マップを現場で使用する準備ができたら、そのマップをモバイル作業者に展開します。 マップをモバイル作業者と共有し、その後、モバイル作業者は、そのマップを ArcGIS Field Maps で参照するか、送信されたカスタム リンクをタップすることができます。 モバイル作業者がオフラインで作業する必要がある場合は、用意されたマップをダウンロードするか、MMPK をデバイスに直接コピーすることができます。 組織のデータ収集プロジェクト用にフィールド ガイドをカスタマイズするか、位置情報の共有の手順を提供して、モバイル作業者にアプリを使用する際のヘルプを提供します。 MDM (モバイル デバイス管理) ソフトウェアを使用して、モバイル アプリを配置および構成することもできます。
Field Maps で使用するためのマップの共有
Field Maps は、モバイル作業者によって所有されているマップ、またはモバイル作業者が含まれている ArcGIS 組織かグループで共有されているマップへのアクセスを提供します。 グループの作成は任意ですが、マップおよびデータにアクセスできるモバイル作業者を管理する際にグループが役立ちます。 モバイル作業者が共有されたマップにアクセスするには、モバイル作業者が ArcGIS 組織のメンバーである必要があります。 共有したマップで編集が有効になっている場合、モバイル作業者はフィーチャを編集できる権限も必要です。
- モバイル作業者がまだ (ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise で) ArcGIS 組織のメンバーでない場合、モバイル作業者のアカウントを作成します。
「ArcGIS Online でのメンバーの招待および追加」または「ArcGIS Enterprise でのポータルへのメンバーの追加」をご参照ください。
作成するアカウントは、Field Maps を使用するための ArcGIS アカウントの要件を満たす必要があります。
- ArcGIS 組織とマップおよびレイヤーを共有するか、グループを作成してマップとデータへのアクセスを管理します。
- ArcGIS 組織とのマップおよびレイヤーの共有 - Field Maps Designer での共有の構成、ArcGIS Online での組織とのアイテムの共有、または ArcGIS Enterprise での組織とのアイテムの共有を実行できます。
- マップとデータへのアクセスがあるモバイル作業者を管理するためのグループを作成するには、以下を実行します。
- グループの作成 - 「ArcGIS Online でのグループの作成」または「ArcGIS Enterprise でのグループの作成」をご参照ください。
- グループへのモバイル作業者の追加 - 「ArcGIS Online でのグループの構成」、「ArcGIS Online での特定のメンバーのグループの管理」、または「ArcGIS Enterprise での特定のメンバーのグループの管理」をご参照ください。 ArcGIS Enterprise を使用していて、エンタープライズ ID プロバイダー (IDP) がある場合は、IDP から Active Directory、LDAP、または SAML グループをリンクできます。
- グループとのマップおよびレイヤーの共有 - Field Maps Designer での共有の構成、ArcGIS Online でのグループとのアイテムの共有、または ArcGIS Enterprise でのグループとのアイテムの共有を実行できます。
リンクからマップを開く
モバイル作業者は、Field Maps でマップを参照することができ、マップへの直接の URL をモバイル作業者に提供することもできます。 電子メール、テキスト メッセージ、Web ページ、または別のアプリを介して、マップへの直接のリンクを共有することによって、モバイル作業者が正しいマップを開いて作業を開始するのを簡単にします。Field Maps へのリンクを使用して、タップ時にモバイル作業者に使用してもらいたいマップを Field Maps で開きます。 編集が有効になったマップでは、マップを開くとデータの収集を開始できます。 モバイル作業者がオフラインで作業している場合でもリンクはまだ有効です。
Field Maps リンク
Field Maps リンクの形式は、https://fieldmaps.arcgis.app?parameter=value¶meter=value であり、このパラメーターと値のペアを、マップを開くために使用する値に置き換えます。 たとえば、「https://fieldmaps.arcgis.app?referenceContext=center&itemID=3ac4145c1ac44aea86e9ed42e00fbb0d¢er=34.0547155,-117.1961714」は、パラメーター itemID と値 3ac4145c1ac44aea86e9ed42e00fbb0d を使用して、その ID でマップを開きます。 referenceContext パラメーターとその値 center は、アプリで実行する必要がある操作のタイプを指定します。この場合は、マップの中央配置です。 center パラメーターと値 34.0547155,-117.1961714 は、マップを中央配置する座標を提供します。
パラメーター
Field Maps リンクでは、次のパラメーターがサポートされています。 パラメーターが渡されない場合、リンクをタップすると、Field Maps が開きます (または、アプリを開くよう求められます)。
