ファイル内のレコードを ArcGIS Data Pipelines への入力として使用します。
使用上の注意
ファイルを操作する場合、以下に注意してください。
- ファイル入力を使用すると、ArcGIS Online コンテンツのファイルからデータを読み込むことができます。
- ファイル入力をキャンバスに追加すると、[ファイルの選択] ダイアログ ボックスが開き、次のオプションが表示されます。
- [既存のファイルを参照] - 以前にアップロードしたアイテムのコンテンツを参照します。 自身のコンテンツ、自身に共有されているコンテンツ、組織および ArcGIS Online で利用できるコンテンツを参照できます。
- [新しいファイルのアップロード] - ディスクからファイルをアップロードするか、クラウドホスティング オプションのリストから選択します。 詳細については、「アイテムとしてのファイルの追加」をご参照ください。
- [ファイル形式] パラメーターには、選択したファイルの形式が自動的に設定されます。 サポートされている書式設定オプションには、次のものがあります。
- [CSV または区切りファイル] - 区切り値を含むファイル (.csv)
- [シェープファイル] - シェープファイル (.shp) を構成する関連ファイル セットを含む zip 形式のフォルダー
- [GeoJSON] - オープン規格の地理空間データ交換形式で、単純な地理フィーチャとその非空間属性を表します (.geojson または .json)。
- [Parquet] - 高度に圧縮された、列指向の表形式による非空間ストレージおよび共有形式 (.parquet)
- [ファイル ジオデータベース] - 圧縮されたファイル ジオデータベース (.gdb)
- [CSV または区切りファイル] 形式オプションを指定した場合は、次のデータセット定義パラメーターを使用できます。
- [区切り文字] - フィールド (または列) およびレコード (または行) の値を分割するために使用される区切り文字。 次のオプションから選択するか、独自の値を入力できます:
- [カンマ (,)] - フィールドとレコードの値はカンマ (,) で区切られます。 これがデフォルトです。
- [タブ (\t)] - フィールドとレコードの値はタブ (\t) で区切られます。
- [パイプ (|)] - フィールドとレコードの値はパイプ (|) で区切られます。
- [セミコロン (;)] - フィールドとレコードの値はセミコロン (;) で区切られます。
- [スペース ( )] -フィールドとレコードの値はスペース ( ) で区切られます。
- [ヘッダー行を含む] - データセットにヘッダー行が含まれるかどうかを指定します。 デフォルトは true です。 false に設定すると、データセットの最初の行はレコードと見なされます。
- [複数行データを含む] - データセットに、改行文字を含むレコードが含まれるかどうかを指定します。 デフォルトは false です。 true に設定すると、複数行データを含むデータが正しく読み取られて書式設定されます。
- [文字エンコーディング] - 指定したデータセットの読み取りに使用されるエンコード タイプを指定します。 デフォルトは [UTF-8] です。 利用可能なエンコード オプションから選択するか、エンコード タイプを指定できます。 値をエンコードする際、スペースはサポートされていません。 たとえば、値に ISO 8859-8 を指定することは無効であり、ISO-8859-8 と指定する必要があります。
- [区切り文字] - フィールド (または列) およびレコード (または行) の値を分割するために使用される区切り文字。 次のオプションから選択するか、独自の値を入力できます:
- データ形式の値が [CSV または区切りファイル] の場合は、[フィールド] を使用して、フィールドの名前とタイプを構成できます。 [スキーマの構成] ボタンをクリックするとダイアログ ボックスが開き、データセット フィールドと次のオプションが表示されます。
- フィールドの挿入または削除 - 該当するフィールドの横にあるチェックボックスをオンにして、そのフィールドを削除できます。 デフォルトでは、すべてのフィールドが挿入されます。
- [フィールド名] - Data Pipelines で使用するときのフィールドの名前。 この値は編集可能です。 ソース名に無効な文字や予約語が含まれていない限り、デフォルトでは、この値はソース データセット内のフィールドと同じになります。 無効な文字はアンダースコア (_) に置き換えられ、予約語は先頭にアンダースコア (_) が付きます。
- [フィールド タイプ] - フィールドを Data Pipelines で使用する際のフィールド タイプ。
Data Pipelines でフィールドを削除または変更しても、ソース データは変更されません。
以下の表で、使用できるフィールド タイプについて説明します。
フィールド タイプ 説明 String
String フィールドには、テキスト文字の文字列を指定できます。
Small Integer
Small Integer フィールドには、-32768 ~ 32767 の整数を指定できます。
Integer
Integer フィールドには、-2147483648 ~ 2147483647 の整数を指定できます。
