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Web フィーチャ レイヤー

ArcGIS for AutoCAD のフィーチャ レイヤーは、AutoCAD ドローイング内の GIS フィーチャ レイヤーを表したものです。 ArcGIS for AutoCAD は、フィーチャ レイヤーの 2 つの形式をサポートします。1 つは、ArcGIS Web サービスから取得される Web フィーチャ レイヤー、もう 1 つは、AutoCAD DWG ファイルに格納されるドキュメント フィーチャ レイヤーです。 「フィーチャ レイヤー シンボル」は主に、標準の AutoCAD グラフィック プロパティ、およびポイント フィーチャの追加のカスタマイズにより制御されます。

ArcGIS for AutoCAD では、ArcGIS Web サービスを使用して共有されている ArcGIS フィーチャ データにアクセスでき、標準の Autodesk AutoCAD コマンドを使用して AutoCAD 内で編集、変更、または更新することができます。 これらの Web フィーチャ レイヤーは、編集権限があれば、編集可能な Web サービスと同期することができます。 Web フィーチャ レイヤーをドローイングに追加すると、ソース ArcGIS Web サービスとの接続が維持されます。 Web フィーチャ レイヤーは、サブタイプ、添付ファイル、範囲とドメインの制約があるフィールドをサポートしています。 ArcGIS for AutoCAD の ArcGIS Web フィーチャ レイヤーは、3D ジオメトリーやカーブを含む一連のジオメトリー機能をサポートしています。

ドローイングに追加されるフィーチャの数を制限するには、メイン リボンからプロジェクト エリアを設定します。 プロジェクト エリアを設定しない場合、15,000 以上のフィーチャを追加できるようにエリアを設定した場合、フィーチャ数が推奨される最大数を超えていることを示す警告が表示され、そのレイヤーのフィーチャの追加をキャンセルするか、続行するかを選択するオプションが表示されます。 [URL でデータを追加] ダイアログ ボックスで定義クエリーを指定し、フィーチャを値またはフィーチャ属性値の範囲で制限することで、フィーチャの数をさらに制限することもできます。 Web フィーチャは、ArcGIS for AutoCAD が適用する定義クエリーで公開できます。 独自の定義クエリーを指定して、値またはフィーチャ属性値の範囲でフィーチャを制限することで、Web フィーチャ レイヤー アイテムで公開されている既存の定義クエリーを上書きできます。

注意:

Web フィーチャ レイヤーのプロパティとその属性スキーマは、ソース Web フィーチャ サービスによって定義されます。 頻度は低いものの、Web サービスの作成者によって、プロパティとスキーマが変更される可能性があります。 Web フィーチャ レイヤーのソースのプロパティが変更された場合、Web フィーチャ レイヤーを削除し、再度追加してフィーチャ レイヤーのソースからスキーマを更新することをおすすめします。 Web フィーチャ レイヤー プロパティのいくつかを設定して保存することで、ドローイング内の Web フィーチャ レイヤーのシンボルや動作を構成できます。 [Web フィーチャ レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスを使用し、Web フィーチャ レイヤーのプロパティを表示および操作できます。

Web フィーチャ レイヤー テンプレート

Web フィーチャ レイヤー プロパティ テンプレートは、AutoCAD テンプレート ドローイングとして使用されるドローイングなど、現在のドローイング内の Web フィーチャ レイヤーの特定のプロパティを設定する方法です。 これらのプロパティは、ドローイングとともに維持でき、レイヤーがドローイングに追加されるといつでも使用できます。 これらのプロパティを保存することで、ArcGIS for AutoCAD は、一致する名前のレイヤーでテンプレートのプロパティを使用するよう自動的に構成します。これにより、レイヤーを追加した後の外観を構成するためにかかる時間を短縮できます。 以下の構成可能な Web フィーチャ レイヤー プロパティは [Web フィーチャ レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックス を使用して表示および変更でき、[レイヤー テンプレートに追加] ショートカット メニュー オプションを使用してドローイングに保存できます。

  • [シンボル タイプ] - レイヤーの描画時に使用するシンボル タイプ。 現在、ポイント、マルチポイント、およびポリゴン レイヤーに適用されます。 ポイントとマルチポイントはポイント、ブロック参照、または COGO ポイントとして描画でき、ポリゴンにはハッチング パターン シンボルを割り当てることができます。
  • [シンボルの説明] - レイヤーの描画時に使用するシンボルの説明。 ポイントおよびポリゴン ハッチング シンボルに適用されます。 このプロパティは、タイプ block reference が選択されている場合はブロック名で、COGO ポイントの場合は、設定される COGO ポイントの description であり、もしくはポリゴンのハッチング パターン名になります。
  • [クエリー式] - フィーチャを描画したときにサービスに適用する SQL クエリー式です (たとえば、テキサス州からのみフィーチャを描画する場合は、STATENAME = "TEXAS")。

ブランチ バージョン

ArcGIS Web レイヤーでは、さまざまなバージョンのデータを作成し、時間をかけて個別に編集して、後日リコンサイルすることができます。 ArcGIS for AutoCAD では、特定のブランチ バージョンの Web レイヤーの編集、および新しいブランチ バージョンを作成する機能がサポートされています。 コンテンツ ウィンドウのショートカット メニューから、またはコマンド ラインで Esri_BranchVersion コマンドを入力してアクセスできる [ブランチ バージョン] ダイアログ ボックスを通じて、ブランチ バージョンを操作できます。 ArcGIS for AutoCAD 内で Web フィーチャ レイヤーのブランチ バージョン機能を有効にするには、GIS 管理者がフィーチャ サービスで [バージョン管理] 機能を有効にする必要があります。 提供されている AutoLISP 関数を使用して、ブランチの操作をさらに自動化できます。

