要件

ArcGIS Field Maps を使用するには、デバイス、ArcGIS アカウント、データが以下の要件を満たしている必要があります。 アプリは、サポートされている言語で使用することができます。Field MapsArcGIS OnlineArcGIS Enterprise でサポートされています。 Field Maps モバイル アプリは ArcGIS Enterprise 10.7.1 以降でサポートされており、Field Maps Designer Web アプリは 10.8.1 以降でサポートされています。

注意:

モバイル アプリで ArcGIS Enterprise 10.8 以前を使用している場合は、ArcGIS Field Maps アプリ ID を登録する必要があります。

Field Maps Designer Web アプリは、ArcGIS Enterprise 10.9 以降にデフォルトでインストールされています。 ArcGIS Enterprise 10.8.1 で Field Maps Designer を使用するには、アプリをインストールする必要があります。

デバイス要件

ArcGIS Field Maps には、Field Maps Designer Web アプリと Field Maps モバイル アプリの 2 つのアプリが付属しており、AndroidiOS、および watchOS で利用できます。

Web アプリ

Field Maps Designer を使って現場用のマップを構成します。 最高のパフォーマンスを実現するには、次に示すいずれかの最新バージョンのブラウザーを使用します。

デスクトップ

  • Google Chrome
  • Mozilla Firefox
  • Microsoft Edge
  • Safari

タブレットとスマートフォン

  • Android 4.0 以上にインストールされている Chrome
  • iOS 6.0 以降での Safari

モバイル アプリ

モバイル作業者は Field Maps を使ってマップの表示、データの収集、位置情報の共有を行います。

Android

  • Android 8.0 (Oreo) 以降
  • プロセッサ: ARMv7 以降
  • OpenGL ES 2.0 サポート

Android で位置情報の共有機能を使用するには、Google Play サービス 11.6.0 以降をインストールする必要があります。

iOS

  • iOS 14.5 以降
  • iPadiPadiPod touch

watchOS

  • watchOS 6.0 以降
  • Apple Watch
  • ペアリング済み iPhone または iPad

スマート カードおよびスマート カード リーダー

Field Maps でスマート カードリーダーをサポートするには、iOS 16.1 以降または iPadOS 16 以降が Apple デバイスにインストールされている必要があります。 スマート カードの Apple サポートの詳細については、「スマートカードの統合の概要」および「iPhone および iPad で対応しているスマートカード機能」をご参照ください。

Windows

注意:

Windows 11 の ArcGIS Field Maps は非推奨になり、2025 年 3 月 5 日にリタイアとなります。 詳細については、サポート終了のお知らせをご参照ください。

Field MapsWindows Subsystem for Android を使用する Windows 11 デバイスで使用できます。 Field MapsWindows 11 デバイスにインストールする方法については、「Field MapsWindows にインストールする方法」をご参照ください。

  • Windows 11 以降
  • 8 GB 以上の RAM (16 GB を推奨)
  • ソリッド ステート ドライブ (SSD) タイプのストレージ
  • プロセッサ: x64 または ARM64
  • 仮想マシン プラットフォーム

ArcGIS アカウントの要件

以下の機能を使用するには、ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise の ArcGIS 組織アカウントが必要です。 Field Maps モバイル アプリは ArcGIS Enterprise 10.7.1 以降をサポートしています。 Field Maps Designer Web アプリは ArcGIS Enterprise 10.8.1 以降をサポートしています。

注意:

モバイル アプリで ArcGIS Enterprise 10.8 以前を使用している場合は、ArcGIS Field Maps アプリ ID を登録する必要があります。

マップの構成

Field Maps Designer でマップを構成するには、そのマップを所有しているか管理権限が必要です。 Web マップを構成する方法については、「マップの構成」をご参照ください。

マップの表示

すべてのユーザーが Field Maps モバイル アプリを使用して、ArcGIS Online 上のサンプル マップを表示し、公開されたマップを検索できます。

注意:

Field Maps Designer を使用している場合は、モバイル アプリで利用できるマップを制御できます。その方法については、「利用可能なマップ」をご参照ください。

ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise 10.9 以降を使用している場合は、ArcGIS Field Maps で使用設定 を有効にして Field Maps でマップが表示されるようにする必要があります。

マークアップの共有

ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise を通じてマークアップを共有するには、ホスト フィーチャ レイヤーを公開する権限が必要です ([コンテンツ] > [ホスト フィーチャ レイヤーの公開])。 この権限は、Mobile WorkerCreatorProfessionalProfessional Plus の各ユーザー タイプに含まれています。

