クイック レポートは、ユーザーが観測した情報を入力し、それをオンライン サービスに送信できる市民参加型アプリを作成するためのテンプレートです。 クイック レポート アプリの詳細と例については、このストーリーをご覧ください。
このテンプレートからアプリを作成する場合、タイトルを入力してアプリを作成します。[設定] ツールを使用すると、クイック レポートをカスタマイズできます。
要件
クイック レポート テンプレートの要件は、次のとおりです。
- Web マップのバージョンは 2.0 以降である必要があります。これより前のバージョンの場合、マップを読み込めません。
- (オプション) 写真のコレクションを許容し、フィーチャ サービスでの添付を有効化します。
- (オプション) カテゴリ別にフィーチャ サービスにシンボルを設定して、レポートの作成時に、リストのカテゴリとしてそのシンボルを使用します。
- (オプション) パブリックにホストされたモバイル マップ パッケージ (MMPK) アイテムを組織アカウントで指定して、オフライン モードでマップを表示します。 これを構成するために、モバイル マップ パッケージのアイテム ID プロパティを使用します。 MMPK が ArcGIS Pro Publisher エクステンションで匿名での使用を有効にして作成されていない場合は、セキュリティ保護されたフィーチャ サービス レイヤーを使用してクイック レポートを構成し、オフラインでマップを表示する必要があります。
アプリのカスタマイズ
アプリを作成したら、アプリの設定を変更してカスタマイズできます。
AppStudio を起動し、サイド パネルで [設定] > [プロパティ] の順にクリックします。 次の表は、[Quick Report Properties] タブ内にあるタブの内容を、タブと目的別に示しています。 これらは、アプリの appinfo.json ファイル内で直接変更することもできます。 これらのうちいずれかのプロパティを変更する場合は、[適用] をクリックして変更内容を保存してから、再度アプリを起動します。
開始画面プロパティの内容
プロパティ | JSON 名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|---|
背景画像 | startBackground | String (画像の URL) | 開始ページの背景に使用される画像 |
ベースのフォント サイズ | baseFontSize | 数値 | アプリ全体で使用されるベース フォント サイズを設定します。 |
タイトル フォント ファイル | customTitleFontTTF | String (ファイル パス) | アプリ全体のタイトルと見出しに使用されるカスタム フォント スタイルを設定します。 |
テキスト フォント ファイル | customTextFontTTF | String (ファイル パス) | アプリ全体のテキストで使用されるカスタム フォント スタイルを設定します。 |
ロゴの表示 | startShowLogo | Boolean (true|false) | 開始ページでロゴとそのリンクを表示または非表示にします。 |
ロゴ | logoImage | String (画像の URL) | 開始ページに表示されるロゴに使用される画像。 |
ロゴの URL | logoUrl | String | 開始ページのロゴから開く URL |
電話番号のラベル | phoneLabel | String | 電話番号に表示されるラベル |
電話番号 | phoneNumber | String | アプリで指定された電話番号 |
Web サイトのラベル | websiteLabel | String | Web サイトに表示されるラベル |
Web サイト | websiteUrl | String | アプリで指定された Web サイトの URL |
電子メールのラベル | emailLabel | String | 電子メール アドレスに表示されるラベル |
電子メール アドレス | emailAddress | String | アプリで指定された電子メール アドレス |
ソーシャル メディアのラベル | socialMediaLabel | String | ソーシャル メディアの URL に表示されるラベル |
ソーシャル メディア | socialMediaUrl | String | アプリで指定されているソーシャル メディアの URL |
形式プロパティの内容
プロパティ | JSON 名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|---|
Web マップ ID | webMapID | String | ユーザーにレポートの場所を選択するための情報を提供するパブリック Web マップ ID。 すべてのデフォルト ベースマップは、Web マップとして提供されています。 |
モバイル マップ パッケージのアイテム ID | offlineMMPKID | String | オフライン マップのダウンロードに使用できるパブリック MMPK のアイテム ID。 |
フィーチャ サービスのアドレス | featureServiceURL | String | 観測点レコードをキャプチャするフィーチャ レイヤーの URL |
フィーチャ サービスのレイヤー ID | featureLayerId | String | 観測点レコードをキャプチャするフィーチャ レイヤーの ID です。 同じフィーチャ サービスから 1 つまたは複数のフィーチャ レイヤー ID をカンマ区切りリストとして追加することができます。 たとえば、0,1,2 のように指定します。 |
ペイロード URL | payloadUrl | String | 正常に送信されたレポートについての情報を、JSON 形式で外部の Webhook サービスに送信するための、オプションの URL を構成します。 詳細については、「Webhook に関する Wikipedia のページ」をご参照ください。 |
ありがとうございましたメッセージ | thankyouMessage | String | ユーザーがレポートを送信したときに表示されるフィードバック テキストです。 HTML リンクをサポートしています。 |
レポート ヘルプ リンク | reportHelpUrl | String | レポートを入力するためのヘルプまたは手順 ローカル HTML ファイルまたは URL を使用できます。 |
添付ファイルのスキップを許可 | allowPhotoToSkip | Boolean (true|false) | ユーザーがフォームへの添付ファイルのアップロードをスキップできます。 false の場合、ユーザーは少なくとも 1 つの添付ファイルを指定する必要があります。 これには、写真、オーディオ、ビデオを使用できます (有効化されている場合)。 |
アルバムの表示 | showAlbum | Boolean (true|false) | ユーザーがアルバムから写真を選択できます。 デフォルト値は true です。 |
選択ファイルの有効化 (ベータ版) | enableSelectFiles | Boolean (true|false) | ユーザーがファイルをアタッチメントとして選択できます。 デフォルト値は true です。 |
ビデオ レコーダー (ベータ版) の有効化 | supportVideoRecorder | Boolean (true|false) | 最大 30 秒間の録画をレポートの一部として添付できるようにします。 注意:ビデオの録画は Windows デバイスでは使用できません。 |
オーディオ レコーダー (ベータ版) の有効化 | supportAudioRecorder | Boolean (true|false) | 最大 2 分間の録音をレポートの一部として添付できるようにします。 |
添付ファイルの最大許容数 | maximumAttachments | オプション (コンボ ボックス) | フィーチャあたりの添付ファイルの数を制限します。 添付ファイルには、写真、オーディオ、ビデオを使用できます (有効化されている場合)。 1 ~ 6 の値を使用できます。 |
色プロパティの内容
プロパティ | JSON 名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|---|
背景色 | pageBackgroundColor | string (色の値) | アプリのページの背景に使用される色です。 |
テキストの色 | textColor | string (色の値) | テキストに使用される色 |
ヘッダー テキストの色 | headerTextColor | string (色の値) | ヘッダー テキストに使用される色 |
ヘッダーの背景色 | headerBackgroundColor | string (色の値) | ヘッダーの背景に使用される色 |
ボタンの色 | buttonColor | string (色の値) | アプリ全体のボタンに使用される色 |