| パラメーター | 値 | 備考 |
|---|---|---|
anonymousAccess | パブリックに共有されたマップか MMPK を呼び出す時、または匿名アクセスが許可されている Field Maps 上のポータルにサインインする際に使用され、アクセスへのサイン インは不要です |
|
bookmark | マップからのブックマークの指定 |
|
callback | 対象物または観測点のキャプチャーが完了したときに呼び出す URL |
|
callbackPrompt | コールバックを実行する前に、モバイル作業者にプロンプトを表示し、モバイル作業者の移動先としてこの値をプロンプト内に表示します。 |
|
center | マップの中心にする緯度、経度 (Y、X) 座標のセット |
|
featureAttributes | 新しくキャプチャーされたフィーチャのフォームのエントリーの JSON dictionary |
|
featureID | 更新対象レイヤー内のフィーチャを一意に特定します。 GlobalID フィールドである必要があります。 |
|
featureSourceURL | キャプチャーがインスタンス化されるレイヤーの URL |
|
foreignKeyField | リレーションシップを定義し、親フィーチャからキーを受け取る子テーブルのフィールド |
|
geometry | 新しくキャプチャーされたフィーチャの場所を定義します |
|
itemID | 開くマップのアイテム ID |
|
locationSharingDuration | 位置情報の共有期間を時間単位で指定 |
|
locationSharingON | 位置情報の共有をオンにするかオフにするかを指定 |
|
locationSharingShareLKLOnly | 位置情報の共有履歴の保存方法の指定 |
|
locationSharingUploadLKLFrequency | 最新位置のアップロード頻度の指定 |
|
portalURL | 組織のポータル URL |
|
referenceContext | 開いてユーザーがサイン インした後に、アプリが実行すべき操作 (ある場合) | 以下の値がサポートされています。
注意:ReferenceContext や open など、単一の URL で複数の search 値を使用する場合は、ReferenceContext パラメーターの主な使用方法である 1 つの値の指定を行います。 たとえば、search を指定するとマップが open であることを意味します。 次の「Field Maps リンク サンプル」をご参照ください。 |
scale | マップがレンダリングされる縮尺スケール (マップ単位) |
|
search | 検索する住所、場所、座標、またはフィーチャ |
|
useAntennaHeight | その位置の各頂点の Z 値から現在の受信機のアンテナ高を除算するかどうかの指定 |
注意:Android にも対応する予定です。 |
useLocationProfile | 位置の変換に現在の位置情報プロファイルを使用するかどうかの指定 |
注意:Android にも対応する予定です。 |
wkid | 異なる空間参照での中心の座標の指定 |
|
showFeature | マップまたはタスクの統合からフィーチャを選択してそのポップアップを開く |
|
Field Maps リンクを使用して特定の動作を実現するには、これらのパラメーターの使用例を引き続き読んでください。
マップを開く
以下のパラメーターを使用してマップを開きます。
- referenceContext=open
- itemID
- portalURL (オプション)
Web マップ、MMPK、およびオフライン エリアのマップ タイプがサポートされています。
以下に例を示します。
- 現在サイン インしているモバイル作業者としてマップを開きます。サイン インしていない場合には、モバイル作業者にサイン インの機会を提供します: https://fieldmaps.arcgis.app/?referenceContext=open&itemID=0c900ae2a1084d27b608233921ef1a84
- 特定のポータルに接続して、マップを開く: https://fieldmaps.arcgis.app?referenceContext=open&portalURL=https://myportal.mycompany.com/arcgis&itemID=0c900ae2a1084d27b608233921ef1a84
サイン インせずにパブリック マップにアクセスする
以下のパラメーターを使用してパブリック マップにアクセスします。
- referenceContext=open
- itemID
- anonymousAccess=true
- portalURL (オプション)
例を以下に示します。
- https://fieldmaps.arcgis.app/?referenceContext=open&itemID=5dce807aeb5c4b33bce767d278df9c3d&anonymousAccess=true
匿名アクセスが許可されているポータルへのサイン イン
以下のパラメーターを使用して、匿名アクセスが許可されているポータルにアクセスします。
- anonymousAccess=true
- portalURL
例を以下に示します。
- https://fieldmaps.arcgis.app/?portalURL=https://myportal.mycompany.com/gis&anonymousAccess=true
