フォームの構成

モバイル作業者は、フォームの確認、入力、更新を行ってデータ収集と調査を行います。 Field Maps Web アプリでフォームを構成することで、モバイル作業者が現場で作業をスムーズに実施できるようにします。 フォームを構成する際は以下を実行できます。

データ収集中、モバイル作業者はフォームに含まれていない情報へのアクセスが必要な場合があります。 以下の方法でレイヤーのポップアップを構成できます。

ヒント:

一般的に、GIS マネージャーは、フィーチャとテーブルに含まれる情報をフィールドと考え、それらの値を属性と考え、表示をポップアップと考えます。 しかし、モバイル作業者は、対象物および観測結果について考え、情報を入力された紙のフォームとして概念化します。 ここで使用されている用語はモバイル作業者が使用するものであり、GIS マネージャーがモバイル作業者の用語を理解できるようにするためのものです。 ただし、作成操作の用語が使用される場合を除きます。

注意:

ArcGIS Enterprise 10.8.1 以降を使用して Field Maps Web アプリでフォームを構成する場合、マップを編集する際に Map Viewer を使用する必要があります。 Map Viewer Classic を使用してマップを編集する場合、Field Maps Web アプリのフォームで行った変更が失われます。

ArcGIS Enterprise 10.8 以降を使用している場合、Field Maps Web アプリは使用できません。 Map Viewer Classic Classic でフォームを構成する必要があります。

フォームの構成の開始

Field Maps Web アプリを使ってフォームを構成します。

  1. ブラウザーで組織サイトにサイン インして、ArcGIS Online のアプリ ランチャーまたは ArcGIS Enterprise のアプリ ランチャーから Field Maps Web アプリを開きます。

    [マップ] ページが表示され、自身が所有するマップが表示されます。

    注意:

    管理者の場合は、組織内のすべてのマップを表示および構成できます。 [フィルター] をクリックして [すべてのマップ] を選択します。

  2. 構成するマップをクリックします。

    [概要] ページが表示され、マップに関する情報が表示されます。

    ヒント:

    マップのアイテム ページから Field Maps のマップを開くこともできます。 マップのアイテム ページに移動し、[Field Maps で開く] をクリックします。

  3. [コンテンツ] をクリックします。

    [コンテンツ] ページが開き、マップのアイテムがリスト表示されます。

  4. 編集可能なレイヤーまたはテーブルをクリックします。

    空白のフォーム キャンバスとともに [フォーム ビルダー] が表示されます。

  5. フォームの構成を開始します。

    [フォーム ビルダー] を開くと、以下のいずれかの方法でフォームの構成を開始できます。

    • 既存のポップアップを変換する - Map Viewer でフォームをポップアップとして構成した場合、既存のポップアップ構成を使って、[フォーム ビルダー] でフォームを構成できます。 [ポップアップの変換] をクリックします。

      ポップアップの編集可能な属性がフォーム キャンバスに追加され、元の順番で配置されます。 ポップアップ構成に含まれない属性は [属性] リストに表示されます。

    • フォームにすべての属性を追加する - フォームにすべての属性を含めるには、[属性] リストで [すべて追加] をクリックします。 利用できるすべての属性がフォームに追加されます。

    • 属性セットをフォームに追加する - 特定の属性セットをフォームに含めるには、含める属性を Ctrl キーを押しながらクリックし、フォーム キャンバスにドラッグします。
      注意:

      Ctrl キーを使用した属性セットの追加は、ArcGIS Enterprise ではサポートされていません。

    • 属性を 1 つずつ追加する - フォームに属性を 1 つ追加するには、その属性をクリックするか、フォーム キャンバスにドラッグします。

      ヒント:

      レイヤーまたはテーブルに多数の属性が含まれている場合は、[属性] リストの [属性の検索] 検索バーを使用して、特定の属性を見つけることができます。

ヒント:

ArcGIS API for Pythoncopy_form_between_maps Python スクリプトを使用するか、ArcGIS Online Assistant を使用してマップ間でフォームをコピーできます。 詳細な手順については、「マップとフォームの複製に関するブログ投稿」をご参照ください。