データの収集および更新

モバイル作業者が編集が有効になったマップを収集または更新するには、以下の要件を満たす必要があります。

  • ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise を使用している場合、モバイル作業者は Mobile WorkerCreatorProfessionalProfessional Plus いずれかのユーザー タイプである必要があります。
  • フィーチャを編集する権限 ([フィーチャ] > [編集] または [フィーチャ] > [フル コントロールによる編集]) が必要です。
詳細については、「ArcGIS Online のユーザー タイプ、ロール、権限」または「ArcGIS Enterprise のユーザー タイプ、ロール、権限」をご参照ください。

注意:

ArcGIS Enterprise on Kubernetes を使用している場合、以下の機能はサポートされません。

  • オフラインのデータ収集
  • データ収集時の添付ファイルの追加

他のユーザーとのモバイル マップ パッケージ (MMPK) の共有

Field Maps にサイン インせずにモバイル作業者と MMPK を共有できるようにするには、ArcGIS Publisher エクステンションを使用する必要があります。 MMPK を共有するために ArcGIS Publisher エクステンションを使用しない場合、モバイル作業者は ArcGIS 組織アカウントにサイン インしてアクセスする必要があります。

位置の共有

Field Maps モバイル アプリを使用して位置を共有するには、モバイル ユーザーが組織のメンバーであり、位置共有フィーチャ サービスにアクセスでき、ArcGIS Location Sharing のライセンスを持っている必要があります。 このライセンスは Mobile Worker ユーザー タイプに含まれており、他のすべてのユーザー タイプでは、アドオンとして使用できます。 モバイル ユーザーに [組織と共有されているコンテンツの表示] 権限がない場合は、グループを使用して位置共有サービスを共有することもできます。 権限とユーザー タイプの詳細については、「ArcGIS Online のユーザー タイプ、ロール、権限」または「ArcGIS Enterprise のユーザー タイプ、ロール、権限」をご参照ください。

注意:

ArcGIS Location Sharing ライセンスは、ArcGIS OnlineArcGIS Enterprise 11.0 以降では Mobile Worker ユーザー タイプに含まれています。 ArcGIS Online および ArcGIS Enterprise で以前に割り当てられた ArcGIS Tracker ライセンスは、引き続きサポートされます。

位置情報の共有は ArcGIS Enterprise on Kubernetes ではサポートされていません。

Track Viewer Web アプリには、位置のトラックの表示とトラック ビューの作成と共有に関して独自の要件があります。 詳細については、「トラック ビューの作成」をご参照ください。

データ要件

Field Maps で使用されるマップには、ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise からアクセスします。 マップのデータが次の要件を満たしていることを確認します。

注意:

Web マップがオフラインで使用されている場合 (データ接続が不良、信頼できない、接続されてないエリアなど)、すべてのレイヤーをオフラインで使用できるようにする必要もあります。 「オフライン データ要件」をご参照ください。

モバイル マップ パッケージ (MMPK) を使用している場合、MMPK のデータ要件を満たしていることを確認します。

編集可能なデータ

編集が有効になったマップは編集可能なデータを使用します。 次の編集可能なデータ ソースがサポートされています。

  • ArcGIS Online でホストされているフィーチャ レイヤー
  • ArcGIS Enterprise 10.5 以降または Portal for ArcGIS 10.4.1 以前でホストされているフィーチャ レイヤー

    添付ファイルなしのフィーチャをダウンロードするには、ArcGIS Enterprise が必要です。

  • 関連データ

    フィーチャとテーブルのリレーションシップ、フィーチャ間のリレーションシップ、テーブル間のリレーションシップ (フィーチャ経由で最初のテーブルにアクセスする場合) は、Field Maps でサポートされています。 各リレーションシップに対して、1 対 1 および 1 対多のリレーションシップがサポートされています。 リレーションシップの最大のレベル深度は 3 です。 リレーションシップを定義する際は、Global ID を使用することをお勧めします。 ユーザー管理のリレーションシップはお勧めしません。

  • ArcGIS Server フィーチャ サービス

    接続時のマップ使用では、データベース (エンタープライズ ジオデータベースを含む) がサポートされています。 オフラインで作業するには、エンタープライズ ジオデータベースが必要です。 ファイル ジオデータベースはサポートされていません。 ArcGIS Server およびジオデータベースの必要なバージョンは、必要とする機能によって異なります。 詳細については、次の表をご参照ください。

