縮尺ベースのシンボル サイズ設定

表示可能な縮尺範囲全体でシンボルのサイズを動的に調整して、小縮尺で視覚的密度を低減しながら、大縮尺で適切な相対サイズを保持できます。 通常、シンボル サイズのこのような違いは、表示可能な縮尺範囲全体ではわずかな違いです。 サイズを著しく大きくせずに、各縮尺でフィーチャ密度に適したシンボル サイズを保持する必要があります。

たとえば、道路の描画に使用するシンボルのサイズ調整などです。 大縮尺では、建物の間を通る道路が適切な幅になるようにする必要があります。 道路の幅が狭すぎると、建物や他の近隣のフィーチャと比較して不自然に見え、景観が適切に表現されません。 小縮尺では、道路を十分に狭くして他の重要なフィーチャを妨げないようにする一方で、都会の密集状態を表現する必要があります。

1:12,000 での建物および道路
比較的小縮尺 (1:12,000) では、道路の幅は建物に対して適切なサイズに設定されます。
1:4,000 の建物および道路の比較 (右側は可変サイズ設定を適用)
大縮尺 (1:4,000) では、可変サイズ設定を適用 (右) しない場合、道路の幅は建物に対して狭くなりすぎています (左)。

縮尺ベースのシンボル サイズ設定は、2D マップでのみ使用できます。 3D シーンでは利用できません。

シンボルへの縮尺ベースのサイズ設定の適用

縮尺ベースのサイズ設定を使用するには、次の手順に従います。

  1. [コンテンツ] ウィンドウでタイトルをクリックして、フィーチャ レイヤーをハイライト表示します。
  2. [フィーチャ レイヤー] タブの [描画] グループで、[シンボル] シンボル をクリックして [シンボル] ウィンドウを開きます。
  3. シンボルをクリックして、[シンボルの書式設定] ウィンドウを開きます。

    または、[コンテンツ] ウィンドウでシンボルをクリックして、[シンボルの書式設定] ウィンドウを直接開くこともできます。

  4. [プロパティ] タブの [シンボル] タブ シンボル で、[縮尺ベースのサイズ設定を有効化] をオンにします。

    スライダーが表示され、マップ縮尺から取得されたストップも合わせて表示されます。 スライダーは、スライダーの左端の小縮尺 (最大縮小率) から、スライダーの右端の 0 という大縮尺 (最大拡大率) まで全縮尺範囲をカバーします。 スライダーの暗い部分には、シンボル クラスまたはレイヤーの表示可能な縮尺範囲が表示されます (表示可能な縮尺範囲が、対応するフィーチャクラスの特定の縮尺に制限されていない場合は、スライダー全体が暗くなります)。

  5. 縮尺ストップをクリックし、[サイズ] (あるいは [ライン幅] または [アウトライン幅]) プロパティ ボックスでその縮尺でのシンボル サイズを定義します。

    ストップをクリックしてからドラッグし、別の縮尺でのサイズを定義できます。 ポイント シンボルのサイズは、ストップ間で直線的に変わります。

  6. [サイズ ストップの追加] ボタン 追加 をクリックして、定義済みのマップ縮尺に基づいて新しいストップを追加するか、スライダーに沿ってクリックします。

縮尺プロパティはレイヤー間で異なる可能性があるため、シンボルをスタイルに保存しても、縮尺ベースのシンボル設定は保持されません。

マップ縮尺の設定の詳細については、「マップ縮尺および縮尺プロパティ」をご参照ください。

ポイント シンボルのサイズを調整するための他の方法については、「サイズによるシンボルの変更」をご参照ください。