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範囲によるフィルター

範囲によるフィルター ツールは、指定した空間範囲に基づき、データセットのサブセットを返します。 指定した範囲に地理的に含まれるレコードのみを含む新しいデータセットが出力されます。

範囲によるフィルター ツールは次のようなシナリオで使用できます。

  • 分析範囲外のポイントを除外するため、分析範囲データセットの範囲によって入力データセットをフィルター処理する場合。
  • 全国のデータセットから、特定の範囲のデータのサブセットを作成する場合。

パラメーター

次の表に、範囲によるフィルター ツールで使用するパラメーターの概要を示します。

パラメーター説明

入力データセット

フィルター処理するデータセット。

ジオメトリ

フィルター処理する位置を含む入力データセットのジオメトリ フィールド。

範囲タイプ

フィルター処理に使用する範囲のタイプを指定します。 X 値と Y 値を指定するか、別のデータセットの範囲を使用できます。

最小 X

フィルター処理する範囲の最小 X 値。 左範囲とも呼ばれます。

最小 Y

フィルター処理する範囲の最小 Y 値。 下部範囲とも呼ばれます。

最大 X

フィルター処理する範囲の最大 X 値。 右範囲とも呼ばれます。

最大 Y

フィルター処理する範囲の最大 Y 値。 上部範囲とも呼ばれます。

範囲データセット

フィルター処理に使用する範囲を表すジオメトリ フィールドを含むデータセット。

範囲ジオメトリ

範囲データセットのジオメトリ フィールド。 このジオメトリの範囲は、入力データセットからのレコードのフィルター処理に使用されます。

使用上の注意

[入力データセット] パラメーターを使用して、フィルター処理するデータセットを特定します。

[範囲タイプ] パラメーターを使用して、フィルター処理に使用する範囲のタイプを指定します。 次のようなオプションがあります。

  • [範囲の定義] - X 値と Y 値を使用し、指定した範囲に合わせて入力データセットをフィルター処理します。 範囲値を指定するには、[最小 X][最小 Y][最大 X]、および [最大 Y] パラメーターを使用します。
  • [別のデータセットの範囲を使用] - 別のデータセットの範囲を使用して、入力データセットをフィルター処理します。 [範囲データセット] パラメーターと [範囲ジオメトリ] パラメーターを使用して、適切な範囲を含むジオメトリ フィールドを選択します。

[範囲の定義] を選択した場合、入力範囲値の単位は入力データセットの座標系と同じになります。 次の例は、範囲値を指定する方法を示しています。

  • データセットの座標系が距離単位にフィートを使用する投影座標系の場合、フィートで表される範囲値を使用します。 たとえば、入力データセットの空間参照が NAD 1983 State Plane California V FIPS 0405 (US Feet) の場合、[最小 X] に 6500000.5、[最小 Y] に 1700000.8、[最大 X] に 6700000.1、[最大 Y] に 1900000.3 を指定します。
  • 入力データセットの座標系が角度単位に度を使用する地理座標系の場合 (WGS84 など)、[最小 X] に -180.0、[最小 Y] に -90.0、[最大 X] に 180.0、[最大 Y] に 90.0 を指定します。

入力ジオメトリ フィールドと範囲レイヤー ジオメトリ フィールドで空間参照が異なる場合、範囲ジオメトリは入力ジオメトリの空間参照に投影変換されます。

出力

ツール出力には、特定の範囲内にあるレコードのみを含むデータセットが含まれます。 出力データセットには、入力データセットのすべてのフィールドが含まれます。

制限事項

範囲によるフィルター ツールの既知の制限事項は以下のとおりです。

  • ツールは、範囲内のレコードを含む単一のデータセットのみを返します。 範囲外のレコードは、結果から除外されます。
  • 指定した範囲値の単位が入力データセットの座標系と同じでない場合、レコードは返されません。
  • NULL 値などの空間位置を含まない入力レコードは、結果に含まれません。

ライセンス要件

次のライセンスと構成が必要です。

  • Creator または GIS Professional ユーザー タイプ
  • 公開者、ファシリテーター、管理者ロール、またはそれと同等のカスタム ロール

Data Pipelines の要件の詳細については、「要件」をご参照ください。