マップの中心と縮尺
以下のパラメーターを使用して、マップを開くときにデフォルトのマップの中心と縮尺を使用する代わりに、指定したマップの中心と縮尺を指定します。
- referenceContext=center
- itemID
- center
- scale (オプション)
- wkid (オプション)
- bookmark (オプション)
デフォルトの座標系は WGS84 ですが、wkid パラメーターを使用してこれを変更できます。
以下に例を示します。
- 縮尺をマップ単位で 3,000 に設定し緯度と経度の座標ペア (WGS84) を中央配置: https://fieldmaps.arcgis.app/?referenceContext=center&itemID=0c900ae2a1084d27b608233921ef1a84¢er=41.780618,-88.179449&scale=3000
- 縮尺をマップ単位で 1,000 に設定し NAD83/UTM Zone 19N (WKID: 26919) 空間参照系の座標を中央配置: https://fieldmaps.arcgis.app/?referenceContext=center&itemID=0c900ae2a1084d27b608233921ef1a84¢er=4807094.81,-1096767.71&scale=1000&wkid=26919
マップ内の検索
以下のパラメーターを使用してマップを開き、住所、場所、座標、またはフィーチャ (対象物または観測点) を検索します。
- referenceContext=search
- itemID
- search
以下に例を示します。
- 住所の検索: https://fieldmaps.arcgis.app/?referenceContext=search&itemID=15c3a41bc01e4f8b9922736f3c194c29&search=899+Aurora+Ave,+Naperville,+Illinois
- ジオコーダーからの場所の検索: https://fieldmaps.arcgis.app/?referenceContext=search&itemID=15c3a41bc01e4f8b9922736f3c194c29&search=Gas+Station
- 座標の検索: https://fieldmaps.arcgis.app?referenceContext=search&itemID=bd171bc8ba404b14a2e845fe6839e881&search=34.0547155,-117.1961714
- マップ内の対象物 (消火栓 #43141 など) の検索: https://fieldmaps.arcgis.app/?referenceContext=search&itemID=0c900ae2a1084d27b608233921ef1a84&search=43141
ブックマークの表示
以下のパラメーターを使用して、マップからのブックマークで指定された位置を表示します。
- referenceContext=center
- itemID
- bookmark
以下の例のリンクは、Centennial Park という名前のブックマークにマップを開きます。
フィーチャのポップアップを開く
フィーチャを選択してそのポップアップを開くには、次のパラメーターを使用します:
- itemID (オプション)
- referenceContext=showFeature
- featureSourceURL
- featureID
以下に例を示します。
- マップを開き、特定のフィーチャのポップアップを表示する: https://fieldmaps.arcgis.app/?referenceContext=showFeature&itemID=38bc6f6c60344e259c98cef7e1f56809&featureSourceURL=https://services.arcgis.com/N4jtru66ctSQR53c/ArcGIS/rest/services/MyServicesTesting/FeatureServer/3&featureID=662177dc-4e4a-403b-aaa8-44faf0aa9344
- 現在のマップ内にある特定のフィーチャのポップアップを表示する: https://fieldmaps.arcgis.app/?referenceContext=showFeature&featureSourceURL=https://services.arcgis.com/N4jtru66ctSQR53c/ArcGIS/rest/services/MyServicesTesting/FeatureServer/3&featureID=662177dc-4e4a-403b-aaa8-44faf0aa9344
フィーチャ収集の開始
マップを開き、次のパラメーターを使用して、フィーチャの収集を開始します。 必要に応じて、新しい対象物または観測点に適用されるフォームのエントリーを指定します。
- itemID
- referenceContext=addFeature
- featureSourceURL
- geometry (オプション) - 指定した場合、フィーチャの形状を定義します。 指定されない場合、モバイル作業者の GPS 位置がポイントまたは 1 番目の頂点 (ラインまたはポリゴンの場合) に使用されます。
- useAntennaHeight (オプション)
- useLocationProfile (オプション)
- featureAttributes (オプション)