タイトルの入力

識別情報をタイトルに含めると、モバイル作業者が正しいフォームを選択できます。 デフォルトでは、レイヤーかテーブルの名前がフォームのタイトルになります。

  1. フォームの構成中に現在のタイトルをクリックします。
  2. モバイル作業者が簡単に識別できるタイトルを入力します。
  3. [Save] をクリックします。
ヒント:

[書式] ウィンドウの [フィールドの追加] をクリックして、フィールド値をタイトルに含めることができます。

フォームのエントリの順番の設定

モバイル作業者がフィールドに情報を入力しやすい形でフォーム エントリの順番を指定します。 フォームが長い場合、モバイル作業者が重要な項目を検索しなくて済むように、必須エントリを最初にリスト表示しておきます。

  1. フォームの構成時に、フォーム キャンバス上で属性をドラッグして順番を指定するか、属性を選択し、矢印キーを使って順番を上下に移動します。
  2. [Save] をクリックします。
ヒント:

Ctrl キーを押しながら各エントリをクリックすることで、複数のフォーム エントリを選択できます。

エントリのグループ化

関連情報がフォーム内に存在する場合、紙のフォームのセクションと同様に、それらの情報をグループ化できます。 [フォーム エレメント] リストの [グループ] フォーム エレメントを使って属性をグループ化します。

  1. フォームの構成中に、[フォーム エレメント] リストの [グループ] エレメントをクリックします。

    フォーム エレメントがフォーム キャンバスに追加されます。

  2. 属性をグループにドラッグします。
  3. グループ エレメントを選択してプロパティを編集します。

    表示される [プロパティ] ウィンドウでは以下の情報を編集できます。

    • [表示名] - 属性を表す、グループの名前を入力します。
    • [説明] - グループの説明を入力します。
    • [初期状態] - モバイル アプリでグループを最初から展開した状態にする場合にこのチェックボックスをオンにします。
    • [条件付きの表示設定] - Arcade 属性条件式を追加して、フォームにグループを表示するタイミングに関するルールを適用します。 詳細については、「条件付きの表示設定」をご参照ください。

  4. [Save] をクリックします。
ヒント:

グループ ツールバーの [グループ解除] を選択することで、グループからすべてのフォーム エントリを削除できます。 グループから複数のエントリを削除するには、Ctrl キーを押しながら削除する各エントリを選択し、グループの外にドラッグします。

ラベル (表示名) の更新

Field Maps では、[表示名] テキストがフォームのエントリのラベルとして使用されます。 モバイル作業者によく知られている名前または短い質問を入力します。

ヒント:

ラベルを短く簡潔にします。 質問を使用できますが、Field Maps は、フォーム内で一行に収まるようにテキストのサイズを変更します。

  1. フォームの構成中に、属性をクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
  2. [書式] セクションで、[表示名] のテキストを編集してフォーム上の属性のラベルを変更します。
  3. [Save] をクリックします。

ヒントの提供

Field Maps では、値を含まないエントリに情報ヒント テキストを表示するために、[プレースホルダー] のテキストが使用されます。 たとえば、モバイル作業者が情報を取得した場所に関する情報や、入力時の情報の書式設定方法に関する詳細を提供できます。

注意:

日付フィールドのプレースホルダー テキスト、またはコード値ドメインがあるフィールドは Field Maps モバイル アプリに表示されません。

  1. フォームの構成中に、属性をクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
  2. [書式] セクションで、[プレースホルダー] テキストを編集してエントリのヒント テキストを変更します。
  3. [Save] をクリックします。

説明の入力

[説明] テキストは、フォーム エントリの目的を説明するコンテキスト情報の提供に使用されます。

注意:

[説明] テキストは ArcGIS Enterprise ではサポートされていません。

  1. フォームの構成中に、属性をクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
  2. [書式] セクションで、[説明] テキストを編集してエントリの説明を変更します。
  3. [Save] をクリックします。

読み取り専用エントリの指定

フォームの属性の編集はデフォルトで有効になっていますが、設定を変更してモバイル作業者が属性を編集できないようにすることができます。 読み取り専用エントリではモバイル作業者が情報にアクセスできますが、編集はできません。

