2 変量色シンボルは、フィーチャ レイヤー内の 2 つの変数間の定量的な関係を表します。 このタイプのシンボルは、2 変量配色を使用して、値を視覚的に比較、強調、または描画します。 等級色シンボルと同様に、各変数が分類され、各クラスに色が割り当てられます。 以下の例で、2 変量配色は、それぞれ 3 つの個別のクラスを含む 2 つの変数の積で表されます。 このため、9 つの異なる色による正方形のグリッドが作成されます。 このタイプのシンボルを使用するマップは、2 変量コロプレス マップとも呼ばれます。
2 変量配色は、データセットの最大値と最小値を強調したり、データセット内の相関関係を見つけたりするのに最適です。 たとえば、コミュニティ組織は、2 変量配色を使用して 2 変量コロプレス マップを作成し、都市の世帯収入の中央値と人口増加の間に何らかの関係があるかどうかを判断できます。 2 変量色シンボルの基準をデータセット内の属性フィールドにするか、シンボル表示する数値を生成するカスタム Arcade 条件式を作成することができます。
2 変量配色は、ArcGIS Online の関連性スタイルに似ています。
2 変量色シンボル表示によるレイヤーの描画
2 変量色でフィーチャ レイヤーを描画するには、次の手順に従います。
- [コンテンツ] ウィンドウでフィーチャ レイヤーを選択します。
- [フィーチャ レイヤー] タブの [描画] グループで、[シンボル] 、[2 変量色] の順にクリックします。
[シンボル] ウィンドウが表示されます。 レイヤーに分類可能な値を含む数値フィールドが 2 つ以上存在しない場合、警告メッセージが表示されます。
- [シンボル] ウィンドウの [プライマリ シンボル] タブ で、[フィールド 1] および [フィールド 2] ドロップダウン メニューをクリックし、視覚化する数値フィールドを選択します。 必要に応じて、式ボタン をクリックして、[式の設定] ダイアログ ボックスを開きます。 式を作成し、[確認] をクリックして整合チェックを実行します。 式が有効であっても有効な数値を返さない可能性があることに注意してください。 これを回避するには、数値フィールドのみを表示するように、[式の設定] ダイアログ ボックスのフィルター ボタン を使用します。
- 必要に応じて、データを正規化するには、[正規化 1] または [正規化 2] ドロップダウン メニューからフィールドを選択します。 一度に 1 つのフィールドまたは両方のフィールドを同時に正規化できます。 正規化を使用できるのは、シンボルがフィールドに基づいている場合に限ります。 式に基づいてシンボル表示される場合は、[正規化] フィールドが利用不可になります。
- 適切な分類方法とクラス数を使用して、データを分類します。 [方法] ドロップダウン メニューをクリックして、分類方法を選択します。 2 変量色シンボルで、指定間隔と標準偏差の分類を行うことはできません。
- [グリッド サイズ] ドロップダウン メニューをクリックし、両方のフィールドの個別のクラス数を選択します。 2x2、3x3、または 4x4 グリッドから選択できます。
- [配色] ドロップダウン メニューをクリックし、2 変量配色を選択します。 グリッド サイズによって、メニューに表示される ArcGIS Colors システム スタイルの配色が決定します。 たとえば、選択したグリッド サイズが 3x3 の場合、各変数に 3 つのクラス (計 9 色) を含む 2 変量配色のみが表示されます。 お気に入りスタイルまたはカスタム スタイルに格納された 2 変量配色は、レイヤーのシンボル表示に使用されるグリッド サイズと一致している必要があります。
ポリゴンをシンボル表示する場合は、[配色オプション] ボタン をクリックし、配色のターゲットを選択します。 ポリゴン塗りつぶしまたはポリゴン アウトライン、もしくはその両方に色を適用できます。 配色ターゲット設定に一致するようにすべてのシンボル レイヤーを更新するには、[詳細] ドロップダウン メニューをクリックし、[すべてのシンボルの再生成] をクリックします。
