ArcGIS GeoPlanner では、ダッシュボードでレポートできるデータ レイヤー フィーチャに基づいて、デザイン レイヤーの値を変更できます。 ベースライン修飾子は、データ レイヤーのフィールドに基づく構成可能な定数値です。 ベースライン修飾子の計算に使用する値は、デザイン レイヤーに結合されます。 計算結果はフィールドとして保存され、シナリオ インジケーターの方程式を構築する際に使用できます。 ベースライン修飾子は、シナリオの特定の基準に合わせて構成できます。
例: 生息地計画におけるベースライン修飾子
自然保護施設では、既存の蝶の生息地を拡大する計画に GeoPlanner を使用しています。 施設では、新しい生息地の候補範囲を表すデザイン レイヤーを作成しました。 施設では、購入する土地区画を決定する前に、生息地の候補と重なる土地区画のコストが予算内に収まることを確認したいと考えています。 土地区画とその値を含むフィーチャ レイヤーを ArcGIS 組織にホスティングした後、チームはデータ レイヤーとしてデータをインポートします。 施設では、インポートしたデータ レイヤーから landcost と呼ばれるベースライン修飾子を作成し、土地の値の合計を取得し、生息地デザイン レイヤーに追加します。 チームはデザイン フィーチャを選択し、生息地の拡大候補地の各コストを調査することができます。 チームは、インジケーターのシナリオに対してこれらの値をレポートし、ダッシュボードをエクスポートして関係者と共有することもできます。
ベースライン修飾子の作成
次の手順を実行して、ベースライン修飾子を作成します。
- GeoPlanner でプロジェクトを開きます。
- マップ上の [ダッシュボード] をクリックします。
- [ダッシュボード オプション] をクリックします。
- [ベースライン修飾子] をクリックします。
[ベースライン修飾子] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [追加] をクリックします。
[ベースライン修飾子] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [修飾子名] テキスト ボックスに、ベースライン修飾子を説明する名前を入力します。
この名前は [ベースライン修飾子] ダイアログ ボックスに表示されます。
- [結果フィールド名] テキスト ボックスに、ベースライン修飾子を説明するフィールド名を入力します。
この名前は、方程式ビルダー ダイアログ ボックスの [フィールド] セクションに表示されます。
- [デザイン レイヤー] ドロップダウン矢印をクリックし、デザイン レイヤーを選択します。
修飾子の値がこのレイヤーに追加されます。
- [結合レイヤー] ドロップダウン矢印をクリックし、データ レイヤーを選択します。
修飾子はこのレイヤーからデータを取得します。
- [結合フィールド] ドロップダウン矢印をクリックし、結合レイヤーからフィールドを選択します。
このフィールドは、ベースライン修飾子の値を計算するために使用されます。
- 必要に応じて、[結合距離] チェックボックスをオンにして数値を入力し、計測単位を選択します。
デザイン レイヤーと指定した距離内で交差するデータ レイヤー フィーチャが処理されます。
- [結合オプション] ドロップダウン矢印をクリックし、計算方法を選択します。
- [合計値] - ベースライン修飾子の値は、選択したフィールドのすべてのレコードの合計です。 数値フィールドでのみ使用できます。
- [最小値] - ベースライン修飾子の値は、選択したフィールドの最小レコードです。 数値フィールドでのみ使用できます。
- [最大値] - ベースライン修飾子の値は、選択したフィールドの最大レコードです。 数値フィールドでのみ使用できます。
- [平均値] - ベースライン修飾子の値は、選択したフィールドのすべてのレコードの平均です。 数値フィールドでのみ使用できます。
- [標準偏差] - ベースライン修飾子の値は、選択したフィールドの平均からの標準偏差です。 数値フィールドでのみ使用できます。
- 必要に応じて、値をフィールドに割り当てる場合に、[値の割り当て] の横のチェックボックスをオンにできます。
[ベースライン修飾子] ダイアログ ボックスにテーブルが表示され、選択した結合フィールドに値を割り当てるように求められます。
- [計算] をクリックします。
[ベースライン修飾子] ダイアログ ボックスが閉じ、ベースライン修飾子の値の計算が開始されます。
注意:
ベースライン修飾子の複雑さによっては、計算処理に時間がかかる場合があります。 マップの更新や再読み込みが発生することがあります。
ベースライン修飾子の再計算
ベースライン修飾子は、ソース データが変更されても自動的には更新されません。 ベースライン修飾子に関連するデータ レイヤーまたはデザイン レイヤーを変更した後、ベースライン修飾子を再計算する必要があります。
- マップ上の [ダッシュボード] をクリックします。
- [ダッシュボード オプション] をクリックします。
- [ベースライン修飾子] をクリックします。
[ベースライン修飾子] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [オプション] セクションで、再計算する修飾子の横にある [再計算] ボタン をクリックします。
ヒント:
必要に応じて、[すべて再計算] をクリックして、プロジェクト内のすべてのベースライン修飾子を再計算します。ベースライン修飾子は無効になり、値は再計算されます。
注意:
ベースライン修飾子の複雑さによっては、計算処理に時間がかかる場合があります。 マップの更新や再読み込みが発生することがあります。
既存のベースライン修飾子の構成
ベースライン修飾子を更新して、新しいデータや異なる計算方法をサポートすることができます。
- マップ上の [ダッシュボード] をクリックします。
- [ダッシュボード オプション] をクリックします。
- [ベースライン修飾子] をクリックします。
[ベースライン修飾子] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [オプション] セクションで、構成する修飾子の横にある [設定] ボタン をクリックします。
[ベースライン修飾子] ダイアログ ボックスが表示されます。
- 必要に応じて、ベースライン修飾子を構成し、[計算] をクリックします。
注意:
ベースライン修飾子の複雑さによっては、計算処理に時間がかかる場合があります。 マップの更新や再読み込みが発生することがあります。
ベースライン修飾子の削除
不要なベースライン修飾子を削除することができます。
- マップ上の [ダッシュボード] をクリックします。
- [ダッシュボード オプション] をクリックします。
- [ベースライン修飾子] をクリックします。
[ベースライン修飾子] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [オプション] セクションで、削除する修飾子の横にある [削除] ボタン をクリックします。
ダイアログ ボックスが表示されます。
- [削除] をクリックします。
注意:
ベースライン修飾子の複雑さによっては、計算処理に時間がかかる場合があります。 マップの更新や再読み込みが発生することがあります。
GeoPlanner を使用して、プロジェクトのベースライン修飾子を作成、計算、構成、および削除することができます。 ベースライン修飾子を管理することで、データ レイヤーから取得した情報をデザイン レイヤーに渡して、インジケーターで使用することができます。