プロジェクト所有者に関するヒント

注意:

このトピックでは、Workforce for ArcGIS に表示される Classic プロジェクトを構成するためのヒントを提供します。 オフライン使用が有効になっており、ArcGIS Workforce に表示されるプロジェクトを作成する方法については、「プロジェクトの作成」をご参照ください。

プロジェクト所有者には、Workforce プロジェクトの作成と構成 (アサインメント タイプやユーザー ロールの定義など) を行う責任があります。 また、プロジェクトで取り扱うマップやアプリの構成と Workforce で使用されるレイヤーの管理も行います。 Workforce プロジェクトの管理を正しく行うためのヒントとベスト プラクティスを紹介します。

プロジェクトの作成に関するヒント

Workforce プロジェクトを作成するためのヒントを次に示します。

ヒント: プロジェクトの定義

Workforce は、アサインメントに基づいています。ディスパッチャーはアサインメントを作成してモバイル作業者に割り当て、モバイル作業者は各自のアサインメント リストを確認します。 アサインメントは、作業を担当するディスパッチャーおよびモバイル作業者と併せて Workforce プロジェクトで定義されます。 プロジェクトを構成する方法は人それぞれ異なりますが、ここではプロジェクトを正しく設定するための指針をいくつか紹介します。

  1. モバイル作業員のプールとプロジェクトで担当する予定の作業を確認します。

    たとえば、対象物の点検、水道施設またはガス供給網のバルブの強化、都市の文化財の維持などがあります。 モバイル作業者は 1 つのプロジェクトにのみ属することも、複数のプロジェクトに属することもできます。 各プロジェクトには、1 つのアサインメント タイプまたは複数のアサインメント タイプを設定できます。 成功するプロジェクトは、ほとんどのタイプのアサインメントに対応できるモバイル作業者が割り当てられているものであることが多いです。

    アサインメント タイプは、プロジェクト内で行われる作業を意味し、ディスパッチャーとモバイル作業者の相互の話し合いも含まれます。 1 つのプロジェクトには、1 つの作業タイプまたは関連する複数の作業タイプを含めることができます。 1 つのプロジェクトに含める作業タイプを決定するには、モバイル作業者全員が対応できるすべての作業、またはほとんどが対応できる作業のタイプを特定します。 対応できる作業は使用事例によって異なりますが、常に同じモバイル作業者に割り当てられているアサインメント タイプがあり、そのアサインメント タイプを遂行できるモバイル作業者が他にいない場合は、独自のプロジェクトに属している作業タイプを示します。

  2. プロジェクトの期間を決定します。

    プロジェクトには、有限の期間 (夏季限定の資産目録の作成など) または期間を定めないもの (建物の定期点検など) を設定できます。 Workforce の使用を開始する予定の組織では、期限を設けてプロジェクトの簡易な試行を実施すると最も簡単に Workforce を理解できます。

