Map Viewer Classic でのフォームの構成—ArcGIS Field Maps

注意:

このトピックでは、Map Viewer Classic でポップアップを構成することでフォームを構成する方法を説明します。 Field Maps Web アプリを使ってフォームを構成する方法については、「フォームの構成」をご参照ください。

現場で、モバイル作業者は、フォームを読み取り、入力し、更新します。 Field Maps では、フォームは、フィーチャまたはテーブルのポップアップに基づき、エントリは、レイヤーをどのように準備したかに基づいて表示されます。読み取り可能なフォームビューおよび編集可能なフォームの両方を構成するには、マップを作成しているときにポップアップを構成します。読み取り専用のポップアップのコンテンツは (カスタムの表示などの) さまざまな表示を使用できますが、編集可能なポップアップは、紙のフォームに似た属性および値のリストを常に使用します。このリストは、使いやすいフォームの操作およびフォームの正しい部分を編集しているという信頼性をモバイル作業者に提供します。

ヒント:

GIS マネージャーは、フィーチャ (およびテーブル) に関する情報をフィールドと考え、それらの値を属性と考え、表示をポップアップと考えます。しかし、モバイル作業者は、対象物および観測結果について考え、情報を入力された紙のフォームとして概念化します。 GIS マネージャーに対して、モバイル作業者によって容易に理解される方法で情報を伝達するように促し、GIS マネージャーがモバイル作業者の思考に精通するように、このトピックでは、モバイル作業者によって使用される用語を使用します。ただし、作成操作の用語が使用される場合を除きます。

デフォルトのポップアップを (フォームの大部分を表示可能および編集可能にして) 使用できますが、時間をかけてフォームを構成すれば、モバイル作業者は、さらに正しい情報を提供することができます。以下を構成することを検討します。

フォームの構成方法の詳細については、「ArcGIS Online でのポップアップの構成」または「ArcGIS Enterprise でのポップアップの構成」をご参照ください。

フォームの構成の開始

Map Viewer Classic では、フォームを構成するために、ポップアップを構成します。

ブラウザーで、マップを Map Viewer Classic 内で開き、[詳細] をクリックして [コンテンツ] をクリックします。
注意:
マップをまだ作成していない場合は、「マップの作成」をご参照ください。
フォームを作成するレイヤーまたはテーブルを参照し、[その他のオプション] をクリックして、[ポップアップの構成] をクリックします。

タイトル

識別情報をタイトルに含めると、モバイル作業者が正しいフォームを選択して読み取ったり更新したりできます。ポップアップタイトルは、(マップ上の複数のアイテムがタップされた場合、または複数の検索結果が存在する場合などに) フォームをリストで表示するために使用されます。タイトルで、Arcade 属性条件式を使用して、モバイル作業者が必要とする情報をモバイル作業者にとって役立つ形式で提供します。「ArcGIS Online での属性条件式の使用」または「ArcGIS Enterprise での属性条件式の使用」をご参照ください。

読み取り専用のフォームの表示

モバイル作業者がフォームを表示するときに、その表示は、ポップアップのコンテンツの表示設定に従います。単一のエントリを表示するようにマップを作成した場合、モバイル作業者がフォームを表示するときに見えるのは、そのエントリだけです。代わりに、カスタムの表示を使用した場合、モバイル作業者には、カスタムポップアップのコンテンツが表示されます。読み取り専用のフォームを作成する際、モバイル作業者が必要とする可能性のある情報を検討します。

目を通してすばやく識別する必要のある複数のエントリが存在する - 重要な情報を推奨するように構成された [フィールド属性のリスト] オプションを使用します。
注意:
読み取り専用のフォームでは、1 つのエントリを表示することを指定でき、編集可能なフォームではそれを指定できませんが、読み取り専用の表示にリストを使用する場合、その他のすべての構成が、読み取り専用のフォームと編集可能なフォームの両方に適用されます。これには、順序、エイリアス、および形式が含まれます。
単一のエントリが必要である - [単一の属性フィールドからの説明] オプションを使用して、その情報をハイライト表示します。
重要な情報を伝達するために使用される語句など、モバイル作業者が最も精通している異なる表示が存在する - [属性表示のカスタム設定] オプションを使用し、さまざまなエントリを使用して語句を作成します。
必要な情報がすべてタイトルに含まれており、読み取る必要のあるものが他にない - [属性情報なし] オプションを使用し、不必要な情報によってアプリが乱雑になるのを防ぎます。

