Collector で、データ収集プロジェクトおよびモバイル作業者の必要性に基づいてデータ収集操作を構成します。 次の構成が可能です。
- [サイン イン] - データ収集を実行しているモバイル作業者の個別属性を入力します。
- [利用可能なマップ] - モバイル作業者が現場で必要とするマップのみを含めます。
- [必要な精度および信頼度] - プロジェクトが必要とする精度および信頼度で位置を取得します。
- [オフライン] - オフラインでのデータ収集を準備します。 ベースマップをコピーし (必要な場合)、マップ エリアをダウンロードし、自動同期を有効化し、Wi-Fi 接続を待機するようにデータ転送を構成します。
- [移動中の位置の自動取得] - 移動中に位置を自動的に取得するときに、ポイントが位置に追加される間隔を構成します。
- [写真サイズ] - 適切な写真の寸法を使用して、利用可能な詳細およびアタッチメントのサイズのバランスを調整します。
- [単位] - モバイル作業者が確認することになる座標、長さ、および面積の単位を表示します。
- [高精度受信機] - 測地基準系変換を実行するために、位置プロバイダーおよび (必要に応じて) 位置情報プロファイルを指定して、高精度受信機を使用するように設定します。
- [GPS 平均化] - プロジェクトによって必要とされる場合に、複数の位置を取得して、最終的な位置および精度を計算します。
- [ベースマップのコピー] - カスタム ベースマップを ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise に公開しないでアプリに取り込みます。
- [既存の対象物または観測点にスナップ] - 既存の対象物または観測点の位置を使用して、交差する対象物および観測点を正確に取得します。
- [オフセット位置の取得] - Eos Tools Pro や Lasertech 距離計を使用して、ユーザーの位置からオフセットした位置を取得します。
- [関連するタイプの表示] - モバイル作業者が、関連するフィーチャを示すことなく、関連する対象物および観測点を直接取得できるようにします。
- [ナビゲーション アプリ] - 優先されるナビゲーション アプリで、ルート案内を取得します。
これらを、モバイル作業者のモバイル デバイスを設定する一環として自分で構成することができ、またはモバイル作業者自身にアプリを構成させることもできます。 モバイル作業者にアプリを構成させる場合、データ収集プロジェクトに必要な設定をモバイル作業者に提供する必要があります。 それらの設定が構成されると、モバイル作業者が同じデバイスでアプリにサイン インするたびに、それらの設定が再現されます。
サイン イン
モバイル作業者は、Collector にサイン インして、モバイル作業者と共有されているマップにアクセスします。 使用されるマップに対して有効化されている場合、サイン インしたモバイル作業者は、取得される対象物および観測点に関連付けられており、実行される調査にも関連付けられています。
ArcGIS Enterprise を使用している場合、ポータルの URL を入力する必要があります。 この URL は、ポータルにアクセスするときにブラウザーに入力する URL と同じです (たとえば、https://myportal.mycompany.com/arcgis)。 iOS では、バーコードまたは QR コードをスキャンすることによって URL を入力できます。
ライセンス:
モバイル作業者は、サイン インするために ArcGIS アカウントの要件を満たす必要があります。
公開鍵基盤 (PKI) を使用したサイン イン
ユーザー認証に公開鍵基盤 (PKI) を使用している場合、モバイル作業者は証明書を選択する必要があります。
Collector で証明書を選択する前に、証明書ファイルがデバイス上で使用可能である必要があります。 サポートされるファイルタイプは *.pfx、*.p12、*.pkcs12 です。 これには、次のようにいくつかの方法があります。
- Android デバイス - デバイスをコンピューターに接続するか、Box や Google Drive などのファイル共有アプリを使用して、証明書ファイルをデバイスに直接コピーします。 ファイルをデバイスにコピーしたら、ファイルをタップしてインストールします。 ファイルをデバイスにインストールするとき、パスワードを求められます。
- iPad および iPhone デバイス - デバイスで必要な証明書ファイルをファイル アプリで使用可能な場所 (iCloud Drive、Box、または Google Drive など) にコピーします。 iOS 13 以降を使用している場合、電子メールやテキスト メッセージからファイル アプリに証明書を共有することもできます。「デバイス上でのファイル アプリの使用に関する詳細については、Apple サポート」をご参照ください。
