値の再割り当て

値の再割り当て値の再割り当てツールは、入力ラスターのセル値を新しい値に変更します。

注意:

現在、この機能は Map Viewer Classic でのみサポートされています。 この機能は Map Viewer の今後のリリースで提供される予定です。

このツールが Map Viewer Classic に表示されない場合は、組織の管理者に問い合わせてください。 お使いのアカウントには、Professional または Professional Plus のユーザー タイプと、画像解析の権限が必要です。

ワークフロー図

値の再割り当てのワークフロー

  • 温度ラスター データセットをもとに、温度値の範囲をゾーン 1、2、3 に変更し、ヒート ゾーンを指定します。
  • 土地被覆データセットをもとに、クラス 16 と 21 の値を、値 23 の新しいクラスに変更し、これらのクラスを集約して新しいクラスを作成します。

使用上の注意

このツールは、ラスター データのピクセル値を変更または再分類します。 ピクセル値を再割り当てするには、ピクセル値の範囲を指定して出力ピクセル値にマッピングします。 出力ピクセル値は、有効な値である場合もあれば、既知の値が関連付けられていないピクセルである NoData 値である場合もあります。

再割り当てする値を指定する場合、最小値は含まれ (つまり、再割り当ての対象となる値に含まれる)、最大値は含まれません (再割り当ての対象となる値に含まれない)。

最小値 (含まれる)最大値 (含まれない)出力値に変換される値

1

10

1-9

10

20

10-19

50

51

50

このテーブルには、再分類プロセス内で最小値と最大値がどのように処理されるかが示されています。

テーブル内に指定された範囲の順序も重要です。 テーブルの一番上にある行が最初に処理され、その下の行が次に処理されます。 次の 2 つのテーブルから、値の範囲は同じでも、テーブル行の順序によって生成される結果が異なることがわかります。

例 1

最小値 (含まれる)最大値 (含まれない)出力値に変換される値

1

15

1-14

10

30

15-29

30

40

30-39

このテーブルには、行の順序が出力値にどのように影響するかが示されています。

例 2

最小値 (含まれる)最大値 (含まれない)出力値に変換される値

10

30

10-29

1

15

1-9

30

40

30-39

このテーブルには、上のテーブルと同じ範囲が指定されていますが、行の順序が違っているため、異なる出力値が生成されます。

値の順序を変更する両方のルールが適用されます。 各行が上から下の順に処理されるため、同じ範囲が指定されている場合でも、出力を決定する際にこれらの値が優先されます。

[現在のマップ範囲を使用] がオンの場合、現在のマップ範囲に表示されるピクセルだけが解析されます。 オフの場合は、入力イメージ レイヤー全体が解析されます。

次の表に、このツールのパラメーターを示します。

パラメーター説明
値を再割り当てする入力データを選択

値が再分類される入力データ。

ピクセル値を新しい値に再割り当て

最小値と最大値を指定して値の範囲を入力した後、出力値または NoData 値を指定の範囲に割り当てます。

新しい値の範囲を再分類するには、[追加] をクリックして行を追加します。 各値をクリックし、必要な範囲と再分類値に合わせてテーブルを編集します。 値の範囲を指定する際には、次に示す重要な 2 つのルールが適用されます。

  • 最小値は範囲に含まれますが、最大値は範囲に含まれません。
  • テーブル内の行は上から下の順に処理されます。

結果レイヤー名

[マイ コンテンツ] に作成され、マップに追加されるレイヤーの名前。 デフォルトの名前は、ツール名と入力レイヤー名に基づいて設定されます。 レイヤーがすでに存在する場合は、別の名前を指定するよう求められます。

[出力の保存場所] ドロップダウン ボックスを使用して、結果を保存する [マイ コンテンツ] 内のフォルダーの名前を指定できます。 タイル イメージ レイヤーとダイナミック イメージ レイヤーの両方を作成する権限がある場合は、[結果の保存方法] ドロップダウン ボックスを使用して、出力にどちらのレイヤー タイプを使用するかを指定することもできます。

ヒント:

解析を実行して消費されるクレジットの量を確認するには、[クレジットの表示] をクリックします。

環境

解析環境設定は、ツールの結果に影響する追加パラメーターです。 このツールの解析環境設定にアクセスするには、ツール ウィンドウの上部にある設定ボタン 解析環境 をクリックします。

このツールでは次の [解析環境] が適用されます。

  • 出力座標系 - 出力レイヤーの座標系を指定します。
  • 範囲 - 解析に使用するエリアを指定します。
  • スナップ対象ラスター - 指定したスナップ対象ラスター レイヤーのセルの配置に一致するように、出力の範囲を調整します。
  • セル サイズ - 出力レイヤーで使用するセル サイズ。
  • マスク - マスク レイヤーを指定します。このレイヤーでは、マスク エリアの範囲内にあるセルのみが解析に使用されます。
  • リサンプリング方法 - ピクセル値の内挿に使用する方法。
  • 処理ワーカーのリサイクル間隔 - ワーカー プロセスを再開する前に処理するイメージ セクションの数を定義します。
  • 並列処理ファクター - ラスター処理 CPU または GPU インスタンスを制御します。
  • 失敗したときの再試行回数 - ジョブの処理中にランダムな障害が発生した場合に、ワーカー プロセスが再試行される回数を定義します。

類似のツールとラスター関数

値の再割り当てツールは、セル値を画像レイヤーで新しい値に再分類するために使用します。 その他のツールは、類似した問題を解決するのに効果的です。

Map Viewer Classic 解析ツールとラスター関数

値の再割り当てラスター関数は、値の再割り当てツールと同じ操作を行います。 この関数を他の関数と組み合わせることで、カスタム ワークフローを作成できます。

ArcGIS Pro 解析ツールとラスター関数

[再分類 (Reclassify)] ジオプロセシング ツールは、Spatial Analyst ツールボックスと 3D Analyst ツールボックスで使用できます。 再分類ツールセットの他のツールも、類似の操作を行います。

再割り当てはラスター関数としても使用できます。