ArcGIS AllSource 1.4 での新機能および改善点の詳細。
はじめに
- カスタム ウィンドウ セットを作成して、特定のアプリケーションペイン ウィンドウのコレクションを開くことができます。 「ハイライト」セクションの「ウィンドウ セット」をご参照ください。
- トースト通知は、コンピューターがアイドル状態のときは画面上に表示されたままになります。 トースト通知が表示されたときに音を鳴らすことができるよう、ユーザー インターフェイス オプションを設定できます。
解析とジオプロセシング
一般
- ジオプロセシング ツールには、出力データのワークスペースをメモリーに設定するボタンがあります。 「ハイライト」セクションにある「ジオプロセシング ツールの [メモリー ワークスペース] ボタン」をご参照ください。
- 多くのジオプロセシング ツールは、指定した出力データセットがすでに存在する場合、上書きオプションを提供しています。
- カスタム Python ツールボックスが開く時、警告のダイアログ ボックスが表示されます。 アプリケーション設定を管理するシステム管理者は、BlockNonSystemPythonToolbox 設定を使用して、警告を削除できます。
[はい] をクリックすると、ツールボックスのコードが実行され、ツールのリストとツールボックスのプロパティが読み込まれます。
チャート
- 「散布図」、「ライン チャート」、「コンボ チャート」のポイント マーカーのサイズと形状は、[チャート プロパティ] ウィンドウの [シリーズ] タブでカスタマイズできます。
- 2 つの新しいガイドは、[チャート プロパティ] ウィンドウの [ガイド] タブで利用できます。 データ ドリブン ガイドでは、フィールド統計に基づいてライン ガイドを定義することができます。 ポリライン ガイドでは、ラインの頂点として描画される X 座標と Y 座標のカスタム リストに基づいてガイドを定義できます。
- 「散布図」や「散布図マトリックス」に p 値インジケーターを表示することで、二変量関係の有意性を調べられます。
- 「マルチ シリーズ グリッド散布図」は、ピアソンの相関係数または相関係数の二乗の値を表示できます。 ミニチャートは、これらの統計に従って並べ替えることもできます。
- 入力レイヤーの定義クエリーに空間項目がある場合、チャートは空間項目を優先します。
ModelBuilder
ラスター関数
新しいラスター関数
- 不正なバンドのラベル付け - 範囲またはリストを使用して特定のバンドを指定し、不正なバンドとしてラベル付けできます。
- バンド インデックスによるラスターのモザイク化 - バンド インデックスにより定義された基準に基づき、画像のコレクションで重なり合っているピクセルをモザイク化します。
- サブセット バンド - 範囲またはリストを使用してバンドのサブセットを抽出できます。
ジオプロセシング ツール
データ管理ツールボックス
属性ルール ツールセット
新しいツール:
- [関連更新属性ルールの生成 (Generate Update Related Attribute Rule)] - 入力テーブルに更新が行われたときに、他のクラスの関連レコードを更新する属性ルールを生成します。
フィールド ツールセット
新しいツール:
- [テキスト フィールドの移行 (Migrate Text Field)] - Oracle テーブル内の対象テキスト フィールドを Unicode タイプから Unicode 以外のタイプに移行します。
機能強化されたツール:
- [フィールド演算 (Calculate Field)] - パラメーターと式のサポートにいくつかの機能強化が加えられました。 ハイライト セクションの「フィールド演算」をご参照ください。
- [タイム ゾーンの変換 (Convert Time Zone)] - 大きなデータセットの実行時のパフォーマンスが向上しました。
一般ツールセット
新しいツール:
- [AI サービス コネクション ファイルの作成 (Create AI Service Connection File)] - ホスト AI サービス コネクション ファイルを ArcGIS AllSource で作成します。
- [最後の編集時刻を無効化 (Disable Last Edit Time)] - エンタープライズ ジオデータベース データセットの最後の編集時間プロパティを無効化します。
- [最後の編集時刻を有効化 (Enable Last Edit Time)] - エンタープライズ ジオデータベース データセットの最後の編集時間プロパティを有効化します。
機能強化されたツール:
- [アペンド (Append)] - [フィーチャ サービスのパフォーマンスの最適化] パラメーターは、ターゲット データセットがサポートされているフィーチャ サービスの場合にパフォーマンスを向上させます。 このパラメーターを使用すると、次の条件が適用されます。
- フィーチャ サービスの Global ID は、[更新用マッチング フィールド] パラメーターを使用しても維持されます。
- ブランチ バージョンのフィーチャ サービスがサポートされます。
