ArcGIS for Power BI に関する一般的な質問の回答を提供します。
アカウント
コンテンツ
- Microsoft Power BI レポートのマップで使用したいシェープファイル、GeoJSON ファイル、およびその他のジオメトリがあります。 どうすればよいですか？
- Esri が提供する人口統計データにより、Power BI データに情報付加できることはわかりました。 どのような人口統計情報が提供されますか？ 無料ですか？
- ジオコーディングの際、送信できるポイント数に制限はありますか？ 制限がある場合は、制限数を教えてください。 1 日当たりの制限はありますか？
- マップ、データ、またはレイヤーを ArcGIS for Power BI マップに追加しようとすると、エラーが表示されます。 なぜでしょうか？
- 選択できる最大レコード数は 250 であることがヘルプに記載されていました。 なぜでしょうか？
セキュリティ
アカウント
次の表に、Standard ユーザーと ArcGIS アカウント タイプでできることを示します。
| Standard ユーザー | ArcGIS アカウント |
|---|---|
ArcGIS マップをデータに追加します。 これは Microsoft Power BI に組み込まれており、追加コストは不要です。 | 組織のサブスクリプションにより、ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise から ArcGIS のプライベート コンテンツにアクセスします。 |
米国の人口統計データの追加参照レイヤー。 | ArcGIS および ArcGIS Living Atlas of the World から参照レイヤーを追加します。 |
パブリックに共有されたマップにアクセスします。 | 信頼できるソースから収集した、すぐに使用できる認証済みデータと、ArcGIS 組織のプライベート コンテンツにアクセスします。 |
位置をマッピングして表示します。 | マップあたり 10,000 までの追加の位置をマッピングして表示します。 |
類似フィーチャの検索、リング バッファーの作成、到達圏解析などの空間解析を実行します。 | 類似フィーチャの検索、歩行、トラック輸送、運転時間 (未舗装道路使用) を含むバッファー/到達圏解析の作成などの空間解析を実行します。 |
4 つの基本ベースマップを使用してマップ ビジュアライゼーションを作成します。 | すべての Esri ベースマップに加え、組織のベースマップやカスタム ベースマップにアクセスします。 |
詳細については、「アカウント」をご参照ください。
ArcGIS for Power BI ビジュアライゼーションで Power BI Report Server にアクセスするときに、ArcGIS アカウントが ArcGIS Enterprise を介している場合はクレジットが消費されることがドキュメントに記されているのはなぜですか？
Power BI Desktop または Power BI Online 構成を介する ArcGIS for Power BI では、サービス プロキシを使用して ArcGIS ジオコーディングと GeoEnrichment サービス リクエストを処理します。 この処理ではクレジットは消費されません。 しかし、Power BI Report Server のサポートが追加されたときに、サービス プロキシの構成が動作しないことが判明しました。これは、プロキシ組織によって厳密なクロスオリジン リソース共有 (CORS) ポリシーが適用されるためです。
クレジットは、ArcGIS Enterprise が ArcGIS Online 組織にプロキシされた場合にのみ消費されます。 ArcGIS Enterprise にローカルにインストールされたカスタム ロケーターを使用してこれらのサービスにアクセスしても、クレジットは消費されません。
基本的にはセキュリティ上の理由です。 サービス プロキシ リクエストは、https://app.powerbi.com や https//pbi.microsoft.com のように認知された URL から行われます。 コンポーネントにデータを追加すると、ArcGIS 組織は承認されたソースからのリクエストであることを認識し、データをジオコーディングし、情報付加を行います。
しかし、Power BI Report Server からのリクエストである場合、これらの既知の URL は提供されないか、存在しません。 Power BI Report Server は内部的に構成できるため、送信元の URL は http://unknown-org.com などの任意の構成にできます。 サービス プロキシが潜在的な URL をすべて取得する方法はなく、Report Server はサービス プロキシをトンネル通過しません。 詳細については、「システム設定」と「ロケーター」をご参照ください。