  3. 他のアプリと適切に連携するために、プロジェクトと対象物の関係を確認します。 連携方法の詳細については、「他の Esri アプリの連携」をご参照ください。

    モバイル作業者がアサインメントに移動する必要がある場合は、ArcGIS Navigator と連携します。

    次に示す対象物と Workforce アサインメントとの一般的な 4 つの関係は、他のアプリとの連携を決定する上で役立ちます。

    • 対象物との関係なし - これらのプロジェクトには、作業を実施する明確な目的はありますが、作業を進めるための対象物はありません。 これは、実施する作業のリストで終了のチェックを入れる項目です。 たとえば、バルブの強化を図る必要がありますが、各バルブに関する報告はありません。 この作業タイプで対象物を直接処理する場合、他のアプリと連携は必要ありません。
    • 対象物を表示するがデータ編集はしない - これらのプロジェクトには、対象物に関連する、または直接紐付けられているアサインメントがあるものの、モバイル作業者が対象物を変更する要件はありません。 たとえば、モバイル作業者に電球を交換する作業を割り当てた場合、電球の種類などの照明器具の詳細を表示する必要はありますが、照明器具のデータを編集または変更する必要はありません。 マップ上で基本的なマークアップを行い、現場で気づいた問題をバックオフィスと共有することもできます。 実施する必要があるタスクの割り当てを行い、モバイル作業者は ArcGIS Explorer を使用して対象物に関する情報を表示します。
    • 対象物のデータ収集、リスト作成 - これらのプロジェクトには、同じ地理的地域内で複数の対象物に関連付けられているアサインメントがあります。 たとえば、街区にあるすべての街灯を回収するモバイル作業者を割り当てた場合は、アサインメントごとに対象地域を定義する必要があります。 街灯ごとのアサインメントは必要ありませんが、街区ごとのアサインメントが必要となります。 1 つのアサインメントの中で、モバイル作業者は ArcGIS Collector または ArcGIS Survey123 を使用して複数の対象物を処理します。
    • 対象物の点検または処理 - これらのプロジェクトには、対象物に直接関連付けられているアサインメントがあります。 たとえば、モバイル作業者に給水栓の点検作業が割り当てられている場合は、アサインメントごとに、対象物を定義する必要があります。 給水栓ごとにアサインメントがあり、モバイル作業者は ArcGIS Collector または ArcGIS Survey123 を使用して 1 つの対象物を処理します。

ヒント: 他の組織からユーザーを追加

注意:

組織外のユーザーを招待する機能は、ArcGIS Enterprise ではサポートされていません。

プロジェクトに複数の組織が含まれる場合があります。 次のとおりに、任意の組織のユーザーをプロジェクトに追加することができます。

注意:

すべてのユーザーは組織の一員であり、自分のプロフィールをすべての人に公開する必要があります。 ArcGIS Online ヘルプの「プロフィールの公開範囲」をご参照ください。 個人向けプランのアカウントは使用できません。

  1. プロジェクトの構成時に、[ユーザー] タブをクリックします。
  2. [自分の組織のユーザーのみから検索します。] チェックボックスをオフにします。
  3. [組織のユーザー] テキスト ボックスに、追加するユーザーの名前またはユーザー名を入力します。
    ヒント:

    ユーザーの氏名 (名)、氏名 (姓)、または完全なユーザー名を入力する必要があります。部分一致には対応していません。

    一致するユーザーが一覧表示されます。

  4. 追加するユーザーをクリックします。
  5. [プロジェクト ロール] ドロップダウン リストで、該当するユーザーのロール (モバイル作業者またはディスパッチャー) を選択します。
  6. [+ ユーザー] をクリックします。

    該当するユーザーおよびロールのエントリがプロジェクトのユーザー リストに表示され、そのユーザーがプロジェクトのグループに招待されます。 メッセージが表示され、ユーザーは招待を受理するまでプロジェクトへのアクセス権が付与されないことが通知されます。 ユーザーのサムネイルには、招待が受理されるまで表示されるバッジがあります。

    バッジは、招待を受理していない他の組織のユーザーのサムネイルに表示されます。

該当するユーザーがプロジェクトに追加され、プロジェクトのグループに招待されました。 ただし、プロジェクトにアクセスするために、そのユーザーは、Workforce Web アプリまたはモバイル アプリでプロジェクトを表示する前にそのプロジェクトのグループへの加入の招待を受理する必要があります。詳細については、ArcGIS Online ヘルプの「グループへの加入」をご参照ください。

ヒント: ファイルからモバイル作業者を追加

複数のモバイル作業者をプロジェクトに追加する場合は、Workforce インターフェイスを介して 1 人ずつ追加する代わりに、.csv ファイルをアップロードすることができます。 .csv ファイルには、モバイル作業者のユーザー名に加えて、タイトル、連絡先番号、メモを含めることができ、詳細情報はそのモバイル作業者のプロジェクトに含まれます。