- モバイル デバイス管理 (MDM) ソフトウェアの使用 - MDM を使用して証明書をデバイスに配置します。
メモ:
SAML を使用していてユーザーがサイン イン中にクライアント証明書を選択する必要がある場合は、証明書をコピーしてデバイスに直接インストールする必要があります。 コピーしたファイルをタップし、パスワードを入力して、インストールします。
クライアント証明書ファイルがデバイスで使用可能になったら、モバイル作業者は証明書を選択して、次の手順でサイン インできます。
- Android デバイス - Collector で [ArcGIS Enterprise でサイン イン] を選択し、ポータルの URL を入力して、使用可能な証明書のリストから証明書を選択します。
- iPad および iPhone デバイス - Collector で [ArcGIS Enterprise でサイン イン] を選択し、ポータルの URL を入力して、ファイル アプリ (iOS) から証明書を選択し、証明書のパスワードを入力します。
iOS での保存した URL と証明書の削除
保存した ArcGIS Enterprise の URL と PKI 証明書を削除するには、設定 を使用して Collector の設定を参照し、[サイン イン オプションのリセット] をタップします。 これは、現在サイン インしているアカウントには影響しません。 次回 PKI でセキュリティ保護されたポータルにアクセスすると、モバイル作業者は証明書を選択するように求められます。
利用可能なマップ
Collector は、モバイル作業者によって所有されている編集可能なデータ、またはモバイル作業者が含まれているグループで共有されている編集可能なデータを含むマップへのアクセスを提供します。 デフォルトでは、これらの要件を満たすマップがアプリに表示されます。ただし、Collector で使用したくないマップがある場合があります。 マップ作成者は、マップの [ArcGIS Collector で使用] 設定を無効化することによって、そのマップをアプリから除外することができます。 「ArcGIS Online での ArcGIS Collector 設定の使用」または「ArcGIS Enterprise での ArcGIS Collector 設定の使用」をご参照ください。
メモ:
ArcGIS Enterprise を使用している場合、マップを除外するには 10.7 以降が必要です。
必要な精度と信頼度の指定
組織によっては、収集するすべてのデータが特定の最低精度と信頼区間を満たす必要がある場合があります。 Collector で、GPS 位置の必要な精度、および位置が 95% の信頼度を満たす必要があるかどうかを設定できます。 これによって、収集されたデータが組織のデータ収集の標準を満たすことを保証します。
必要な精度のデフォルト値は、30 フィートです。 デフォルトでは、95% の信頼度は無効化され、63 ~ 68% の信頼度とともに、二乗平均平方根 (RMS) が使用されます。 これらは、Collector の設定で変更できます。
- [マップ] リストが表示されているときに、[プロファイル] をタップします。
- プロファイルの [収集設定] セクションで、[精度] をタップします。
- 精度の単位を設定します。
単位の選択は、[一般] > [単位] > [計測単位] の設定によって決まります。 デフォルトでは、ArcGIS の組織アカウントからの設定 ([米国規格] または [メートル法] のいずれか) が優先されます。
- 必要な精度の距離を指定します。
- 組織が、収集されるデータにおいて 95% の信頼度を要求している場合は、[95% の信頼度] を有効化します。
この設定が有効な場合、データ収集に必要な水平精度は、二乗平均平方根 (RMS) を使用したデフォルトの計算方法で与えられる 63 ~ 68% の代わりに、95% の信頼度を使用して計算されます。
- プロファイルに戻り、[マップ] リストに戻ります。
オフラインで作業するように構成する
オフラインで作業する場合、マップおよび Collector を準備する必要があります。 デバイス上で、次の手順を実行して Collector を構成します。
詳細については、「オフラインでのデータ収集の準備」をご参照ください。
Collector の設定が完了した後に、ダウンロードされたマップを開き、オフラインで作業することができます。 現場で使用される取得および調査のワークフローは、オンラインで作業する場合と同じです。 データ収集が完了したら、必ず、オフラインで収集したデータを同期します。
移動 (ストリーミング) 中に自動的に位置を取得するように構成する
モバイル作業者は、滑らかなカーブを含んでいるか、滑らかな境界を含んでいる、小道や花壇などの、対象物または観測点を取得している場合、ラインまたは境界を移動しながら、自分の位置を使用してそれらを取得できます。 時間間隔または距離間隔のどちらに基づいてポイントを追加するかを構成することができ、使用される間隔を指定できます。 より滑らかな位置では、ポイントを取得する頻度が高くなり、よりシンプルな位置では、頻度が低くなります。
