モバイル作業者は、フォームの確認、入力、更新を行ってデータ収集と調査を行います。 Field Maps Designer Web アプリでフォームを構成することで、モバイル作業者が現場で作業をスムーズに実施できるようにします。フォーム ビルダーを開くと、以下の方法でフォームの構成を開始できます。
- 基本フォーム エレメントを追加する - 基本フォーム エレメントを使用して、モバイル作業者は、日付、数字、テキスト、バーコードをスキャンしたデータなどの情報を入力できます。
- 選択肢フォーム エレメントを追加する - 選択肢フォーム エレメントを使用して、モバイル作業者は、定義された値のリストから選択できます。
- フィールドをフォーム エレメントとして使用する - レイヤーまたはテーブル内のフィールドをフォームに追加して、フォーム エレメントとして構成できます。
注意:
Field Maps Designer Web アプリおよび Map Viewer で、フォームを構成できます。 Map Viewer でフォームを構成する方法については、「属性の編集のためのフォームの作成」をご参照ください。
Field Maps モバイル アプリおよび Map Viewer で、フォームを表示および編集できます。
注意:
Field Maps Designer でマップ、レイヤー、フォームを編集しているときは、それらを同時に別のブラウザー タブで編集しないでください。 マップ、レイヤー、フォームを複数のタブで編集すると、データが失われてしまいます。
レイヤーの編集の有効化
フォームを構築する際には、マップ内のフィーチャ レイヤーを使用して構築します。 たとえば、樹木フィーチャ レイヤーを使用して樹木インベントリ フォームを構築できます。 モバイル作業者が Field Maps モバイル アプリを使用してフォームに記入してフォームを送信すると、新しい樹木フィーチャがレイヤーに追加されます。 レイヤーのフォームを構築するには、そのレイヤーの編集が有効になっていなければなりません。
Field Maps Designer を使用してマップを作成した場合、マップ作成プロセス中に追加したフィーチャ レイヤーはデフォルトで編集が有効になります。 レイヤーの編集が有効になっていない場合、有効にする方法については、次のいずれかのリソースをご参照ください。
注意:
レイヤーの所有者または管理者は、レイヤーの編集が有効になっていない場合でもフォームを構築することができます。 ArcGIS Online を使用しているときに、フル コントロールの編集権限がある場合、レイヤーの編集が有効になっていない場合でもフォームを構築することができます。
詳細については、「ロールに応じた編集機能へのアクセス (ArcGIS Online のヘルプ セクション)」または「ロールに応じた編集機能へのアクセス (ArcGIS Enterprise のヘルプ セクション)」をご参照ください。
フォーム ビルダーを開く
Field Maps Designer でフォーム ビルダーを使って、モバイル作業者が現場で使用するフォームを作成します。 フォーム ビルダーを開くには、次の手順を実行します。
- ブラウザーで組織サイトにサイン インして、ArcGIS Online のアプリ ランチャーまたは ArcGIS Enterprise のアプリ ランチャーから Field Maps Designer を開きます。
[マップ] ページが表示され、自身が所有するマップと自身がメンバーである共有更新グループに含まれるマップが表示されます。
注意:
ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降を使用している管理者の場合は、組織内のすべてのマップを表示および構成できます。 [フィルター] をクリックして [すべてのマップ] を選択します。
- マップをクリックして、構成を開始します。
[フォーム] ページが表示され、マップのコンテンツが表示されます。
ヒント:
ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降を使用している場合、マップのアイテム ページから Field Maps でマップを開くこともできます。 マップのアイテム ページに移動し、[Field Maps で開く] をクリックします。
注意:
ネストされたグループ レイヤー (グループ レイヤー内のグループ レイヤー) がマップに含まれている場合は、Field Maps Designer に表示されます。 グループ レイヤーの作成方法については、「ArcGIS Online でのグループ レイヤーの作成と管理」、「ArcGIS Enterprise でのグループ レイヤーの作成と管理」、または「ArcGIS Pro でのグループ レイヤーの操作」をご参照ください。
- レイヤーまたはテーブルをクリックします。
空白のフォーム キャンバスとともにフォーム ビルダーが表示されます。
注意:
フォームを構築するには、レイヤーの編集が有効になっていなければなりません。
[フォーム ビルダー] が開いたら、フォーム エレメントをキャンバスにドラッグしてフォームの構成を開始できます。 フォーム エレメントは、モバイル作業者がフォームに入力する情報のタイプを定義します。 基本フォーム エレメントや選択肢フォーム エレメントを追加したり、フィールドをフォーム エレメントとして使用したりできます。
ヒント:
ArcGIS API for Python と copy_form_between_maps Python スクリプトを使用するか、ArcGIS Online Assistant を使用してマップ間でフォームをコピーできます。 詳細な手順については、「Field Maps で使用するためのマップとフォームの複製」ブログ記事をご参照ください。
基本フォーム エレメントの追加
基本フォーム エレメントを使用して、モバイル作業者は、日付、数字、テキスト、バーコードをスキャンしたデータなどの情報を入力できます。 基本フォーム エレメントは、[基本] の [フォーム エレメント] リストに一覧表示されており、次のものが含まれます。
フォーム エレメント | フィールド タイプ | 説明 |
---|---|---|
バーコード | Double、Integer、String | バーコードまたは QR コードをスキャンして値を入力します。 |
日時 | Date | 日付または時刻を入力します。 |
数値 - 小数 | Double | 1.2 などの小数値を入力します。 |
数値 - 整数 | Integer | 2 などの整数値を入力します。 |
テキスト - 複数行 | String | 複数行のテキストを入力します。 |
テキスト - 単一行 | String | 単一行のテキストを入力します。 |
フォーム エレメントをフォーム キャンバスに追加するには、エレメントをダブルクリックするかドラッグします。 フォーム エレメントを追加したら、表示名とフィールド情報を定義します。
注意:
フィーチャ レイヤー ビューにはフォーム エレメントを追加できません。
表示名とフィールド情報の定義
フォーム エレメントは、フォームに追加して保存すると、レイヤー内のフィールドになります。 これらのフィールドは、モバイル作業者が収集した情報を格納します。 たとえば、[テキスト - 単一行] フォーム エレメントをフォームに追加した場合、レイヤーに文字列フィールドが追加されます。
フォーム エレメントをフォーム キャンバスに追加すると、[プロパティ] ウィンドウが表示されます。 すべてのフォーム エレメントには、[表示名]、[フィールド名]、および [フィールド タイプ] プロパティの値が必要です。 フィールドが文字列タイプの場合、[フィールドの長さ] の値も必要です。 表示名およびフィールド情報を定義するには、次の手順を実行します。
- [表示名] の値を追加します。
表示名は、フォーム上に表示される名前で、自動的に [フィールド名] の値として使用されます。
注意:
[フィールド名] の値に含まれるスペースはアンダースコアに置き換えられ、無効な文字は削除されます。
- 必要に応じて、[フィールド名] の値を変更します。
フィールド名は、フォームに表示される名前と違う名前をフィールドに格納したい場合に変更できます。 たとえば、表示名が長い場合にフィールド名を短くすることができます。
- [表示名] - 「調査に関する他の注意事項を入力」
- [フィールド名] - 「additional_notes」
- [バーコード] エレメントを構成している場合は、[フィールド タイプ] の値を選択します。
選択するフィールド タイプは、モバイル作業者がスキャンするバーコードに含まれる情報のタイプによって異なります。
- [文字列] フィールド タイプのフォーム エレメントを構成している場合は、[フィールドの長さ] に値を設定します。
フィールドの長さは、フィールドの最大長を示します。 [テキスト - 単一行] と [バーコード] フォーム エレメントのデフォルト値は、256 文字です。 [テキスト - 複数行] フォーム エレメントのデフォルト値は、1,000 文字です。