  1. プロジェクトの構成時に、[ユーザー] タブをクリックします。
  2. [ファイルから作業者を追加] をクリックします。
  3. .csv ファイルがない場合は、[テンプレートの CSV ファイルのダウンロード] をクリックします。

    モバイル作業者のアップロードに必要なヘッダーを含む .csv ファイルがコンピューターにダウンロードされます。

    ヒント:

    別のプロジェクトに携わっていた同じモバイル作業者を追加する場合は、そのプロジェクトを通じてモバイル作業者の .csv ファイルをダウンロードし、新しいプロジェクトにアップロードすることができます。 前のプロジェクトを構成し、[ユーザー] タブに移動して、[ファイルから作業者を追加] をクリックします。[既存の作業者で事前設定] をオンにし、作業者の .csv ファイルをダウンロードして、作業者の情報を入力します。 新しいプロジェクトに戻り、ダウンロードした .csv ファイルをインポートして、モバイル作業者リストを前のプロジェクトのリストと照合します。

  4. テンプレート ファイルを使用している場合は、プロジェクトに追加するモバイル作業者が含まれるようにテンプレート ファイルを更新します。
    注意:

    Workforce が使用するため、ファイルに含まれている列を変更しないでください。 情報の入力が必要ない場合は、ヘッダーの下のセルを空白のままにします。

    既存の作業者をファイルに含めた場合、行を更新してもプロジェクト内の情報は更新されません。 ファイルがアップロードされると、既存の作業者は無視されます。

  5. [CSV ファイルのインポート] をクリックし、ファイルを参照して [開く] をクリックします。

    ファイルがインポートおよび分析され、プロジェクトに追加される作業者の数と、ファイル内でスキップされた作業者の数に関する情報が表示されます。

    ヒント:

    インポート情報が期待どおりでない場合は、[インポートしたデータの消去] をクリックし、.csv ファイルを更新してから、もう一度やり直してください。

  6. [ユーザーの追加] をクリックし、.csv ファイルのユーザーをプロジェクトにインポートします。

    [ユーザー] リストが更新され、追加したモバイル作業者が表示されます。

ヒント: 他のフィーチャをマップに含める

ディスパッチャーまたはモバイル作業者は、アサインメントとモバイル作業者以外の情報もマップに表示したい場合があります。 組織の対象物に関するその他のレイヤーをディスパッチャー マップまたはモバイル作業者マップに追加できます。 レイヤーを追加したら、ディスパッチャーとモバイル作業者がマップ上で簡単に見つけられるように、そのレイヤーの検索を有効にすることもできます。 ディスパッチャー マップとモバイル作業者マップではそれぞれ、含まれているレイヤー、検索できるレイヤー、および検索に使用できるこれらのレイヤーのフィールドを指定します。 マップの編集中にレイヤーを追加し、検索可能なレイヤーとそのレイヤー内のフィールドをマップのアイテム詳細ページで指定します。

  1. プロジェクトの構成時に、[概要] タブをクリックします。
  2. [ディスパッチャー マップ] または [作業者マップ] のリンクをクリックして、該当するマップを編集します。
  3. [追加] をクリックして、対象レイヤーを追加します。 詳細については、「レイヤーをマップに追加 (ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise)」をご参照ください。
    ヒント:

    Workforce はセキュリティ付きレイヤーに対応しています。 PKI および Kerberos で保護されたレイヤーは、Android ではサポートされていません。

  4. レイヤーを検索可能にするには、アイテム詳細ページを使用します。
    1. [詳細] ウィンドウに進み、[このマップについて] このマップについて をクリックして、マップの詳細を表示します。
    2. [詳細] をクリックして、マップのアイテム ページに移動します。 このページは、新しいブラウザー タブで開きます。
    3. アイテム ページの [設定] タブをクリックします。
    4. [Web Map 設定][アプリケーション設定] セクションまでスクロールします。
    5. [場所の検索] 設定を展開します (まだ展開していない場合)。 [レイヤー] チェックボックスをオンにします (まだオンにしていない場合)。
    6. [レイヤーの追加] をクリックして、別のレイヤーを検索可能にします。
    7. 最初のドロップダウン リストでは、検索可能にするレイヤーを選択します。
      注意:

      ホスト フィーチャ レイヤーとクエリが有効になっている ArcGIS Server フィーチャ レイヤーおよびマップ サービス レイヤーが検索可能です (ドロップダウン メニューに表示されます)。たとえば、ArcMap からフィーチャ データを公開する場合は、サービス エディターを使用して検索操作を有効にすることができます。詳細については、ArcGIS Server ヘルプをご参照ください。

    8. 2 番目のドロップダウン リストでは、検索する属性を選択します。
      注意:

      フィールドを検索可能にする (ドロップダウン メニューに表示させる) には、そのフィールドには、文字列または整数が含まれ、コード値ドメインを使用していない必要があります。整数フィールドでは、Equals の条件のみがサポートされます。最適な検索結果を得るには、個別値を含むフィールドを選択します。

    9. 3 番目のドロップダウン リストで、部分一致を使用可能にする場合は [含む] をそのまま使用し、完全一致を使用可能にする場合は [等しい] を指定します。
    10. [保存] をクリックします。

ヒント: フィーチャのポップアップのカスタマイズ

ディスパッチャー マップまたはモバイル作業者マップにフィーチャを追加したら、これらのレイヤーの説明的なポップアップ タイトルを作成し、ポップアップの本文をカスタマイズします。

ディスパッチャー マップにあるポップアップでは、Web アプリに表示される情報を制御します。 このタイトルはフィーチャの説明に使用されます。 フィーチャからアサインメントを作成した場合は、ポップアップ タイトルに場所のテキストを入力します。 フィーチャの詳細を表示すると、ポップアップが表示されます。

モバイル作業者のマップにあるポップアップでは、モバイル作業者が確認するフィーチャ情報を制御します。

詳細については、「ポップアップの構成 (ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise)」をご参照ください。 ポップアップを編集したら、ポップアップの変更を承認し、マップを保存する必要があります。

ヒント: ラベルの追加

ディスパッチャーとモバイル作業者は、マップ上でのラベルの確認が必要な場合があります。 フィーチャ レイヤーのラベルを構成することで、ディスパッチャーとモバイル作業者はラベルの確認ができるようになります。 詳細については、「ラベルの作成 (ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise)」をご参照ください。 モバイル アプリの場合は、レイヤー上にラベルを構成する必要があります。[レイヤーの保存] を選択して、ラベルを有効にするために使用するマップの一部としてだけでなく、レイヤーのプロパティとしても構成を保存します。 Web アプリの場合は、ラベルをマップの一部またはレイヤーの一部として構成することができます。

ラベルをレイヤー上で有効にした後、ディスパッチャーまたはモバイル作業者のいずれかのマップにのみラベルが表示されるようにするには、ラベルを表示しないマップでそのレイヤー上のラベルを無効にします。 ラベルを無効にするには、[コンテンツ] ウィンドウで該当するレイヤーを選択し、[その他のオプション] その他のオプション をクリックした後、[ラベルの管理] をクリックして [ラベル フィーチャ] チェックボックスをオフにします。

注意:

Web アプリに表示されているモバイル作業者フィーチャに対するラベルは、現在サポートされていません。

ヒント: 他の Esri アプリの連携

Workforce は、他の Esri アプリを起動するように構成できるため、モバイル作業者は WorkforceArcGIS CollectorArcGIS ExplorerArcGIS NavigatorArcGIS Survey123 と同時に操作するというシームレスな体験を実現できます。 モバイル作業者が使用している他の Esri アプリを連携するには、次の手順を実行します。