- [同一値を持つレコードの削除 (Delete Identical)] - [Output Duplicate IDs Mapping Table] パラメーターは、重複レコードのリストと、重複するレコードが削除された後に残る代表レコードを含む出力テーブルを生成します。
- [ファイルをポータルにアップロード (Upload File To Portal)] - ArcGIS Online および ArcGIS Enterprise 11.5 以降へのプレゼンテーション ファイル (.prsx) のアップロードをサポートします。
インデックス ツールセット
新しいツール:
- [フルテキスト インデックスを追加 (Add Full-Text Inde)] - 指定したテキスト フィールドにフルテキスト インデックスを追加し、個々の列または複数の列による検索をサポートします。
LAS データセット ツールセット
新しいツール:
- [LAS の投影 (Project LAS)] - .las ファイルまたは .zlas ファイルをある座標系から別の座標系に投影します。
投影変換と座標変換ツールセット
機能強化されたツール:
- [カスタム地理座標系変換の作成 (Create Custom Geographic Transformation)] - [参照] ボタン
を使用して変換ファイル名を指定できます。
- [カスタム鉛直座標変換の作成 (Create Custom Vertical Transformation)] - [鉛直座標変換方法] パラメーターに双三次自然スプライン 4x4 および双三次自然スプライン 6x6 の 2 つの新しい内挿タイプが追加されました。
ラスター ツールセット
機能強化されたツール:
- ラスターのコピー - AVIG、JPEGXL、WEBP フォーマットをサポートします。
- ポイント クラウドから内挿 - LAS データセットをサポートします。
レポート ツールセット
新しいツール:
- [レポートを Excel にエクスポート (Export Report To Excel)] - ArcGIS AllSource レポートまたはレポート ファイルを Microsoft Excel ファイル (.xlsx) にエクスポートします。
テーブル ツールセット
機能強化されたツール:
- [フィールドの転置 (Transpose Fields)] - [転置するフィールド] パラメーターは、Date Only、Time Only、Date (高精度)、Timestamp Offset フィールド タイプをサポートします。
バージョン ツールセット
新しいツール:
- [ブランチ履歴のプルーン (Prune Branch History)] - ブランチ バージョンのデータセットから引退したアーカイブ レコードを削除します。 「ハイライト」セクションの「ブランチ履歴のプルーン」をご参照ください。
サーバー ツールボックス
機能強化されたツール
- [マップ サービス キャッシュのエクスポート (Export Map Server Cache)] - [すぐに利用できる形式] パラメーターは、オープン タイル パッケージの仕様を使用してキャッシュ コンテンツを生成します。
- [マップ サービス キャッシュのインポート (Import Map Server Cache)] - すぐに利用できる形式のキャッシュ ラスター データセットをインポートできます。
- [サービス定義のアップロード (Upload Service Definition)] - [出力アイテム ID] パラメーターは、入力に使用したサービス定義でステージングされた出力 Web レイヤーのアイテム ID を指定できます。
Spatial Analyst ツールボックス
- Geomorphon 地形ツールの仕組みについては、新しいヘルプ トピックをご参照ください。
新しいツール
- [マルチスケール サーフェス偏差 (Multiscale Surface Deviation)] - さまざまな空間縮尺で、平均値との最大偏差を計算します。
機能強化されたツール
- [精度評価ポイントの作成 (Create Accuracy Assessment Points)] - [最小ポイント間距離] パラメーターはリファレンス ポイント間の最小距離を設定します。
- [距離累積 (Distance Accumulation)] および [距離アロケーション (Distance Allocation)] - [垂直方向ファクター ラスター] または[水平方向ファクター ラスター] パラメーターを使用すると、パフォーマンスが向上するようになりました。
- [ゾーン統計 (Zonal Statistics)] および [ゾーン統計をテーブルに出力 (Zonal Statistics as Table)] - 値ラスターのセルサイズは、デフォルトでラスター ゾーン入力に適用され、以前のリリースのフィーチャ ゾーン入力の動作と一致します。 値ラスターは出力結果に影響を与える主要なラスターであるため、この更新により解析がさらに正確になります。 デフォルトの動作を変更するには、セル サイズ環境を使用して数値、ラスター データセット、または [入力データの最大セルサイズ] または [入力データの最小セルサイズ] オプションを指定します。
