ModelBuilder の検索とツールの提案の使用

ModelBuilder のツールの提案はセマンティック検索に基づいており、従来のキーワードに基づく検索よりも確実な結果が得られます。 ModelBuilder で提案されるツールは、モデルにすでに存在するツールに基づいており、モデル ワークフローの構築に役立ちます。

ArcGIS AllSource のセマンティック検索の詳細

ModelBuilder の検索の使用

ModelBuilder で検索にアクセスするには、次のいずれかを使用して、「ai:」と入力した後にクエリ テキストを入力します。

  • [ModelBuilder] タブで [ツール] ドロップダウン矢印 ツール をクリックします。
  • [ModelBuilder] ツールバーで [ツール] ドロップダウン矢印 ツール をクリックします。
  • [モデル] ウィンドウで入力を開始すると、[モデルにツールを追加] ウィンドウが開きます。

ModelBuilder のセマンティック検索

ModelBuilder のツールの提案の使用

ツールの提案は、モデルに最初のツールを追加した後に、モデル ワークフローの次のステップを見つけるために表示されます。

[ModelBuilder] リボンで [提案ツール] ボタン 提案ツール をクリックし、モデルの既存のツールを使用する提案を表示します。 これにより、モデル ワークフローの 5 つ前のツールまでさかのぼって予測を行います。

提案ツール

または、ツールの出力を右クリックして [次のツールの提案] をクリックし、次のステップで使用するツールの提案を表示します。

次のツールの提案オプション

ModelBuilder のツールの提案には、ジオプロセシング ツールと、反復子、ユーティリティ、論理ツールなどの専用ツールが含まれます。

提案は、ジオプロセシング ツールとモデル ツールのシーケンス予測モデルに基づいています。 モデルは、Esri User Experience Improvement プログラムに参加した ArcGIS AllSource ユーザーのツール使用ログによってトレーニングされています。 すでにモデルに含まれているツールの後によく使われるツールを提案します。 どの提案も要件に沿っていないと思われる場合は、[その他の提案を表示] ボタン その他の提案を表示 をクリックし、その他の提案を生成します。

例: ツールの提案を使用した集水域の定義

集水域とは、水が一般的な小川や河川に流れ込む陸地の領域を指します。 水文解析ツールセットのツール一式を使用し、DEM (数値標高モデル) から集水域を定義できます。 次の手順を実行すると、モデルに最初のツールを追加した後、次のステップで使用するモデルが提案として表示されます。

  1. [サーフェスの平滑化 (Fill)] ツールを使用し、DEM の窪地を除去します。
  2. [流行ラスターの作成 (Flow Direction)] ツールを使用し、地上の水流の方向を計算します。
  3. [累積流量ラスターの作成 (Flow Accumulation)] ツールを使用し、別のセルに流れ込むセルの数を計算します。
  4. [流出点のスナップ (Snap Pour Point)] ツールを使用し、流出点を作成して、累積流量値が大きい最寄りのセルにスナップします。
  5. [集水域ラスターの作成 (Watershed)] ツールを使用し、集水域を定義します。

モデル ワークフローの例

モデルのツールの提案に従うことで、この解析ワークフローをより短時間を実施できます。 以下に、このモデルの出力の例を示します。

モデル ワークフローの出力