧、ブラケットなどの特殊文字や、$、%、# のような文字を使用できません。 [複数選択] の質問の選択肢の名前には空白とカンマを使用しないことが重要です。