- 必要に応じて、[デフォルト値] テキスト ボックスにデフォルト値を指定します。
デフォルト値は、フィーチャが作成されるたびにフィールドに適用されます。データ収集時にモバイル作業者が入力する共通の値がある場合に便利です。
- フォームを保存します。
新しいフォーム エレメントを追加した後にフォームを保存すると、[フィールド名]、[フィールド タイプ]、[フィールドの長さ]、および [デフォルト値] プロパティを変更できなくなります。
ヒント:
これらのプロパティを変更するには、キャンバスからフォーム エレメントを削除し、[フォーム ビルダー] ウィンドウの [フィールド] リストからフィールドを削除する必要があります。 続いて、新しいフォーム エレメントを追加し、プロパティを構成します。
基本エレメントの書式設定
必要な表示名およびフィールド情報を入力後、基本フォーム エレメントの追加プロパティを構成すると、現場でのデータ収集を円滑にできます。 詳細については、次のリンクをご参照ください。
選択肢フォーム エレメントの追加
選択肢フォーム エレメントを使用して、モバイル作業者は、定義された値のリストから選択できます。 選択肢フォーム エレメントは、[選択] の [フォーム エレメント] リストに一覧表示されており、次のものが含まれます。
フォーム エレメント | フィールド タイプ | 説明 |
---|---|---|
コンボ ボックス | Double、Integer、String | ドロップダウン メニューに表示された値のリストから選択します。 |
ラジオ ボタン | Double、Integer、String | ボタンとして表示された値のリストから選択します。 |
切り替え | Double、Integer、String | スイッチとして表示された 2 つの値からいずれかを選択します。 |
フォーム エレメントをフォーム キャンバスに追加するには、エレメントをダブルクリックするかドラッグします。 選択肢フォーム エレメントを追加したら、表示名、フィールド情報、および値のリストを定義します。
注意:
値が 5 つ以内の場合はラジオ ボタン エレメントをお勧めします。 5 つを超える値を追加すると、場合によっては、モバイル作業者はフォームをスクロールして選択肢を探す必要があります。 値が 5 つを超える場合は、コンボ ボックスをお勧めします。
フィーチャ レイヤー ビューにはフォーム エレメントを追加できません。
表示名とフィールド情報の定義
フォーム エレメントは、フォームに追加して保存すると、レイヤー内のフィールドになります。 これらのフィールドは、モバイル作業者が収集した情報を格納します。 たとえば、文字列タイプの [コンボ ボックス] フォーム エレメントをフォームに追加した場合、レイヤーに文字列フィールドが追加されます。
フォーム エレメントをフォーム キャンバスに追加すると、[プロパティ] ウィンドウが表示されます。 すべてのフォーム エレメントには、[表示名]、[フィールド名]、および [フィールド タイプ] プロパティの値が必要です。 フィールドが文字列の場合、[フィールドの長さ] の値も必要です。 この情報を定義するには、次の手順を実行します。
- [表示名] の値を追加します。
表示名は、フォーム上に表示される名前で、自動的に [フィールド名] の値として使用されます。
注意:
[フィールド名] の値に含まれるスペースはアンダースコアに置き換えられ、無効な文字は削除されます。
- 必要に応じて、[フィールド名] の値を変更します。
フィールド名は、フォームに表示される名前と違う名前をフィールドに格納したい場合に変更できます。 たとえば、表示名が長い場合にフィールド名を短くすることができます。
- [表示名] - [ツリー タイプを選択]
- [フィールド名] - [tree_type]
- [フィールド タイプ] の値を選択します。
このフィールド タイプが値のリストに適用されます。 値のリストを作成した後で、フィールド タイプを変更することはできません。
- [文字列] フィールド タイプのフォーム エレメントを構成している場合は、[フィールドの長さ] に値を設定します。
フィールドの長さは、フィールドの最大長を示し、値のリストに適用されます。 デフォルトのフィールド長は 256 文字です。
表示名およびフィールド情報を定義したら、値のリストを作成します。
注意:
値のリストを作成するまで、新しい選択肢フォーム エレメントは保存できません。
値のリストの作成
値のリスト (コード値ドメインとも呼ばれます) は、モバイル作業者がフォームに記入する際に選択できるオプションを定義します。 値のリストを提供すると、現場でのデータ収集が効率化され、確実に一貫性のあるデータが入力されます。 リストの各値にはラベルとコードが含まれます。
- [ラベル] - ラベルは、Field Maps でフォームに入力する際に表示される値と、モバイル作業者に値を表示する方法を示します。 また、Map Viewer およびその他のアプリの属性テーブルを表示する際にも表示されます。
- [コード] - コードは、フィーチャ レイヤーに格納される値です。
値は、1 つずつ追加、または .csv ファイルをアップロードすることによって追加できます。 リストの作成方法は、構成している選択エレメントのタイプによって異なります。
注意:
フィーチャ レイヤー ビューでは値のリストを作成できません。
コンボ ボックスまたはラジオ ボタンのリストの作成
コンボ ボックスまたはラジオ ボタン エレメントの値のリストを作成するには、次の手順を実行します。
- [プロパティ] ウィンドウで、[リストを作成] をクリックします。
[値のリスト] ウィンドウが表示されます。
- 必要に応じて、.csv ファイルをアップロードして値のリストに値を入力します。
- .csv ファイルが以下に示す必要な書式設定に合致していることを確認してください。
.csv ファイルには、ラベルの列とコードの列が含まれている必要があります。 次の表は、3 つの値を含む .csv ファイルに必要な書式設定を示しています。
最適な結果を得るためには、UTF-8 文字エンコーディングを使用して .csv ファイルをエンコードしてください。 Microsoft Excel を使用して .csv ファイルを作成している場合は、CSV UTF-8 で保存します。ラベル 1
コード 1
ラベル 2
コード 2
ラベル 3
コード 3
注意:
コードは、そのフォーム エレメントに定義されているフィールド タイプを使用する必要があります。 フィールド タイプが文字列の場合、コードは、フォーム エレメントに定義されている最大フィールド長以下である必要もあります。
カンマは、Field Maps でコードを追加する際には使用できません。また、カンマを桁区切りまたは小数記号として使用することはできません。 コードに小数記号を追加するには、ピリオドを使用する必要があります。
.csv または類似のプログラム以外で未処理の Microsoft Excel ファイルを編集している場合、二重引用符を含む値にはエスケープを使用する必要があります。 たとえば、24" というラベルまたはコードの場合、"24""" ファイルには .csv と記述する必要があります。
コードがこれらの要件を満たしていない場合、.csv ファイルはアップロードできません。
- .csv ファイルを [値のリスト] ウィンドウにドラッグするか、[デバイスから選択] をクリックしてファイル エクスプローラーからファイルを選択します。
リストに、.csv ファイルの値が入力されます。
- .csv ファイルが以下に示す必要な書式設定に合致していることを確認してください。
- 必要に応じて、値を 1 つずつ追加します。
[追加] ボタンをクリックして値を追加します。 各値にラベルとコードを指定します。
注意:
コードは、そのフォーム エレメントに定義されているフィールド タイプを使用する必要があります。 フィールド タイプが文字列の場合、コードは、フォーム エレメントに定義されている最大フィールド長以下である必要もあります。
カンマは、Field Maps でコードを追加する際には使用できません。また、カンマを桁区切りまたは小数記号として使用することはできません。 コードに小数記号を追加するには、ピリオドを使用する必要があります。
- [完了] をクリックして、リストを作成します。
[完了] をクリックすると、フォーム エレメントのフィールド タイプやフィールド長は変更できなくなります。
[リストを作成] ボタンが、リスト内の値の数を含む括弧が付与された [リストの編集] に変わります。
- 必要に応じて、[デフォルト値]ドロップダウン メニューからデフォルト値を選択します。
デフォルト値は、フィーチャが作成されるたびにフィールドに適用されます。データ収集時にモバイル作業者が入力する共通の値がある場合に便利です。
注意:
フォームを保存すると、[デフォルト値] プロパティは変更できなくなります。
- 表示名、フィールド情報、および値のリストを定義したら、フォームを保存します。