  1. プロジェクトの構成時に、[高度な設定] タブをクリックします。
  2. [アプリと連携] の横にある [展開] をクリックして、モバイル作業者が Workforce と組み合わせて使用できるアプリを表示します。

    Navigator の統合はデフォルトで有効になっていますが、CollectorExplorerSurvey123 の統合はデフォルトで有効になっていないので、構成する必要があります。 Navigator では、Navigator で現在開いているマップがルート案内の取得に使用されるため、構成は必要ありません。 Collector および Explorer ではマップが開き、Survey123 では、Workforce プロジェクトまたはアサインメント タイプで使用するように構成されている調査が開きます。

  3. 必要に応じて、ArcGIS Collector を追加および構成します。
    1. 製品名の横にある [追加] をクリックします。

      ステップ 1/3: [Collector for ArcGIS との連携] ダイアログ ボックスが開き、プロジェクトで使用するように構成できるマップが表示されます。 表示されるマップは、自分がメンバーとして所属しているグループ内で共有されている Collector で使用できるマップです。

    2. 該当するプロジェクトでアサインメントが完了したら、モバイル作業者が使用する必要のあるマップをクリックします。 たとえば、消火栓点検プロジェクトでは、消火栓とその点検レポートのマップを使用するように Collector を構成する必要があります。

      Collector でマップにアクセスするには、マップをグループ内で共有する必要があります。 プロジェクトに参加しているユーザー全員がアクセスできるように、このマップを Workforce プロジェクトのグループ内で共有することをお勧めします。

    3. [次へ] をクリックします。

      ステップ 2/3: [Collector for ArcGIS との連携] ダイアログ ボックスが開き、このマップと関連付けることのできるアサインメント タイプが表示されます。 1 つ以上のアサインメント タイプを選択することも、プロジェクト内のすべてのアサインメント タイプにマップを統合することもできます。 たとえば、プロジェクトが消火栓の点検だけを行うものであれば、すべてのアサインメント タイプに同じマップを使用します。 プロジェクトが消火栓の作業に関するもので、点検とメンテナンスが含まれている場合は、そのマップを点検のアサインメントに使用します (メンテナンスには使用しません)。

    4. 連携が関連付けられるアサインメント タイプまたはプロジェクトを選択して、[次へ] をクリックします。

      [ステップ 3/3: Collector for ArcGIS との連携] ダイアログ ボックスが表示されるので、CollectorWorkforce から得られる GlobalID、アサインメントの ID と位置が新しい収集の一部として使用されるかどうか、およびその使用方法を設定できます。

    5. 収集先のポイント レイヤーおよび使用するフィールドがある場合は、それらを指定します (必ず [追加] 追加 をクリックしてください)。 [完了] をクリックします。
      注意:

      ポイント レイヤーのみがサポートされています。 単一のレイヤーに含まれる情報が新しい収集の開始に使用されるため、連携によって情報を渡すことができるレイヤーは 1 つだけになります。 Workforce では、GlobalID、アサインメントの ID と位置は文字列フィールドであるため、それらを文字列フィールドに渡す必要があります。 連携先のフィールドが、Workforce から渡される情報を収容するのに十分な長さであることを確認してください。

      ArcGIS Collector の横に緑色のチェックマークが示され、関連するアサインメント タイプとマップの名前がアプリ名の下に表示されます。 モバイル作業者がこれらのアサインメント タイプから 1 つを選んで Collector を起動すると、このマップが開き、アサインメントの位置にピンがドロップされます。 GlobalID、アサインメントの ID と位置が特定のフィールドに渡されると、Collector で新しい収集が開始され、それらの値が収集に反映されます。