フォームのエントリの順番の設定

モバイル作業者がフィールドに情報を入力しやすい形でフォームエントリの順番を指定します。フォームが長いが、必要のある部分が一部だけである場合、モバイル作業者が重要な項目を検索しなくて済むように、それらの部分を最初にリスト表示することができます。関連情報がフォーム内に存在する場合、紙のフォームのセクションと同様に、それらの情報をグループ化します。リストを読み取り専用の表示に使用する場合、編集するときと同じ順序が使用されます。

[これらの属性フィールドが表示されます] の下で、順序変更するエントリをクリックします。
リストの横にある矢印を使用して、リスト内のエントリを上または下に移動します。

エントリの表示および編集機能の構成

効果的なフォームは、モバイル作業者が必要とするエントリを含んでいます。フォームを乱雑にし、モバイル作業者の注意をそらす余分な情報を含めないようにしてください。たとえば、データが GPS 受信機の情報を含んでいる場合は、モバイル作業者がその情報を編集できないようにします。モバイル作業者は、その情報を表示することも必要としないかもしれません。

マップを作成するときに、読み取り専用のビューに何を含めるか、およびどのエントリを編集可能にして、編集時に含めるかを指定するように、フォームを構成します。

ポップアップの構成時に、[属性フィールドの構成] リンクをクリックします。
読み取り専用のポップアップでモバイル作業者に表示する必要のあるエントリの [表示] チェックボックスをオンにします。
モバイル作業者が記入または更新する必要のあるエントリの [編集] チェックボックスをオンにします。
ヒント:
エントリが編集時にのみ役立つ場合は、[表示] チェックボックスをオフにして、[編集] チェックボックスをオンにすることができます。

ラベル (エイリアス) の更新

Field Maps は、[フィールドのエイリアス] のテキストを、フォーム内のエントリのラベルとして使用します。モバイル作業者によく知られている名前または短い質問を入力します。

ヒント:

ラベルを短く簡潔にします。質問を使用できますが、Field Maps は、フォーム内で一行に収まるようにテキストのサイズを変更します。そのため、長いラベルは、読みにくいことがある小さいフォントになります。

ポップアップの構成時に、[属性フィールドの構成] リンクをクリックします。
変更する [フィールドのエイリアス] の現在のエイリアスのテキストをクリックします。
新しいエイリアスを入力して Enter キーを押します。

ヒントの提供

Field Maps は、編集時に、値を含まないエントリに情報テキストを表示するために、[ヒント] のテキストを使用します。たとえば、モバイル作業者が情報を取得する位置、または入力時の情報の書式設定に関する詳細を提供できます。

ポップアップの構成時に、[属性フィールドの構成] リンクをクリックします。
ヒントを入力するエントリのフィールド名をクリックします。
[ヒント] テキストボックスに、モバイル作業者がエントリに記入する前に確認する必要がある情報を入力します。

テキストボックスの書式設定

一行、複数行、またはリッチテキストを使用するように、テキストエントリを構成することができます。この構成は、フォームを表示するときに使用されますが、Field Maps は、編集時に一行のテキストを常に使用します。

ポップアップの構成時に、[属性フィールドの構成] リンクをクリックします。
書式設定するテキストエントリのフィールド名をクリックします。
[テキストボックスタイプ] の下で、テキストボックスの形式 ([一行]、[複数行]、または [リッチテキスト]) を選択します。
この形式は、読み取り専用のフォームに表示されます。

数値エントリの書式設定

数値エントリは、特定の小数点以下の桁数を使用するように構成することができ、桁区切り記号を使用するように構成することもできます。モバイル作業者が入力する必要のある数字のサイズを検討します。

ポップアップの構成時に、[属性フィールドの構成] リンクをクリックします。
書式設定する数値エントリのフィールド名をクリックします。
[形式] の下で、表示する小数点以下の桁数を、0 ～ 8 から選択します。
データに桁区切り記号を含める場合、[桁区切り記号を使用] チェックボックスをオンにします (オプション)。

日付エントリの書式設定

日付をさまざまな形式で表示することができます。データにとって時間が重要である場合、時間を含む日付形式を選択し、時間の形式を構成します。時間が重要でない場合は、時間を非表示にすることができます。

ポップアップの構成時に、[属性フィールドの構成] リンクをクリックします。
書式設定する日付エントリのフィールド名をクリックします。
[形式] の下で、日付を表示する形式 (たとえば、「12/21/1997」または「Sunday, December 21, 1997」) を選択します。
Field Maps は、日付を表示するときに、デバイスのロケールを使用します。ポップアップの構成で選択した形式が、日付に含まれる情報を決定しますが、そのまま表示されるのではありません。ポップアップの構成で「12/21/1997」または「21/12/1997」を選択した場合、Field Maps では、デバイスのロケールが最終的な結果を決定して、同じ表示が得られます。
形式が時間をサポートしていて、時間を表示するか、編集したい場合は、[時間の表示] チェックボックスをオンにして、形式 (たとえば、「6:00 PM」または「18:00:00」) を選択します。
Field Maps は、現地時間を使用して表示および編集を実行します。