新しいフォーム エレメントを追加した後にフォームを保存すると、[フィールド名]、[フィールド タイプ]、および [フィールドの長さ] プロパティは変更できなくなります。
ヒント:
これらのプロパティを変更するには、キャンバスからフォーム エレメントを削除し、[フォーム ビルダー] ウィンドウの [フィールド] リストからフィールドを削除する必要があります。 続いて、新しいフォーム エレメントを追加し、プロパティを構成します。
リストを作成後に編集する方法については、「値のリストの編集」をご参照ください。
スイッチ用リストの作成
スイッチ エレメントには 2 つの値が含まれます。 スイッチ エレメントの値のリストを作成するには、次の手順を実行します。
- [値の切り替え] で、モバイル作業者がいずれかを選択する 2 つの値を入力します。
各値にはラベルがあります。 各値のコードは自動的に生成されます。
- 必要に応じて、[コードの管理] をクリックして各値のコードを変更します。
[値のリスト] ウィンドウが表示され、各値のラベルとコードを編集できます。 終了したら、[完了] をクリックしてウィンドウを閉じます。
[完了] をクリックすると、フォーム エレメントのフィールド タイプやフィールド長は変更できなくなります。
注意:
コードは、そのフォーム エレメントに定義されているフィールド タイプを使用する必要があります。 フィールド タイプが文字列の場合、コードは、フォーム エレメントに定義されている最大フィールド長以下である必要もあります。
カンマは、Field Maps でコードを追加する際には使用できません。また、カンマを桁区切りまたは小数記号として使用することはできません。 コードに小数記号を追加するには、ピリオドを使用する必要があります。
- [デフォルト値] で、フォームでデフォルト選択したい値を選択します。 スイッチ エレメントにデフォルト値が含まれない場合、エレメントはフォームにコンボ ボックスとして表示されます。
注意:
フォームを保存すると、[デフォルト値] プロパティは変更できなくなります。
- 表示名、フィールド情報、値のリスト、およびデフォルト値を定義したら、フォームを保存します。
新しいフォーム エレメントを追加した後にフォームを保存すると、[フィールド名]、[フィールド タイプ]、および [フィールドの長さ] プロパティは変更できなくなります。
ヒント:
これらのプロパティを変更するには、キャンバスからフォーム エレメントを削除し、[フォーム ビルダー] ウィンドウの [フィールド] リストからフィールドを削除する必要があります。 続いて、新しいフォーム エレメントを追加し、プロパティを構成します。
リストを作成後に管理する方法については、「値のリストの編集」をご参照ください。
選択肢エレメントの書式設定
表示名、フィールド情報、値のリスト、およびデフォルト値を定義後、選択肢フォーム エレメントの追加プロパティを構成すると、現場でのデータ収集を円滑にできます。 詳細については、次のリンクをご参照ください。
フィールドのフォーム エレメントとしての使用
レイヤーまたはテーブル内のフィールドおよび条件フィールド グループをフォームに追加して、フォーム エレメントとして構成できます。 フィールドを追加したら、フォームにそれらのフィールドを表示する方法を構成できます。 フィールドに値のリストが含まれる場合は、同様に値のリストを管理できます。
フォームへのフィールドの追加
レイヤー内のフィールドは、フォーム キャンバスの横の [フィールド] リストに表示されます。 次のいずれかまたは複数の方法で、フィールドをフォームに追加できます。
- フィールドを 1 つずつ追加する - フォームにフィールドを 1 つ追加するには、そのフィールドをダブルクリックするか、フォーム キャンバスにドラッグします。
- フィールド セットをフォームに追加する - 複数のフィールドをフォームに追加するには、含めるフィールドを Ctrl キーを押しながらクリックし、フォーム キャンバスにドラッグします。
- フォームにすべてのフィールドを追加する - フォームにすべてのフィールドを含めるには、[フィールド] リストで [すべて追加] をクリックします。
- ポップアップを変換する - Map Viewer Classic でフォームをポップアップとして構成した場合、既存のポップアップ構成を使ってフォームを構成できます。 空白のフォーム キャンバスで、[ポップアップの変換] をクリックします。 ポップアップの編集可能なフィールドがキャンバスに追加され、元の順番で配置されます。 ポップアップ構成に含まれないフィールドは [フィールド] リストに表示されます。
ヒント:
レイヤーまたはテーブルに多数のフィールドが含まれている場合は、[フィールド] リストの [フィールドの検索] 検索バーを使用して、特定のフィールドを見つけることができます。
フィールドが必要な場合は、[フィールド] リストの [必須] セクションに表示されます。それらのフィールドは、フォームに追加する必要があります。 フィールドは、ArcGIS Online で作成されたときに、NULL 値を使用できないように構成された場合、[必須] セクションに表示されます。
条件フィールド グループをフォームに追加
ArcGIS Pro で条件フィールド グループが構成された場合、フォーム キャンバスの隣の [フィールド グループ] リストに表示されます。 フィールド グループで共通のフィールドを共有している場合、まとめてリストされます。 次のいずれかまたは複数の方法で、フィールド グループをフォームに追加できます。
- フィールド グループを 1 つずつ追加する - フォームにフィールド グループを 1 つ追加するには、そのフィールドをダブルクリックするか、フォーム キャンバスにドラッグします。
- フィールド グループ セットをフォームに追加する - 複数のフィールド グループをフォームに追加するには、含めるフィールド グループを Ctrl キーを押しながらクリックし、フォーム キャンバスにドラッグします。
- フォームにすべてのフィールド グループを追加する - フォームにすべてのフィールド グループを含めるには、[フィールド グループ] リストで [すべて追加] をクリックします。
ヒント:
レイヤーまたはテーブルに多数のフィールド グループが含まれている場合は、[フィールド グループ] リストの [フィールド グループの検索] 検索バーを使用して、特定のグループを見つけることができます。
フィールド グループがフォームに追加されると、その条件フィールドがグループ エレメントに追加されます。 モバイル作業者が Field Maps で連続的に入力できるように、条件フィールドはグループ化されたままにする必要があります。 フィールドがそのフィールド グループから削除されると、警告が表示されます。
フィールド グループが必要な場合は、リストの [必須] セクションに表示されます。それらのフィールドは、フォームに追加する必要があります。 フィールド グループが ArcGIS Pro で制限付きとして構成された場合、そのフィールド グループは必須です。
注意:
条件フィールド グループをフォーム キャンバスに追加しなかった場合、モバイル作業者が Field Maps でフォームを送信できなくなる場合があります。
Field Maps における条件値の仕組みについては、「条件値の選択」をご参照ください。 ArcGIS Pro で条件フィールド グループを作成する方法の詳細については、「条件値の作成と管理」をご参照ください。
フィールドのフォーム エレメントとしての構成
フォーム キャンバスにフィールドを追加すると、追加したフィールドはフォーム エレメントとして構成できます。 フィールドをフォームに表示する方法を構成するには、次の手順を実行します。
- 構成するフィールドを選択します。
[プロパティ] ウィンドウが表示されます。
- 入力タイプを選択します。
入力タイプは、Field Maps にフォーム エレメントを表示する方法を定義します。 選択する入力タイプは、フィールド タイプと、フィールドに値のリストが含まれるかどうかによって異なります。
フィールドに値が含まれず、値のリストを作成する必要がない場合は、[入力タイプ] ドロップダウン メニューから次のオプションのいずれかを選択します。
入力タイプ フィールド タイプ 説明 バーコード
Double、Integer、String
バーコードまたは QR コードをスキャンして値を入力します。
Date
Date
日付を入力します。
日時
Date
日時を入力します。
数値 - 小数
Double
1.2 などの小数値を入力します。
数値 - 整数
Integer
2 などの整数値を入力します。
テキスト - 複数行
String
複数行のテキストを入力します。
テキスト - 単一行
String
単一行のテキストを入力します。
ヒント:
フィールドが条件フィールド グループの一部で範囲ドメインを含む場合、[数値 - 整数] 入力タイプをお勧めします。
フィールドに値が含まれる場合や、値のリストを作成する必要がある場合は、[入力タイプ] ドロップダウン メニューから次のオプションのいずれかを選択します。