    必要な機能サポートされるジオデータベースのバージョンサポートされる ArcGIS Server のバージョン
    接続時およびオフラインでのマップの使用接続時のマップの使用オフラインでのマップの使用

    編集可能なデータ - バージョン非対応、アーカイブ

    すべて¹

    すべて

    すべて

    編集可能なデータ - バージョン対応

    すべて¹

    すべて

    すべて

    同期オプション

    すべて

    N/A

    • フィーチャおよび添付ファイルでの双方向サポート - すべて
    • 添付ファイルなしのフィーチャのダウンロード - 10.5 以降
    • スキーマのみ (フィーチャなし) のダウンロード - すべて

    関連テーブル

    すべて

    すべて

    すべて

    ジオメトリック ネットワーク²

    すべて

    すべて

    すべて

    ¹オフラインでの使用には Global ID が必要です。

    ²これらを編集するには、バージョン対応データが必要です。 Field Maps で使用する場合、ジオメトリック ネットワークに属しているすべてのフィーチャ サービスは、シンプルなフィーチャ サービスとして処理され、ジオメトリック ネットワークの制限は無視されます。

注意:

ArcGIS OnlineArcGIS EnterprisePortal for ArcGIS 上のレイヤーはホストされ、マップ内に含まれていない必要があります。 ファイル (シェープファイル、カンマ区切り値 (.csv) ファイルなど) からマップにレイヤーを追加すると、そのレイヤーはマップに保存されます。 代わりに、Field Maps で編集可能なレイヤーとして扱う場合は、ホスト フィーチャ レイヤーとして公開します。 「ArcGIS Online でのファイルからのレイヤーの追加」および「ArcGIS Online でのホスト フィーチャ レイヤーの公開」、または「ArcGIS Enterprise でのファイルからのレイヤーの追加」および「ArcGIS Enterprise でのホスト フィーチャ レイヤーの公開」をご参照ください。

制限事項

マップに含まれる編集可能なデータには制限があります。

  • フィーチャ レイヤーが Z 値対応で、マップを使ってデータを収集する場合、デフォルトの Z 値が必要です。
  • フィーチャ レイヤーが M 対応で、M 値の位置でデータを収集する場合、ドロップされたピンの M 値が新しいアセットまたは観測の最初の頂点に保存されます。 新しいジオメトリを作成するか、既存のフィーチャ ジオメトリを更新すると、Null の M 値が保存されます。

ベースマップとその他の参照データ

編集不可データは読み取り専用マップで使用され、編集が有効になったマップでモバイル作業者にコンテキスト情報を提供します。 すべてのマップでベースマップが必要です。 参照データがサポートされているデータ ソースとしては、次のものがあります。

  • ArcGIS OnlineArcGIS Enterprise 10.5 以降または Portal for ArcGIS 10.4.1 以前でホストされているフィーチャ レイヤー
  • ArcGIS OnlineArcGIS Enterprise 10.5 以降または Portal for ArcGIS 10.4.1 以前でホストされているタイル レイヤー
  • ArcGIS OnlineArcGIS Enterprise 10.5 以降、または Portal for ArcGIS 10.4.1 以前にインポートされたファイル (.gpx.csv、シェープファイルを含む)¹
    ヒント:

    このデータをオフラインで操作するには、マップに直接追加せずに、ホスト フィーチャ レイヤーとして公開します。 「ArcGIS Online でのホスト レイヤーの公開」または「ArcGIS Enterprise でのホスト レイヤーの公開」をご参照ください。

  • ArcGIS Server イメージ サービス
  • サービス経由ではなく、直接アクセスされるレイヤー¹
  • WMS データ¹
  • WMTS データ¹
  • KML データ¹

¹ 接続時 (オンライン) の使用でのみサポートされています

サポートされている言語

サポートされている言語: アラビア語、ボスニア語¹、ブルガリア語¹、カタルーニャ語、簡体字中国語、繁体字中国語 (台湾)、繁体字中国語 (香港)、クロアチア語、チェコ語、デンマーク語、オランダ語、英語、エストニア語¹、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、ギリシア語、ヘブライ語、ハンガリー語、インドネシア語、イタリア語、日本語、韓国語、ラトビア語¹、リトアニア語¹、ノルウェー語、ポーランド語、ポルトガル語 (ブラジル)、ポルトガル語 (ポルトガル)、ルーマニア語、ロシア語、セルビア語¹、スロバキア語、スロベニア語¹、スペイン語、スウェーデン語、タイ語、トルコ語、ウクライナ語、ベトナム語

アプリで使用される言語は、デバイスの言語設定によって決まります。

Android のみ