空間統計ツールボックス
新しいツール
- [イベントまでの時間の推定 (Estimate Time to Event)] - イベントまでの先行時間に基づいてイベントが発生するまでの時間を予測します。 説明変数を使用して予測を改善でき、イベントが発生するまでの時間を増減する変数を特定できます。 ハイライト セクションの「イベントまでの時間の推定」をご参照ください。
- [空間的自動回帰 (Spatial Autoregression)] - データ値の空間的自己相関を考慮した空間回帰モデルを推定します。 自己相関を考慮することで、他の予測モデルではデータ値の空間クラスタリングによってバイアスがかかってしまう場合でも、このツールではバイアスのかからない推定を行うことができます。
機能強化されたツール
- [属性の不確実性に対する感度の評価 (Assess Sensitivity to Attribute Uncertainty)] - [コンポジット インデックスの計算 (Calculate Composite Index)] ツールで作成された解析結果は、感度を評価できます。
- 空間コンポーネント ユーティリティ (Moran の固有ベクトル) ツールセットのすべてのツールには、[入力空間加重マトリックス ファイル] および [入力空間加重マトリックスのみの比較] パラメーターが含まれます。 単独で、あるいは一連のコンフィギュレーションに追加して、独自の近傍構成を提供できます。
編集
ミリタリー オーバーレイ
- [ミリタリー オーバーレイ] 以下の規格をサポートするようになりました: MIL-STD-2525D Change 1、MIL-STD-2525C、APP-6 (E)、および APP-6 (D)。
- デフォルトとは異なる規格のフィーチャを追加しやすくするために、いくつかのユーザー インターフェイスの変更が行われました。
画像およびリモート センシング
一般
- ラスターの [分類] レンダリングに、次の機能が追加されました。
- 重要な閾値を設定して、重要なクラス閾値を強調することができます。
- ラベルをリセットすることなく、値を更新することができます。
- クラス閾値の選択部分に配色を設定することができます。
- [RGB] レンダリングでは、ラスター レイヤーの [彩度] と [シャープネス] の値を設定できます。
- [ストレッチ] レンダリングでは、ラスター レイヤーの[シャープネス]値を設定できます。
方向付き画像
- [方向付き画像ビューアー] ウィンドウで測地線計測を実行できます。
- [方向付き画像ビューアー] ウィンドウでフィーチャ レイヤーをオーバーレイとして視覚化できます。
マッピングとビジュアライゼーション
一般
- フィーチャ レイヤー定義クエリーは空間フィルターをサポートします。 「ハイライト」セクションの「定義クエリーの空間項目」をご参照ください。
- ラインおよびポリゴン フィーチャ レイヤーは、アプリケーション ドリブンのフィーチャ ビニングをサポートします。
- アニメーション フラッシュ効果の使用は無効化することができます。
- XY へ移動ツールは、不明な座標系でサポートされています。
- アプリケーション設定を管理するシステム管理者は、マップチップ機能のオプションを許可およびロックし、ズーム中に使用されるマップ縮尺ステップを強制できます。
- アプリケーション設定を管理するシステム管理者は、トランジション時間と画面移動ジェスチャのナビゲーション設定を行ったり、ロックすることができます。
- アプリケーション設定を管理するシステム管理者は、プロジェクトが終了するときに現在の選択を保存するかどうかを設定し、ロックができます。
- プロジェクト内の SQLite データベースや Open Geospatial Consortium (OGC) GeoPackage ファイルのテーブルからクエリ レイヤーを作成します。
- SQL クエリーを記述する際、オートコンプリート機能を無効にできます。
3D シーンおよびシーン レイヤー
- 雲の天気効果は、背景ではなくシーンにレンダリングされます。 雲の中を飛び、写実的な天気効果を体験できます。 雲の動き、ベースの高さ、および方向のプロパティーを使用して、より詳細に効果をコントロールします。
- ローカル シーンの天気効果を使用します。
- API キーで、グローバルまたはローカル シーンに Google Photorealistic 3D Tiles データセットを追加できます。
- 統合メッシュ 3D タイル レイヤーは変更をサポートします。
- 3D タイル レイヤーは、KHR_texture_basisu エクステンションをサポートします。
- シーンでシャドウが有効になっている場合、個々の 3D レイヤーのシャドウを無効にできます。
探索的解析ツール
- 特定の位置からの落水線をライン フィーチャとして決定できます。 [最大上昇] 値を調整して、パスに沿った小さな標高上昇を解消します。