入力タイプ フィールド タイプ 説明 コンボ ボックス
Double、Integer、String
ドロップダウン メニューに表示された値のリストから選択します。
ラジオ ボタン
Double、Integer、String
ボタンとして表示された値のリストから選択します。
切り替え
Double、Integer、String
スイッチとして表示される 2 つのオプションからいずれかを選択します。
注意:
値が 5 つ以内の場合は [ラジオ ボタン] 入力タイプをお勧めします。 5 つを超える値を追加すると、場合によっては、モバイル作業者はフォームをスクロールして選択肢を探す必要があります。 値が 5 つを超える場合は、コンボ ボックスをお勧めします。
フィールドに値のリストを作成する方法については、「値のリストの作成」をご参照ください。
[スイッチ] エレメントにデフォルト値が含まれない場合、エレメントはフォームにコンボ ボックスとして表示されます。 フィーチャ テンプレートを管理することで、既存のフィールドにデフォルト値を設定できます。
注意:
フィールドが条件フィールド グループの一部で値のリストを含む場合、[コンボ ボックス] 入力タイプを選択しないと、フォームが Field Maps で読み込まれません。
<null> が条件値としてフィールドに含まれる場合、[[値なし] オプションを含める] を有効化しないと、フォームが Field Maps で読み込まれません。
- 追加のプロパティを構成します。
入力タイプを選択すると、追加のフォーム エレメント プロパティを構成して、フィールドへのデータ入力を効率化できます。 コンボ ボックス、ラジオ ボタン、およびスイッチ エレメントの値のリストも管理できます。 フォーム エレメントを構成するさまざまな方法については、以下をご参照ください。
タイトルの入力
識別情報をタイトルに含めると、モバイル作業者が正しいフォームを選択できます。 デフォルトでは、レイヤーかテーブルの名前がフォームのタイトルになります。
- フォームの構成中に現在のタイトルをクリックします。
- モバイル作業者が簡単に識別できるタイトルを入力します。
- フォームを保存します。
ヒント:
ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降を使用している場合は、[書式] ウィンドウの [フィールドの追加] をクリックして、フィールド値をタイトルに含めることができます。
フォーム上のエレメントの順序指定
モバイル作業者がフィールドに情報を入力しやすい形でフォーム エレメントの順番を指定します。 フォームが長い場合、モバイル作業者が重要な項目を検索しなくて済むように、必須エレメントを最初にリスト表示しておきます。
- フォームの構成時に、フォーム キャンバス上でフォーム エレメントをドラッグして順番を指定するか、フォーム エレメントを選択し、矢印キーを使って順番を上下に移動します。
- フォームを保存します。
ヒント:
ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降を使用している場合は、Ctrl キーを押しながら各エレメントをクリックすることで、複数のフォーム エレメントを選択できます。
エレメントのグループ化
関連情報がフォーム内に存在する場合、紙のフォームのセクションと同様に、それらの情報をグループ化できます。 [フォーム エレメント] リストの [グループ] エレメントを使ってフォーム エレメントをグループ化します。
- [グループ] エレメントをフォーム上にドラッグします。
- フォーム エレメントをグループまでドラッグします。
- グループ エレメントを選択してプロパティを編集します。
表示される [プロパティ] ウィンドウでは以下の情報を編集できます。
- [表示名] - フィールドを表す、グループの名前を入力します。
- [説明] - グループの説明を入力します。
- [初期状態] - フォームでグループを最初から展開した状態にする場合にこのチェックボックスをオンにします。
- [条件付きの表示設定] - Arcade 属性条件式を追加して、フォームにグループを表示するタイミングに関するルールを適用します。 詳細については、「条件付きの表示設定」をご参照ください。
- フォームを保存します。
ヒント:
ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降を使用している場合は、グループ ツールバーの [グループ解除] を選択することで、グループからすべてのフォーム エレメントを削除できます。 グループから複数のエレメントを削除するには、Ctrl キーを押しながら削除する各エレメントを選択し、グループの外にドラッグします。
読み取り専用情報の追加
情報エレメントを追加して、フォームに読み取り専用のガイダンスと情報を表示できます。 たとえば、検査ワークフローの手順や収集されるデータについて補足情報を表示する場合などです。 情報エレメントのコンテンツはマークダウン形式で、フィールドおよび式から取得された動的な情報をフォームに含めることができます。 情報エレメントをフォームに追加するには、次の手順を実行します。
- [情報] エレメントをフォーム上にドラッグします。
[プロパティ] ウィンドウが表示されます。
- [テキスト] エディターで、フォーム上に表示する読み取り専用の情報を入力します。
見出し、太字、斜体、コード フォントなど、さまざまな方法でテキストの書式を設定できます。 箇条書きや番号付きのリストやリンクを含めることもできます。
レイヤー内のフィールドおよび式から取得したインライン情報を追加するには、[フィールドまたは式の選択] ドロップダウン メニュー をクリックして、含めるフィールドまたは式を選択します。
注意:
情報エレメント内のテキストは、1,000 文字以下にする必要があります。
- 必要に応じて、表示設定式を追加して、条件付きで情報エレメントを表示または非表示にします。
- フォームを保存します。
ラベル (表示名) の更新
Field Maps では、[表示名] テキストがフォーム エレメントのラベルとして使用されます。 モバイル作業者によく知られている名前または短い質問を入力します。
ヒント:
ラベルを短く簡潔にします。 質問を使用できますが、Field Maps は、フォーム内で一行に収まるようにテキストのサイズを変更します。
- フォームの構成中に、フォーム エレメントをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
- [書式] セクションで、[表示名] テキストを編集してフォーム上のエレメントのラベルを変更します。
- フォームを保存します。
テキスト エレメントの書式設定
テキスト ボックス、またはテキスト エリアを使用するように、テキスト エレメントを構成することができます。 テキスト エレメントごとに最小文字数と最大文字数を構成することもできます。
- フォームの構成中に、テキストが必要なフォーム エレメントをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
- [書式] セクションで、[入力タイプ] ドロップダウン メニューをクリックしていずれかのオプションを選択します。
- [テキスト - 単一行] - モバイル作業者が 1 行分のテキストを入力できます。
- [テキスト - 複数行] - モバイル作業者が複数行分のテキストを入力できます。
- [書式] セクションで、エレメントの [最小長] と [最大長] の値を設定します。
- フォームを保存します。
日時エレメントの書式設定
日付ピッカー、または日付/時刻ピッカーを使用するよう日付エレメントを構成できます。 日付エレメントごとに範囲を設定することもできます。
- フォームの構成中に、日付が必要なフォーム エレメントをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
- [書式] セクションで、[入力タイプ] ドロップダウン メニューをクリックしていずれかのオプションを選択します。
- [日付] - モバイル作業者が日付を入力できます。
- [日付と時刻] - モバイル作業者が日付と時刻を入力できます。
注意:
Field Maps モバイル アプリは現在、DateOnly、TimeOnly、および Timestampoffset フィールド タイプをサポートしていません。
- [書式] セクションで、モバイル作業者が選択できる [開始日]、[開始時間]、[終了日]、および [終了時間] プロパティの値を設定します。
- フォームを保存します。
バーコードおよび QR コード エレメントの書式設定
対象物にバーコードまたは QR コードが含まれる場合、Field Maps を使用してバーコードまたは QR コードをスキャンし、そのスキャンに基づいて 1 つ以上のエントリにデータを入力できます。 Field Maps では、[バーコード] 入力タイプを含むテキスト エントリおよび数値エントリは、バーコードまたは QR コードをスキャンするためのオプションを含んでいます。 モバイル作業者が [バーコードまたは QR コードのスキャン] を選択すると、デバイスのカメラ アプリが開き、バーコードまたは QR コードを読み取ります。 スキャンが完了すると、バーコードまたは QR コードに含まれている情報が、選択されているエントリに入力されます。
