データのダウンロード設定

ArcGIS Hub では、サイトのコンテンツ ライブラリに追加されている複数のアイテム タイプでファイルのダウンロードを利用できます。 アイテムのタイプに応じて、各種のファイル形式を使用できます。 たとえば、空間データ (フィーチャ レイヤー、フィーチャ サービス、マップ サービス) は、.csv、.kml、シェープファイル (.shp)、GeoJSON 形式でサポートされています。 また、ファイル ジオデータベースのダウンロードのサポートも有効化できます。

ダウンロードの仕組み

ダウンロードは、ユーザーがサイトのコンテンツ ライブラリでダウンロードできるアイテムについてファイル形式をリクエストするプロセスです。

ファイルの生成

ユーザーがアイテムのプレビュー ページでダウンロードをリクエストすると、次のいずれかの処理が実行されます。

  • ホスト レイヤーの場合、ArcGIS Hub はキャッシュを更新する前に変更の有無を確認します。 キャッシュが作成されてからデータセットが変更または更新された場合、ArcGIS Hub はキャッシュを更新します。 変更または更新されていない場合は、以前のキャッシュからダウンロードが実行されます。
  • 他の場所 (オンプレミス サーバーなど) でホストされているサービスの場合、ArcGIS Hub は最後の更新から 24 時間以上経過している場合にキャッシュを更新します。 24 時間以内であれば、ユーザーは最後にキャッシュされたデータを取得します。

手動でデータ キャッシュをリセットするには、「コンテンツの更新」をご参照ください。

プライベート ダウンロード

ArcGIS Hub では、認証済みユーザーが、グループを通じて自分自身とプライベートに共有されているか、組織と共有されているデータとドキュメントを検索してダウンロードできます。 サポートされているアイテムをプライベートにダウンロードできるようにするには、ArcGIS Online のアイテムの詳細ページで [データのエクスポート] 設定を有効にします。これは、ArcGIS Hub が基になるサービスの抽出機能を利用しているためです。 詳細については、「ホスト フィーチャ レイヤーからのデータのエクスポート」をご参照ください。

推奨事項と制限事項

アイテムをダウンロード可能にする場合は、推奨される構成を確認します。

ダウンロードの有効化

任意のアイテムをサポートされているファイル形式でダウンロードできるようにするには、アイテムの作成権限を持っている管理者またはユーザーが、そのアイテムに対してデータのエクスポート設定が有効になっていることを確認する必要があります。 そうすることで、ArcGIS Hub がダウンロード ファイルの作成時に別のパイプラインを使用できるようにもなります。 このパイプラインは、多くのレコードや複雑なジオメトリを持つ大きなアイテムをうまく処理します。 この設定を使用して、ファイル ジオデータベースのダウンロード オプションを有効にし、プライベート データをダウンロード可能にすることもできます。 詳細については、「ファイル ジオデータベース」をご参照ください。

注意:

ArcGIS Hub は、データをエクスポート可能にするのに加え、認証ユーザーのアカウントで、エクスポートされたアイテムを作成します。 ArcGIS Online では、このようなエクスポートが格納されている「item-export」フォルダーがユーザーに表示されます。 更新されたファイルをユーザーがダウンロードすると、このフォルダーに追加のアイテムが表示されます。

デフォルトのダウンロード形式

ArcGIS Hub はデフォルトで次の形式をサポートしています。

  • フィーチャ レイヤー、フィーチャ サービス、およびマップ サービスでは .csv、.xlsx、.kml、.shp、ファイル ジオデータベース、.geojson、フィーチャ コレクション形式 (プライベート ダウンロードのみ) をサポート
  • イメージ サービスでは .jpg、.png、.tiff 形式をサポート
  • テーブルでは .csv をサポート
  • 他の特定のアイテム タイプはそれぞれのネイティブ形式でダウンロード可能 (例: GeoJSON アイテムは .geojson としてダウンロード可能)
注意:

フィールドの長さ、フィールドの全桁数、および小数点以下桁数がダウンロードで変更される可能性があります。 ダウンロード プロセスにより、すべての値が 32 ビットに格納できる符号付き整数値の範囲内に収まるように、データ スキーマが変更されます。 データそのものは変わりません。

ローカル投影法

[ローカル投影法] 設定では、コンテンツの空間参照がデフォルトの EPSG:4326 と異なっているかどうかがチェックされます。 この設定が有効な場合、パブリック コンテンツがカスタム投影でダウンロードされます。 サービスの空間参照 ID は (テキストではなく) 数値でなければなりません。 この設定を有効にするには、「サイトの設定の構成」の [データ] をご参照ください。

注意:

プライベート ダウンロードの場合、ArcGIS Hub は、基になるサービスで設定されている空間参照を自動的に使用します。

編集情報の記録

ArcGIS Hub は、サービスの「最終編集日」を使用して、サービスがいつ更新されたか、およびキャッシュされたファイルが古くなっているかどうかを認識します。 これにより、ArcGIS Hub は「ファイルの生成が進行中です」や「ファイルがまだ存在しません」などのステータス メッセージを訪問者に表示します。また、編集情報の記録では、コンテンツ ビューに日付が表示され、その日付が正確であることが保証されます。 詳細については「編集情報の記録」をご参照ください。

大きなファイル

多くのレコードや複雑なジオメトリを含む大きなファイルは、訪問者によって選択されたダウンロード形式での更新および生成に時間がかかります。 頻繁に更新される大きなコンテンツについては、可能な場合、ホスト サービスを公開します。 たとえば、.csv ファイルを共有する場合は、テーブルとしてそのファイルをホストすることを選択してから、ホスト サービスをサイトのコンテンツ ライブラリに追加します。 詳細については、「ホスト フィーチャ レイヤーの公開」および「URL を使用したコンテンツのアップロード」をご参照ください。

ダウンロード ファイルに対する追加のサポート

ArcGIS Hub には、ArcGIS Online 管理者またはアイテムの所有者が有効化できる追加のダウンロード形式が複数用意されています。 ベクター データセットはすべて、自動的に .csv ファイル、.kml ファイル、およびシェープファイルとしてダウンロード可能になり、GeoJSON および GeoService API でアクセスできます。

ファイル ジオデータベース

空間データセットの場合は、ArcGIS Online でアイテムの詳細ページに移動し、アイテムのコンテンツ ビューで利用可能なダウンロード形式としてファイル ジオデータベースを追加できます。 詳細については、「ファイル ジオデータベースのダウンロードの有効化」をご参照ください。

ヒント:

この設定は、ダウンロード プロセスを早める目的でパブリック データに推奨されます。 ホストされていないフィーチャ サービスの場合は、カスタム配布をサービスの構造化されたメタデータに追加します。

Excel およびフィーチャ コレクション ファイル

プライベート コンテンツは Excel ファイルまたはフィーチャ コレクション ファイルとしてダウンロードできます。 これは、ArcGIS Hub が、プライベート コンテンツのダウンロード時にサービスのエクスポート機能を利用するためです。 アイテムのコンテンツ ビューにあるエクスポート オプションにはダウンロード オプションと同じ形式が含まれています。

外部形式

サイトの所有者とコア チーム メンバーは、ArcGIS Online でネイティブにサポートされていないファイルまたはドキュメント (CAD ファイル、ホストされていないファイルやジオデータベースなど) へのリンクを提供できます。 その他のリソースを追加するには、ArcGIS Online でアイテムの詳細ページを開きます。 [メタデータ][配布][オンライン リソース] の順に選択します。

ヒント:

[メタデータ] ボタンが非表示になっている場合は、ArcGIS Online 管理者にメタデータを有効にしてもらってください。

[URL] のリンクと [名前] を指定し、[機能][ダウンロード] に設定します。 [ダウンロード] ボタン ダウンロード を選択すると、その他のリソース リンクがサイド パネル (下部) のアイテムのコンテンツ ビューに表示されます。

注意:

この時点では、その他のリソースはフィーチャ サービスまたはマップ サービスを参照するアイテムでのみサポートされています。