プロジェクト ツールの使用

ArcGIS 11.5    |

プロジェクト ツールでは、そのプロジェクトに関連付けられているタスクに関する個々の手順と目的を表示できます。 ユーザーは、観測ツールを使用して検査に基づくワークフローを実行することで、画像上のフィーチャを収集および編集したり、観測データの周囲に画像チップを作成したりすることができます。

プロジェクト手順の表示

すべての ArcGIS Excalibur プロジェクトにはプロジェクト手順が含まれている必要があります。プロジェクト手順は、ユーザーがタスクの処理を進める上で役に立つ指示です。 プロジェクト手順は、プロジェクトの作成時に定義され、プロジェクトが開いている間は、補足資料を含めていつでも表示できます。

プロジェクト手順を表示するには、次の手順を実行します。

  1. プロジェクトが開いた状態で、[ツール] をクリックします。
  2. [プロジェクト ツール][手順] をクリックします。

    [手順] パネルにプロジェクト手順と補足資料 (オプション) が動的に読み込まれます。

  3. プロジェクト手順を閉じるには、[閉じる] 閉じる をクリックするか、[ツール] パネルの別のツールを選択します。

プロジェクト手順の編集

プロジェクト所有者としてプロジェクトに携わっている場合、または管理者権限があるアカウントでサインインしている場合は、[手順] ツールからプロジェクト手順を編集することができます。

プロジェクト手順を変更するには、次の手順を実行します。

  1. プロジェクトが開いた状態で、[ツール] をクリックします。
  2. [プロジェクト ツール][手順] をクリックします。

    [手順] パネルにプロジェクト手順と補足資料 (オプション) が動的に読み込まれます。

  3. [編集] をクリックします。

    テキスト エディターが開き、手順を変更することができます。

  4. 変更内容を保存するには、[更新] をクリックします。 または、[キャンセル] をクリックして、変更内容を保存せずに閉じます。

    プロジェクトの詳細で手順が変更されます。

観測データの収集の使用

キャンバスに観測レイヤーが少なくとも 1 つ存在する場合、[観測データの収集] を使用できます。 [観測データの収集] ツールでは、観測レイヤーのリストから選択し、画像を操作してフィーチャを収集および記録することができます。 [観測データの収集] ツールは、同じタイプの観測データを一括で収集してから送信し、基礎となる編集可能なコレクション レイヤーに書き込むことができるため、収集ワークフローにかかる時間を節約できます。

注意:

パレット内のアイコンのシンボルとスタイルはホスト フィーチャ レイヤーによって定義されます。

[観測データの収集] を使用するには、次の手順を実行します。

  1. プロジェクトが開いた状態で、[ツール] をクリックします。
  2. [プロジェクト ツール][観測データの収集] をクリックします。

    [観測データの収集] パネルが開き、編集可能な観測レイヤーのリストが表示されます。 リストを管理しやすくするために、各レイヤーを展開したり折りたたんだりすることができます。

    注意:

    基礎となる編集可能な観測レイヤーが 1 つの値でシンボル表示/スタイル設定されている場合、表示されるアイコンがただ 1 つであることがあります。

  3. リストから観測アイコンを選択し、観測データを追加するマップまたは画像をクリックします。

    表示されているフォーカス ビューにアイコンが表示されます。 [観測データの収集] パネルが観測レイヤーのリストからフォームに変わるので、編集可能な観測レイヤーの定義済みの属性に基づいて情報を入力します。

    合計の [追加した観測データ] には、1 つ目の観測データがコレクションに追加されたことを示す [1] が表示されます。

  4. もう一度マップまたは画像をクリックして、2 つ目の観測データをコレクションに追加します。

    合計の [追加した観測データ] には、収集された同じタイプの 2 つ目の観測データを示す [2] が表示されます。

  5. 同じタイプの観測データがすべて収集されるまで、マップまたは画像をクリックして観測データを追加していきます。
  6. 観測データに定義済みの [フィールド] に基づいて情報を入力します。
  7. 収集した観測データをコミットするには、[更新] をクリックします。 または、[キャンセル] リセット をクリックして観測データを削除します。
    注意:
    収集された観測データごとに別々のエントリが編集可能なコレクション レイヤーに書き込まれます。このレイヤーには同じ属性情報が含まれますが、 created_datelasted_edited_dateObservation Collection Time (Local)Observation_LatLonICS_XY (該当する場合) の各フィールドは異なります。 これらの属性は、画像上でそれぞれの観測データが作成された時点の正しい情報を表します。

    観測データが基礎となるフィーチャ レイヤーに書き込まれたことを確認する通知が表示されます。

注意:

ジオエンリッチメント定義を持つ観測データを収集する場合は、ポリゴン レイヤーの属性がポイント観測レイヤーに自動的に入力されます。

観測データの編集の使用

キャンバスに観測レイヤーが少なくとも 1 つ存在する場合、[観測データの編集] を使用できます。 このツールでは、1 つまたは複数の観測データを一度に選択して編集したり、観測データをコピーしたり、観測データを削除することができます。