- フォームの構成中に、バーコードまたは QR コード エレメントが必要なフィールドをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
- [書式] セクションで、[入力タイプ] ドロップダウン メニューをクリックして [バーコード スキャナー] を選択します。
- フォームを保存します。
注意:
Field Maps は、オペレーティング システムによってサポートされているバーコードおよび QR コードの形式をサポートします。 Android のサポートについては、「ML Kit を使用してバーコードをスキャンする (Android)」をご参照ください。 iOS のサポートについては、「コンピューターが読み取り可能なオブジェクト タイプ」をご参照ください。
ヒントの提供
Field Maps では、値を含まないエントリに情報ヒント テキストを表示するために、[プレースホルダー] のテキストが使用されます。 たとえば、モバイル作業者が情報を取得した場所に関する情報や、入力時の情報の書式設定方法に関する詳細を提供できます。
注意:
日付フィールドのプレースホルダー テキスト、またはコード値ドメインがあるフィールドは Field Maps に表示されません。
- フォームの構成中に、フォーム エレメントをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
- [書式] セクションで、[プレースホルダー] テキストを編集してエレメントのヒント テキストを変更します。
- フォームを保存します。
説明文の入力
[説明] テキストは、フォーム エレメントの目的を説明するコンテキスト情報の提供に使用されます。
- フォームの構成中に、フォーム エレメントをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
- [書式] セクションで、[説明] テキストを編集してエレメントの説明を変更します。
- フォームを保存します。
値のリストの編集と作成
値のリスト (コード値ドメインとも呼ばれます) は、モバイル作業者がフォームに記入する際に選択できるオプションを定義します。 すでにフォームに追加されているエレメントの値のリストを作成および管理できます。
注意:
新しい選択肢フォーム エレメントの作成中に値のリストを追加する方法については、「選択肢フォーム エレメントの追加」をご参照ください。
ArcGIS Pro で日付フィールドにコード値ドメインを作成した場合は、Field Maps Designer で値のリストを編集できません。
フィーチャ レイヤー ビューでは値のリストを編集できません。
値のリストの作成
テキスト エレメントまたは数値エレメントに値のリストが含まれていない場合は、次の手順に従って作成できます。
- フォーム キャンバス上でテキスト エレメントまたは数値エレメントを選択します。
[プロパティ] ウィンドウが表示されます。
- [入力タイプ] ドロップダウン メニューをクリックし、次のいずれかの [選択肢] エレメントを選択します。
入力タイプ フィールド タイプ 説明 コンボ ボックス
Double、Integer、String
ドロップダウン メニューに値を表示する
ラジオ ボタン
Double、Integer、String
ボタンとして値を表示する
切り替え
Double、Integer、String
2 つの値をスイッチとして表示する
注意:
値が 5 つ以内の場合は [ラジオ ボタン] 入力タイプをお勧めします。 5 つを超える値を追加すると、場合によっては、モバイル作業者はフォームをスクロールして選択肢を探す必要があります。 値が 5 つを超える場合は、コンボ ボックスをお勧めします。
[スイッチ] エレメントにデフォルト値が含まれない場合、エレメントはフォームにコンボ ボックスとして表示されます。 フィーチャ テンプレートを管理することで、既存のフィールドにデフォルト値を設定できます。
注意:
フィールドが条件フィールド グループの一部である場合、[コンボ ボックス] 入力タイプを選択しないと、フォームが Field Maps で読み込まれません。
- 値のリストの作成手順を最後まで実行します。
ヒント:
レイヤーに編集中のフィールドのデータが含まれている場合、それらの値を使用してリストを生成できます。 [値のリスト] ウィンドウでリストを編集している際に、[値の生成] をクリックします。
- フォームを保存します。
コンボ ボックスまたはラジオ ボタンのリストの編集
コンボ ボックスまたはラジオ ボタン エレメントの値のリストを管理するには、次の手順を実行します。
- フォーム エレメントを選択します。
[プロパティ] ウィンドウが表示されます。
注意:
[入力タイプ] ドロップダウン メニューからオプションを選択して、値のリストの入力タイプを変更できます。
- [リストの編集] をクリックします。
注意:
[リストの編集] ボタンの括弧内の数字は、リストに含まれる値の数を示します。
[値のリスト] ウィンドウが表示されます。
- 次のいずれかまたは複数の方法で、値のリストを管理します。
- [追加] ボタン をクリックして値を追加します。
- ラベルとコードを編集します。
- 値をドラッグするか、値を選択して矢印キーを使用して、値を並べ替えます。
- ラベルとコードの値を含む .csv ファイルをウィンドウにドラッグして、値のリストを置き換えるか、追加します。 .csv ファイルは必要な書式設定に合致している必要があります。 最適な結果を得るためには、UTF-8 文字エンコーディングを使用して .csv ファイルをエンコードしてください。 Microsoft Excel を使用して .csv ファイルを作成している場合は、CSV UTF-8 で保存します。
- [リストの削除] をクリックしてリストを削除します。
注意:
コードは、そのフォーム エレメントに定義されているフィールド タイプを使用する必要があります。 フィールド タイプが文字列の場合、コードは、フォーム エレメントに定義されている最大フィールド長以下である必要もあります。
カンマは、Field Maps でコードを追加する際には使用できません。また、カンマを桁区切りまたは小数記号として使用することはできません。 コードに小数記号を追加するには、ピリオドを使用する必要があります。
.csv または類似のプログラム以外で未処理の Excel ファイルを編集している場合、二重引用符を含む値にはエスケープを使用する必要があります。 たとえば、24" というラベルまたはコードの場合、"24""" ファイルには .csv と記述する必要があります。
値が式で使用されている場合は、コードを編集するとフォームでエラーが発生する可能性があります。
- 値のリストの編集が終了したら、[完了] をクリックしてウィンドウを閉じます。
- フォームを保存します。
スイッチのリストの編集
スイッチ エレメントの値のリストを管理するには、次の手順を実行します。
- フォーム エレメントを選択します。
[プロパティ] ウィンドウが表示されます。
注意:
[入力タイプ] ドロップダウン メニューからオプションを選択して、値のリストの入力タイプを変更できます。
- 次のいずれかまたは複数の方法で、値のリストを管理します。
- [値の切り替え] でラベルを編集します。
- [値の順序の入れ替え] ボタン をクリックして、値の順序を変更します。
- [コードの管理] をクリックし、[値のリスト] ウィンドウでコードを編集します。 コードの編集が終了したら、[完了] をクリックしてウィンドウを閉じます。
注意:
コードは、そのフォーム エレメントに定義されているフィールド タイプを使用する必要があります。 フィールド タイプが文字列の場合、コードは、フォーム エレメントに定義されている最大フィールド長以下である必要もあります。
値が式で使用されている場合は、コードを編集するとフォームでエラーが発生する可能性があります。
- フォームを保存します。
範囲の作成と編集
範囲 (範囲ドメインとも呼ばれる) は、モバイル作業者が入力できる有効な最小値と最大値の範囲を定義します。 数値フィールド タイプの数値エレメントおよびバーコード エレメントに対して、範囲を作成および管理できます。
範囲の作成
数値エレメントに範囲が含まれていない場合は、次の手順に従って作成できます。
- フォーム キャンバス上で数値エレメントを選択します。
[プロパティ] ウィンドウが表示されます。
注意:
フォーム エレメントに値のリストが含まれている場合は、範囲を作成する前にまずリストを削除し、入力タイプを [数値 - 整数]、[数値 - 小数]、または [バーコード] (数値フィールド タイプを含む) に変更する必要があります。
