このトピックで説明するワークフローを使用するには、ArcGIS for Microsoft 365 管理者である必要があります。
ArcGIS Enterprise のクロスオリジン リソース共有の構成
場合によっては、ArcGIS Enterprise アカウントを使用して ArcGIS for Power BI にサイン インすると、有効な ArcGIS Enterprise URL が接続されず、[無効な URL。 もう一度試してください。] エラーが表示されることがあります。
このエラーは ArcGIS Enterprise アカウントにのみ適用されます。 デフォルトでは、ArcGIS Enterprise ポータルは Cross-Origin Resource Sharing (CORS) を使用したクロス ドメイン リクエストを許可します。 これは、任意のドメインでホストされている Web アプリケーションなどの JavaScript クライアントがポータルのリソースに接続できるということです。
JavaScript アプリケーションの特定のドメインからのリクエストに制限する場合、ArcGIS Enterprise 管理者は ArcGIS Enterprise ポータルのセキュリティ設定の許可されたオリジンのリストにドメイン名を追加することで、特定のドメインのみを許可するようにポータルを構成できます。 これにより、不明なアプリケーションから Web サービスに悪意のあるコマンドが送られてくるリスクが低くなります。
ArcGIS Enterprise のバージョンと、使用される Power BI コネクションによっては、ArcGIS for Power BI が正常に動作するために、ArcGIS Enterprise 管理者が CORS を有効にし、構成しなくてはならないことがあります。
Power BI サービス (app.powerbi.com) のオリジンの許可
ArcGIS Enterprise 管理者は、Power BI サービス (app.powerbi.com) から ArcGIS Enterprise への組織メンバーのサイン インを構成するために、[オリジンの許可] 設定を構成する必要があります。
次のドメインを含める必要があります。
- https://arcgis.com
- https://app.powerbi.com
- https://powerbi.com
詳細については、「ポータルへのクロス ドメイン リクエストの制限」をご参照ください。
Power BI Desktop のオリジンの許可
ArcGIS Enterprise 管理者は、Power BI Desktop から ArcGIS Enterprise にサイン インできるよう組織メンバーのユーザーの権限を設定するために、[オリジンの許可] 設定を構成する必要があります。
次のドメインを含める必要があります。
- https://arcgis.com
- https://app.powerbi.com
- https://powerbi.com
- http://pbi.microsoft.com
- https://pbi.microsoft.com
- ms-pbi://pbi.microsoft.com
- https://ms-pbi.pbi.microsoft.com
この構成を行う手順は、使用している ArcGIS Enterprise のバージョンによって異なります。
ArcGIS Enterprise 10.7.1 の設定を 10.9 に更新する
ArcGIS Enterprise 管理者は、ArcGIS Enterprise 10.7.1 から 10.9 に更新する際、[オリジンの許可] 設定を構成する必要があります。 [オリジンの許可] 設定を更新するには、次の手順に従います。
- ArcGIS Enterprise 組織サイトにサイン インしていることと、その組織を管理する権限を持っていることを確認します。
- https://webadaptorhost.domain.com/webadaptorname/sharing/rest URL を使用し、sharing API にサイン インします。
注意:
この手順を完了するには、sharing API への HTML アクセスを有効化する必要があります。 多くのセキュリティ保護された環境では、sharing API への HTML アクセスが制限されています。 sharing API への HTML アクセスを有効にするには、https://webadaptorhost.domain.com/webadaptorname/portaladmin/security/config の disableServicesDirectory プロパティを false に設定する必要があります。 - サイン インしたら、https://webadaptorhost.domain.com/webadaptorname/sharing/rest/portals/self を開きます。
- ページの下部にある [Update] をクリックします。
- 新しく読み込まれたページで、[Allowed Origins] テキスト ボックスを見つけます。
オリジンは、スペース、引用符、角括弧のないカンマ区切りです。
- 次のテキストを [Allowed Origins] テキスト ボックスにコピーし、Power BI オリジンを追加します。
https://arcgis.com,https://app.powerbi.com,https://powerbi.com,http://pbi.microsoft.com,https://pbi.microsoft.com,ms-pbi://pbi.microsoft.com,https://ms-pbi.pbi.microsoft.com
- [Update Organization] をクリックします。
Power BI オリジンが許可されたオリジンに追加されます。 変更はすぐに有効になります。ポータルを再起動する必要はありません。
ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降の設定を更新する
ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降の [オリジンの許可] 設定を構成するには、「ポータルへのクロス ドメイン リクエストの制限」の手順に従います。 sharing API にサイン インする必要はありません。