- callback (オプション)
- callbackPrompt (オプション)
注意:
リンクでの useAntennaHeight、useLocationProfile のサポートは、Android にも対応する予定です。
以下に例を示します。
- フォームのエントリーを指定しないでモバイル作業者の場所で収集を開始する:
- 特定の場所で収集を開始して、新しい対象物または観測点に適用されるフォームのエントリーを指定する:
注意:
新しい対象物または観測点に渡すフォームのエントリーは、URL エンコードされる必要があります。 以下では、例を読みやすくし、指定されるエントリーを理解しやすくするために、エンコードされない URL が示されています。
- URL エンコードなし - https://fieldmaps.arcgis.app?referenceContext=addFeature&itemID=3ac4145c1ac44aea86e9ed42e00fbb0d&geometry=34.0547155,-117.1961714,1200&featureSourceURL=https://services9.arcgis.com/QjGvjfQhsHAmqfjP/arcgis/rest/services/DamageAssessment_Apr2018_631d0895e7d3404bb78e8e04e92d896e/FeatureServer/1&featureAttributes={"incidentid":"527","inspector":"Frank Jones","inspdate":1502917218285}
- フォームのエントリーの URL エンコードあり - https://fieldmaps.arcgis.app?referenceContext=addFeature&itemID=3ac4145c1ac44aea86e9ed42e00fbb0d&geometry=34.0547155,-117.1961714,1200&featureSourceURL=https://services9.arcgis.com/QjGvjfQhsHAmqfjP/arcgis/rest/services/DamageAssessment_Apr2018_631d0895e7d3404bb78e8e04e92d896e/FeatureServer/1&featureAttributes=%7B%22incidentid%22:%22527%22,%22inspector%22:%22Frank%20Jones%22,%22inspdate%22:1502917218285%7D
- フォームのエントリーを指定しないで指定したポリゴン ジオメトリー (WGS84) を使用して収集を開始する:
- フォームのエントリーを指定しないで特定の場所で収集を開始するが、アンテナ高を使用して Z 値を計算し、現在の位置情報プロファイルを使用してポイントを GPS から取得したように変換する:
- 収集を開始して、収集が完了したら自動的に別のアプリ (この例では ArcGIS Navigator) を開く:
- 収集を開始して、収集が完了したらプロンプトを表示した後に別のアプリ (この例では ArcGIS Navigator) を開く:
フィーチャの更新の開始
次のパラメーターを使用して、マップを開き、既存のフィーチャの更新を開始します。 必要に応じて、更新された対象物または観測点に適用されるフォームのエントリーを指定します。
- itemID
- referenceContext=updateFeature
- featureSourceURL
- featureID
- featureAttributes (オプション)
- geometry (オプション)
- callback (オプション)
- callbackPrompt (オプション)
注意:
テーブル行には適用されません。
以下に例を示します。
- フォームのエントリーを指定しないでフィーチャの更新を開始する:
- フィーチャの更新を開始して、更新された対象物または観測点に適用されるフォームのエントリーを指定する:
注意:
更新された対象物または観測点に渡すフォームのエントリーは、URL エンコードされる必要があります。 以下では、例を読みやすくし、指定されるエントリーを理解しやすくするために、エンコードされない URL が示されています。
- URL エンコードなし - https://fieldmaps.arcgis.app?referenceContext=updateFeature&itemID=3ac4145c1ac44aea86e9ed42e00fbb0d&featureSourceURL=https://services9.arcgis.com/QjGvjfQhsHAmqfjP/arcgis/rest/services/DamageAssessment_Apr2018_631d0895e7d3404bb78e8e04e92d896e/FeatureServer/1&featureID=bb0a0c92-9f53-4367-a6a1-bc6edc605be0&featureAttributes={"incidentid":"527","inspector":"Frank Jones","inspdate":1502917218285}
