シンボルのサイズ (または幅) の変更は、属性の強度のバリエーションを示す優れた方法です。 たとえば、都市を表すポイント シンボルが人口を基準としたサイズになるようにしたり、パイプラインを表すライン シンボルの幅で流量が分類されるようにしたりできます。
シンボルのサイズを変更するには、4 つの主な方法があります。 シンボルのサイズを変更する最も簡単な方法は、レイヤー シンボルを、サイズベースのレイヤー シンボル オプションの 1 つに設定することです。 等級シンボルは、個別の数のシンボル サイズで定性的な差異を分類します。 比例シンボルは、数値を一連のストレッチ比例シンボルとして表現します。 2 つ目の方法として、フィールドまたは式にサイズ変数を設定することで、他のレイヤー シンボル オプションの 1 つを調整できます。 3 つ目の方法として、シンボル レイヤー プロパティを属性フィールドに接続することで、それらのプロパティのサイズ (または幅) を制御できます。 4 つ目の方法として、マップの縮尺の変更に応じて、シンボルのサイズを変更できます。 理論的には、1 つのレイヤーに対してこれら複数の方法を一緒に使用できますが、結果が複雑すぎで理解できない可能性があることに注意してください。 これらの方法を適切に利用してください。
フィールドまたは式へのサイズ変数の設定
レイヤーが単一シンボル、個別値、等級色、2 変量色、またはストレッチでシンボル表示される場合は、シンボルのサイズを変更することもできます。 属性フィールドにサイズ変数を設定するか、式を記述するか、サイズを範囲内のランダム値に設定することができます。 属性は、レイヤー シンボルで使用されるものと同じでも、異なるものでもかまいません。 サイズは、現在のシンボル表示単位で表示されます。
たとえば、個別値で描画された農地を表すポイントのレイヤーは、作物タイプを示すシンボルを含みます。 さらに、各シンボルのサイズを変更することで、各農地の年間作物収穫高を表現できます。
注意:
サイズ変数を操作する場合、シンボル サイズは 2D ではポイントのサイズ、3D ではポイントの高さと幅を意味します。 ラインおよびポリゴン シンボルの場合、サイズはシンボルのストローク シンボル レイヤーの幅を示します。 ポリゴンを操作する場合、サイズ変数は [アウトライン幅] と呼ばれます。
- [コンテンツ] ウィンドウでフィーチャ レイヤーを選択します。
- [フィーチャ レイヤー] タブの [描画] グループで [シンボル] をクリックします。
- [シンボル] ウィンドウの [属性によってシンボルを変更] タブ で [サイズ] 見出しを展開します。
ヒント:
[アウトライン幅] または [マーカー サイズ] 見出しを展開して、必要な設定を見つけることもできます。
- 次のいずれかを実行します。
- [フィールド] メニューから数値フィールドを選択し、シンボルのサイズを変更します。
- [フィールド] メニューから [<ランダム>] を選択し、サイズの [最小] および [最大] を指定して、サイズの範囲を設定します。 シンボルのランダムなサイズ設定は、非主題レイヤーに視覚的な変化を与えるのに効果的です。 たとえば、シーンの 3 次元の木の高さを [ランダム] に設定して、自然な見栄えの森を作成できます。
- 式を記述して、サイズを指定します。 [フィールド] メニューから [カスタム] を選択するか、[式の設定] ボタン をクリックして [式の設定] ダイアログ ボックスを開きます。 式を作成し、[確認] をクリックして検証します。 式が有効であっても、サイズ変数にとって有効な数値を返さない可能性があることに注意してください。 これを回避するには、数値フィールドのみを表示するよう [式の設定] ダイアログ ボックスをフィルタリングできます。
シーンの 3D レイヤーの場合は、[縦横比を維持] をオフにして、[高さ] と [幅] を個別に変更できます。 高さでは Z 軸が変更され、幅では X 軸と Y 軸が同時に変更されます。
- 必要に応じて、[サイズ範囲の有効化] チェックボックスをオンにして、シンボルのサイズを特定の範囲に制限します。 ヒストグラムにデータの分布が表示され、サイズ範囲の最小値および最大値に対応する値を指定できます。 サイズ変数が [<ランダム>] に設定されている場合は、このオプションを使用できません。 [サイズ範囲の有効化] がオフの場合、シンボル サイズは、現在のマップ単位で表された、フィールド、式、またはランダム設定から返される値によって決定されます。
- 必要に応じて、[正規化] フィールドを選択します。 正規化は、サイズ変数がフィールドに設定されている場合にのみ使用できます。 サイズ変数が式または [<ランダム>] に設定されている場合は、正規化を使用できません。
- [凡例を表示] チェックボックスをオンにして、[コンテンツ] ウィンドウと、レイアウト上の凡例の両方で、レイヤーの凡例にサイズ バリエーションの表現を追加します。
- サイズ変数または正規化フィールドを削除するには、[フィールド] メニューまたは [正規化] メニューからそれぞれ [<なし>] を選択します。
注意:
式ではなくフィールドから読み取るようにサイズ変数を変更した場合、式はレイヤーによって保存されません。 [式の設定] ダイアログ ボックスから式を保存するには、変更する前に [エクスポート] をクリックします。
サイズによる個別値カテゴリの分類
フィーチャ レイヤーが個別値シンボルを使用してシンボル表示されていて、サイズによるシンボルの変更に変数を適用している場合、サイズ変数を分類して 1 つのレイヤーでカテゴリと数量をシンボル表示できます。 たとえば、道路の種類を表すカテゴリ フィールドを使用して道路網を表示し、交通量を表す数値フィールドを使用してシンボルを変更することができます。
シンボルの凡例には、フィールドまたは式の名前と、分類された個別値カテゴリのデフォルト シンボルが表示されます。 この後に、シンボルの変更に使用されるフィールドまたは式の名前と、各クラスのシンボルのサイズの (最初にリストされた個別値に基づく) パッチの例が表示されます。 [展開された凡例を表示] オプションを使用すると、シンボルの個別値クラスごとに生成されるシンボルを表示できます。
このようにしてデータを分類すると、より多くの情報を表示できます。 ただし、特にマップ内の他のレイヤーが同様にシンボル表示されている場合は、マップとその凡例が複雑になります。
サイズ変数を分類するには、次の手順を実行します。
- フィーチャ レイヤーが個別値シンボルを使用するように設定されていることを確認します。
- 上記のセクションのステップ 1 ~ 3 を実行して、サイズ変数をフィールドまたは式に設定します。
注意:
マーカー シンボルのサイズ変更は、独立したプロセスで描画されます。 シンボル レイヤーの描画はデフォルトの描画動作をオーバーライドするため、シンボル レイヤーの描画が有効になっている場合、マーカー サイズによるシンボルの変更は使用できません。
- [データの分類] 切り替えボタンをオンにします。
- 必要に応じて、分類方式を選択し、必要なクラスの数を設定します。
- 必要に応じて、[最小サイズ] と [最大サイズ] の値を設定するか、[クラス] と [ヒストグラム] タブをクリックして各クラスのサイズ値を調整して、フィールド内のデータの分布を表示します。
必要に応じて、各クラスのシンボル プロパティを調整することができます。 ポイントおよびポリライン データの場合、[その他] メニューにある一部のシンボルの書式設定オプションは使用できません。
- 必要に応じて、ポイントおよびポリライン データの場合は、[展開された凡例を表示] をオンにして、個別値ごとに別々のサイズの凡例を表示します。