Esri Maps for IBM Cognos の以前のバージョンに関するヘルプです。現在のバージョンについては、http://doc.arcgis.com/ja/maps-for-cognos/ を参照してください。
Esri Maps for IBM Cognos は、マップとデータを IBM Cognos Business Intelligence (BI) レポートに統合する Web ベースのソフトウェアです。Esri Maps for IBM Cognos のアーキテクチャには、次の利点があります。
その結果、Esri Maps for IBM Cognos は IBM Cognos BI アーキテクチャと直接統合されます。これは、既存のセキュリティ、配置、拡張性、およびコンテンツ プロモーションを活用します。
Esri Maps for IBM Cognos には、ゲートウェイ コンポーネント (EM4C ゲートウェイ) やディスパッチャ コンポーネント (EM4C ディスパッチャ) が含まれており、独自のコンテンツ サーバー (EM4C サーバー) を持ちます。
EM4C ゲートウェイは Web 層に存在し、すべての IBM Cognos ゲートウェイ サーバー上にインストールされます。IBM Cognos の配置では、それぞれの IBM Cognos ゲートウェイに 1 つの EM4C ゲートウェイがあります。
EM4C ゲートウェイ コンポーネントは、画像、CSS、および JavaScript リソースなどの静的マップを提供するために使用されます。このコンポーネントは、静的ファイルを提供する他に、IBM Cognos の Report Studio ツールボックスにアイテムも追加します。
EM4C ディスパッチャ コンポーネントは、IBM Cognos レポート サービスへのプラグインとして機能します。これは、BI Bus とその他の EM4C コンポーネント間の通信を橋渡しするために使用されます。
実行時、EM4C ディスパッチャはプロンプト値とコンテキスト情報を EM4C サーバーに送信します。これにより、選択された任意のユーザーのプロンプトの使用とセキュリティの両方が適切であることが保証されます。
EM4C サーバーは、Cognos ディスパッチャにリクエストを送信し、リクエストに対しての結果を処理することで、実行時には、IBM Cognos の レポート要素の同期を処理します。また、Esri Maps for IBM Cognos は、コンテンツの管理と構成も行います。これは、Esri Maps Designer インターフェイスを通じて実行されます。Esri Maps Designer は、IBM Cognos Connection からアクセスします。
EM4C サーバーは、IBM Cognos の配置においてコンピューターの最低要件を満たしていれば任意のサーバー上にインストールできます。IBM Cognos コンポーネントをインストールする必要はありません。多くの場合、EM4C サーバーは、フェイルオーバー機能のために、IBM Cognos のアプリケーション層内の 1 つまたは複数のコンピューターにインストールされます。
お使いの環境に複数の EM4C サーバーが含まれている場合は、1台をプロキシ (プライマリ) サーバーとして構成し、他の EM4C サーバー間の負荷分散を担当させます。 このプロキシは、リクエストを適切な EM4C サーバーに送信するためにアフィニティ キャッシュを保持します。
以下の図は、Esri Maps for IBM Cognos の配置例を示したものです。