  1. フォームの構成中に、属性をクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
  2. [書式] セクションで、[モバイル ユーザーによる編集を許可] チェックボックスをオフにしてモバイル作業者が属性を編集できないようにします。
  3. [Save] をクリックします。

テキスト エントリの書式設定

テキスト ボックス、またはテキスト エリアを使用するように、テキスト エントリを構成することができます。 テキスト エントリごとに最小文字数と最大文字数を構成することもできます。

  1. フォームの構成中に、テキスト入力が必要な属性をクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
  2. [書式] セクションで、[入力タイプ] ドロップダウン メニューをクリックしていずれかのオプションを選択します。
    • [テキスト ボックス] - モバイル作業者が 1 行分のテキストを入力できます。
    • [テキスト エリア] - モバイル作業者が複数行分のテキストを入力できます。
  3. [書式] セクションで、エントリの [最小長][最大長] の値を設定します。
  4. [Save] をクリックします。

日付エントリの書式設定

日付ピッカー、または日付/時刻ピッカーを使用するよう日付エントリを構成できます。 日付エントリごとに範囲を設定することもできます。

  1. フォームの構成中に、日付エントリが必要な属性をクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
  2. [書式] セクションで、[入力タイプ] ドロップダウン メニューをクリックしていずれかのオプションを選択します。
    • [日付ピッカー] - モバイル作業者が日付を入力できます。
    • [日付/時刻ピッカー] - モバイル作業者が日付と時刻を入力できます。
  3. [書式] セクションで、モバイル作業者が選択できる [範囲の開始][範囲の終了] の値を設定します。
  4. [Save] をクリックします。

値のリストを含むエントリの書式設定

値のリストを含むエントリを構成して、フォーム内で [コンボ ボックス][ラジオ ボタン] として表示することができます。

  1. フォームの構成中に、テキスト入力が必要な属性をクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
  2. [書式] セクションで、[入力タイプ] ドロップダウン メニューをクリックしていずれかのオプションを選択します。
    • [コンボ ボックス] - モバイル作業者はエントリをタップして、使用可能なオプションのリストから値を選択できます。
    • [ラジオ ボタン] - モバイル作業者は、フォーム上でラジオ ボタンの値を直接選択することができます。
      注意:

      [ラジオ ボタン] 入力タイプは ArcGIS Enterprise ではサポートされていません。

  3. [Save] をクリックします。
注意:

フィールドを定義してフォームを準備する際に、値のリストを作成します。

切り替えエントリの書式設定

2 つの値を含むエントリを構成して、フォーム内で [切り替え] として表示することができます。

  1. フォームの構成中に、2 つの値を含む属性をクリックします。

    [プロパティ] ウィンドウが表示されます。

  2. [書式] セクションで、[入力タイプ] ドロップダウン メニューをクリックして [切り替え] を選択します。

    値の順序を変更するには、切り替え値の横にある [値の順序の入れ替え] ボタンをクリックします。

注意:

作業者がモバイル アプリで切り替えとしてエントリを表示するには、デフォルト値が設定されている必要があります。 デフォルト値が指定されていないテンプレートの場合、エントリはコンボボックスとして表示されます。

[切り替え] 入力タイプは、ArcGIS Enterprise ではサポートされていません。

高精度メタデータ表示の書式設定

高精度メタデータを含む属性は、フォーム、または [属性] リストに表示されません。 高精度のメタデータをポップアップに表示する場合、適切な小数点以下の桁数を使用するように、数値を書式設定します。 補正時間を表示する場合、日付を書式設定します。

必須エントリの構成

モバイル作業者の入力が必要なエントリがデータに含まれている場合、それらを必須エントリとして構成できます。 たとえば、すべての調査が調査日付を必要とする場合、調査日付エントリを必須として構成します。 必須エントリは、Field Maps でラベルの横のアスタリスクとして示され、値が入力されるまで送信を防ぎます。

  1. フォームの構成中に、属性をクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
  2. [書式] セクションで、[必須] チェックボックスをオンにして属性を必須エントリにします。
  3. [Save] をクリックします。