  4. 必要に応じて、ArcGIS Explorer を追加および構成します。
    1. 製品名の横にある [追加] をクリックします。

      ステップ 1/2: [Explorer for ArcGIS との連携] ダイアログ ボックスが開き、プロジェクトで使用するように構成できるマップが表示されます。 表示されるマップは、2014 年 7 月以降に作成されたもので、Explorer でサポートされ、自分がメンバーとして所属している組織またはグループと共有されています。 パブリックなマップ (すべての人と共有されているマップ) を Workforce と連携させることはできません。

    2. 該当するプロジェクトでアサインメントが完了したら、モバイル作業者が使用する必要のあるマップをクリックします。 たとえば、照明器具のメンテナンスや電球の交換を行う場合は、照明器具のマップを使用するように Explorer を構成する必要があります。

      このマップの最適な用途は、プロジェクトに参加しているユーザー全員がアクセスできるように Workforce プロジェクトのグループ内で共有することです。

    3. [次へ] をクリックします。

      ステップ 2/2: [Explorer for ArcGIS との連携] ダイアログ ボックスが開き、このマップと関連付けることのできるアサインメント タイプが表示されます。 1 つ以上のアサインメント タイプを選択することも、プロジェクト内のすべてのアサインメント タイプにマップを統合することもできます。 たとえば、プロジェクトが照明器具のメンテナンスだけを行うものであれば、すべてのアサインメント タイプに同じマップを使用します。 プロジェクトがメンテナンスの構築に関するもので、照明器具と造園が含まれている場合は、そのマップを照明器具のアサインメントに使用します (造園には使用しません)。

    4. 連携が関連付けられるアサインメント タイプまたはプロジェクトを選択して、[完了] をクリックします。

      ArcGIS Explorer の横に緑色のチェックマークが示され、関連するアサインメント タイプとマップの名前がアプリ名の下に表示されます。 モバイル作業者がこれらのアサインメント タイプから 1 つを選んで Explorer を起動すると、このマップが開き、アサインメントの位置が中央に表示されます。

  5. ArcGIS Navigator は、デフォルトで構成されているため、その横に緑色のチェックマークが表示されています。 無効にする場合は、その横にある [削除] をクリックします。
  6. 必要に応じて、ArcGIS Survey123 を追加および構成します。
    1. 製品名の横にある [追加] をクリックします。

      ステップ 1/3: [Survey123 for ArcGIS との連携] ダイアログ ボックスが開き、プロジェクトで使用するように構成できる調査が表示されます。 表示される調査は、自分がメンバーとして所属している組織またはグループ内で共有されている Survey123 で使用できる調査です。 パブリックな調査 (すべての人と共有されている調査) を Workforce と連携させることはできません。

    2. 該当するプロジェクトでアサインメントが完了したら、モバイル作業者が使用する必要のある調査をクリックします。 たとえば、鯨観測プロジェクトでは、確認された鯨種の調査を使用するように Survey123 を構成する必要があります。

      この調査の最適な用途は、プロジェクトに参加しているユーザー全員がアクセスできるように Workforce プロジェクトのグループ内で共有することです。

    3. [次へ] をクリックします。

      ステップ 2/3: [Survey123 for ArcGIS との連携] ダイアログ ボックスが開き、この調査と関連付けることのできるアサインメント タイプが表示されます。 1 つ以上のアサインメント タイプを選択することも、プロジェクト内のすべてのアサインメント タイプに調査を連携することもできます。 たとえば、プロジェクトが鯨に関するものだけである場合、すべてのアサインメント タイプに同じ調査を使用します。 プロジェクトが野生動物の観測に関するもので、さまざまな動物を対象としている場合は、そのマップを鯨の観測アサインメントに使用します (野鳥の観測には使用しません)。

    4. 連携が関連付けられるアサインメント タイプまたはプロジェクトを選択して、[次へ] をクリックします。

      [ステップ 3/3: Survey123 for ArcGIS との連携] ダイアログ ボックスが表示されるので、Survey123Workforce から得られる GlobalID、アサインメントの ID と位置が新しい調査の質問に対する回答として使用されるかどうか、およびその使用方法を設定できます。