[ツール] メニューで、ツールが [プロジェクト ツール] の下に固有のセクションとして表示されます。 [観測データの編集] では、観測データを修正してから送信し、基礎となる編集可能なコレクション レイヤーに書き込むことができます。 このため、編集ワークフローにかかる時間を節約できます。

[観測データの編集] ツールを使用するには、次の手順を実行します。

  1. プロジェクトが開いた状態で、[ツール] をクリックします。
  2. [プロジェクト ツール][観測データの編集] をクリックします。
  3. [編集する観測レイヤー] で、編集する観測レイヤーを選択します。

    現在の Excalibur プロジェクトに観測レイヤーが 1 つしかない場合は、そのレイヤーがあらかじめ選択されます。

  4. ビュー内をクリックして観測データを個別に選択するか、スケッチ ツールを使用してエリアを描画して複数の観測データを選択します。

    選択した観測データがハイライト表示されます。 [選択された観測データ] の数が表示され、選択した観測データの合計数が動的に更新されます。

    必要に応じて、選択した観測データをスケッチし直したり、[選択解除] をクリックして選択を解除したりすることができます。

  5. 選択した観測データに対して実行する操作を選択します。 これらの操作については、以降の各セクションで説明しています。
    • [編集] - 選択した観測データに対して変更を加えます。
    • [コピー] - 選択した観測データを新しい観測データにコピーします。
    • [削除] 削除 - 選択した観測データを削除します。
  6. [更新] をクリックして、変更内容を保存します。 または、[キャンセル] をクリックします。

選択した観測データの編集

選択した観測データの場所、形状、フィールド、添付ファイルを変更するには、次の手順を実行します。

  1. [編集] をクリックします。
  2. [マップ パネル] でフィーチャをクリックし、選択した観測データの場所を変更したり、観測データの形状を変更したりします (ポリゴンまたはライン観測レイヤーの場合)。 複数の観測データが選択されている場合、フィーチャを移動することは可能ですが、形状を変更することはできません。
  3. 観測データに定義済みの [フィールド] に基づいて情報を入力します。
  4. 必要に応じて、[添付ファイル] の下にある [画像チップの作成] をクリックして、観測データの周囲に .jpg 画像を作成します。
    1. 定義済みの範囲を [マップ パネル] で確認し、作成されたチップを [プレビュー] で確認します。
    2. [マップ パネル] で必要な範囲に拡大または縮小してから、[プレビュー] ウィンドウで [更新] リセット を使用します。
    3. フィーチャ シンボルをチップに含めるには、[選択した観測を含める] をオンにします。
    4. [チップ名] を入力します。 この名前は 100 文字未満である必要があります。
    5. [添付] をクリックしてチップを作成し、[観測データの編集] に戻ります。 必要に応じて、[キャンセル]リセット をクリックします。
  5. 必要に応じて、[添付ファイル] の下の [添付ファイルの追加] をクリックして、観測データにドキュメントまたはファイルを追加します。

    ファイル ブラウザーが開き、ここで 1 つまたは複数のファイルを選択します。 [開く] をクリックして、選択したファイルを添付します。

    サポートされているファイル タイプは .jpg.jpeg.png.pdf.doc.docx.ppt、および .pptx です。

    注意:
    ナレッジ グラフ観測レイヤーでは添付ファイルはサポートされていません。

  6. 観測データから既存の添付ファイルを削除するには、[削除]シンボルの削除 をクリックします。

    添付ファイルの削除を確認するダイアログが表示されます。

  7. 観測データに対する編集を保存するには、[更新] をクリックします。 または、[キャンセル] をクリックします。

    更新を確認する通知が表示されます。

選択した観測データのコピー

現在の観測データのコピーを同じレイヤー内または別のレイヤー内に作成します。 別のレイヤーにコピーする場合、フィールド名が同じであるか、コピー ワークフローの一環として一致しなければなりません。

  1. [観測データの編集][コピー] をクリックします。

    新しいパネルが表示され、このパネルで、選択した観測データまたはソース レイヤーを同じレイヤーにコピーできます。あるいは、同じジオメトリの複数の観測レイヤーがプロジェクトに追加されている場合は、異なるターゲット レイヤーを選択して、別の観測レイヤーにコピーできます。

  2. 観測データのコピー先となる [ターゲット レイヤー] を選択します。

    選択した観測データを異なる観測レイヤーにコピーするには、[ソース レイヤー] の設定とは異なるレイヤーを [ターゲット レイヤー] として選択します。

    観測データのコピーをレイヤー内に作成するには、[ソース レイヤー] と同じレイヤーを [ターゲット レイヤー] として選択します。

  3. [ターゲット レイヤー] が異なる場合、ソース レイヤーとターゲット レイヤーの間でフィールドを対応付けて、属性が正しくコピーされるようにする必要があります。
    1. リストから [ソース] フィールド名を選択し、それに対応する [ターゲット] フィールド名を選択します。
    2. 残っているソース フィールドがなくなるまで、ソース フィールドとターゲット フィールドの対応付けを続けます。 「照合するターゲット フィールドがありません」と表示されます。
  4. [送信] をクリックします。 必要に応じて、[リセット]リセット をクリックしてウィンドウをクリアし、コピーをやり直します。