条件付き表示設定の構成

前のエントリに特定の値がある場合だけ表示する必要がある属性かグループがある場合は、それらの属性かグループに条件を指定することができます。 たとえば、建物評価フォームには水による被害があるかどうかを示すエントリがあります。 また、水による被害に関連するエントリのグループもあります。 条件付きの表示設定のステートメントを水による被害グループに適用することで、前のエントリで水による被害があることが示された場合のみこのグループを表示できます。 条件付きの表示設定の式を作成するには、Field Maps Web アプリの Arcade エディターを使用します。

  1. フォームの構成中に、属性かグループをクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
  2. [条件付きの表示設定] セクションで [+ 式の追加] をクリックします。

    Arcade エディターが表示されます。 このエディターでは、選択した属性かグループに保存する前に、式の作成とテストを行うことができます。

  3. 式を作成します。

    Field Maps Web アプリでは、Arcade 制約プロファイルを適用して、式で定義されている基準をフィーチャが満たしているかを評価します。 式は必ず true または false のブール値を返すように作成する必要があります。

    たとえば、前のエントリで水による被害があることが示された場合のみ水による被害グループを表示する必要がある場合は、グループに次の条件付きの表示設定の式を作成します。

    $feature.water_damage != "No"
    water_damage フィールドで "No" 以外の値が示された場合、水による被害グループがフォームに表示されます。

    制約条件式のその他の例については、arcade-expressions の GitHub リポジトリをご参照ください。

  4. タイトルの横にある [編集] をクリックして式のタイトルを入力します。
  5. [OK] をクリックします。

    条件付きの表示設定の式がグループまたは属性に適用されます。

  6. [Save] をクリックします。

    式を保存したら、次は、いずれかのフォーム エレメントを選択し、作成した式をクリックして、その式をフォーム エレメントに適用できます。 どのエレメントが Arcade 式を使用しているかを確認するには、[プロパティ] ウィンドウの [条件付きの表示設定] で、その式の横にある番号をクリックします。

    注意:
    [条件付きの表示設定] メニューから、いつでも式を複製、編集、削除できます。

バーコードおよび QR コードのスキャン

対象物にバーコードか QR コードが含まれている場合、Field Maps モバイル アプリを使用してバーコードまたは QR コードをスキャンし、そのスキャンに基づいて 1 つ以上のエントリにデータを入力します。 Field Maps では、[バーコード スキャナー] 入力タイプを含むテキスト エントリおよび数値エントリは、バーコードまたは QR コードをスキャンするためのオプションを含んでいます。 モバイル作業者が [バーコードまたは QR コードのスキャン] バーコードまたは QR コードのスキャン を選択すると、デバイスのカメラ アプリが開き、バーコードまたは QR コードを読み取ります。 スキャンが完了すると、バーコードまたは QR コードに含まれている情報が、選択されているエントリに入力されます。

注意:

[バーコード スキャナー] 入力タイプは ArcGIS Enterprise ではサポートされていません。

  1. フォームの構成中に、バーコードまたは QR コード エントリが必要な属性をクリックして [プロパティ] ウィンドウを開きます。
  2. [書式] セクションで、[入力タイプ] ドロップダウン メニューをクリックして [バーコード スキャナー] を選択します。
  3. [Save] をクリックします。
注意:

Field Maps は、オペレーティング システムによってサポートされているバーコードおよび QR コードの形式をサポートします。 Android のサポートについては、「ML Kit を使用してバーコードをスキャンする (Android)」をご参照ください。 iOS のサポートについては、「コンピューターが読み取り可能なオブジェクト タイプ」をご参照ください。

必須の有効な値の構成

選択肢を設定するか、エントリで守る必要がある値の範囲を設定することで、ユーザーがフォームに入力できる情報を制限できます。 それらは、Field Maps によって順守されますが、データを介して構成されます。

フィールドに対して一連の選択肢を指定するには、値のリスト (ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise) またはコード値ドメイン (ArcGIS Pro) を作成します。 Field Maps では、選択できる値のリストがモバイル作業者に表示されます。

有効な数値の範囲を含めるには、最小値と最大値を指定します。 ArcGIS Pro を使用する場合、この指定は、範囲ドメインを介して行われます。 Field Maps では、モバイル作業者が値を入力し、その値が有効な範囲を外れている場合、警告が表示されます。