- [範囲の作成] をクリックします。
- [最小値] および [最大値] テキスト ボックスに数値を入力して、有効な値の範囲を定義します。
ヒント:
レイヤーに編集中のフィールドのデータが含まれている場合、それらの値を使用して範囲を生成できます。 [値の生成] をクリックすると、現在レイヤーに含まれる最小値と最大値に基づいて最小値と最大値が生成されます。
- [完了] をクリックします。
- フォームを保存します。
範囲の編集
数値エレメントの範囲を管理するには、次の手順を実行します。
- フォーム キャンバス上で範囲を含む [数値] エレメントを選択します。
[プロパティ] ウィンドウが表示されます。
- [範囲の編集] をクリックします。
- 次のいずれかまたは複数の方法で、範囲を管理します。
- [最小値] と [最大値] を編集します。
- [範囲の削除] をクリックして範囲を削除します。
- [完了] をクリックします。
- フォームを保存します。
デフォルト値の設定
デフォルト値は、フィーチャが作成されるたびにフィールドに適用されます。データ収集時にモバイル作業者が入力する共通の値がある場合に便利です。 デフォルト値は、Field Maps Designer で新しいフォーム エレメントを作成中、または ArcGIS Online、ArcGIS Enterprise、ArcGIS Pro で新しいフィールドを作成中に設定できます。 フォーム エレメントの作成中にデフォルト値を設定する方法については、以下をご参照ください。
- Field Maps Designer での基本フォーム エレメントの追加
- Field Maps Designer での選択肢フォーム エレメントの追加
- ArcGIS Online でのフィールドの追加または削除
- ArcGIS Pro でのフィールドの作成と管理
フィーチャ テンプレートの一部として指定するデフォルト値は、フィーチャ テンプレートを使用してフィーチャを作成するときにフィールドに適用されます。 これにより、作成するフィーチャのタイプに応じて、1 つのフィールドに異なるデフォルト値を設定できます。 フィールドに既存のデフォルト値がある場合は、フィーチャ テンプレートのデフォルトがそれをオーバーライドし、こちらが使用されます。 フィーチャ テンプレートにデフォルト値を指定するには、「フィーチャ テンプレートの管理」をご参照ください。
フォーム エレメントの非表示
フォーム エレメントはデフォルトでフォームに表示されますが、この設定を変更して、フォーム エレメントを Field Maps で非表示にできます。
- フォームの構成中に、フォーム エレメントをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
- [ロジック] セクションで、[表示] チェックボックスをオフにして、モバイル作業者がフォーム エレメントを編集できないようにします。
フォーム エレメントに [非表示] ラベルが追加されます。
- フォームを保存します。
ヒント:
Arcade 式を使用して、条件付きでフォーム エレメントを非表示にできます。
フォーム エレメントの要求
フォーム エレメントを構成して、フォームの送信前にモバイル作業者に値の入力を要求するようにできます。 たとえば、すべての調査が調査 ID を必要とする場合は、フォームにその値を入力するよう要求できます。 フォーム エレメントを要求するには、次の手順を実行します。
- フォームの構成中に、フォーム エレメントをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
- [ロジック] セクションで、[必須] チェックボックスをオンにして、Field Maps で値を要求します。
フォーム エレメントに [必須] ラベルが追加されます。
注意:
NULL 値を許可するかどうかを決定するには、[NULL 値] ボタン をクリックして [フィーチャ レイヤーで NULL 値を許可します] チェックボックスをオンまたはオフにします。
NULL 値を許可した場合、フォーム以外でフィーチャ レイヤーを編集する際に、このフィールドは必要ありません。 レイヤーに 1 つ以上のレコードが含まれている場合は、NULL 値を許可する必要があります。
- フォームを保存します。
必須エレメントは、フォームでは表示名の横のアスタリスクで示され、エレメントがフォーム上に表示されている (非表示ではない) 限り、値が入力されるまで送信されません。
注意:
フィールドがフォーム ビルダー以外で必要になった場合 (ArcGIS Pro または ArcGIS Online でフィールドを作成する場合など)、値を Field Maps に入力して、エレメントを表示するか非表示にするかのフォームを送信する必要があります。
ヒント:
Arcade 式を使用して、条件付きでフォーム エレメントを必須にすることができます。
編集の無効化
フォームのフィールドの編集はデフォルトで有効になっていますが、設定を変更してモバイル作業者がフィールドを編集できないようにすることができます。 読み取り専用エレメントではモバイル作業者が情報にアクセスできますが、編集はできません。
- フォームの構成中に、フォーム エレメントをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
- [ロジック] セクションで、[編集可能] チェックボックスをオフにして、モバイル作業者がフォーム エレメントを編集できないようにします。
フォーム エレメントに [読み取り専用] ラベルが追加されます。
- フォームを保存します。
ヒント:
Arcade 式を使用して、条件付きでフォーム エレメントの編集を有効化することができます。
ロジックの追加
ロジックをフォームに追加すると、ArcGIS Arcade を使用してフォーム エレメントの動作を設定できます。 Arcade 式を使用して、式に設定した条件に応じて、動的にエレメントを非表示したり、必須にしたり、編集を有効化することもできます。 計算式を追加することもできます。これにより、フォームでデータを計算し、入力することもできます。
[プロパティ] ウィンドウの [ロジック] セクションから、次の式を作成してフォーム エレメントに適用できます。
- 表示設定式 - 条件付きでフォーム エレメントを表示または非表示にします。
- 必須の式 - 条件付きでフォーム エレメントを必須にします。
- 編集可能の式 - 条件付きでフォーム エレメントの編集を有効化します。
- 計算済みの式 - 属性、ジオメトリ、アカウント情報に基づいてデータを自動計算します。
フォーム エレメント全体で式を再利用し、いつでも編集できます。
表示設定式の追加
フォームに入力した以前の値に基づいて、フォーム エレメントを条件付きで表示することができます。 たとえば、フォーム上で水による被害がすでに表示されている場合、水による被害グループだけを表示します。 表示設定式を追加するには、次の手順を実行します。
- フォームの構成中に、フィールドまたはグループをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
- [ロジック] セクションで、[表示] チェックボックスの横にある ボタン 式 をクリックします。
[式] ポップアップが開き、フォームに対して以前に作成された式が表示されます。
注意:
Field Maps Designer の [式] ポップアップを使用する前に式が作成されている場合、[式の統合] メッセージが表示されます。 [統合] をクリックしてシステム式を統合し、フォームを保存します。 これにより、システム式を再利用でき、フォーム パフォーマンスが改善します。
- [+ 新しい式] をクリックします。
[式の設定] ウィンドウが表示されます。 式の設定では、選択したフィールドかグループに保存する前に、Arcade で式の作成とプレビューを行うことができます。
- [タイトル] テキスト ボックスで、式のタイトルを追加します。
- 式を定義します。
それぞれの式は、1 つ以上の条件で定義されます。 条件には、フィールド名、演算子、場合によっては値が含まれます。 使用可能な演算子のリストは、フィールドのタイプによって決定されます (文字列、数値、日付)。
たとえば、前のフィールドで水による被害があることが示された場合のみ、水による被害グループ エレメントを表示する必要がある場合は、次の条件を使用して式を作成します。
- フィールド名 - [Water damage]
- 演算子 - [is]
- 値 - Yes
次に、同じ式を Arcade の構文で表した例を示します。
DomainName($feature, "water_damage") == "Yes"
Field Maps Designer は Arcade フォーム制約プロファイルを適用して、フィーチャが式で定義されている基準を満たしているかを評価します。 水による被害フィールドで Yes 以外の値が示された場合、水による被害グループはフォームに表示されません。注意:
より複雑な式を作成するには、[Arcade エディターの起動] をクリックします。
