フォームの構成

モバイル作業者は、フォームの確認、入力、更新を行ってデータ収集と調査を行います。 Field Maps Web アプリでフォームを構成することで、モバイル作業者が現場で作業をスムーズに実施できるようにします。フォーム ビルダーを開くと、以下の方法でフォームの構成を開始できます。

注意:

ArcGIS Field Maps Web アプリおよび ArcGIS Online の新しい Map Viewer で、フォームを構成できます。 Map Viewer でフォームを構成する方法については、「属性の編集のためのフォームの作成」をご参照ください。

ArcGIS Field Maps モバイル アプリと、ArcGIS Online および ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降の新しい Map Viewer で、フォームを表示および編集できます。

注意:

Field Maps でマップ、レイヤー、フォームを編集しているときは、それらを同時に別のブラウザー タブで編集しないでください。 マップ、レイヤー、フォームを複数のタブで編集すると、データが失われてしまいます。

ArcGIS Enterprise 10.8.1 または 10.9 を使用して Field Maps Web アプリでフォームを構成する場合、マップを編集する際に Map Viewer Beta を使用する必要があります。 Map Viewer を使用してマップを編集または保存する場合、Field Maps Web アプリで構成したフォームは失われます。

ArcGIS Enterprise 10.8 以前を使用している場合、Field Maps Web アプリは使用できません。 Map Viewer Classic でフォームを構成する必要があります。

ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降を使用している場合、マップを編集するときに新しい Map Viewer または Map Viewer Classic を使用できます。

フォーム ビルダーを開く

Field Maps Web アプリでフォーム ビルダーを使って、モバイル作業者が現場で使用するフォームを作成します。 フォーム ビルダーを開くには、次の手順を実行します。

  1. ブラウザーで組織サイトにサイン インして、ArcGIS Online のアプリ ランチャーまたは ArcGIS Enterprise のアプリ ランチャーから Field Maps Web アプリを開きます。

    [マップ] ページが表示され、自身が所有するマップと自身がメンバーである共有更新グループに含まれるマップが表示されます。

    注意:

    ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降を使用している管理者の場合は、組織内のすべてのマップを表示および構成できます。 [フィルター] をクリックして [すべてのマップ] を選択します。

    共有更新グループを通じて共有されたマップの表示および構成は、ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降でサポートされています。

  2. マップをクリックして、構成を開始します。

    [概要] ページが表示され、マップに関する情報が表示されます。

    ヒント:

    ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降を使用している場合、マップのアイテム ページから Field Maps でマップを開くこともできます。 マップのアイテム ページに移動し、[Field Maps で開く] をクリックします。

  3. [コンテンツ] をクリックします。

    [コンテンツ] ページが開き、マップのアイテムがリスト表示されます。

  4. 編集可能なレイヤーまたはテーブルをクリックします。

    空白のフォーム キャンバスとともに [フォーム ビルダー] が表示されます。

[フォーム ビルダー] が開いたら、フォーム エレメントをキャンバスにドラッグしてフォームの構成を開始できます。 フォーム エレメントは、モバイル作業者がフォームに入力する情報のタイプを定義します。 基本フォーム エレメント選択肢フォーム エレメントを追加したり、フィールドをフォーム エレメントとして使用したりできます。

ヒント:

ArcGIS API for Pythoncopy_form_between_maps Python スクリプトを使用するか、ArcGIS Online Assistant を使用してマップ間でフォームをコピーできます。 詳細な手順については、「Field Maps で使用するためのマップとフォームの複製」ブログ記事をご参照ください。

基本フォーム エレメントの追加

基本フォーム エレメントを使用して、モバイル作業者は、日付、数字、テキスト、バーコードをスキャンしたデータなどの情報を入力できます。 基本フォーム エレメントは、[基本][フォーム エレメント] リストに一覧表示されており、次のものが含まれます。

フォーム エレメントフィールド タイプ説明

バーコード

小数、整数、文字列

バーコードまたは QR コードをスキャンして値を入力します。

日時

Date

日付または時刻を入力します。

数値 - 小数

Double

1.2 などの小数値を入力します。

数値 - 整数

Integer

2 などの整数値を入力します。

テキスト - 複数行

文字列

複数行のテキストを入力します。

テキスト - 単一行

文字列

単一行のテキストを入力します。

フォーム エレメントをフォーム キャンバスに追加するには、エレメントをダブルクリックするかドラッグします。 フォーム エレメントを追加したら、表示名とフィールド情報を定義します。

注意:

現在、基本フォーム エレメントの追加機能は ArcGIS Enterprise でサポートされていません。

表示名とフィールド情報の定義

フォーム エレメントは、フォームに追加して保存すると、レイヤー内のフィールドになります。 これらのフィールドは、モバイル作業者が収集した情報を格納します。 たとえば、[テキスト - 単一行] フォーム エレメントをフォームに追加した場合、レイヤーに文字列フィールドが追加されます。

フォーム エレメントをフォーム キャンバスに追加すると、[プロパティ] ウィンドウが表示されます。 すべてのフォーム エレメントには、[表示名][フィールド名]、および [フィールド タイプ] プロパティの値が必要です。 フィールドが文字列タイプの場合、[フィールドの長さ] の値も必要です。 表示名およびフィールド情報を定義するには、次の手順を実行します。

  1. [表示名] の値を追加します。

    表示名は、フォーム上に表示される名前で、自動的に [フィールド名] の値として使用されます。

    注意:

    [フィールド名] の値に含まれるスペースはアンダースコアに置き換えられ、無効な文字は削除されます。

  2. 必要に応じて、[フィールド名] の値を変更します。

    フィールド名は、フォームに表示される名前と違う名前をフィールドに格納したい場合に変更できます。 たとえば、表示名が長い場合にフィールド名を短くすることができます。

    • [表示名] - 「調査に関する他の注意事項を入力
    • [フィールド名] - 「additional_notes

  3. [バーコード] エレメントを構成している場合は、[フィールド タイプ] の値を選択します。

    選択するフィールド タイプは、モバイル作業者がスキャンするバーコードに含まれる情報のタイプによって異なります。

  4. [文字列] フィールド タイプのフォーム エレメントを構成している場合は、[フィールドの長さ] に値を設定します。

    フィールドの長さは、フィールドの最大長を示します。 [テキスト - 単一行][バーコード] フォーム エレメントのデフォルト値は、256 文字です。 [テキスト - 複数行] フォーム エレメントのデフォルト値は、1000 文字です。

  5. 必要に応じて、[デフォルト値] テキスト ボックスにデフォルト値を指定します。

    デフォルト値は、フィーチャが作成されるたびにフィールドに適用されます。データ収集時にモバイル作業者が入力する共通の値がある場合に便利です。

  6. [保存] をクリックしてフォームを保存します。

    新しいフォーム エレメントを追加した後にフォームを保存すると、[フィールド名][フィールド タイプ][フィールドの長さ]、および [デフォルト値] プロパティを変更できなくなります。

    ヒント:

    これらのプロパティを変更するには、キャンバスからフォーム エレメントを削除し、[フォーム ビルダー] ウィンドウの [フィールド] リストからフィールドを削除する必要があります。 続いて、新しいフォーム エレメントを追加し、プロパティを構成します。

基本エレメントの書式設定

必要な表示名およびフィールド情報を入力後、基本フォーム エレメントの追加プロパティを構成すると、現場でのデータ収集を円滑にできます。 詳細については、次のリンクをご参照ください。

選択肢フォーム エレメントの追加

選択肢フォーム エレメントを使用して、モバイル作業者は、定義された値のリストから選択できます。 選択肢フォーム エレメントは、[選択][フォーム エレメント] リストに一覧表示されており、次のものが含まれます。

フォーム エレメントフィールド タイプ説明

コンボ ボックス

小数、整数、文字列

ドロップダウン メニューに表示された値のリストから選択します。

ラジオ ボタン

小数、整数、文字列

ボタンとして表示された値のリストから選択します。

切り替え

小数、整数、文字列

スイッチとして表示された 2 つの値からいずれかを選択します。

フォーム エレメントをフォーム キャンバスに追加するには、エレメントをダブルクリックするかドラッグします。 選択肢フォーム エレメントを追加したら、表示名、フィールド情報、および値のリストを定義します。

注意:

値が 5 つ以内の場合はラジオ ボタン エレメントをお勧めします。 5 つを超える値を追加すると、場合によっては、モバイル作業者はフォームをスクロールして選択肢を探す必要があります。 値が 5 つを超える場合は、コンボ ボックスをお勧めします。

現在、選択肢フォーム エレメントの追加機能は ArcGIS Enterprise

表示名とフィールド情報の定義

フォーム エレメントは、フォームに追加して保存すると、レイヤー内のフィールドになります。 これらのフィールドは、モバイル作業者が収集した情報を格納します。 たとえば、文字列タイプの [コンボ ボックス] フォーム エレメントをフォームに追加した場合、レイヤーに文字列フィールドが追加されます。

フォーム エレメントをフォーム キャンバスに追加すると、[プロパティ] ウィンドウが表示されます。 すべてのフォーム エレメントには、[表示名][フィールド名]、および [フィールド タイプ] プロパティの値が必要です。 フィールドが文字列の場合、[フィールドの長さ] の値も必要です。 この情報を定義するには、次の手順を実行します。

  1. [表示名] の値を追加します。

    表示名は、フォーム上に表示される名前で、自動的に [フィールド名] の値として使用されます。

    注意:

    [フィールド名] の値に含まれるスペースはアンダースコアに置き換えられ、無効な文字は削除されます。

  2. 必要に応じて、[フィールド名] の値を変更します。

    フィールド名は、フォームに表示される名前と違う名前をフィールドに格納したい場合に変更できます。 たとえば、表示名が長い場合にフィールド名を短くすることができます。

    • [表示名] - [ツリー タイプを選択]
    • [フィールド名] - [tree_type]

  3. [フィールド タイプ] の値を選択します。

    このフィールド タイプが値のリストに適用されます。 値のリストを作成した後で、フィールド タイプを変更することはできません。

  4. [文字列] フィールド タイプのフォーム エレメントを構成している場合は、[フィールドの長さ] に値を設定します。

    フィールドの長さは、フィールドの最大長を示し、値のリストに適用されます。 デフォルトのフィールド長は 256 文字です。

表示名およびフィールド情報を定義したら、値のリストを作成します。

注意:

値のリストを作成するまで、新しい選択肢フォーム エレメントは保存できません。

値のリストの作成

値のリスト (コード値ドメインとも呼ばれます) は、モバイル作業者がフォームに記入する際に選択できるオプションを定義します。 値のリストを提供すると、現場でのデータ収集が効率化され、確実に一貫性のあるデータが入力されます。 リストの各値にはラベルとコードが含まれます。

  • [ラベル] - ラベルは、Field Maps でフォームに入力する際に表示される値と、モバイル作業者に値を表示する方法を示します。 また、Map Viewer およびその他のアプリの属性テーブルを表示する際にも表示されます。
  • [コード] - コードは、フィーチャ レイヤーに格納される値です。