- [マップ] リストが表示されているときに、[プロファイル] をタップします。
- プロファイルの [収集設定] セクションで、[ストリーミング] をタップします。
- 時間に基づく間隔または距離に基づく間隔のどちらかを選択します。
- 間隔を指定します。
時間の場合、1 秒 ~ 1 分の定義済みの間隔のうちの 1 つを選択できます。 距離の場合、距離間隔を (計測単位設定に応じて) フィートまたはメートル単位で入力します。
- プロファイルに戻り、[マップ] リストに戻ります。
写真サイズの指定
写真はサイズが大きいので、急速にデータベースのサイズが増大することがあります。 より小さい写真を添付するということは、格納するデータが少なくなり、オフラインで作業するときの同期時間が短くなるということを意味します。 Collector で写真を撮影する場合、その写真は、アプリの設定で指定したサイズで撮影されます。 Collector で既存の写真を添付した場合、その写真は、サイズ変更されてから添付されなす。 多数の写真を含むデータ収集プロジェクトの場合、サイズの制限を検討することをお勧めします。
- [マップ] リストが表示されているときに、[プロファイル] をタップします。
- プロファイルの [収集設定] セクションで、[写真のアップロード サイズ] をタップします。
- モバイル作業者に添付させる写真のサイズを選択します。
デフォルトでは、Collector で撮影された写真のサイズは大 (980 x 1280) になります。 代わりに、アプリが小 (240 x 320)、中 (480 x 640)、特大 (1126 x 1500)、または実サイズの画像を使用することを指定できます。 実サイズは、写真の撮影に使用されるデバイスによって決まります。
要求されたサイズよりもすでに小さい写真を添付する場合、写真の実サイズが使用されます。 異なる縦横比を有する写真を添付する場合、その写真は、要求されたサイズの境界内に収まるが、その縦横比を維持するように、サイズ変更されます。
- プロファイルに戻り、[マップ] リストに戻ります。
単位の指定
Collector では、デフォルトで、座標はベースマップの空間参照と同じ形式で表示され、サイズは、サイズに基づいて変化する単位でレポートされます。 たとえば、ベース マップが地理座標系を使用している場合、座標は、デフォルトで緯度と経度として表示されます。 米国標準単位を使用している場合、デフォルトで、短い長さはフィート単位で表示され、長さが増えると、マイル単位で表示されます。
ただし、モバイル作業者は、座標の単位およびサイズ (距離および面積) のレポートに使用される単位の両方を含む、固定された単位で表示する必要があることがあります。 捜索救助対応チームまたは災害対応チームを管理している場合、そのチームは、USNG (United States National Grid) で作業する可能性があります。 モバイル作業者が農作業を支援している場合、通常、フィールド サイズは、大きさにかかわらず、エーカー単位でレポートされます。 Collector で [単位] 設定を使用して、モバイル作業者に適した情報が表示されることを確認します。 単位は、フォームの上部で使用されます。 度 (10 進) 表記の座標では、座標の表示精度も指定できます。
ヒント:
計測中に、使用される単位を変更するには、現在の計測値の横にある単位をタップして、使用する単位をタップします。 この選択は、[計測単位] 設定を優先し、[米国規格] または [メートル法] の設定に一致する単位を含みます。 計測時に、[距離] 単位設定および [面積] 単位設定は優先されません。
- [マップ] リストが表示されているときに、[プロファイル] をタップします。
- プロファイルの [一般] セクションで、[単位] をタップします。
- [計測単位] で、[米国規格] または [メートル法] を選択します。
デフォルトでは、ArcGIS 組織アカウントの単位設定が優先されます。
- 必要に応じて [座標] をタップし、必要な単位を指定します。
Collector は、度 (10 進) (DD)、度分 (10 進) (DDM)、度分秒 (DMS)、Military Grid Reference System (MRGS)、United States National Grid (USNG)、およびユニバーサル横メルカトル図法 (UTM) をサポートしています。
ヒント:
デフォルトでは、小数第 6 位までの度 (10 進) (ベース マップが地理座標系を使用している場合の [自動] 設定用も含む) です。 高精度なデータ収集では、モバイル作業者は小数第 8 位まで表示する必要があるかもしれません。 精度は度 (10 進) 表記で指定できます。[度 (10 進)] の座標を選択すると、[精度] のもう 1 つの設定が表示され、修正することもできます。