フォームが無効な値を含んでいる場合、モバイル作業者はそのフォームを送信できません。 フォームに入力される値を制限するためのデータの構成の詳細については、以下をご参照ください。

デフォルト値の設定

フォームのエントリにデフォルト値を設定できます。 デフォルト値を指定する方法は 2 つあります。レイヤーの設計の一環としてフィールドのデフォルト値を指定する方法と、データ収集で使用するフィーチャ テンプレートを指定する方法です。

レイヤーの設計の一環として指定するデフォルト値は、データ固有のものです。 フィーチャが作成されるたびにフィールドにこのデフォルト値が適用されます。 レイヤーの設計の一環としてデフォルト値を指定する方法については、以下のいずれかをご参照ください。

フィーチャ テンプレートの一部として指定するデフォルト値は、フィーチャ テンプレートを使用してフィーチャを作成するときにフィールドに適用されます。 これにより、作成するフィーチャのタイプに応じて、1 つのフィールドに異なるデフォルト値を設定できます。 フィールドに既存のデフォルト値がある場合は、フィーチャ テンプレートのデフォルトがそれをオーバーライドし、こちらが使用されます。 フィーチャ テンプレートにデフォルト値を指定するには、「フィーチャ テンプレートの管理」をご参照ください。

ポップアップの構成

新しい Map Viewer でポップアップを構成して、データ収集中にモバイル作業者に追加情報を提供します。

  1. ブラウザーで新しい Map Viewer を使用してマップを開きます。
    注意:

    マップを作成していない場合は、「マップの作成」をご参照ください。

  2. [コンテンツ] ツールバーの [レイヤー] をクリックして [レイヤー] ウィンドウを開き、ポップアップに表示するフィーチャ データを含むレイヤーを選択します。
  3. [設定] ツールバーの [ポップアップの構成] をクリックします。

数値エントリの書式設定

数値エントリは、特定の小数点以下の桁数を使用するように構成することができ、桁区切り記号を使用するように構成することもできます。 モバイル作業者が入力する必要のある数字のサイズを検討します。

  1. ポップアップの構成時に、[設定] ツールバーの [フィールドの構成] をクリックします。
  2. 書式設定する数値エントリのフィールド名をクリックします。
  3. [有効桁数] の下で、表示する小数点以下の桁数を、0 ~ 8 から選択します。
  4. データに桁区切り記号を含める必要がある場合は、[桁区切り記号を使用] 切り替えボタンをオンにします。
  5. [完了] をクリックします。

日付の書式設定

日付をさまざまな形式で表示することができます。 データにとって時間が重要である場合、時間を含む日付形式を選択し、時間の形式を構成します。 時間が重要でない場合は、時間を非表示にすることができます。

  1. ポップアップの構成時に、[設定] ツールバーの [フィールドの構成] をクリックします。
  2. 書式設定する日付エントリのフィールド名をクリックします。
  3. [日付の形式] の下で、日付の形式 (たとえば、「12/21/1997」または「Sunday, December 21, 1997」) を選択します。

    Field Maps は、日付を表示するときに、デバイスのロケールを使用します。 ポップアップの構成で選択した形式が、日付に含まれる情報を決定しますが、そのまま表示されるのではありません。 ポップアップの構成で「12/21/1997」または「21/12/1997」を選択した場合、Field Maps では、デバイスのロケールが最終的な結果を決定して、同じ表示が得られます。

  4. 形式が時間をサポートしていて、時間を表示するか、編集したい場合は、[時間の表示] 切り替えボタンをオンにして、形式 (たとえば、「6:00 PM」または「18:00:00」) を選択します。

    Field Maps は、現地時間を使用して表示および編集を実行します。

  5. [完了] をクリックします。

Arcade 式を使用した、タイトルまたはエントリの計算

式およびフォームの他の部分に基づいてエントリを計算できます。 たとえば、単位を変換して、単位を表示する末尾のテキストを含めたり、より直感的に読むことができるように複数のエントリを結合したり、カスタム形式を指定したりできます。 計算されるエントリは、計算を実行する Arcade 属性条件式を追加することによって作成されます。 「ArcGIS Online での属性条件式の使用」または「ArcGIS Enterprise での属性条件式の使用」をご参照ください。