サブタイプ

サブタイプは、同じキー組織属性によって区別される、フィーチャ レイヤーのフィーチャのサブセットです。 サブタイプは、タイプ フィールドにより、データを分類するための手段として使用されます。 たとえば、市街道路フィーチャクラスの道路を、一般道路、補助幹線道路、幹線道路の 3 つのサブタイプに分類することができます。 サブタイプでは、個々のサブタイプのフィールドに別々のデフォルト値を設定することができます。 サブタイプは、GIS マップの公開時に、データを正式なサブタイプとして格納する場合や、共有マップ レイヤーで個別値レンダラーを使用する場合に作成されることがあります。 ArcGIS for AutoCAD のサブタイプとして使用するため、個別値レンダラーでマップ レイヤーを共有する方法は、疑似サブタイプと呼ばれることがあります。 ドキュメント フィーチャ レイヤーにサブタイプ定義を作成する方法は含まれていないものの、ドキュメント フィーチャ レイヤーとして抽出された Web フィーチャ レイヤーは、サブタイプ固有のデフォルト値やフィールドのコード値ドメインおよび範囲ドメインを含む任意の一意なフィールド定義でサブタイプ組織を維持しています。 個別のフィーチャ レイヤーと同様、一意な AutoCAD レイヤーでさまざまなサブタイプが管理されます。 フィーチャのサブタイプを変更するには、レイヤーを変更するか、タイプ フィールド値を変更します。

注意:

ドキュメント フィーチャ レイヤーは、サブタイプを含む Web フィーチャ レイヤーから抽出したサブタイプを使用するか、サブタイプ レイヤーを含むフィーチャ レイヤーからエクスポートされたサブタイプを使用して作成することができます。

同期ジオメトリー

Web フィーチャ レイヤーに追加されたエンティティーは、同期の際に AutoCAD プロパティとシンボルを保持します。 これには、Web フィーチャ自体に格納されていないプロパティおよび特性が含まれる場合があります。 たとえば、Web フィーチャ レイヤーのスキーマに含まれていないブロック属性が同期の際に保持されます。 これらのエンティティーから Web フィーチャが作成され、別のドローイングに追加された場合、本来はこれらの Web フィーチャ レイヤー以外の特性およびプロパティは別のドローイングには含まれません。

注意:

ドキュメント フィーチャ レイヤーは、サブタイプを含む Web フィーチャ レイヤーから抽出したサブタイプを使用するか、サブタイプ レイヤーを含むフィーチャ レイヤーからエクスポートされたサブタイプを使用して作成することができます。

サポートされているジオメトリー

Web フィーチャ レイヤーは 3D または 2D として定義され、カーブのサポート有無は、GIS 管理者が作成したレイヤーの定義や、使用するフィーチャ サービスで許可されているかどうかによって異なります。 以下に、フィーチャおよびエンティティー間のデフォルトのマッピングを示します。

Web フィーチャ レイヤーから作成されるデフォルトのエンティティー タイプ

Web フィーチャ ジオメトリーエンティティー タイプ

ポイントまたはマルチポイント

ポイント

ポイントまたはマルチポイント

COGO ポイント - AutoCAD Civil 3D で作業している場合。 「ポイント フィーチャ シンボルの割り当て」もご参照ください。

ポイントまたはマルチポイント

挿入 (ブロック): 定義されたブロック名が Web フィーチャ レイヤー名と一致する場合

ポリラインまたはポリゴン

LW ポリライン

ポリラインまたはポリゴン

3D ポリライン

ポリラインまたはポリゴン: 円

ポリラインまたはポリゴン: 楕円

楕円

ポリラインまたはポリゴン: スプライン

スプライン

ポリゴン

LW ポリライン境界がある/ないハッチング

ArcGIS Web フィーチャ レイヤー ジオメトリーとしてサポートされる AutoCAD のエンティティー タイプ

エンティティー タイプWeb フィーチャ ジオメトリー

ポイント

ポイントまたはマルチポイント

ブロック参照

ポイントまたはマルチポイント

LW ポリライン (ポリゴンに対して閉じる必要がある)

ポリラインまたはポリゴン

3D ポリライン (ポリゴンに対して閉じる必要がある)

ポリラインまたはポリゴン

2D ポリライン (ポリゴンに対して閉じる必要がある)

ポリラインまたはポリゴン

マルチライン

ポリラインまたはポリゴン

スプライン

ポリラインまたはポリゴン

ポリラインまたはポリゴン

楕円

ポリラインまたはポリゴン

フェイス

ポリラインまたはポリゴン

トレース

ポリラインまたはポリゴン

ソリッド

ポリラインまたはポリゴン

円弧

ポリライン

ライン

ポリライン

ハッチ

ポリゴン

注意:
ポリラインを使用してポリゴン フィーチャを追加する場合は、シェープのジオメトリーを閉じる必要があります。 ポリラインでポリゴンを閉じるために、AutoCAD のシステム変数 PLINTYPE の値を 1 か 2 に設定してシェープを自動的に閉じてください。

次もご参照ください。

詳細については、以下をご参照ください。