再分類関数

再分類関数は、ラスター データのピクセル値を変更または再分類します。 再分類関数を使用するのは、次のいずれかを実行する場合です。

  • ピクセル値の範囲を指定して、出力ピクセル値にマップします。
  • テーブルを使用して、ピクセル値を出力ピクセル値にマップします。

備考

出力ピクセル値には、有効な値または NoData 値を使用できます。 また、未指定の値を NoData にマップすることもできます。

[再分類の定義タイプ] パラメーター値に [テーブル] オプションを使用する場合、ArcGIS がサポートするすべてのテーブルを追加できます。 このオプションは、1 つの値を新しい値にマップします。 テーブルには、入力および出力の値フィールドを含める必要があります。これらは、テーブルを追加した後にダイアログ ボックスで指定します。

[再分類の定義タイプ] パラメーター値に [リスト] オプションを使用する場合、最小値と最大値を指定して値の範囲を設定し、その範囲を出力値または NoData 値に割り当てます。 次の表に示すように、最小値は範囲に含まれ、最大値は範囲に含まれません。

最小値 (含まれる)最大値 (含まれない)出力値に変換される実際の値

1

10

1-9

10

20

10-19

50

51

50

含まれる値と含まれない値の例

テーブル内の範囲の順序も考慮されます。 次の表に示すように、最初の行が最初に処理され、その下の各行が順番に処理されます。

最小値 (含まれる)最大値 (含まれない)出力値に変換される実際の値

1

15

1-14

10

30

15-29

30

40

30-39

順序の影響の例 1

最小値 (含まれる)最大値 (含まれない)出力値に変換される実際の値

10

30

10-29

1

15

1-9

30

40

30-39

順序の影響の例 2

パラメーター

パラメーター説明

ラスター

入力ラスター。

再分類の定義タイプ

再分類値の設定方法を指定します。

  • リスト - ピクセル値の範囲を指定して、出力ピクセル値にマップします。
  • テーブル - 入力テーブルを使用して、ピクセル値を出力ピクセル値にマップします。

リスト

[再分類の定義タイプ][リスト] の場合に、出力ピクセル値にマップされるピクセル値。 マップ値、最小値と最大値による値の範囲、新しい再分類値を指定します。 また、値の範囲を NoData ピクセルとして設定できます。

再分類テーブル

[再分類の定義タイプ][テーブル] の場合に、再分類値の設定に使用されるテーブル。

入力フィールド

再分類される入力ピクセル値を指定するフィールド。

テーブルに値の範囲が含まれる場合、これは最小値フィールドとなり、[入力最大フィールド] パラメーター値も指定する必要があります。

出力フィールド

出力再分類値として使用されるフィールド。

入力最大フィールド

テーブルが値の範囲を指定する場合の最大値フィールド。

再分類テーブル タイプ

入力ラスターの再分類に使用するテーブルのタイプ。

  • 単純化 - [再分類テーブル] パラメーター値を使用して、[入力フィールド] のピクセル値を [出力フィールド] パラメーターの対応する値に再分類します。 この場合、処理が高速になるように、再分類テーブルがキャッシュされます。
  • 動的 - リクエストが行われるたびに (画面移動、ズーム、更新)、クエリが実行されます。 テーブルが変更されると、それに応じて次のリクエストが値を動的に再分類できます。 再分類テーブルはキャッシュされません。
  • 再割り当て - 再分類プロセスに特定のテーブルを使用し、テーブルの各行は各フィーチャ境界に基づいて再分類を行います。

一致しない値を NoData に変更

再分類テーブルに欠落している値を元の値のまま保持するか、[置換値] パラメーター値に置き換えるか、NoData に再分類するかを指定します。

  • オフ - 再分類テーブルで再分類されていない入力ラスターのピクセルを、元の値のまま保持するか、または [置換値] パラメーター値に置き換えて、出力ラスターの同じ場所に書き込みます。 これがデフォルトです。
  • オン - 再分類テーブルで再分類されない入力ラスターのピクセル値を NoData に再分類して、出力ラスターの同じ場所に割り当てます。

置換値

[一致しない値を NoData に変更] がオフの場合に、出力において、一致しない値を置き換える値。


このトピックの内容
  1. 備考
  2. パラメーター