Arcade 条件式を使用した、タイトルまたはエントリの計算

式およびフォームの他の部分に基づいてエントリを計算できます。たとえば、単位を変換して、単位を表示する末尾のテキストを含めたり、より直感的に読むことができるように複数のエントリを結合したり、カスタム形式を指定したりします。計算されるエントリは、計算を実行する Arcade 属性条件式を追加することによって作成されます。計算されるエントリは、[ポップアップコンテンツ] の下に含められ、読み取り専用のフォームを構築するために使用できます。このエントリは、動的に計算される値であり、他のエントリに基づいて作成されるため、編集時には編集不可または非表示になりますが、読み取り専用のフォームは、行われた編集を反映するように更新されます。「ArcGIS Online での属性条件式の使用」または「ArcGIS Enterprise での属性条件式の使用」をご参照ください。

たとえば、以下の手順は、対象物を調査する必要があるかどうかを示す計算されるエントリの作成方法を示しています。過去 1 年間、調査されていない場合、フォームのタイトルが [調査が必要] に更新されます。そうでない場合、タイトルは、前回の調査の書式設定済みの日付を表示します。

ポップアップを構成しているときに、[属性条件式] の下で [追加] をクリックします。
[式] テキストボックスに、次のように、計算されるエントリを作成する Arcade 条件式を入力します。
```
if (DateDiff(Date(), $feature.InspectionDate, 'years') > 1)
  'Inspection Required'
else  'Inspected ' + Text(ToLocal($feature.InspectionDate), 'M/D/YY')
```
注意:
この式は、前回の調査の日付をエントリ InspectionDate に含んでいるレイヤーを必要とします。
[カスタム] の横にある [編集] をクリックして、計算されるエントリに名前を付けます。
[OK] をクリックして、計算されるエントリを作成します。
[ポップアップタイトル] のテキストを削除し、その横にある追加ボタン [+] をクリックします。新しい計算されるエントリを選択します。
[OK] をクリックしてポップアップへの変更を保存します。
マップでポップアップを表示します。
タイトルが、計算されるエントリを反映します。 Field Maps でポップアップを表示するときに、同じタイトルが表示されます。

Arcade に関するヘルプは、ArcGIS Arcade のドキュメントをご参照ください。その他の式の例については、GitHub で Arcade 条件式のリポジトリをご参照ください。

バーコードおよび QR コード

対象物がバーコードまたは QR コードを持っている場合、Field Maps を使用してバーコードまたは QR コードをスキャンし、そのスキャンに基づいて 1 つ以上のエントリにデータを入力します。 Field Maps では、すべてのテキストエントリおよび数値エントリは、バーコードまたは QR コードをスキャンするためのオプションを含んでいます。モバイル作業者が [バーコードまたは QR コードのスキャン] を選択すると、デバイスのカメラアプリが開き、バーコードまたは QR コードを読み取ります。スキャンが完了すると、バーコードまたは QR コードに含まれている情報が、選択されているエントリに入力されます。

注意:

Field Maps は、オペレーティングシステムによってサポートされているバーコードおよび QR コードの形式をサポートします。 Android のサポートについては、「ML Kit を使用してバーコードをスキャンする (Android)」をご参照ください。 iOS のサポートについては、「コンピューターが読み取り可能なオブジェクトタイプ」をご参照ください。

アタッチメントの表示

データがアタッチメントをサポートしている場合、モバイル作業者は、アタッチメントを表示することが必要になる場合があります。モバイル作業者がフォームを表示するときに、アタッチメントを表示できるようにする場合は、[フィーチャのアタッチメントをリンクとして表示] チェックボックスをオンにします。これは、アタッチメントを追加するモバイル作業者の機能に影響を与えませんが、これをオンにしないと、モバイル作業者は、編集中にしかアタッチメントを表示できません。

高精度のメタデータの表示

データが高精度のメタデータを含んでいる場合、モバイル作業者がそれを編集できるべきではありません。モバイル作業者も高精度のメタデータを読む必要があるかどうかを検討します。すべての高精度のメタデータのエントリを読み取り専用として設定し (編集を無効にする)、非表示にします。他のどのエントリを含めて編集可能にするかを設定するのと同じ方法で、高精度のメタデータのエントリを設定できます。高精度のメタデータを表示する場合、適切な小数点以下の桁数を使用するように、数値を書式設定する必要もあります。補正時間を表示する場合、日付を書式設定します。