- フォームのエントリーの URL エンコードあり - https://fieldmaps.arcgis.app?referenceContext=updateFeature&itemID=3ac4145c1ac44aea86e9ed42e00fbb0d&featureSourceURL=https://services9.arcgis.com/QjGvjfQhsHAmqfjP/arcgis/rest/services/DamageAssessment_Apr2018_631d0895e7d3404bb78e8e04e92d896e/FeatureServer/1&featureID=bb0a0c92-9f53-4367-a6a1-bc6edc605be0&featureAttributes=%7B%22incidentid%22:%22527%22,%22inspector%22:%22Frank%20Jones%22,%22inspdate%22:1502917218285%7D
関連フィーチャの追加
マップを開き、次のパラメーターを使用して新しい関連フィーチャを追加します。
- itemID
- referenceContext=addRelatedFeature
- featureSourceURL
- featureID
- foreignKeyField
以下のサンプル リンクでは、マップが開いて、新しいフィーチャが関連付けられている外部キー フィールド名に基づいて関連フィーチャが追加されます。
https://fieldmaps.arcgis.app/?referenceContext=addRelatedFeature&itemID=0c900ae2a1084d27b608233921ef1a84& featureSourceURL=https://services9.arcgis.com/QjGvjfQhsHAmqfjP/arcgis/rest/ services/DamageAssessment_Apr2018_631d0895e7d3404bb78e8e04e92d896e/FeatureServer/ 1&featureID=bb0a0c92-9f53-4367-a6a1-bc6edc605be0&foreignKeyField=FacilityID
位置情報の共有の開始
以下のパラメーターを使って位置情報の共有を有効にし、期間を設定します。
- referenceContext=shareLocation
- locationSharingON=true
- locationSharingDuration
以下のサンプル リンクは位置情報の共有を 120 時間オンにします。
https://fieldmaps.arcgis.app/?referenceContext=shareLocation&locationSharingOn=true&locationSharingDuration=120
注意:
次に示すように、リンクを使用して位置情報の共有をオフにすることもできます。
https://fieldmaps.arcgis.app/?referenceContext=shareLocation&locationSharingOn=false
データ収集用のガイドの提供
このドキュメントは Field Maps の使用に関する情報を提供しますが、現場でデータを収集するモバイル作業者は、多くの場合、より軽量な (特にオフラインで作業する場合に、印刷して携帯できる) 何らかのドキュメントを必要とします。 共通の作業および一部の問題に役立つ基本的な 1 ページのフィールド ガイドをモバイル作業者に提供すると、モバイル作業者をサポートする仕事が楽になります。 共通のデータ収集作業を重点的に取り上げた、モバイル作業者向けのフィールド ガイド テンプレートが用意されています。 これを使用して、モバイル作業者のための独自のリファレンスの作成を開始できます。
- フィールド ガイド テンプレートをダウンロードします。。
- このガイドをカスタマイズします (組織に固有のロゴやトラブルシューティングのヒントなどを追加します)。 カスタマイズ手順を含む最初のセクションを必ず削除してください。
- モバイル作業者にそのガイドを提供します。
モバイル作業者は、現場にいる間に、このガイドを自分のポケットに保持し、問題を解決することができます。
位置情報の共有用の手順を提供する
組織で位置情報の共有が必要な場合、Field Maps で位置情報の共有を開始する手順をモバイル作業者に提供することをおすすめします。 以下に位置情報の共有の手順のテンプレートを示します。
- 位置情報の共有の手順のテンプレートをダウンロードします。。
- ドキュメントの手順に従ってテンプレートをカスタマイズし、モバイル作業者と共有します。
モバイル デバイス管理
MDM (モバイル デバイス管理) は、組織のモバイル デバイスの管理に使用するソフトウェアを意味します。 MDM は、モバイル デバイスのポリシーの設定と強化や、データとネットワークのセキュリティーの強化に使用されます。 さらに、MDM を使用することで、アプリの更新方法および更新時期の制御を含めて、アプリのデプロイメントとモバイル デバイスの管理の能力が向上します。 MDM についての Esri の取り組み方法の詳細については、ArcGIS Trust Center の「ArcGIS セキュア モバイルの実装パターン」および「ArcGIS モバイル アプリおよびモバイル デバイス管理 (MDM) のサポート」をご参照ください。
MDM を介して組織のモバイル デバイスへの Field Maps のデプロイを準備するときに、設定できるアプリケーションとプロファイル設定がいくつかあります。 これには、ポータル URL、per-app VPN 設定などが含まれます。
Field Maps アプリの構成