- 必要に応じて [距離] をタップし、必要な単位を指定します。
単位の選択は、[計測単位] 設定によって決まります。
- 必要に応じて [面積] をタップし、必要な単位を指定します。
単位の選択は、[計測単位] 設定によって決まります。
- プロファイルに戻り、[マップ] リストに戻ります。
高精度受信機を使用するように構成する
高精度受信機をデータ収集に使用する場合、マップ、受信機、および Collector を準備する必要があります。 デバイス上で、次の手順を実行して、受信機を使用するように Collector を構成します。
- 受信機を接続します。
- Collector で、受信機を位置プロバイダーとして設定します。
- 位置情報プロファイル (オプション) を作成します。
詳細については、「高精度のデータ収集の準備」をご参照ください。
高精度受信機を使用するプロジェクトには、多くの場合、収集されるデータに関して、必要な精度および信頼度の厳格な要件があります。 プロジェクトがそのような要件を有している場合、必要な精度および信頼度を指定することによって、それらの要件を優先するように Collector を構成します。
GPS 平均化は、多くの場合、高精度受信機を持っているモバイル作業者によって実行されます。 プロジェクトが GPS 平均化を使用する場合は、Collector で GPS 平均化を有効化します。
Collector の設定が完了した後に、高精度のデータが使用され、それに関するメタデータが (データに対して構成されている場合) 格納されます。ただし、現場で使用される取得および調査のワークフローは、内部の受信機を使用する場合と同じです。
GPS 平均化の有効化
組織で、1 つの位置に対して多数のポイントを収集し、その情報を平均化して最終的な位置と精度を取得する必要がある場合があります。 Collector で、1 つの位置を取得するために平均化する必要のあるポイント数を設定できます。 データ収集で GPS 位置を使用しているときは常に、必要な数のポイントが収集されて、平均化されます。 平均化は、有効化されている場合、ポイント フィーチャに対して実行され、ラインおよびポリゴンの個々の頂点に対しても実行されます。
メモ:
長さと面積を収集するためのストリーミングおよび GPS 平均化は、相互排他的です。値の平均化とストリーミングを同時に実行することはできません。
GPS 平均化を使用するには、アプリの設定でこれを有効にしてください。 これが有効になっていると、GPS を使用してストリーミングを行わずに完了したすべての収集で平均化が使用されます。
- [マップ] リストが表示されているときに、[プロファイル] をタップします。
- プロファイルの [収集設定] セクションで、[GPS 平均化] をタップします。
- [GPS 平均化] を有効化します。
- [平均化するポイント] をタップし、収集において位置と精度を決定するために平均化する GPS 位置の数を指定します。 デフォルトの位置は 5 つです。
- プロファイルに戻り、[マップ] リストに戻ります。
GPS 平均化を有効にすると、GPS を使用するデータ収集では、収集された各ポイントで平均化を実行します。 収集を開始すると、現時点で平均化が完了したポイント数と現時点の GPS の精度を示すバナーが表示されます。
設定で指定した数の位置が取得されると、平均化が完了し、バナーに平均化された精度が表示されてから GPS 情報に戻り、マップ上にポイントが配置されます。 平均化を完了する前に停止するには、[平均化の停止] をタップして、それまでに実行された平均化を破棄します。
ベースマップのコピー
組織には、現場で使用するためのカスタム ベースマップがある場合があります。 マップは ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise に公開できます。また、モバイル作業者のデバイスにベースマップを直接コピーし (このプロセスはサイドロードと呼ばれます)、複数のマップで再利用することもできます。
マップをダウンロードするときに (ベースマップは残りのデータと一緒にダウンロードしないで) コピーされたベースマップをデフォルトで使用する場合、マップがそのベースマップを参照する必要があり、ベースマップがモバイル作業者のデバイスにコピーされている必要があります。
ベースマップ タイル パッケージの作成
ベースマップをデバイスに直接コピーするには、ベースマップをマップ タイル パッケージ (*.tpk または *.tpkx) またはベクター タイル パッケージ (*.vtpk) として用意します。 パッケージの作成方法は、作成する環境やタイル パッケージの種類によって異なります。
- ArcGIS Pro でマップ タイル パッケージを作成する場合は、[マップ タイル パッケージの作成 (Create Map Tile Package)] ツールを使用します。