    コピーが正常に完了したことを確認するメッセージが表示されます。

選択した観測データの削除

選択した観測データを観測レイヤーから削除するには、次の手順に従います。

  1. [観測データの編集][削除]削除 をクリックします。

    確認ダイアログが表示されます。

  2. [削除] をクリックして、観測データを削除します。 [キャンセル] をクリックすると、編集オプションに戻ります。

観測チップの使用

キャンバスに観測レイヤーが少なくとも 1 つ追加されている場合、[観測チップ] を使用できます。 このツールでは、1 つまたは複数の観測データの画像チップを一度に作成して添付することができます。

[観測チップ] を使用するには、次の手順を実行します。

  1. プロジェクトが開いた状態で、[ツール] をクリックします。
  2. [プロジェクト ツール][観測チップ] をクリックします。

    [観測チップ] ウィンドウが開きます。

  3. [レイヤーの選択] で、変更する観測レイヤーを選択します。

    現在のプロジェクトに観測レイヤーが 1 つしかない場合は、そのレイヤーがあらかじめ選択されます。

  4. 画像を添付する観測データを選択します。 [マップ パネル] で観測データをクリックするか、[四角形の形状に選択エリアをスケッチします] 四角形 または [ポリゴンの形状に選択エリアをスケッチします] ポリゴン を使用してエリアを描画するか、[フィーチャ テーブル] を使用して観測データを選択します。

    [選択した観測データのチップ] がウィンドウで開き、選択した観測データがハイライト表示されます。 作成されたテーブルに、選択した各観測データの OBJECT ID と現在の添付ファイルの数が一覧表示されます。

  5. 必要に応じて、[選択の解除] リセット をクリックして最初からやり直すか、[四角形の形状に選択エリアをスケッチします] 四角形 または [ポリゴンの形状に選択エリアをスケッチします] ポリゴン を使用して選択エリアを再描画します。
  6. [選択した観測データのチップ] テーブルで観測データをクリックします。

    観測データがマップ上でハイライト表示されて点滅し、テーブル内でハイライト表示されます。 観測データの添付ファイルのリストがテーブルの下に表示されます。

  7. 必要に応じて、[フィーチャ位置にズーム] 拡大スライダー をクリックしてその観測データにズームしたり、[フィーチャのポップアップを表示] をクリックして観測データのポップアップを開いたりします。
  8. 選択した観測データの画像をチップする方法として、選択した観測データの複数のチップを一括で作成するか、選択した観測データのチップを 1 つずつ作成するかを選択します。 チップが生成された後、観測データに添付する前にチップを確認することができます。
  9. 観測データに複数のチップを作成するには、次の手順に従います。
    1. [すべてのチップ] をクリックします。

      [複数のチップの作成] ウィンドウが開き、観測データのプレビューが表示されます。

    2. 定義済みの範囲を [マップ パネル] で確認し、作成されたチップを [プレビュー] で確認します。
    3. [マップ パネル] で必要な範囲に拡大または縮小してから、[プレビュー][更新] リセット を使用します。
    4. フィーチャ シンボルをチップに含めるには、[選択した観測を含める] をオンにします。
    5. [チップ名の接頭辞] に接頭辞を入力します。 この接頭辞は生成されたすべての画像チップに適用されます。 接頭辞は 100 文字未満である必要があります。
    6. [計算] をクリックして、選択した観測データのチップを生成します。 生成されたチップは次のステップで確認します。 必要に応じて、[キャンセル] リセット をクリックします。
    7. [レビューとアタッチ] パネルで [レイヤーの全体表示] をクリックして [マップ パネル] でチップを表示することで、生成された画像チップを確認します。画像チップを除外するには、そのチェックボックスをオフにします。
    8. [添付] をクリックすると、チェックボックスがオンになっている画像チップがその観測データに添付されます。 または、[キャンセル] リセット をクリックして [観測チップ] に戻ります。
  10. 観測データにチップを個別に作成するには、次の手順に従います。
    1. [選択した観測データのチップ] テーブルで観測データを選択します。
    2. [チップの追加] をクリックします。

      [チップの作成][観測チップ] で開きます。

    3. チップのデフォルト範囲を [マップ パネル] で確認し、作成されたチップを [プレビュー] で確認します。
    4. [マップ パネル] で必要な範囲に拡大または縮小してから、[プレビュー][更新] リセット を使用します。
    5. フィーチャ シンボルを画像チップに含めるには、[選択した観測を含める] をオンにします。
    6. [チップ名] に入力します。 この名前は 100 文字未満である必要があります。
    7. [添付] をクリックして、選択した観測データの画像チップを作成します。次のステップ。 または、[キャンセル] リセット をクリックします。
    8. [選択した観測データのチップ] テーブル内の次の観測データについて、このプロセスを繰り返します。
  11. [閉じる] 閉じる をクリックして [観測チップ] パネルを閉じます。