アプリの構成 (AppConfig とも呼ばれます) は、ポータル URL などのアプリケーションの設定を提供する形式を意味します。 モバイル アプリをインストールするときに、毎回これらの設定を手動で構成する代わりに、MDM を使用して自動的にアプリ設定を指定して適用することができます。 これらの設定は、XML ファイルのキー値のペアの辞書として設定されます。 辞書の作成方法は、使用する MDM に応じて異なります。 アプリの構成の詳細については、「AppConfig Community」をご参照ください。
Field Maps の設定は次のとおりです。これらは MDM のアプリ設定により実装できます。
| キー | 値 | 備考 |
|---|---|---|
anonymousAccess | 匿名でサイン インするか認証情報を要求するかを指定します。 |
注意:匿名でポータルに接続すると、フィーチャ グループのパブリック マップが [マップ] リストに表示されます。 モバイル作業者は、ポータルでパブリックに共有されているすべてのマップを検索できます。 |
isAutoSyncEnabled | 自動同期を有効にするかどうかの指定 |
|
locationProfiles | 1 つ以上の位置情報プロファイルのパラメーターの定義 |
|
offsetProvider | オフセット プロバイダーの指定 |
|
portalURL | 組織のポータル URL |
|
locationSharingMode | トラッキングの記録中にバッテリー寿命を最適化するかどうかの指定 |
|
locationSharingUploadLKLFrequency | 最新位置のアップロード頻度の指定 |
|
locationSharingShareLKLOnly | 位置情報の共有履歴の保存方法の指定 |
|
locationSharingUploadTracksFrequency | トラッキングのアップロード頻度の指定 |
|
maxRefreshTokenExpiration | トークンの有効期限の指定 |
注意:トークンの有効期限の詳細については、「トークンの最大の有効期限の指定」をご参照ください。 |
maxTraceResults | ユーティリティー ネットワークの選択トレースから返すことができるエレメントの最大数を指定します。 |
|
useInAppAuth | Field Maps のサイン インと認証で WebView を使用するかどうかの指定 |
注意:社内リソースにアクセスするのに VPN が必要で、管理対象デバイスのブラウザーへの VPN アクセスが組織で制限されている場合、ポータルへのサイン インを成功させるために useInAppAuth を true に設定する必要がある場合があります。 |
注意:
Field Maps リンクを使って Field Maps を開くと、リンク パラメーター値がアプリの構成設定よりも優先されます。
per-app 仮想プライベート ネットワーク
MDM に per-app VPN (per-app 仮想プライベート ネットワーク) を構成することにより、特定の管理されたアプリの内部リソースへのアクセスを制限できます。 Field Maps はこの構成を使ってデプロイできます。 per-app VPN を Field Maps で使用する場合の設定については、使用する MDM のソフトウェアのドキュメントをご参照ください。
注意:
iOS を使用している場合は、Safari を使用して Field Maps のポータルのサイン イン画面が表示されます。 これが per-app VPN を有効にして正しく動作するには、使用している per-app VPN の [Safari ドメイン] の設定でポータル ドメイン (mycompany.com など) を指定する必要があります。 [Safari ドメイン] が正しく設定されていない場合は、割り当てられたモバイル デバイスが Field Maps のポータルのサイン イン画面にアクセスできません。 代替手段として useInAppAuth を true に設定すると、Safari ではなくアプリ内 WebView でサイン イン プロセスを行うことができます。
上で説明したように、アプリごとの VPN プロファイルで [Safari ドメイン] を設定した場合、Safari ブラウザー アプリは、[Safari ドメイン] 設定で指定したポータル ドメインにアクセスすることもできます。 このアクセスをブロックする場合は、目的のデバイス上で [iOS 制限] (MDM で使用できる場合) を [Safari ブラウザー アプリをブロック] に構成します。
Android を使用している場合は、Chrome Custom タブ (または好みのブラウザー) を使用して Field Maps のポータルのサインイン画面が表示されます。 per-app VPN が有効になった状態でこれが正しく機能するためには、ブラウザーに VPN アクセスが必要です。 この要件を回避し、アプリ内 WebView でサイン イン プロセスを行うために useInAppAuth を true に設定することを検討してください。
MDM の Field Maps の per-app VPN の設定を構成すると、管理されているモバイル デバイスでアプリを開くときに、自動的に指定した per-app VPN に接続されます。 Field Maps がバックグラウンドで実行されているときは、per-app VPN に接続されたままですが、Field Maps にのみ接続されています。 Field Maps を終了すると、モバイル デバイスは自動的に per-app VPN を切断します。