- ArcMap でマップ タイル パッケージを作成する場合は、[マップ タイル パッケージの作成 (Create Map Tile Package)] ツールを使用します。
- ベクター タイル パッケージを作成する場合は、ArcGIS Pro および [ベクター タイル パッケージの作成 (Create Vector Tile Package)] ツールを使用します。
ベースマップ タイル パッケージのデバイスへのコピー
デバイスにコピーするベースマップを作成したら、モバイル作業者のデバイスに直接プロビジョニングします。 Android デバイスでは、この処理は、ファイルをデバイスまたは SD カードにコピーして行います。 iOS デバイスでは、ファイル アプリか iTunes を使用します。 iOS でベースマップに対する更新内容を確認するには、デバイス上で Collector を再起動する必要があります。
- Android の場合 - デバイスまたは SD カードをコンピューターに接続します。 コンピューターのファイル エクスプローラーを使用して、\Android\data\com.esri.collector\files\basemaps フォルダーを参照します (フォルダーが存在しない場合は作成します)。 デバイスで必要なベースマップ ファイル (*.tpk、*.tpkx、または *.vtpk) を、basemaps フォルダーにコピーします。
- ファイル アプリ (iOS) - デバイス上の必要なベースマップ ファイル (*.tpk、*.tpkx、または *.vtpk) をファイル アプリで使用できる Web サイト (iCloud Drive、Box、または Google Drive など) にコピーします。 ファイル アプリで、ベースマップ ファイルのアップロード先を参照し、ファイルをデバイスにコピーして、Collector フォルダーに配置します。 「デバイス上でファイル アプリを使用する手順の詳細については、Apple サポート」をご参照ください。
iTunes (iOS) - デバイスをコンピューターに接続して、iTunes でデバイスに移動します。 デバイスで共有されているファイルを参照し、Collector アプリを選択します。タイル パッケージ (*.tpk、*.tpkx または *.vtpk) を Collector の書類セクションまでドラッグします。 「iTunes を使用してコンピューターとデバイスの間でファイルを共有する手順の詳細については、Apple サポート」をご参照ください。
Android では、ベースマップはすぐに使用できます。 iOS では、ベースマップに次回アクセスすると、タイル パッケージはデバイスの Basemaps フォルダーに移動され、Collector で使用できるようになります。
ヒント:
iOS デバイス上のベースマップの名前を変更するには、ファイル アプリを使用します。 ファイル アプリで、ベースマップ ファイルを参照し、そのファイルを長押しして名前を変更します。 ベースマップを切り替えると、Collector に新しい名前が表示されます。
既存の位置にスナップ
マップを使用してデータ収集時に対象物の位置を指定する場合には、モバイル作業者は既存のポイント (単一の場所、あるいはラインまたはポリゴンに含まれるポイントのいずれか) にスナップできます。 これにより、モバイル作業者は位置を共有する対象物と観測点を正しく取得できるようになります。
メモ:
スナップは、Android にも対応する予定です。
- [マップ] リストが表示されているときに、[プロファイル] をタップします。
- プロファイルの [収集設定] セクションで、[スナップ] をタップします。
- [スナップ] を有効化します。
既存のポイントの位置 (長さまたはエリアに含まれているポイントを含む) を使用できます。 その位置を指定するとともに、使用する必要がある位置を持つポイントがオレンジ色のドットが既存のポイントの上に表示される位置ターゲットの近くになるようにマップを移動します。 位置ターゲットが既存のポイントに移動 (スナップ) します。
- プロファイルに戻り、[マップ] リストに戻ります。
オフセット位置の取得
取得の必要がある正確な位置にユーザーがいることができない場合があります。 Collector では、Eos Tools Pro および Lasertech 距離計を使用して、オフセット位置を取得します。 Eos Tools Pro をデバイス上にインストールすると、Collector で [オフセット] 設定が使用可能になります。
メモ:
Android では、オフセット位置の取得はサポートしていません。
オフセットを使用して位置を取得 (または更新) するには、以下の手順を実行することでオフセットを有効にし、ユーザーの位置からオフセットした位置を取得します。
- Eos Tools Pro をまだインストールしていない場合は、インストールします。
- [マップ] リストが表示されているときに、[プロファイル] をタップします。