値は、1 つずつ追加、または CSV ファイルをアップロードすることによって追加できます。 リストの作成方法は、構成している選択エレメントのタイプによって異なります。

コンボ ボックスまたはラジオ ボタンのリストの作成

コンボ ボックスまたはラジオ ボタン エレメントの値のリストを作成するには、次の手順を実行します。

  1. [プロパティ] ウィンドウで、[リストを作成] をクリックします。

    [値のリスト] ウィンドウが表示されます。

  2. 必要に応じて、CSV ファイルをアップロードして値のリストに値を入力します。
    1. CSV ファイルが以下に示す必要な書式設定に合致していることを確認してください。

      CSV ファイルには、ラベルの列とコードの列が含まれている必要があります。 次の表は、3 つの値を含む CSV ファイルに必要な書式設定を示しています。

      ラベル 1

      コード 1

      ラベル 2

      コード 2

      ラベル 3

      コード 3

      最適な結果を得るためには、UTF-8 文字エンコーディングを使用してエンコードしてください。 Microsoft Excel を使用して CSV ファイルを作成している場合は、CSV UTF-8 で保存します。

      注意:

      コードは、そのフォーム エレメントに定義されているフィールド タイプを使用する必要があります。 フィールド タイプが文字列の場合、コードは、フォーム エレメントに定義されている最大フィールド長以下である必要もあります。

      カンマは、Field Maps でコードを追加する際には使用できません。また、カンマを桁区切りまたは小数記号として使用することはできません。 コードに小数記号を追加するには、ピリオドを使用する必要があります。

      Microsoft Excel または類似のプログラム以外で未処理の CSV ファイルを編集している場合、二重引用符を含む値にはエスケープを使用する必要があります。 たとえば、24" というラベルまたはコードの場合、CSV ファイルには "24""" と記述する必要があります。

      コードがこれらの要件を満たしていない場合、CSV ファイルはアップロードできません。

    2. CSV ファイルを [値のリスト] ウィンドウにドラッグするか、[デバイスから選択] をクリックしてファイル エクスプローラーからファイルを選択します。

    リストに、CSV ファイルの値が入力されます。

  3. 必要に応じて、値を 1 つずつ追加します。

    [追加] 追加 ボタンをクリックして値を追加します。 各値にラベルとコードを指定します。

    注意:

    コードは、そのフォーム エレメントに定義されているフィールド タイプを使用する必要があります。 フィールド タイプが文字列の場合、コードは、フォーム エレメントに定義されている最大フィールド長以下である必要もあります。

    カンマは、Field Maps でコードを追加する際には使用できません。また、カンマを桁区切りまたは小数記号として使用することはできません。 コードに小数記号を追加するには、ピリオドを使用する必要があります。

  4. [完了] をクリックして、リストを作成します。

    [完了] をクリックすると、フォーム エレメントのフィールド タイプやフィールド長は変更できなくなります。

    [リストを作成] ボタンが、リスト内の値の数を含む括弧が付与された [リストの管理] に変わります。

  5. 必要に応じて、[デフォルト値]ドロップダウン メニューからデフォルト値を選択します。

    デフォルト値は、フィーチャが作成されるたびにフィールドに適用されます。データ収集時にモバイル作業者が入力する共通の値がある場合に便利です。

    注意:

    フォームを保存すると、[デフォルト値] プロパティは変更できなくなります。

  6. 表示名、フィールド情報、および値のリストを定義したら、[保存] をクリックしてフォームを保存します。

    新しいフォーム エレメントを追加した後にフォームを保存すると、[フィールド名][フィールド タイプ]、および [フィールドの長さ] プロパティは変更できなくなります。

    ヒント:

    これらのプロパティを変更するには、キャンバスからフォーム エレメントを削除し、[フォーム ビルダー] ウィンドウの [フィールド] リストからフィールドを削除する必要があります。 続いて、新しいフォーム エレメントを追加し、プロパティを構成します。

    リストを作成後に管理する方法については、「値のリストの管理」をご参照ください。

スイッチ用リストの作成

スイッチ エレメントには 2 つの値が含まれます。 スイッチ エレメントの値のリストを作成するには、次の手順を実行します。

  1. [値の切り替え] で、モバイル作業者がいずれかを選択する 2 つの値を入力します。

    各値にはラベルがあります。 各値のコードは自動的に生成されます。

  2. 必要に応じて、[コードの管理] をクリックして各値のコードを変更します。

    [値のリスト] ウィンドウが表示され、各値のラベルとコードを編集できます。 終了したら、[完了] をクリックしてウィンドウを閉じます。

    [完了] をクリックすると、フォーム エレメントのフィールド タイプやフィールド長は変更できなくなります。

    注意:

    コードは、そのフォーム エレメントに定義されているフィールド タイプを使用する必要があります。 フィールド タイプが文字列の場合、コードは、フォーム エレメントに定義されている最大フィールド長以下である必要もあります。

    カンマは、Field Maps でコードを追加する際には使用できません。また、カンマを桁区切りまたは小数記号として使用することはできません。 コードに小数記号を追加するには、ピリオドを使用する必要があります。

  3. [デフォルト値] で、フォームでデフォルト選択したい値を選択します。 スイッチ エレメントにデフォルト値が含まれない場合、エレメントはフォームにコンボ ボックスとして表示されます。

    注意:

    フォームを保存すると、[デフォルト値] プロパティは変更できなくなります。

  4. 表示名、フィールド情報、値のリスト、およびデフォルト値を定義したら、[保存] をクリックしてフォームを保存します。

    新しいフォーム エレメントを追加した後にフォームを保存すると、[フィールド名][フィールド タイプ]、および [フィールドの長さ] プロパティは変更できなくなります。