複数の条件を使用する場合は、フォーム エレメントを表示するにはすべての条件が満たされるべきか、または 1 つの条件のみが満たされるべきかを選択できます。
- [完了] をクリックします。
フォーム エレメントに [</> 表示設定] ラベルが表示され、表示設定式が適用されたことを示しています。
式を保存して、その式をフォーム エレメントに適用できるようになりました。 どのエレメントが式を使用しているかを確認するには、[式] ポップアップで、その式の横にある数字をクリックします。 詳細については、「式の再利用」をご参照ください。
注意:
[式] ポップアップのオーバーフロー メニューを使用して、いつでも式を複製、編集、削除できます。 Arcade を使用して式を編集するには、このメニューで [Arcade の編集] をクリックします。
条件に基づいてフィールドが非表示になっている場合に値を保持
モバイル作業者がフォームに記入している際、条件付き表示設定ルールによって非表示になるフィールドの値を入力する場合があります。 次の手順を実行することで、非表示になる値をレイヤーで保持するかどうかを決定できます。
- フォームの構成中に、[フォーム ビルダー] ウィンドウで [フォーム設定] パネルを展開します。
- 条件に基づいてフィールドが非表示になる場合に値を保持するには、[フィールド値] の下のチェックボックスをオンにします。
対応するフィールドがフォームで非表示になっても、値がレイヤーで保持されます。
注意:
[フィールド値] 設定は、ArcGIS Enterprise 11.1 以降で使用できます。
必須の式の追加
フォームに入力した以前の値に基づいて、フォーム エレメントを条件付きで必須にすることができます。 たとえば、嵐の残骸の長さが 3 メートルを超える場合のみ、残骸の説明フィールドを必須にします。
注意:
必須の式は、フォーム エレメントがフォーム上に表示されている (非表示ではない) 場合にのみ適用されます。
- フォームの構成中に、フォーム エレメントをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
- [ロジック] セクションで、[必須] チェックボックスの横にある ボタン 式 をクリックします。
[式] ポップアップが開き、フォームに対して以前に作成された式が表示されます。
注意:
Field Maps Designer の [式] ポップアップを使用する前に式が作成されている場合、[式の統合] メッセージが表示されます。 [統合] をクリックしてシステム式を統合し、フォームを保存します。 これにより、システム式を再利用でき、フォーム パフォーマンスが改善します。
- [+ 新しい式] をクリックします。
[式の設定] ウィンドウが表示されます。 式の設定では、選択したフィールドかグループに保存する前に、Arcade で式の作成とプレビューを行うことができます。
- [タイトル] テキスト ボックスで、式のタイトルを追加します。
- 式を定義します。
それぞれの式は、1 つ以上の条件で定義されます。 条件には、フィールド名、演算子、場合によっては値が含まれます。 使用可能な演算子のリストは、フィールドのタイプによって決定されます (文字列、数値、日付)。
たとえば、残骸が 3 メートルを超える場合にのみ残骸の説明フィールドを必須にする必要がある場合、次の条件を使用して式を作成することができます。
- フィールド名 - [debris_length]
- 演算子 - [より大きい]
- 値 - 3
次に、同じ式を Arcade の構文で表した例を示します。
($feature, "debris_length") > 3
Field Maps Designer は Arcade フォーム制約プロファイルを適用して、フィーチャが式で定義されている基準を満たしているかを評価します。 3 よりも小さい値が残骸の長さフィールドに入力された場合、残骸の説明フィールドはフォームで必須にはなりません。注意:
より複雑な式を作成するには、[Arcade エディターの起動] をクリックします。
複数の条件を使用する場合は、フォーム エレメントを必須にするにはすべての条件が満たされるべきか、または 1 つの条件のみが満たされるべきかを選択できます。
- [完了] をクリックします。
フォーム エレメントに [</> 必須] ラベルが表示され、必須の式が適用されたことを示しています。
式を保存して、その式をフォーム エレメントに適用できるようになりました。 どのエレメントが式を使用しているかを確認するには、[式] ポップアップで、その式の横にある数字をクリックします。 詳細については、「式の再利用」をご参照ください。
注意:
[式] ポップアップのオーバーフロー メニューを使用して、いつでも式を複製、編集、削除できます。 Arcade を使用して式を編集するには、このメニューで [Arcade の編集] をクリックします。
編集可能の式の追加
フォームに入力した以前の値に基づいて、フォーム エレメントで編集を条件付きに有効化することができます。 たとえば、管理 ID がすでに入力されている場合、パイプ ID のみを編集可能にします。
- フォームの構成中に、フォーム エレメントをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
- [ロジック] セクションで、[編集可能] チェックボックスの横にある ボタン 式 をクリックします。
[式] ポップアップが開き、フォームに対して以前に作成された式が表示されます。
注意:
Field Maps Designer の [式] ポップアップを使用する前に式が作成されている場合、[式の統合] メッセージが表示されます。 [統合] をクリックしてシステム式を統合し、フォームを保存します。 これにより、システム式を再利用でき、フォーム パフォーマンスが改善します。
- [+ 新しい式] をクリックします。
[式の設定] ウィンドウが表示されます。 式の設定では、選択したフィールドかグループに保存する前に、Arcade で式の作成とプレビューを行うことができます。
- [タイトル] テキスト ボックスで、式のタイトルを追加します。
- 式を定義します。
それぞれの式は、1 つ以上の条件で定義されます。 条件には、フィールド名、演算子、場合によっては値が含まれます。 使用可能な演算子のリストは、フィールドのタイプによって決定されます (文字列、数値、日付)。
たとえば、管理 ID (この例では 4367) がすでに入力されている場合にパイプ ID フィールドのみを編集可能にするには、次の条件を使用して式を作成します。
- フィールド名 - [inspector_id]
- 演算子 - [is]
- 値 - 4367
次に、同じ式を Arcade の構文で表した例を示します。
($feature, "inspector_id") == "4367"
Field Maps Designer は Arcade フォーム制約プロファイルを適用して、フィーチャが式で定義されている基準を満たしているかを評価します。 調査 ID フィールドに 4367 以外の値が入力された場合、フォーム内のパイプ ID フィールドは編集不可になります。注意:
より複雑な式を作成するには、[Arcade エディターの起動] をクリックします。
複数の条件を使用する場合は、フォーム エレメントを編集可能にするにはすべての条件が満たされるべきか、または 1 つの条件のみが満たされるべきかを選択できます。
- [完了] をクリックします。
フォーム エレメントに [</> 編集可能] ラベルが表示され、必須の式が適用されたことを示しています。
式を保存して、その式をフォーム エレメントに適用できるようになりました。 どのエレメントが式を使用しているかを確認するには、[式] ポップアップで、その式の横にある数字をクリックします。 詳細については、「式の再利用」をご参照ください。
注意:
[式] ポップアップのオーバーフロー メニューを使用して、いつでも式を複製、編集、削除できます。 Arcade を使用して式を編集するには、このメニューで [Arcade の編集] をクリックします。
計算式の追加
計算式は、データを自動計算してフォームに入力し、現場のモバイル作業者の作業時間を節約します。 計算式は、Arcade を使用して、フィーチャ属性、ジオメトリ、サインインしているユーザーのアカウント情報を使用するなど、さまざまな方法で作成できます。
計算する式は動的です。つまり、情報が変化するときにフォームを自動的に更新します。 その結果、モバイル作業者は、フォームを送信する前に、更新された計算を表示することができます。 計算する式を作成するには、次の手順に従います。
- フォームの構成中に、フォーム エレメントをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
注意:
フォーム エレメントに対して編集が有効になっている場合、式は実行されません。 エレメントに編集可能の式が含まれる場合は、計算式が値を入力するときに編集が無効になるようにします。