現時点では、すべてのリクエストと構成は、コンポーネントがサービス プロキシを使用しないよう、独自のロケーターを使用してジオコーディング、GeoEnrichment、ネットワーク サービスにアクセスする ArcGIS Enterprise インスタンスを経由する必要があります。 ArcGIS Enterprise サービスが ArcGIS Online に流れる場合は、クレジットが消費されます。
コンテンツ
ArcGIS for Power BI は、カスタム ジオメトリを ArcGIS から参照レイヤーとしてインポートすることができます。 参照レイヤーには、ポイント、ライン、ポリゴンを格納でき、ビジュアライゼーションに使用したり、他のビジュアルをハイライト表示およびフィルター処理する選択ツールとして使用したりできます。
ファイルを参照レイヤーとして使用するには、ArcGIS アカウントから ArcGIS Online にコンテンツを作成し、共有できるユーザー タイプとロールの設定が必要です。 ArcGIS 組織にジオメトリをフィーチャ レイヤーとして保存すると、ArcGIS for Power BI で使用できるようになります。
詳細については、次のトピックをご参照ください。
- 組織にシェープファイルをアップロードします。
- カスタム参照レイヤーを ArcGIS for Power BI に追加します。
Esri は、米国の人口統計のサブセットを提供しており、参照レイヤーやインフォグラフィックスで無料で利用できます。
ArcGIS アカウントにサイン インすると、世界中の人口統計データにアクセスできます。 有料のサブスクリプション登録者の方は、ArcGIS Living Atlas of the World にもアクセスできます。世界中で増え続ける参照可能なレイヤー群を入手して、マップで使用することができます。
はい。 ジオコーディングの制限は、マップごとに適用されます。 Standard ユーザーには、月間の上限もあります。
| Standard ユーザー | ArcGIS アカウント |
|---|---|
マップあたり 3,500 件の位置 | マップあたり 10,000 件の位置 |
1 か月あたり 10,000 件の位置 | 月間の制限なし |
ArcGIS for Power BI を Standard ユーザー アカウントまたは ArcGIS アカウントを使用する方法について詳しくは、「アカウント」をご参照ください。
コンテンツを ArcGIS for Power BI に追加できない場合は、以下の原因が考えられます。
- 追加しようとしているデータに位置情報が含まれていません (マッピングできない)。 データを調整する方法の有無を確認するには、「データの準備」をご参照ください。
- そのコンテンツを追加するための十分な権限がありません。たとえば、ArcGIS アカウント、ユーザー タイプ、ロール、または組織設定ではそのデータ タイプを追加できない場合や、そのコンテンツがプライベートであり共有できない場合などです。 ユーザー タイプとロール設定が操作の内容に適しているかどうかを確認するには、システム管理者に権限の設定をお問い合わせください。
マップ上で 250 個以上のフィーチャを選択すると、システムのパフォーマンスに多大な影響が及ぶことがあります。 たとえば、マップ上で 400 個のポイントを選択すると、これらのデータ ポイントが対応する Power BI ビジュアライゼーションで選択されない可能性が高くなります。 さらに、インフォグラフィックス カードやバッファー/到達圏解析などのサービスでも、レンダリングされる前に頻繁にタイムアウトが発生します。 Microsoft Power BI のデータ制限の詳細については、Microsoft の「大規模なデータセット、データ ポイントの制限、およびデータ戦略」の記事をご参照ください。
セキュリティ
ArcGIS for Power BI はサードパーティー ビジュアルです。つまり Microsoft が構築したものではありません。 ユーザーは、Esri によって構築されたマップ ビジュアルを使用していること、使用している機能によっては、ジオプロセシングのため位置データが Esri に送信される場合があることをご理解いただく必要があります。
ArcGIS for Power BI ビジュアルは、ユーザー プライバシーを保護するために設計されました。 Esri は ArcGIS for Power BI のユーザー データを保存せず、データセット全体ではなくジオプロセシングに必要な情報のみを受け取ります。 詳細については、「セキュリティとコンプライアンス」をご参照ください。
住所のジオコーディングに必要なデータ (つまり [位置情報] フィールド ウェルに配置されたデータ) のみが Esri サーバーに渡されます。 このデータは、マップの位置情報を生成するためにのみ使用され、Esri サーバーには保存されません。 詳細については、「Esri へのデータ移行」をご参照ください。