たとえば、以下の手順は、対象物を調査する必要があるかどうかを示す計算されるエントリの作成方法を示しています。 過去 1 年間、調査されていない場合、フォームのタイトルが [調査が必要] に更新されます。 そうでない場合、タイトルは、前回の調査の書式設定済みの日付を表示します。

  1. ポップアップの構成時に、[式の管理][+ 式の追加] の順にクリックします。
  2. エディター ウィンドウに、次のように、計算されるエントリを作成する Arcade 式を入力します。
    if (DateDiff(Date(), $feature.InspectionDate, 'years') > 1)
      'Inspection Required'
    else  'Inspected ' + Text(ToLocal($feature.InspectionDate), 'M/D/YY')
    注意:

    この式は、前回の調査の日付をエントリ InspectionDate に含んでいるレイヤーを必要とします。

  3. [カスタム] の横にある [編集] をクリックして、計算されるエントリに名前を付けます。
  4. [OK] をクリックして、計算されるエントリを作成します。
  5. [タイトル] のテキストを削除し、その横にある [{ }] をクリックします。 新しい計算されるエントリを選択します。
  6. [OK] をクリックします。
  7. マップでポップアップを表示します。

    タイトルが、計算されるエントリを反映します。 Field Maps でポップアップを表示するときに、同じタイトルが表示されます。

Arcade に関するヘルプは、ArcGIS Arcade のドキュメントをご参照ください。 その他の式の例については、GitHub で Arcade 条件式のリポジトリをご参照ください。

アタッチメントの表示

データがアタッチメントをサポートしている場合、モバイル作業者が表示できるようにアタッチメントを構成できます。 モバイル作業者がフォームを表示するときにアタッチメントを表示できるようにする場合は、[リストとして表示] 切り替えボタンをオンにします。 これは、アタッチメントを追加するモバイル作業者の機能に影響を与えませんが、これをオンにしないと、モバイル作業者は、編集中にしかアタッチメントを表示できません。

関連情報の表示

データが関連する対象物、観測結果、またはレポート (調査) を含んでいる場合、モバイル作業者がそれらにアクセスすることを許可できます。 関連するレポートは、それらが関連付けられている対象物または観測結果を介してアクセスされる必要があります (テーブルに直接アクセスすることはできません)。 関連する対象物および観測結果には、マップを介して直接アクセスするか、それらが関連付けられている対象物または観測結果を介して、アクセスできます。 関連情報に関して、およびその情報が関連付けられているフィーチャに関してフォームを構成し、フォームが関連情報を含むよう指定します。

いずれかのフォームを構成するために使用するガイドラインと同じガイドラインに従って、関連情報に関してフォームを構成します。 このトピックのすべての設定および推奨事項を適用します。 関連情報のフォームのタイトルについては、関連情報が関連付けられているフィーチャまたはテーブルに複数の関連するフォームがある場合、モバイル作業者が関連するフォームを選択するときに、タイトルのリストが表示されます。 タイトルが特徴のある情報を含んでいる場合、モバイル作業者が正しい関連するフォームを選択することが容易になります。

関連情報が関連付けられている対象物または観測結果を表示するときに、モバイル作業者は関連情報にアクセスします。

既知の問題

Field Maps Web アプリでのフォームの構築に関する既知の問題と、その問題を解決する方法は以下のとおりです。

テーブルのフォームを構成できない

GNSS フィールドがあるレイヤーにテーブルが関連している場合、そのフォームを構成することはできませんが、テーブルのコピーでフォームを構成できます。 関連テーブルのコピーを作成するには以下の手順を実行します。

  1. GNSS フィールドを含むレイヤーのアイテム ページに移動して [ビジュアライゼーション] タブをクリックします。
  2. [新しいレイヤーとして保存] をクリックしてタイトルを入力します。
  3. [Save] をクリックします。

    レイヤーのコピーと関連テーブルが作成され、[マイ コンテンツ] に追加されます。

  4. Field Maps Web アプリに戻ります。

    これで、テーブルのコピーのフォームを構成できます。