Big Integer
Big Integer フィールドには、-9223372036854776000 ~ 9223372036854776000 の整数を指定できます。
Float
Float フィールドには、およそ -3.4E38 ~ 3.4E38 の有理数を指定できます。
Double
Double フィールドには、およそ -2.2E308 ~ 1.8E308 の有理数を指定できます。
Date
Date フィールドには、yyyy-MM-dd HH:mm:ss 形式の値を指定できます。たとえば、有効な値は 2025-12-31 13:30:30 です。 日付の値が別の形式で格納されている場合は、日付/時間の作成ツールを使用して Date フィールドを計算します。
Date Only
Date フィールドには、yyyy-MM-dd 形式の値を指定できます。たとえば、有効な値は 2025-12-31 です。 日付のみの値が別の形式で格納されている場合は、それらの値をフィールド演算ツールへの入力として使用して Date Only フィールドを計算します。
Boolean
Boolean フィールドには、True と False を指定できます。 整数表現のブール値 (0 と 1) がフィールドに含まれている場合は、フィールドの更新ツールを使用して、代わりに整数をブール値にキャストします。
- [GeoJSON] 形式オプションを指定した場合、[ジオメトリー タイプ] パラメーターを使用できます。 このパラメーターはオプションです。 デフォルトでは、GeoJSON ファイル内のジオメトリー タイプが使用されます。 GeoJSON ファイルに複数のジオメトリー タイプが含まれている場合に、このパラメーターの値を指定する必要があります。 ジオメトリー タイプの混在はサポートされておらず、指定したタイプのみが使用されます。 [ポイント]、[マルチポイント]、[ポリライン]、[ポリゴン] のいずれかを指定します。 GeoJSON データの位置を含むジオメトリー フィールドは自動的に計算され、入力データセットに追加されます。 ジオメトリー フィールドを空間演算の入力として使用したり、出力結果でジオメトリーを有効化するために使用したりすることができます。
- [ファイル ジオデータベース] 形式オプションを指定した場合は、[フィーチャクラス名またはテーブル名] パラメーターを使用できます。 このパラメーターを使用して、入力として使用するフィーチャクラスまたはテーブルの名前を指定します。 ポイント、マルチポイント、ポリライン、ポリゴン フィーチャクラスとテーブルのみがサポートされています。 ラスター、モザイク、軌道などのデータセットはサポートされていません。 ジオメトリック ネットワーク フィーチャなどの高度なフィーチャ タイプはサポートされていません。
- 入力データセットの読み取りパフォーマンスを向上させるには、以下の方法を検討してください。
- [キャッシュの使用] パラメーターを使用して、データセットのコピーを格納します。 キャッシュされたコピーは、エディターで開いている少なくとも 1 つのブラウザー タブが接続されている間だけ保持されます。 これで、処理中にデータによりすばやくアクセスできるようになる場合があります。 ソース データがキャッシュされた後に更新された場合は、このパラメーターをオフにして、ツールをプレビューするか、再実行してください。
- 入力データセットを構成した後で、処理されるデータの量を制限する次のツールを構成します。
- 属性によるフィルター - 特定の属性値を含むレコードのサブセットを維持します。
- 範囲によるフィルター - 特定の空間範囲内のレコードのサブセットを維持します。
- フィールドの選択 - 対象フィールドのみを維持します。
- クリップ - 特定のジオメトリーと交差するレコードのサブセットを維持します。
制限事項
既知の制限事項は以下のとおりです。
- Data Pipelines では、Excel (.xlsx) ファイルはサポートされていません。
- テキスト ファイル (.txt)、ORC ファイル (.orc)、JSON ファイル (.json)、GeoParquet ファイル (.parquet)、EsriJSON ファイル (.esrijson) のアップロードはサポートされていません。 ArcGIS Online でサポートされているアイテムの詳細については、「ArcGIS Online でサポートされているアイテム」をご参照ください。
- 区切り値を含む .txt ファイルが存在する場合は、.csv ファイルとして保存し、その形式でアップロードします。
- データセットにスペースまたは無効な文字を含むフィールド名が存在する場合、その名前はアンダースコアを使用するように自動的に更新されます。 たとえば、Population 2022 というフィールドは Population_2022 という名前に変更され、%Employed というフィールドは _Employed という名前に変更されます。
ライセンス要件
次のライセンスと構成が必要です。
- Creator または Professional ユーザー タイプ
- 公開者、ファシリテーター、管理者ロール、またはそれと同等のカスタム ロール
Data Pipelines の要件の詳細については、要件をご参照ください。
関連トピック
詳細については、「データセットの構成」をご参照ください。