    ヒント:

    これらのプロパティを変更するには、キャンバスからフォーム エレメントを削除し、[フォーム ビルダー] ウィンドウの [フィールド] リストからフィールドを削除する必要があります。 続いて、新しいフォーム エレメントを追加し、プロパティを構成します。

    リストを作成後に管理する方法については、「値のリストの管理」をご参照ください。

選択肢エレメントの書式設定

表示名、フィールド情報、値のリスト、およびデフォルト値を定義後、選択肢フォーム エレメントの追加プロパティを構成すると、現場でのデータ収集を円滑にできます。 詳細については、次のリンクをご参照ください。

フィールドのフォーム エレメントとしての使用

レイヤーまたはテーブル内のフィールドをフォームに追加して、フォーム エレメントとして構成できます。 フィールドを追加したら、フォームにそれらのフィールドを表示する方法を構成できます。 フィールドに値のリストが含まれる場合は、同様に値のリストを管理できます。

フォームへのフィールドの追加

レイヤー内のフィールドは、フォーム キャンバスの横の [フィールド] リストに表示されます。 次のいずれかまたは複数の方法で、フィールドをフォームに追加できます。

  • フィールドを 1 つずつ追加する - フォームにフィールドを 1 つ追加するには、そのフィールドをダブルクリックするか、フォーム キャンバスにドラッグします。
  • フィールド セットをフォームに追加する - 複数のフィールドをフォームに追加するには、含めるフィールドを Ctrl キーを押しながらクリックし、フォーム キャンバスにドラッグします。
    注意:

    Ctrl キーを使用したフィールド セットの追加は、ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降でサポートされています。

  • フォームにすべてのフィールドを追加する - フォームにすべてのフィールドを含めるには、[フィールド] リストで [すべて追加] をクリックします。
  • ポップアップを変換する - Map Viewer Classic でフォームをポップアップとして構成した場合、既存のポップアップ構成を使ってフォームを構成できます。 空白のフォーム キャンバスで、[ポップアップの変換] をクリックします。 ポップアップの編集可能なフィールドがキャンバスに追加され、元の順番で配置されます。 ポップアップ構成に含まれないフィールドは [フィールド] リストに表示されます。

ヒント:

レイヤーまたはテーブルに多数のフィールドが含まれている場合は、[フィールド] リストの [フィールドの検索] 検索バーを使用して、特定のフィールドを見つけることができます。

フィールドが必要な場合は、[フィールド] リストの [必須] セクションに表示されます。それらのフィールドは、フォームに追加する必要があります。 フィールドは、次のいずれかまたは両方の理由により、必須セクションに表示されます。

  • フィールドは、ArcGIS OnlineArcGIS Enterprise、または ArcGIS Pro で作成されたときに、NULL 値を使用できないように構成されました。
  • フィールドは、ArcGIS Pro制限付き条件フィールド グループの一部として構成されました。

条件フィールド グループの一部となっているフィールドはフォームに追加し、1 つのグループにまとめる必要があります。 重複するフィールド グループがある場合は、2 つ以上のフィールド グループで共通のフィールドを共有することになるため、すべての参加フィールドをフォーム上の同じグループに追加する必要があります。 モバイル アプリにおける条件値の仕組みについては、「条件値の選択」をご参照ください。

注意:

条件値があるフィールドをフォーム キャンバスに追加しなかった場合、モバイル作業者が Field Maps モバイル アプリでフォームを送信できなくなる場合があります。

フィールドのフォーム エレメントとしての構成

フォーム キャンバスにフィールドを追加すると、追加したフィールドはフォーム エレメントとして構成できます。 フィールドをフォームに表示する方法を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 構成するフィールドを選択します。

    [プロパティ] ウィンドウが表示されます。

  2. 入力タイプを選択します。

    入力タイプは、Field Maps にフォーム エレメントを表示する方法を定義します。 選択する入力タイプは、フィールド タイプと、フィールドに値のリストが含まれるかどうかによって異なります。

    フィールドに値が含まれず、値のリストを作成する必要がない場合は、[入力タイプ] ドロップダウン メニューから次のオプションのいずれかを選択します。

    入力タイプフィールド タイプ説明

    バーコード

    小数、整数、文字列

    バーコードまたは QR コードをスキャンして値を入力します。

    Date

    Date

    日付を入力してください。

    日時

    Date

    日時を入力します。

    数値 - 小数

    Double

    1.2 などの小数値を入力します。

    数値 - 整数

    Integer

    2 などの整数値を入力します。

    テキスト - 複数行

    文字列

    複数行のテキストを入力します。

    テキスト - 単一行

    文字列

    単一行のテキストを入力します。

    フィールドに値が含まれる場合や、値のリストを作成する必要がある場合は、[入力タイプ] ドロップダウン メニューから次のオプションのいずれかを選択します。

    入力タイプフィールド タイプ説明

    コンボ ボックス

    小数、整数、文字列

    ドロップダウン メニューに表示された値のリストから選択します。

    ラジオ ボタン

    小数、整数、文字列

    ボタンとして表示された値のリストから選択します。

    切り替え

    小数、整数、文字列

    スイッチとして表示される 2 つのオプションからいずれかを選択します。

    注意:

    値が 5 つ以内の場合はラジオ ボタン エレメントをお勧めします。 5 つを超える値を追加すると、場合によっては、モバイル作業者はフォームをスクロールして選択肢を探す必要があります。 値が 5 つを超える場合は、コンボ ボックスをお勧めします。

