ArcGIS Experience Builder の更新には、新しいウィジェット、新しいテンプレート、および追加のウィジェット設定が盛り込まれています。 以下にその一部を紹介します。
- アニメーション - コンテナー (固定パネル、サイドバー、行など) のアニメーションでは、コンテナー内のウィジェットのアニメーションを設定できます。 今回の更新では、コンテナー ウィジェットのアニメーションを基準にして、コンテナー内のウィジェットのアニメーションがいつ開始するかを定義できるようになりました。 コンテナー内のウィジェットのアニメーションをすべて一度に再生するか 1 つずつ再生するかを選択することもできます。
- ビルダー - ビルダー ツールバーの [その他] の下にある [削除] をクリックすることで、ビルダーからアプリを直接削除できるようになりました。
- ドキュメント - ArcGIS Enterprise Web ヘルプが ArcGIS Online ドキュメントと並行して利用できるようになりました。 各トピックの上部にある新しいスイッチャーを使用して、他の使用可能なバージョンを表示できます。
- 動的コンテンツ - 日付フィールドの場合、式の設定で MAX 関数と MIN 関数がサポートされます。
- ページ - 新しい [グリッド] 全画面ページ レイアウトでは、グリッド ウィジェットのように動作するページを追加できます。 グリッド ページに追加したすべての要素がそのページのスペース全体を共有します。 つまり、新しいウィジェットを追加すると、他のウィジェットが横にずれるか、別のウィジェットとまとめて 1 つのタブとして追加されます。 サイズ変更やグループ化によってウィジェットを整理できます。 グリッド ページはレスポンシブです。 ブラウザーのサイズを変更したり画面サイズを切り替えたりすると、それに合わせてグリッドのサイズも変わります。
- リンクの設定 - [URL] オプションを使用して、Web アドレスの他に電子メール アドレスや電話番号などへのリンクを設定できるようになりました。 さらに、ウィンドウ、ページ ヘッダーとフッター、他のウィジェット (列ウィジェット、行ウィジェット、マップ ウィジェットなど) 内にあるセクション ウィジェット ビューへのリンクを設定できます。
- 共有 - アプリケーションの共有レベルを更新すると、含まれているデータ ソースやアイテムの共有レベルも更新するよう求められます。 さらに、分散コラボレーションを使用してコンテンツにアクセスできる他の組織のメンバーは、アプリとテンプレートを表示できますが、他の方法を使用して共有しない限り編集できなくなりました。
- コンテンツ ウィンドウ - 他のアイテムが含まれているアイテムの場合、[すべて展開] をクリックしてアウトラインで下位の階層を表示したり、[すべて折りたたみ] をクリックして非表示にしたりすることが可能になりました。
- シンボル - [マップ上に表示] メッセージとデータ アクションにより、シンボルをカスタマイズできるようになりました。
- テンプレート - 9 つの新しい全画面ページ テンプレート (ルート、ギア、ショーケース、イベント、スケッチブック、キット、時系列、チェッカーボード、空のグリッド)、1 つの新しい複数ページ テンプレート (イラストレーター) と 1 つの新しいウィンドウ テンプレート (ステップ) が追加されました。 さらに、ArcGIS Enterprise で ArcGIS Online テンプレートを使用してアプリを作成すると、お使いの ArcGIS Enterprise のバージョンで使用できない新しいフィーチャがテンプレートに含まれる可能性があります。 この場合、お使いのフレームワークがサポートしているフィーチャがそのアプリに含まれているという警告が表示されるようになりました。 製品の新しいバージョンにのみ存在するウィジェットは機能しないため、手動で削除する必要があります。 同様に、そのアプリが新しいテーマを使用している場合、別のテーマを選択する必要があります。 アプリまたはテンプレートを保存して再読み込みすると、残りのウィジェットとフィーチャがお使いのバージョンに自動的にダウングレードされます。
- ユーティリティ サービス - 新しい [ユーティリティ サービス] パネルを使用すると、印刷、ジオコーディング、ルート検索などを有効化するサービスを追加できます。 該当する場合は、ウィジェットの設定にユーティリティ サービスを選択または追加するオプションが含まれるようになりました。 追加するには、サービスの URL を入力するか、ArcGIS Online アイテムを選択します。 ArcGIS アカウントを使用してユーティリティ サービスへのパブリック アクセスを認証できます。
- ウィンドウ - 設定に背景、境界、ボックスの影のクイック スタイル オプションが含まれるようになりました。
ウィジェット
その他の改善として、次の新しいウィジェットと更新されたウィジェットがあります。
- 3D ツールボックス ウィジェット (新規) - 3D 効果と解析ツールを Web シーンに追加します。 現時点で、ウィジェットは日光、天気、影、見通しツールをサポートしています。
- 座標ウィジェット (新規) - 画像とシーンの座標が表示されます。 このウィジェットは各種出力座標系と座標変換を使用して構成できます。
- フロア フィルター ウィジェット (新規) - ArcGIS Indoors で作成されたフロア対応のマップとシーンを探索できます。
- グリッド (新規) - ページ上のグリッドにコンテンツを配置して整理することができるレイアウト コンテナー。
- 印刷ウィジェット (新規) - Web マップを印刷でき、範囲をプレビューしたりレイアウトを選択したりするためのオプションが含まれます。