- [ロジック] セクションで、[計算済みの値] チェックボックスの横にある ボタン 式 をクリックします。
[計算式] ポップアップが開き、フォームに対して以前に作成された式が表示されます。
- [+ 新しい式] をクリックします。
[Arcade エディター] ウィンドウが表示されます。 エディターでは、選択したフォーム エレメントに保存する前に、式の作成とテストを行うことができます。
- [タイトル] テキスト ボックスで、式のタイトルを追加します。
- 計算される式を作成します。
たとえば、次の式は、面積を平方メートル単位で計算する前に、ポリゴン フィーチャ ジオメトリが NULL かどうかをチェックします。 その他の例を以下に示します。
Arcade を使用した面積の計算の詳細については、「面積 (ジオメトリ関数)」をご参照ください。if (IsEmpty(Geometry($feature))){ return; } else{ Area($feature, 'square-meters') }
- [実行] をクリックして式をテストし、式の結果がエラーにならないことを確認します。
- [完了] をクリックし、Arcade エディターを閉じます。
フォーム エレメントに [</> 計算済み] ラベルが表示され、計算済みの式が適用されたことを示しています。
- フォームを保存します。
式を保存して、その式をフォーム エレメントに適用できるようになりました。 どのエレメントが式を使用しているかを確認するには、[式] ポップアップで、その式の横にある数字をクリックします。 詳細については、「式の再利用」をご参照ください。
注意:
[計算式] ポップアップのオーバーフロー メニューを使用して、いつでも式を複製、編集、削除できます。
次に、計算される式の例を示します。
- 日付情報の入力 - 次の式は、日付フィールドに現在の日付を入力します。
Arcade を使用してアクセスできる日付情報の詳細については、「日付関数」をご参照ください。return Today();
- サイン インしているユーザーのアカウント情報を含める - 次の式は、Field Maps にサイン インしているユーザーのフル ネームを返します。
Arcade でアクセスできるアカウント情報の詳細については、「GetUser (日付関数)」をご参照ください。var userInfo = GetUser(portal("https://www.arcgis.com"),"")return (userinfo["fullName"])
- 交点レイヤーから情報を抽出する - 次の式は、フォーム内の郵便番号フィールドに適用されます。 フィーチャ ジオメトリが NULL かどうかを確認し、交点パーセル レイヤーから郵便番号の値を抽出します。
Arcade を使用した交差レイヤーからの情報の抽出の詳細については、「交差 (ジオメトリ関数)」をご参照ください。if (IsEmpty(Geometry($feature))){ return; } else{ var parcels_FS = Intersects($feature, FeatureSetByName($map,"Redlands parcels")); if (Count(parcels_FS) == 1){ return Text(First(parcels_FS).ZIP_CODE); } }
Arcade で提供されるすべての関数のリストについては、「Arcade 関数インデックス」をご参照ください。
ヒント:
その他の例については、「ArcGIS Field Maps の一般的な計算式」(ブログ記事) をご参照ください。
式の再利用
式を作成した後、その式を複数のフォーム エレメント間で再利用することができます。 たとえば、あるフォーム エレメントを条件付きで表示するために使用した式に基づいて、別のフォーム エレメントを必須にしたり、同じ計算を使用して複数のフィールドに値を設定したりできます。 式を再利用するには、次の手順を実行します。
- フォームの構成中に、フォーム エレメントをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
- [ロジック] セクションで、追加する式のタイプの横にある [式] ボタン をクリックします。
[式] ポップアップまたは [式の計算] ポップアップが開き、フォームに対して以前に作成された式が表示されます。
ヒント:
式の横にある数字は、その式が現在適用されているフォーム エレメントの数を示しています。 この数字をクリックすると別のポップアップが開き、現在その式を使用しているフォーム エレメントとそのプロパティが表示されます。
式のタイプを表示しているラベルの [X] をクリックすると、任意のフォーム エレメント プロパティから式を削除することができます。
- 適用する式を選択します。
フォーム エレメントにラベルが表示され、式が適用されたことを示しています。
高精度メタデータ表示の書式設定
高精度メタデータを含むフィールドは、フォーム、または [フィールド] リストに表示されません。 高精度のメタデータをポップアップに表示する場合、適切な小数点以下の桁数を使用するように、数値を書式設定します。 補正時間を表示する場合、日付を書式設定します。
フォームの保存
変更が失われないようにフォームを頻繁に保存します。 変更はマップまたはレイヤーに保存できます。
- マップに保存する - マップが特定のマップに固有で、他のマップで再利用しない場合、[保存] ボタン をクリックして変更を保存します。 フォームがマップに保存され、そのレイヤーを含む他のマップに表示されなくなります。
- レイヤーに保存する - そのレイヤーを含むマップ全体でフォームを再利用する場合、[保存] ボタンの横にあるドロップダウン メニューをクリックし、[レイヤーに保存] をクリックして変更を保存します。 フォームがレイヤーに保存され、他のマップ全体で再利用できます。 キャンバス上に表示されたフォームがレイヤーに保存されたフォームの場合、元に戻すボタンとやり直しボタンの横に [フォームがレイヤーに保存されました] メッセージが表示されます。 フォームの再利用の詳細については、「ArcGIS Field Maps でのフォームの再利用」(ブログ記事) をご参照ください。
注意:
マップに保存されたフォームの変更内容は、レイヤーに保存された変更内容をオーバーライドします。 フォームがレイヤーに保存され、新しいフォームの変更がマップに保存された場合、マップに保存されたフォームが Field Maps に表示されます。
変更をレイヤーに保存するには、そのレイヤーを所有している、組織のデフォルトの管理者である、または次の権限を持っている必要があります。
- 管理権限: メンバー: すべて表示
- 管理権限: コンテンツ: すべて表示
- 管理権限: コンテンツ: 更新
制限事項
Field Maps Designer でのフォームの構築の制限事項について以下で説明します。
date、time、および big integer フィールド タイプは使用できない
Field Maps モバイル アプリは現在、Map Viewer のフォーム ビルダーを使用してフォームに追加されている可能性がある DateOnly、TimeOnly、Timestampoffset、および BigInteger フィールド タイプをサポートしていません。 Field Maps モバイル アプリでは、これらのフィールド タイプを含むレイヤーを読み込めません。マップにこれらのフィールド タイプが含まれている場合、Field Maps ではオフラインで使用できません。
関連レコード エレメントは使用できない
Map Viewer のフォーム ビルダーを使用して関連レコード エレメントをフォームに追加できますが、ArcGIS Field Maps では現在のところ関連レコード エレメントはサポートされていません。 フォームに追加されている関連レコード エレメントは、Field Maps Designer では表示されますが、書式を変更できず、Field Maps モバイル アプリのフォームでは非表示になります。
Field Maps Designer でフォームから関連レコード エレメントを削除した場合、再びフォームに追加することはできません。 関連レコード エレメントは Map Viewer でのみフォームに追加できます。
GNSS フィールドを含むテーブルのフォームを構成できない
GNSS フィールドがあるレイヤーにテーブルが関連している場合、そのフォームを構成することはできませんが、テーブルのコピーでフォームを構成できます。 関連テーブルのコピーを作成するには以下の手順を実行します。
- GNSS フィールドを含むレイヤーのアイテム ページに移動して [ビジュアライゼーション] タブをクリックします。
- [新しいレイヤーとして保存] をクリックしてタイトルを入力します。
- [保存] をクリックします。
レイヤーのコピーと関連テーブルが作成され、[マイ コンテンツ] に追加されます。
- Field Maps Designer に戻ります。
これで、テーブルのコピーのフォームを構成できます。