- 必要に応じて、[テンプレート] シンボルをクリックして [シンボルの書式設定] ウィンドウを開き、シンボルを変更したり、別のシンボルを選択したりできます。
2 変量色シンボルの変更
2 変量色シンボルは、概念的には 2 つの個別の配色の組み合わせであるため、分類と色を適切に使用することが理想的です。 ArcGIS AllSource では、複数の 2 変量配色が ArcGIS Colors スタイルに含まれていますが、カスタム シンボルおよび配色を作成して、レイヤーの視覚効果を高めることもできます。 2 変量配色の詳細については、「配色」をご参照ください。
[シンボル] ウィンドウの [プライマリ シンボル] タブ には、2 変量色シンボルを変更できる 3 つのサブタブがあります。
- [フィールド 1 のヒストグラム] および [フィールド 2 のヒストグラム] タブには、シンボル クラスのデータ範囲が表示されます。 ヒストグラムには、データが選択した分類方法でどのように表されるかを確認できる視覚化ツールが用意されています。
- ヒストグラムのグレーのバーは、データの分布を表しています。 配置されるストップは、分類方法がデータ分布にどのように適用されるかを示します。
- クラス閾値を手動で上下にドラッグするか、[方法] を変更してクラス閾値の位置を自動的に設定できます。
- 分布とクラス閾値を簡単に確認できるようにするには、ヒストグラムの上にある拡張バーを上向きにドラッグしてウィンドウ内で拡大表示します。
- 現在のシンボル パラメーターに基づいて各シンボル クラスをデフォルト シンボル クラスにリセットするには、[詳細] ドロップダウン メニューをクリックし、[すべてのシンボルの再生成] をクリックします。 この操作は、配色ターゲットを設定した後に行うこともあれば、個別に多くのシンボル編集を行った後に行うこともあります。
- [凡例] タブには、2 変量色でシンボル表示されたレイヤーの凡例の詳細が表示されます。 このタブをクリックすると、[コンテンツ] ウィンドウとレイアウトに表示される凡例のラベルと方向を表示および書式設定できます。
- [フィールド] を展開します。 2 つの配色は、リストされたフィールドに適用される配色の一部を表しています。 フィールド エイリアスも表示され、カスタマイズできます。
- 凡例の全体的な形状とフォーカスを変更するには、[方向] を展開します。 凡例はデフォルトで四角形ですが、45 度回転させて、各フィールドの最大値または最小値をハイライト表示できます。
- [ラベル] を展開して、凡例ラベルを変更します。 凡例でラベルが表示される位置を変更するには、[サイドにラベル] または [コーナーにラベル] をクリックします。 各テキスト ボックスに、ラベルの位置がアイコンとともに表示されますが、この位置は凡例の方向によって異なります。
[シンボル] ウィンドウで、[高度なシンボル オプション] タブ をクリックし、データのサンプル サイズを設定して、フィーチャ レベル マスキングを使用します。
[表示フィルター] タブ をクリックしてレイヤーに表示フィルターを追加するか、[シンボル レイヤーの描画] タブ をクリックして、フィーチャの描画順序を変更することもできます。
透過表示、回転、またはサイズによる 2 変量シンボルの変更
2 変量色シンボルで数値を比較するだけでなく、2 変量色シンボルのアウトライン幅または透過表示を変化させて追加属性をシンボル表示することもできます。 これらの処理はすべて同時に適用できますが、視覚化バリエーションが複雑になることでシンボルの解釈が難しくなる場合があります。 セカンダリ シンボルは控えめに使用および適用してください。
- [シンボル] ウィンドウで、[属性によってシンボルを変更] をクリックします。
- [透過表示]、[回転]、または [サイズ] を展開します。 ポリゴン フィーチャの場合、[サイズ] は [アウトライン幅] に置き換えられ、[回転] はなくなります。