- プロファイルの [収集設定] セクションで、[オフセット] をタップします。
この設定は、Eos Tools Pro がインストールされた状態でのみ利用可能です。
- [Eos Tools Pro] を選択します。
オンにすると、取得時にユーザーの位置からオフセットできるようになります。
- プロファイルに戻り、[マップ] リストに戻ります。
- オプションで、オフセットに関するメタデータを取得するようにレイヤーを構成できます。 このためには、Eos Positioning Systems で定義されたフィールドを使用する必要があります。 Eos Positioning Systems で提供される Python スクリプトを使用できます。 オフセット メタデータを指定できるのは、ポイント レイヤーのみです。
関連するタイプの表示
別の対象物または観測点に関連付ける必要がある対象物または観測点が存在する場合には、ユーザーがこれらを直接取得しないように設定できます。 たとえば、街灯を取得する場合には、各ポールを対象物にすることも、ポールに付いた各ライトを対象物にすることもできます。 ポールとライトは関連しています。ポールごとに 1 つ以上のライトがあり、各ライトはポールと関連付けられている必要があります。 モバイル作業者がライトを直接取得すると、オフィスでこれらをポールに関連付けし直す必要があります。 モバイル作業者が自分の収集するライトが付いているポールを最初に指定する必要があるように設定しておけば、取得時に関係が作成されます。
関連する対象物および観測点が、必ず関係が設定された状態で取得されるようにするには、別の対象物および観測点に関連付ける必要がある対象物および観測点を、新しい対象物または観測点を追加するときにモバイル作業者が取得できるフィーチャのリストから除外する必要があります (このことは Collector のデフォルト設定です)。 関連する対象物または観測点を取得する場合、モバイル作業者は、それらを別の対象物または観測点と関連付けて取得する必要があります。
そうではなく、作業者がすべてのフィーチャを取得するように設定する場合には、以下の手順を実行して、[関連するタイプの表示] をオンにします。
- [マップ] リストが表示されているときに、[プロファイル] をタップします。
- プロファイルの [収集設定] セクションで、[関連するタイプ] をタップします。
- [関連するタイプの表示] をオンにします。
オフにした場合 (デフォルト設定)、関連する対象物および観測点は、それらが関連付けられている対象物または観測点を通して取得する必要があります。 これらを追加するには、モバイル作業者はまず、これらが関連付けられている対象物または観測点を選択し、次にそれを通してこれらを追加する必要があります。
- プロファイルに戻り、[マップ] リストに戻ります。
デフォルトのナビゲーション アプリを指定します。
Collector は、他のアプリを操作して、対象物および観測点へのルート案内を提供します。 デフォルトで、このアプリは、ルート案内を取得するときに、どのアプリを使用するかを常にたずねます。 ただし、毎回プロンプトを表示する代わりに、デフォルトのアプリを指定できます。 ArcGIS Navigator、Apple Maps、Google Maps、および Waze がサポートされています。
Android の場合
- Collector で、対象物、観測点、検索結果、ドロップされたピンへの方向をリクエストします。
- プロンプトが表示されたら、使用したいナビゲーション アプリを選択し、[常時] をタップします。
ヒント:
デバイスにインストールされているアプリが、選択肢として提供されます。
プロンプトが表示されない場合は、デフォルトのナビゲーション アプリはすでに設定されています。デフォルトを変更するには、デバイスの設定 (Collector の設定ではなく) を開いてアプリを表示し、現在のデフォルトのナビゲーション アプリをタップします。[デフォルトで起動] をタップし ([デフォルトで起動] が表示されない場合は、高度なオプションを表示して)、[デフォルトを消去] をタップします。
iOS の場合
- [マップ] リストが表示されているときに、[プロファイル] をタップします。
- プロファイルの [一般] セクションで、[ルート案内] をタップします。
- ルート案内に使用するアプリをタップします。
- モバイル作業者にプロンプトを表示して、自分で選択させる場合は、[常に確認する] に設定します。
- Apple Maps が選択されたが、デバイス上に存在しない場合、モバイル作業者は、ルート案内を要求したときに、このアプリを取得するために、App Store に移動させられます。
- ArcGIS Navigator、Google Maps、または Waze がデバイス上に存在しない場合、これらを選択することはできません。
- プロファイルに戻り、[マップ] リストに戻ります。