ArcGIS Hub の概要

ArcGIS Hub は、組織がそのコミュニティとより効果的にコミュニケーションを図れるようにする、クラウドベースの連携プラットフォームです。 Hub サイトを作成して、リソースと情報を整理および共有でき、特定のプロジェクト、トピック、または目標について内部ユーザーおよび一般ユーザーと共同で作業できます。

ArcGIS Hub の構成内容は、ライセンスが ArcGIS Hub BasicArcGIS Hub Premium かによって異なります。

ArcGIS Hub Basic を含む ArcGIS Online

ArcGIS Hub Basic はすべての ArcGIS Online サブスクリプションで使用できます。 つまり、組織 (機関、会社、大学など) を通じて ArcGIS Online アカウントを所有している場合、今すぐ ArcGIS Hub の使用を開始できます。

ArcGIS Hub Basic を使用すると、次のことが可能になります。

  • [サイト エディター] を使用して無制限に Web サイトおよびページを作成します。
  • サイトの [コンテンツ ライブラリ] を使用してサイトごとに検索可能なコンテンツのカタログを構築します。
  • 同僚 (組織内で ArcGIS Online アカウントも持つユーザー) を共有編集用のサイトの [コア チーム] に追加することにより、その同僚と共同で作業します。
  • 選択したテンプレートにアクセスして、特定のトピックおよびソリューションに重点を置いた一連の構成可能なサイトおよびアプリを配置します。
  • ArcGIS Survey123 と統合して、サイトおよびページ上で [匿名調査] を共有します。
  • [共有コントロール] を使用してサイトのコンテンツ (特定のアイテムを含む)にアクセスできるユーザーを管理します。

ArcGIS Hub Premium

ArcGIS Hub Premium は、ArcGIS Hub Basic の機能にさまざまなエンゲージメント機能およびコラボレーション機能 (イニシアティブ、プロジェクト、ディスカッションなど) を追加して拡張したものです。

  • テンプレート ギャラリーからテンプレートを選択して、あらかじめ用意されたサイトおよび構成可能なアプリケーションの使用を開始します。
  • サイトとそのコンテンツを [テンプレート] に変換して、他のユーザーが各自の用途に合わせて配置できるソリューションにアクセスできるようにします。
  • イニシアティブおよびプロジェクトでの作業、フィードバックおよびコンテンツの提供、サイトに関連するアクティビティで、ユーザーとその同僚と一緒に作業するために、学生、ボランティア、パートナーなど、従業員組織外のコミュニティ メンバーを追加します。
  • 追加の [サポート チーム] を作成して、コミュニティ メンバーを含む特定のユーザー グループで内部のコンテンツを共有します。
  • イベント管理システムを使用して、サイトに関連するミーティング、フォーラム、その他の集会についての詳細を共有します。
  • Hub プロジェクトを使用して、短期的目標を達成するための組織的な取り組みに関する情報をトラッキングして共有します。
  • [イニシアティブ] を活用して、長期的目標に向けての進捗状況を測定および共有します。
  • Hub のディスカッションを使用して、グループ内でコンテンツのアイテムをもとにプライベートなコミュニケーションを取ります。
  • プライベートまたは公開のディスカッション ボードを作成すると、参加者は、事前に決められたトピックに関するフィードバックを共有できます。
  • 特定のグループと [ターゲット調査] を共有して、イベント参加者からフォローアップのフィードバックを受け取ったり、特定のユーザーから洞察を得たりします。

アイデアとヒント

政府、営利、教育、非営利を含む、多数の部門の組織は、ArcGIS Hub を使用して内部ユーザーおよび一般ユーザーとつながり、コミュニケーションをとります。 Hub を使用して他のユーザーとつながる方法の例を次に示します。

  • 組織全体で社内の GIS データを共有するまたはクラスと共有するためのデータ ポータルを作成します。
  • 地方の包括的な都市計画プランに関連する計画、プロジェクト、更新情報を発信します。
  • 生息地を復元するための調査や、コミュニティ内でのボランティア活動推進のための取り組みなど、特定のトピックに関連するコンテンツを紹介します。
  • コミュニティ内で増加するボランティア作業について、サイトの一部としてボランティアのサイン アップ フォームを共有します。
  • ユーザーがサイトをフォローするための行動喚起を作成して、イベント、調査、電子メールを使用して啓蒙活動を開始します。

その他の例については、「ArcGIS Hub ギャラリー」をご参照ください。