    5. 値ごとに回答する質問がある場合は、その質問を指定します (必ず [追加] 追加 をクリックしてください)。 [完了] をクリックします。
      注意:

      Workforce では、GlobalID、アサインメントの ID と位置は文字列フィールドであるため、それらをテキストの質問に渡す必要があります。 連携先の質問が、Workforce から渡される情報を収容するのに十分な長さであることを確認してください。

      ArcGIS Survey123 の横に緑色のチェックマークが示され、関連するアサインメント タイプと調査の名前がアプリ名の下に表示されます。 モバイル作業者が Survey123 を起動すると、この調査が開き、アサインメントの位置にジオポイントが作成されます。

連携の設定が完了したら、連携の編集が必要になることがあります。 連携アプリの関連付けの対象を特定のアサインメント タイプにするか、プロジェクトに含まれるすべてのアサインメント タイプにするかを変更したり、GlobalID、アサインメント ID、位置が連携アプリで使用される方法を変更したりできます。連携するマップや調査は変更できませんが、代わりの方法として、連携を削除した後で、新しいマップや調査と連携することができます。

Collector または Survey123 との連携後にマップまたは調査が変更され、フィールドや質問が存在しなくなった場合は、[高度な設定] タブに、[1 つまたは複数の連携が Collector マップにないレイヤーまたはフィールドを参照しています。] または [1 つまたは複数の連携が調査フォームにない質問を参照しています。] というエラー メッセージが表示されます。 このエラー メッセージが表示された場合は、別のフィールドまたは質問を使用するように連携を更新するか、そのフィールドまたは質問が含まれるようにマップまたは調査を更新する必要があります。

プロジェクトの管理に関するヒント

Workforce プロジェクトを管理するためのヒントを次に示します。

ヒント: アサインメントの作成の自動化

組織では、時間と労力を節約するためにアサインメントの作成を自動化したい場合があります。 たとえば、別のシステムで作成された作業指示があり、Workforce で各自のアサインメントを作成したい場合や、 特定のプロジェクト用のタスクのスプレッドシートがあり、各行に基づいてアサインメントを作成したい場合があります。 Workforce を自動化およびスクリプト化して、正確にアサインメントを作成する方法をカスタマイズできます。 Workforce プロジェクトを管理するためのサンプル スクリプトが GitHub に用意されています。 これらのスクリプトは、アサインメントを作成する方法の例を示しています。

ヒント: アサインメントの削除またはアーカイブ

ワークフローによっては、完了した時点で Workforce に残しておく必要のないアサインメントもあります。 たとえば、ワークフローの結果として、Collector でデータが更新される場合があります。これには、処理を続行するために必要な情報が含まれます。 また、フィーチャを別のフィーチャ サービスに移動させて、そのアーカイブを保持しておくこともできます。 Workforce では、Web インターフェイスを使用してアサインメントを削除したりアーカイブしたりすることはできません。これは、このアプリを使用しているディスパッチャーは通常、該当する作業の担当者ではないためです。 代わりに、プロジェクト所有者は Workforce を自動化およびスクリプト化して変更を加えることができます。この場合、アプリ内よりも高い柔軟性がもたらされます。 Workforce プロジェクトを管理するためのサンプル スクリプトが GitHub に用意されています。 これらのスクリプトは、アサインメントを削除する方法の例やアサインメントを別のフィーチャ サービスにコピーする方法の例を示しています。 これらのスクリプトは、Workforce プロジェクトに対して実行するように設定したり、クエリに一致したアサインメントを除去したりすることができます。

ヒント: 位置のトラッキングレイヤーのサイズの制御

プロジェクトでモバイル作業者を追跡する場合には、位置のトラッキングレイヤーのサイズが増大する可能性があります。 各モバイル作業者の位置を表すポイントが一定の間隔で記録されるため、データの量が増加していきます。 位置のトラッキングレイヤーのサイズを制御するには、次の操作を実行します。