- タイムライン ウィジェット (新規) - Web マップ、フィーチャ レイヤー、およびマップ サービス レイヤーから時系列データを表示して、データが時間の経過に伴ってどのように変化するかを確認できます。
- ユーティリティ ネットワーク トレース ウィジェット (新機能) - ユーティリティ ネットワークでトレースを実行し、リソースが移動するパスを最適化します。 適切なネットワーク管理の一環として行われるネットワークのトレースは、ユーティリティによるリソースの顧客への配布、ネットワークの健全性の追跡、劣化している領域の特定に役立ちます。 ユーザーは始点およびバリア ポイントを作成し、トレースの位置を定義します。
- ブランチ バージョン管理ウィジェット - マップ サービスのブランチ バージョンの切り替えがサポートされます。 さらに、URL パラメーターを使用してバージョンを設定可能になりました。
- チャート ウィジェット - 中央値の統計情報の計算をサポートします。 バー チャート、カラム チャート、ライン チャート、散布図、エリア チャートに補助ガイド設定が追加されました。これを使用して、関心のある値をハイライト表示できます。 また、バー チャートとカラム チャートの値ラベルの位置をカスタマイズできるようになりました。
- 座標変換ウィジェット - 住所を入力するとき、一致したレコードに基づいて表示される自動補完候補のリストから選択できるようになりました。
- ルート案内ウィジェット - 計算されたルートを ArcGIS Online アイテムとして保存できるようになりました。 このウィジェットでは、組織の設定で定義されている単位が使用されるようになりました。
- 編集ウィジェット - [ジオメトリ ガイド] および [フィーチャ間] スナップ ツールを含めるかどうかを選択できます。
- 埋め込みウィジェット - セキュリティ上の理由により、このウィジェットは、コードに埋め込むことができるコンテンツを制限するようになりました。 現在、このウィジェットは、人気の高い 5 つのソーシャル メディア サイト YouTube、Twitter、Facebook、Instagram、Vimeo から共有されている HTML の iframe とコード内の URL コンテンツをサポートしています。
- フィルター ウィジェット - すべてのフィルターを元の状態にリセットできます。
- リスト ウィジェット - グリッド リストを左、中央、右に配置できるようになりました。 さらに、このウィジェットは、すべてのリスト フィルターを元の状態にリセットできます。
- マップ ウィジェット - フィーチャ選択に対して、塗りつぶしに加えてハイライトのアウトラインをカスタマイズできるようになりました。また、両方の透過表示をカスタマイズできます。 さらに、サイドバーや列などのレイアウト ウィジェットをマップ上に直接配置できるようになりました。
- マップ レイヤー ウィジェット - 該当する各レイヤーのラベルの表示/非表示を選択できます。 レイヤーが ArcGIS Online アイテムの場合、[詳細] をクリックすると、レイヤーのアイテム ページが開きます。
- クエリ ウィジェット - すべての結果をデフォルトで展開できるようになりました。 実行時に、ユーザーはドロップダウン メニューを使用するか数値を入力することで、1 ページあたりに表示する結果の数を選択できるようになりました。
- 検索ウィジェット - ページに加えて、検索結果から特定のウィンドウやセクション ビューを開いたり、ブロックや現在のページの上部にスクロールしたりできるようになりました。 ロケーター ソースの場合、検索結果パネルに表示するフィールドを 1 つ以上選択できるようになりました。 選択したフィールドをドラッグして並べ替えることができます。
- 共有ウィジェット - 共有オプションを順序変更できます。
- 調査ウィジェット - タグを追加しないで調査を作成できます。 また、このウィジェットは、ユーザーが回答を送信した後に自動的に更新しないようになりました。ユーザーがウィジェットを手動で更新するまで、ありがとうございました画面が表示されたままになります。 ユーザーが複数の回答を送信できるように自動更新を構成する場合、Survey123 ビルダーを使用できます。 他のユーザーが所有する調査に接続できるようになりました (共有されている場合)。
- テーブル ウィジェット - ウィジェットの設定で、ウィジェットが初めて読み込まれたときの各列の表示/非表示を切り替えることが可能になりました (実行時に [列の表示/非表示] ツールを使用して表示設定を変更できます)。さらに、ウィジェットの実行時の動作について 4 つの点が改善されました。 長い文字列が含まれているフィールドの場合、任意のセルにポインターを合わせると全体の値がツールチップに表示されます。 セル内の URL は自動的にライブ リンクになります。 JSON、CSV、または GeoJSON 形式にエクスポートした場合、ウィジェットの設定で表示対象として選択したフィールドだけがエクスポートに含まれます。 セルの値を編集したときにテーブルが更新されなくなりました。つまり、セルを更新したときにスクロールや並べ替えをやり直す必要がなくなりました。 さらに、同じデータに接続しているタイムライン ウィジェットによってテーブル ウィジェットを更新できるようになりました。
- テキスト ウィジェット - スクロール ページで、リンクを設定することで、ページ上の特定のブロックまでスクロールしたり、ページの最上部に戻ったりすることができます。
- ビュー ナビゲーション ウィジェット - 接続されているセクション ウィジェットの設定で、ビュー ナビゲーション ウィジェットの [ステップ] 設定を使用するようにトランジション効果を設定する必要があります。