- クエリ機能が有効な場合、[マップ イメージ サブレイヤー フィーチャ] を選択し、マップとシーンでハイライト表示することができます。
レイアウト
- デュアル縮尺記号は 2 つの地図単位を同時に表示します。 ハイライト セクションの「デュアル縮尺記号」をご参照ください。
- テーブル フレームの見出しをオフにできます。
- レイアウトにレイヤーのメタデータの動的テキストを追加できます。
- [前のページ]、[次のページ]、[左のページ]、[右のページ] のナビゲーション ボタンが使用できるようになりました。
- マップ イメージ サブレイヤーが、テーブル フレームとダイナミック テキストの入力レイヤーとしてサポートされるようになりました。
ポップアップ
- ポップアップ構成を .pop ファイルとして共有できます。
- 関連レコード エレメント タイプは、フィーチャの最大 10 個の関連レコードの属性を表示します。
- 非 OID テーブルからポップアップを開くことができます。
- 画像エレメントは、ポップアップ構成で利用可能なすべてのスペースを埋めます。
- 各セクションの表示スペースを変更するには、フィールド エレメントの列区切り線をドラッグします。 列区切り線を動かすと、単語が次のラインに適宜折り返されます。
- ポップアップの属性部分の最上部にある青い表示ラベルは非表示にできます。
- ポップアップの下部に表示されるフィーチャ座標をオフにできます。
- ポップアップの結果ツリーでレイヤーを選択すると、現在特定されているフィーチャがフラッシュします。
- 結果ツリーでキーボードの Ctrl + A キーと Ctrl + C キーを押すと、1 つのレイヤーで識別されたフィーチャを選択およびコピーできます。
- レイヤーにフィーチャ描画順序が設定されている場合、結果ツリーのアイテムはデフォルトでその順序でリストされます。
プレゼンテーション
- 発表者モードを使用して、1 つのモニターを発表者ビューに、もう 1 つのモニターを聴衆ビューに使用します。
- 発表者モードのタイル ビューを使用して、ページのサムネイルを表示し、プレゼンテーションを中断することなくページを変更します。
- フライ トランジションを使用して、同じマップをソースとする連続したマップ ページを表示します。
- 全画面で表示する前に、すべてのマップをプリロードしてマップが事前に読み込まれるようにし、パフォーマンスを向上させます。
レポート
- レポートは、Excel にエクスポートできます。
- マップのフィーチャは、レポートのフィールドでフィルターできます。
スタイル
- アイテムをスタイルに保存する場合、個別値シンボルにはレイヤー名ではなくシンボル クラス値が名前として付けられます。
- 8 つの新しい 2 倍縮尺記号スタイル アイテムが ArcGIS 2D システム スタイルに追加され、レイアウトでデュアル縮尺記号をサポートできるようになりました。
シンボル
Production
クリアリング グリッド
- クリアリング グリッドでは、次の機能がサポートされています。
- グリッド線およびグリッド ラベルの外観をカスタマイズ
- 一連のフィーチャへの一括での表現形式の割り当て
- 既存のシーケンスにフィーチャを挿入
- 既存のシーケンスからフィーチャを削除
プロジェクト
一般
- OAuth ベースの認証コネクションを Google で設定できるようになりました。
メタデータ
- 現在、ArcGIS AllSource クラシック メタデータ エディターまたは ArcGIS Online で使用される ArcGIS メタデータ エディターのいずれかを使用して、メタデータを編集できます。 ハイライト セクションの「ArcGIS メタデータ エディター」をご参照ください。
Python
ArcPy
- Parameter オブジェクトの場合、コンポジット パラメーター (複数のデータ型を持つパラメーター) に対してフィルターを設定できます。
- Result オブジェクトは、ジオプロセシング ツールが作成する任意のチャートにアクセスするための getCharts メソッドをサポートします。
- RefreshLayer 関数は、パスを含むレイヤー名やグループ レイヤーもサポートします。
- いくつかの ArcPy 関数、特に RefreshLayer や PauseDrawing の Type Hints に改善が加えられました。 Type Hints により、最新の統合開発環境 (IDE) でコードを作成する際の操作性が向上します。
- Describe 関数は、controlMemberships プロパティを返します。 これらのプロパティは、テーブルまたはフィーチャクラスがジオデータベース トポロジ、ネットワーク データセット、または Trace Network などのコントローラー データセットに属している場合に利用できます。
データ アクセス モジュール
- マップやシーンに初めてデータを追加する前に、CreateParquetCache ArcPy 関数を使用して大きな Apache Parquet ファイルのローカル キャッシュを作成することができます。 大きなファイルには 500,000 件以上のレコードや、何百ものカラムが含まれている場合があります。