  • プロジェクトで位置の追跡が必要でない場合は、モバイル作業者の追跡を無効にします。 プロジェクトの構成時に、[高度な設定] タブに進み、[位置のトラッキング] セクションを展開して、[有効化] チェックボックスをオフにします。
  • 組織が追跡ログを必要としている場合は、追跡間隔をできるだけ長く設定します。 一部の組織では 30 秒間隔に設定されますが、5、10、または 15 分間隔を使用できる組織もあります。 間隔を長く設定すると、レイヤーのサイズの増大が最小限に抑えられます。 プロジェクトの構成時に、[高度な設定] タブに進み、[位置のトラッキング] セクションを展開して、スライダーを必要な間隔に合わせます。 [更新] をクリックします。
  • 位置のトラッキング間隔レイヤーの切詰め、解除、またはアーカイブを定期的に行います。 Workforce を自動化およびスクリプト化して、これを実行できます。

ヒント: プロジェクトからユーザーを削除

ディスパッチャーまたはモバイル作業者を間違ってプロジェクトに追加してしまった場合や、ディスパッチャーまたはモバイル作業者が別のプロジェクトへ再割り当てされたか、組織から抜けた場合は、そのディスパッチャーまたはモバイル作業者をプロジェクトから削除して、各自のアクセス権を取り消すことができます。

  1. プロジェクトの構成時に、[ユーザー] タブをクリックします。
  2. スクロールして、削除する必要のあるユーザー (ディスパッチャーまたはモバイル作業者) を見つけます。
  3. ユーザー名の右にある削除ボタン [削除] をクリックします。

    ユーザー名の横に、削除ボタン [削除] ではなく、[アクティブ] ボタンが表示されている場合は、そのユーザーを削除できません。 モバイル作業者の場合は、アサインメントが割り当てられていると、[アクティブ] ボタンが表示されます。 モバイル作業者を削除する前に、アサインメントの再割り当てを行う必要があります。 作業の作成または割り当てを行ったことのあるディスパッチャーには、[アクティブ] が表示されます。

モバイル作業者を支援するためのヒント

モバイル作業者を支援するためのヒントを次に示します。

ヒント: 円滑に移行するための他の Esri アプリへのサイン イン

Esri アプリ群を組み合わせて使用する場合に、プロジェクトに関連付けられたアプリを Workforce から起動すると、アプリ間で認証情報が渡されません。 この結果、モバイル作業者は別のユーザーとして 1 つのデバイス上のアプリにサイン インする可能性があります。 この原因として、組織が複数のデバイスを共有しており、最後のユーザーが Collector からサイン アウトしなかったことが考えられます。 モバイル作業者が Workforce にサイン インしてから、Collector を起動すると、必要なマップにアクセスできない場合や間違ったユーザーとして不正にデータを収集してしまう場合があります。 アプリごとに正確な ID を使用する信頼度を確保している組織は、モバイル作業者が 1 日の始まりに使用するすべての連携アプリにサイン インしてから Workforce にサイン インするように設定することで適切に対応しています。

ヒント: モバイル デバイスでサポートされているベースマップとレイヤーの使用

Web アプリのマップに追加できるすべてのベースマップとレイヤーがモバイル デバイス上で正常に動作するとは限りません。 モバイル作業者マップを作成する際には、これらのユーザーが確実に使用できるマップを作成するようにします。

iPadiPhoneAndroid デバイスでは、次のベースマップとレイヤーがサポートされていません。

  • 非公開の Bing ベースマップ (Bing ベースマップは、パブリックに共有されている場合にサポートされます)
  • GeoRSS レイヤー
  • KML レイヤー
  • KMZ レイヤー
  • WMS レイヤー
  • WMTS レイヤー
  • WFS レイヤー
  • ストリーム サービス レイヤー