有効な値

ユーザーがフォームに入力する情報を制限することができます。たとえば、従ってほしい一連の選択肢、またはエントリに対して有効な値の範囲があります。それらは、Field Maps によって順守されますが、データを介して構成されます。

フィールドに対して一連の選択肢を指定するには、値のリスト (ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise) またはコード値ドメイン (ArcGIS Pro) を作成します。 Field Maps では、フィールドで選択できる値のリストがモバイル作業者に表示されます。

有効な数値の範囲を含めるには、最小値と最大値を指定します。 ArcGIS Pro を使用する場合、この指定は、範囲ドメインを介して行われます。 Field Maps では、モバイル作業者が値を入力し、その値が有効な範囲を外れている場合、警告が表示されます。

フォームが無効な値を含んでいる場合、モバイル作業者はそのフォームを送信できません。フォームに入力される値を制限するためのデータの構成の詳細については、「ArcGIS Online での属性のリストと範囲の定義」、「ArcGIS Enterprise での属性のリストと範囲の定義」、または「ArcGIS Pro でのドメインの作成と管理」をご参照ください。

注意:

ArcGIS Enterprise を使用して、リストの作成およびフィールドに対する最小値と最大値の設定を含めて、フィールドを追加および編集する操作には、ArcGIS Enterprise 10.7 以降が必要です。

デフォルト値

フォームのデフォルト値を設定できます。 Field Maps では、デフォルト値がフォームに事前に入力されます。デフォルト値を指定する方法は 2 つあります。レイヤーの設計の一環としてフィールドのデフォルト値を指定する方法と、データ収集を開始するために使用するフィーチャテンプレートを指定する方法です。

レイヤーの設計の一環として指定するデフォルト値は、データ固有のものです。フィーチャが作成されるたびにそのフィールドにこのデフォルトが適用されます。レイヤーの設計の一環としてデフォルト値を指定するには、「ArcGIS Online でのフィールドの追加または削除」、「ArcGIS Enterprise でのフィールドの追加または削除」、または「ArcGIS Pro でのフィールドの作成と管理」をご参照ください。

注意:

ArcGIS Enterprise を使用して、フィールドに対するデフォルト値の設定を含めて、フィールドを追加する操作には、ArcGIS Enterprise 10.7 以降が必要です。

フィーチャテンプレートの一部として指定するデフォルト値は、その値が指定されたフィーチャテンプレートを使用してフィーチャを作成するときに適用されます。これにより、作成するフィーチャのタイプに応じて、1 つのフィールドに異なるデフォルト値を設定できます。フィールドにデフォルトが設定されている場合は、フィーチャテンプレートがそれをオーバーライドし、こちらが使用されます。フィーチャテンプレートにデフォルト値を指定するには、「ArcGIS Online での Map Viewer Classic のフィーチャテンプレートの作成」、「ArcGIS Enterprise での Map Viewer Classic のフィーチャテンプレートの作成」、または「ArcGIS Pro でのフィーチャテンプレートの作成」をご参照ください。

必須エントリ

モバイル作業者に対して入力するよう要求するエントリが、データに含まれていることがあります。たとえば、すべての調査が調査日付を必要とする場合、モバイル作業者が調査を送信する前に入力が必要になるように、調査日付を必須エントリにします。必須エントリは、Field Maps によって遵守され、ラベルの横のアスタリスクとして示され、値が入力されるまで送信を防ぎます。 NULL 値を許容しないことによって、エントリが必須であることを示します。

注意:

ArcGIS Pro を使用している場合、バージョン 2.1 以降が必要です。 ArcGIS Enterprise を使用している場合、バージョン 10.7 以降が必要です。これらのバージョンよりも前の ArcGIS Pro または ArcGIS Enterprise を使用する場合は、ホストフィーチャレイヤーに対してスクリプト (「必須フィールドのリセット」) を実行する必要があります。「フィールドからの必要な情報の要求」をご参照ください。

このトピックへのフィードバック

注意:

ヒント:

フォームの構成の開始

注意:

タイトル

読み取り専用のフォームの表示

注意:

フォームのエントリの順番の設定

エントリの表示および編集機能の構成

ヒント:

ラベル (エイリアス) の更新

ヒント:

ヒントの提供

テキスト ボックスの書式設定

数値エントリの書式設定

日付エントリの書式設定

Arcade 条件式を使用した、タイトルまたはエントリの計算

注意:

バーコードおよび QR コード

注意:

アタッチメントの表示

高精度のメタデータの表示

関連情報の表示

有効な値

注意:

デフォルト値

注意:

必須エントリ

注意:

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テキストボックスの書式設定