    フィールドに値のリストを作成する方法については、「値のリストの作成」をご参照ください。

    スイッチ エレメントにデフォルト値が含まれない場合、エレメントはフォームにコンボ ボックスとして表示されます。 フィーチャ テンプレートを管理することで、既存のフィールドにデフォルト値を設定できます。

    [ラジオ ボタン] および [スイッチ] 入力タイプは ArcGIS Enterprise

  3. 追加のプロパティを構成します。

    入力タイプを選択すると、追加のフォーム エレメント プロパティを構成して、フィールドへのデータ入力を効率化できます。 コンボ ボックス、ラジオ ボタン、およびスイッチ エレメントの値のリストも管理できます。 フォーム エレメントを構成するさまざまな方法については、以下をご参照ください。

タイトルの入力

識別情報をタイトルに含めると、モバイル作業者が正しいフォームを選択できます。 デフォルトでは、レイヤーかテーブルの名前がフォームのタイトルになります。

  1. フォームの構成中に現在のタイトルをクリックします。
  2. モバイル作業者が簡単に識別できるタイトルを入力します。
  3. [保存] をクリックします。
ヒント:

ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降を使用している場合は、[書式] ウィンドウの [フィールドの追加] をクリックして、フィールド値をタイトルに含めることができます。

フォーム上のエレメントの順序指定

モバイル作業者がフィールドに情報を入力しやすい形でフォーム エレメントの順番を指定します。 フォームが長い場合、モバイル作業者が重要な項目を検索しなくて済むように、必須エレメントを最初にリスト表示しておきます。

  1. フォームの構成時に、フォーム キャンバス上でフォーム エレメントをドラッグして順番を指定するか、フォーム エレメントを選択し、矢印キーを使って順番を上下に移動します。
  2. [保存] をクリックします。
ヒント:

ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降を使用している場合は、Ctrl キーを押しながら各エレメントをクリックすることで、複数のフォーム エレメントを選択できます。

エレメントのグループ化

関連情報がフォーム内に存在する場合、紙のフォームのセクションと同様に、それらの情報をグループ化できます。 [フォーム エレメント] リストの [グループ] エレメントを使ってフォーム エレメントをグループ化します。

  1. フォームの構成中に、[フォーム エレメント] リストの [グループ] エレメントをクリックします。

    フォーム エレメントがフォーム キャンバスに追加されます。

  2. フォーム エレメントをグループまでドラッグします。
  3. グループ エレメントを選択してプロパティを編集します。

    表示される [プロパティ] ウィンドウでは以下の情報を編集できます。

    • [表示名] - フィールドを表す、グループの名前を入力します。
    • [説明] - グループの説明を入力します。
    • [初期状態] - モバイル アプリでグループを最初から展開した状態にする場合にこのチェックボックスをオンにします。
    • [条件付きの表示設定] - Arcade 属性条件式を追加して、フォームにグループを表示するタイミングに関するルールを適用します。 詳細については、「条件付きの表示設定」をご参照ください。

  4. [保存] をクリックします。
ヒント:

ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降を使用している場合は、グループ ツールバーの [グループ解除] を選択することで、グループからすべてのフォーム エレメントを削除できます。 グループから複数のエレメントを削除するには、Ctrl キーを押しながら削除する各エレメントを選択し、グループの外にドラッグします。

ラベル (表示名) の更新

Field Maps では、[表示名] テキストがフォーム エレメントのラベルとして使用されます。 モバイル作業者によく知られている名前または短い質問を入力します。

ヒント:

ラベルを短く簡潔にします。 質問を使用できますが、Field Maps は、フォーム内で一行に収まるようにテキストのサイズを変更します。

  1. フォームの構成中に、フォーム エレメントをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
  2. [書式] セクションで、[表示名] テキストを編集してフォーム上のエレメントのラベルを変更します。
  3. [保存] をクリックします。

テキスト エレメントの書式設定

テキスト ボックス、またはテキスト エリアを使用するように、テキスト エレメントを構成することができます。 テキスト エレメントごとに最小文字数と最大文字数を構成することもできます。

  1. フォームの構成中に、テキストが必要なフォーム エレメントをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
  2. [書式] セクションで、[入力タイプ] ドロップダウン メニューをクリックしていずれかのオプションを選択します。
    • [テキスト - 単一行] - モバイル作業者が 1 行分のテキストを入力できます。
    • [テキスト - 複数行] - モバイル作業者が複数行分のテキストを入力できます。
  3. [書式] セクションで、エレメントの [最小長][最大長] の値を設定します。
  4. [保存] をクリックします。

日付エレメントの書式設定

日付ピッカー、または日付/時刻ピッカーを使用するよう日付エレメントを構成できます。 日付エレメントごとに範囲を設定することもできます。

  1. フォームの構成中に、日付が必要なフォーム エレメントをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
  2. [書式] セクションで、[入力タイプ] ドロップダウン メニューをクリックしていずれかのオプションを選択します。
    • [日付] - モバイル作業者が日付を入力できます。
    • [日付と時刻] - モバイル作業者が日付と時刻を入力できます。
  3. [書式] セクションで、モバイル作業者が選択できる [開始日][開始時間][終了日]、および [終了時間] プロパティの値を設定します。
  4. [保存] をクリックします。

