高スケーラブルなダッシュボードの構築

ダッシュボードが [すべての人 (パブリック)] オプションを使用して共有されている場合、高い需要が発生し、大量のトラフィックが生成される可能性があります。 ダッシュボードがソーシャル メディア、ニュース フィード、その他の手段で取り上げられた場合、高負荷の操作が発生する可能性があります。

以下に説明するベスト プラクティスに従うことで、ダッシュボードによって生成されるトラフィックに ArcGIS Online のスケーラブルなインフラストラクチャを使用して、需要の高い状況でトラフィックの増加に効果的に対応できます。

ダッシュボードのデータ ソース

データ ソースは、ArcGIS Online 組織サイトに保存されている Web マップと Web レイヤーです。 ダッシュボード内のレイヤーを最適化するには、次のガイドラインを使用します。

  • ダッシュボードと参照されるすべての Web マップおよび Web レイヤーがすべての人と共有されていることを確認します。
  • ダッシュボードで使用されるすべてのレイヤーが、ホスト フィーチャ レイヤーフィーチャ レイヤー ビュー、またはホスト タイル レイヤーであることを確認します。
  • 編集、同期、および所有権ベースのアクセス制御がすべて無効化されていることを確認します。
    注意:

    所有権ベースのアクセス制御は、同期が無効化された後でも有効である可能性があります。 記事「フィーチャ レイヤーの所有権ベースのアクセス」の手順に従って、レイヤーの所有権ベースのアクセス制御を無効にします。

    注意:

    データの編集が必要になる場合、パブリックで共有しないてください。 共有が必要な場合、フィーチャ レイヤー ビューを作成して、必ず以下に説明するベスト プラクティスに従ってください。

  • 属性の更新は、パブリックなダッシュボードでは推奨されません。
  • ホスト フィーチャ レイヤーとフィーチャ レイヤー ビューでは、キャッシュ制御の期間を、データが実際に更新される頻度を反映した値に設定します (デフォルトは 30 秒)。
  • 多数のフィーチャがあるホスト フィーチャ レイヤーの場合、頻繁にクエリされるフィールドに属性インデックスを作成します。
  • レイヤー フィルターおよびビュー定義には、相対日付条件を含めないでください。 これらの演算子は in the last または not in the last です。

ダッシュボードの構成

ダッシュボードを作成および共有するとき、次の構成を使用すると、ダッシュボードでプラットフォームのスケーラブルなインフラストラクチャの使用が最適化され、ダッシュボードの共有先に対する変更が組織サイトに悪影響を与えなくなります。

  • ダッシュボードにマップ範囲フィルターを含むマップ エレメントが 1 つ以上ある場合、ターゲット レイヤーがマップの操作レイヤーに基づいていることを確認します。
  • フィルター アクションを構成していて、ターゲットが異なるデータ ソースに基づく場合は、[空間] 手法は使用せずに [フィールド] 手法を使用してください。
    注意:

    ダッシュボードを構成する前に、さらにフィールドを追加するためにデータを前処理する必要がある場合があります。

  • ダッシュボードが埋め込みコンテンツを使用して ArcGIS Online のコンテンツを使用する他のアプリを含めている場合、スケーラブルなアプリのベスト プラクティスに従っていることを確認します。
  • ダッシュボードの URL を共有している場合や URL を使用してダッシュボードを別のページに埋め込んでいる場合、組織固有の URL の代わりに www.arcgis.com から始まる一般的な URL を使用します。
  • ダッシュボードのエレメントとセレクターを構成する場合は、次の演算子と一緒に相対日付フィルターを使用しないでください。
    • is within the last
    • is before the last
    • is within the next
    • is after the next
  • is before または is after 演算子を使用している場合は、デフォルトの期間である [現在] を使用しないでください。