バーコードおよび QR コード エレメントの書式設定

対象物にバーコードか QR コードが含まれている場合、Field Maps モバイル アプリを使用してバーコードまたは QR コードをスキャンし、そのスキャンに基づいて 1 つ以上のエントリにデータを入力します。 Field Maps では、[バーコード スキャナー] 入力タイプを含むテキスト エントリおよび数値エントリは、バーコードまたは QR コードをスキャンするためのオプションを含んでいます。 モバイル作業者が [バーコードまたは QR コードのスキャン] バーコードまたは QR コードのスキャン を選択すると、デバイスのカメラ アプリが開き、バーコードまたは QR コードを読み取ります。 スキャンが完了すると、バーコードまたは QR コードに含まれている情報が、選択されているエントリに入力されます。

注意:

[バーコード スキャナー] 入力タイプは ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降でサポートされています。

  1. フォームの構成中に、バーコードまたは QR コード エレメントが必要なフィールドをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
  2. [書式] セクションで、[入力タイプ] ドロップダウン メニューをクリックして [バーコード スキャナー] を選択します。
  3. [保存] をクリックします。
注意:

Field Maps は、オペレーティング システムによってサポートされているバーコードおよび QR コードの形式をサポートします。 Android のサポートについては、「ML Kit を使用してバーコードをスキャンする (Android)」をご参照ください。 iOS のサポートについては、「コンピューターが読み取り可能なオブジェクト タイプ」をご参照ください。

ヒントの提供

Field Maps では、値を含まないエントリに情報ヒント テキストを表示するために、[プレースホルダー] のテキストが使用されます。 たとえば、モバイル作業者が情報を取得した場所に関する情報や、入力時の情報の書式設定方法に関する詳細を提供できます。

注意:

日付フィールドのプレースホルダー テキスト、またはコード値ドメインがあるフィールドは Field Maps モバイル アプリに表示されません。

  1. フォームの構成中に、フォーム エレメントをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
  2. [書式] セクションで、[プレースホルダー] テキストを編集してエレメントのヒント テキストを変更します。
  3. [保存] をクリックします。

説明文の入力

[説明] テキストは、フォーム エレメントの目的を説明するコンテキスト情報の提供に使用されます。

注意:

[説明] テキストは、ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降でサポートされています。

  1. フォームの構成中に、フォーム エレメントをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
  2. [書式] セクションで、[説明] テキストを編集してエレメントの説明を変更します。
  3. [保存] をクリックします。

値のリストの管理

フォーム エレメントに値のリスト (コード値ドメインとも呼ばれます) が含まれる場合は、フォーム ビルダーでそれらの値を編集できます。 リストの管理方法は、構成している選択エレメントのタイプによって異なります。

注意:

フィールドまたはフォーム エレメントに値のリストを作成する場合は、以下のいずれかをご参照ください。

ArcGIS Pro で日付 フィールドにコード値ドメインを作成した場合は、Field Maps Web アプリで値のリストを管理できません。

値のリストの管理は、現在 ArcGIS Enterprise ではサポートされていません。

コンボ ボックスまたはラジオ ボタンのリストの管理

コンボ ボックスまたはラジオ ボタン エレメントの値のリストを管理するには、次の手順を実行します。

  1. フォーム エレメントを選択します。

    [プロパティ] ウィンドウが表示されます。

    注意:

    [入力タイプ] ドロップダウン メニューからオプションを選択して、値のリストの入力タイプを変更できます。

  2. [リストの管理] をクリックします。
    注意:

    [リストの管理] ボタンの括弧内の数字は、リストに含まれる値の数を示します。

    [値のリスト] ウィンドウが表示されます。

  3. 次のいずれかまたは複数の方法で、値のリストを管理します。
    • [追加] 追加 ボタンをクリックして値を追加します。
    • ラベルとコードを編集します。
    • 値をドラッグするか、値を選択して矢印キーを使用して、値を並べ替えます。
    • ラベルとコードの値を含む CSV ファイルをウィンドウにドラッグして、値のリストを置き換えます。 CSV ファイルは必要な書式設定に合致している必要があります。 最適な結果を得るためには、UTF-8 文字エンコーディングを使用してエンコードしてください。 Microsoft Excel を使用して CSV ファイルを作成している場合は、CSV UTF-8 で保存します。

    注意:

    コードは、そのフォーム エレメントに定義されているフィールド タイプを使用する必要があります。 フィールド タイプが文字列の場合、コードは、フォーム エレメントに定義されている最大フィールド長以下である必要もあります。

    カンマは、Field Maps でコードを追加する際には使用できません。また、カンマを桁区切りまたは小数記号として使用することはできません。 コードに小数記号を追加するには、ピリオドを使用する必要があります。

    Excel または類似のプログラム以外で未処理の CSV ファイルを編集している場合、二重引用符を含む値にはエスケープを使用する必要があります。 たとえば、24" というラベルまたはコードの場合、CSV ファイルには "24""" と記述する必要があります。

    値が式で使用されている場合は、コードを編集するとフォームでエラーが発生する可能性があります。

  4. 値のリストの管理が終了したら、[完了] をクリックしてウィンドウを閉じます。
  5. [保存] をクリックしてフォームを保存します。

スイッチのリストの管理

スイッチ エレメントの値のリストを管理するには、次の手順を実行します。

  1. フォーム エレメントを選択します。

    [プロパティ] ウィンドウが表示されます。

    注意:

    [入力タイプ] ドロップダウン メニューからオプションを選択して、値のリストの入力タイプを変更できます。

  2. 次のいずれかまたは複数の方法で、値のリストを管理します。
    • [値の切り替え] でラベルを編集します。
    • [値の順序の入れ替え] 値の順序の入れ替え ボタンをクリックして、値の順序を変更します。
    • [コードの管理] をクリックし、[値のリスト] ウィンドウでコードを編集します。 コードの編集が終了したら、[完了] をクリックしてウィンドウを閉じます。

    注意:

    コードは、そのフォーム エレメントに定義されているフィールド タイプを使用する必要があります。 フィールド タイプが文字列の場合、コードは、フォーム エレメントに定義されている最大フィールド長以下である必要もあります。

    値が式で使用されている場合は、コードを編集するとフォームでエラーが発生する可能性があります。

  3. [保存] をクリックしてフォームを保存します。

フォーム エレメントの要求

フォーム エレメントを構成して、フォームの送信前にモバイル作業者に値の入力を要求するようにできます。 たとえば、すべての調査が調査 ID を必要とする場合は、フォームにその値を入力するよう要求できます。 フォーム エレメントが必須の場合は、そのフィールドのフィーチャ レイヤーで NULL 値を許可するかどうかも決定する必要があります。 フォーム エレメントを要求するには、次の手順を実行します。

  1. フォームの構成中に、フォーム エレメントをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
  2. [書式] セクションで、[必須] チェックボックスをオンにして、Field Maps
  3. [はい] または [いいえ] を選択して、フィーチャ レイヤーで NULL 値を許可するかどうかを決定します。

    NULL 値を許可した場合、フォーム以外でフィーチャ レイヤーを編集する際に、このフィールドは必要ありません。 レイヤーに 1 つ以上のレコードが含まれている場合は、NULL 値を許可する必要があります。

    注意:

    ArcGIS Enterprise を使用している場合、このオプションは使用できません。

  4. [保存] をクリックします。

    必須エレメントは、フォームでは表示名の横のアスタリスクで示され、値が入力されるまで送信されません。

デフォルト値の設定

デフォルト値は、フィーチャが作成されるたびにフィールドに適用されます。データ収集時にモバイル作業者が入力する共通の値がある場合に便利です。 デフォルト値は、ArcGIS Field Maps で新しいフォーム エレメントを作成中、または ArcGIS OnlineArcGIS EnterpriseArcGIS Pro で新しいフィールドを作成中に設定できます。 フォーム エレメントの作成中にデフォルト値を設定する方法については、以下をご参照ください。

フィーチャ テンプレートの一部として指定するデフォルト値は、フィーチャ テンプレートを使用してフィーチャを作成するときにフィールドに適用されます。 これにより、作成するフィーチャのタイプに応じて、1 つのフィールドに異なるデフォルト値を設定できます。 フィールドに既存のデフォルト値がある場合は、フィーチャ テンプレートのデフォルトがそれをオーバーライドし、こちらが使用されます。 フィーチャ テンプレートにデフォルト値を指定するには、「フィーチャ テンプレートの管理」をご参照ください。

編集の無効化

フォームのフィールドの編集はデフォルトで有効になっていますが、設定を変更してモバイル作業者がフィールドを編集できないようにすることができます。 読み取り専用エレメントではモバイル作業者が情報にアクセスできますが、編集はできません。

  1. フォームの構成中に、フォーム エレメントをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
  2. [書式] セクションで、[モバイル ユーザーによる編集を許可] チェックボックスをオフにしてモバイル作業者がフィールドを編集できないようにします。
  3. [保存] をクリックします。

Arcade 式の追加

ArcGIS Arcade を使用して式を作成し、フォームでのデータ入力を効率化し、自動化できます。 Field Maps では、次の式を作成できます。

  • 計算式 - 属性、ジオメトリ、アカウント情報に基づいてフォームでデータを自動計算します。
  • 条件付きの表示設定式 - 既存フィールドに追加した値に基づき、条件付きでフォーム エレメントを表示または非表示にします。

計算式の追加

計算式は、データを自動計算してフォームに入力し、現場のモバイル作業者の作業時間を節約します。 計算式は、Arcade を使用して、フィーチャ属性、ジオメトリ、サインインしているユーザーのアカウント情報を使用するなど、さまざまな方法で作成できます。

計算される式は動的です。つまり、情報が変化するときにフォームを自動的に更新します。 その結果、モバイル作業者は、フォームを送信する前に、更新された計算を表示することができます。 計算される式を作成するには、次の手順に従います。

注意:

計算式は、現在 ArcGIS Enterprise ではサポートされていません。

  1. フォームの構成中に、フォーム エレメントをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
    注意:

    [編集の許可] チェックボックスがオンの場合、式は実行されません。

  2. [計算式] セクションで [条件式の追加] をクリックします。

    Arcade エディターが表示されます。 エディターでは、選択したフォーム エレメントに保存する前に、式の作成とテストを行うことができます。

  3. タイトルの横にある [編集] をクリックして式のタイトルを入力します。
  4. 計算される式を作成します。

    たとえば、次の式は、面積を平方メートル単位で計算する前に、ポリゴン フィーチャ ジオメトリが NULL かどうかをチェックします。 その他の例を以下に示します。

    if (IsEmpty(Geometry($feature))){
        return;
    }
    else{
        Area($feature, 'square-meters')
    }
    Arcade を使用した面積の計算の詳細については、「面積 (ジオメトリ関数)」をご参照ください。

  5. [テスト] をクリックして、式の結果がエラーにならないことを確認します。
  6. [OK] をクリックして、Arcade エディターを閉じます。

    計算される式がフォーム エレメントに適用されます。

  7. [保存] をクリックして式とフォームを保存します。

    式を保存したら、次は、いずれかのフォーム エレメントを選択し、作成した式をクリックして、その式をフォーム エレメントに適用できます。 どのエレメントが Arcade 式を使用しているかを確認するには、[プロパティ] ウィンドウの [計算式] で、その式の横にある番号をクリックします。

    注意:

    [計算式] メニューから、いつでも式を複製、編集、削除できます。

次に、計算される式の例を示します。

  • 日付情報の入力 - 次の式は、日付フィールドに現在の日付を入力します。
    return Today();
    Arcade を使用してアクセスできる日付情報の詳細については、「日付関数」をご参照ください。
  • サイン インしているユーザーのアカウント情報を含める - 次の式は、Field Maps にサイン インしているユーザーのフル ネームを返します。
    var userInfo = GetUser(portal("https://www.arcgis.com"),"")return (userinfo["fullName"])
    Arcade でアクセスできるアカウント情報の詳細については、「GetUser (日付関数)」をご参照ください。
  • 交点レイヤーから情報を抽出する - 次の式は、フォーム内の郵便番号フィールドに適用されます。 フィーチャ ジオメトリが NULL かどうかを確認し、交点パーセル レイヤーから zipcode 値を抽出します。
    if (IsEmpty(Geometry($feature))){
        return;
    }
    else{
        var parcels_FS = Intersects($feature, FeatureSetByName($map,"Redlands parcels")); 
         if (Count(parcels_FS) == 1){ 
           return Text(First(parcels_FS).ZIP_CODE);
         }
    }
    Arcade を使用した交点レイヤーからの情報の抽出の詳細については、「交差 (ジオメトリ関数)」をご参照ください。

Arcade で提供されるすべての関数のリストについては、「Arcade 関数インデックス」をご参照ください。

条件付きの表示設定式の追加

前のフィールドで追加した値に基づき、条件付きでフォーム内のフォーム エレメントを表示または非表示にできます。 たとえば、建物評価フォームには水による被害があるかどうかを示すフィールドがあります。 また、水による被害に関連するフィールドを含むグループ フォーム エレメントもあります。 条件付きの表示設定の式を水による被害グループに適用することで、前のフィールドで水による被害があることが示された場合のみこのグループを表示できます。 条件付きの表示設定の式を作成するには、次の手順に従います。

  1. フォームの構成中に、フィールドまたはグループをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
  2. [条件付きの表示設定] セクションで [+ 式の追加] をクリックします。

    [式の編集] ウィンドウが開きます。 このエディターでは、選択したフィールドかグループに保存する前に、Arcade で式の作成とプレビューを行うことができます。

    注意:

    ArcGIS Enterprise を使用している場合、Arcade エディターが代わりに表示されます。 Arcade で条件付き表示設定の式を作成するには、エディターを使用します。

  3. タイトルの横にある [編集] をクリックして式のタイトルを入力します。
  4. 式を作成します。

    それぞれの式は、1 つ以上の条件で定義されます。 条件には、フィールド名、演算子、および場合によっては値が含まれます。 使用可能な演算子のリストは、フィールドのタイプによって決定されます (文字列、数値、日付)。

    たとえば、前のフィールドで水による被害があることが示されて場合のみ、水による被害グループ エレメントを表示する必要がある場合は、次の条件を使用して式を作成します。

    • フィールド名 - [Water damage]
    • 演算子 - [is]
    • 値 - Yes

    次に、同じ式を Arcade の構文で表した例を示します。

    DomainName($feature, "water_damage") == "Yes"
    注意:

    より複雑な式を作成するには、[Arcade エディターの起動] をクリックします。

    複数の条件を使用する場合は、フォーム エレメントを表示するにはすべての条件が満たされるべきか、または 1 つの条件のみが満たされるべきかを選択できます。

    Field Maps Web アプリでは、Arcade 制約プロファイルを適用して、式で定義されている基準をフィーチャが満たしているかを評価します。 water_damage フィールドで Yes 以外の値が示された場合、水による被害グループはフォームに表示されません。

    注意:

    式が false と評価され、フォーム エレメントがフォーム内で非表示になると、そのフィールドの値はクリアされます。 グループ フォーム エレメントが非表示になると、その中に含まれるすべての値がクリアされます。

  5. [保存] をクリックします。

    条件付きの表示設定の式がグループまたはフィールドに適用されます。

    式を保存したら、次は、いずれかのフォーム エレメントを選択し、作成した式をクリックして、その式をフォーム エレメントに適用できます。 どのエレメントが Arcade 式を使用しているかを確認するには、[プロパティ] ウィンドウの [条件付きの表示設定] で、その式の横にある番号をクリックします。

    注意:

    [条件付きの表示設定] メニューから、いつでも式を複製、編集、削除できます。 Arcade を使用して式を編集するには、このメニューで [編集 (上級者向け)] をクリックします。

高精度メタデータ表示の書式設定

高精度メタデータを含むフィールドは、フォーム、または [フィールド] リストに表示されません。 高精度のメタデータをポップアップに表示する場合、適切な小数点以下の桁数を使用するように、数値を書式設定します。 補正時間を表示する場合、日付を書式設定します。

既知の問題

Field Maps Web アプリでのフォームの構築に関する既知の問題と、その問題を解決する方法は以下のとおりです。

テーブルのフォームを構成できない

GNSS フィールドがあるレイヤーにテーブルが関連している場合、そのフォームを構成することはできませんが、テーブルのコピーでフォームを構成できます。 関連テーブルのコピーを作成するには以下の手順を実行します。

  1. GNSS フィールドを含むレイヤーのアイテム ページに移動して [ビジュアライゼーション] タブをクリックします。
  2. [新しいレイヤーとして保存] をクリックしてタイトルを入力します。
  3. [保存] をクリックします。

    レイヤーのコピーと関連テーブルが作成され、[マイ コンテンツ] に追加されます。

  4. Field Maps Web アプリに戻ります。

    これで、テーブルのコピーのフォームを構成できます。