現場での作業

モバイル作業者は、Workforce モバイル アプリを使用して現場でアサインメントを完了して、オフラインで作業した更新内容を同期できます。

注意:

Workforce の Classic バージョン (Workforce for ArcGIS としてリストされる) を使用するモバイル作業者は、Classic プロジェクトにしかアクセスできません。 Classic プロジェクトの詳細については、「最初のアサインメントの完了 (Classic)」と「モバイル作業者に関するヒント (Classic)」をご参照ください。 Classic プロジェクトを ArcGIS Workforce に移行するには、「Classic プロジェクトの移行」をご参照ください。

詳細については、「Classic プロジェクトとは」をご参照ください。

作業の準備

現場に出る前に作業を行うマップをダウンロードし、その日に行う作業内容を確認します。

マップのダウンロード

接続できる環境で、その日に作業するマップをダウンロードします。 マップをダウンロードしておくと、インターネット接続の有無にかかわらずマップとアサインメントのリストを操作できます。

1. Workforce モバイル アプリを開き、サイン インしていない場合は、ArcGIS アカウントを使用してサイン インします。

   参加している Workforce プロジェクトが 1 つだけの場合は、マップのダウンロードは自動的に開始します。 ダウンロードすると、マップが開きます。

   複数の Workforce プロジェクトに参加している場合、[マップ] リストが表示されます。 このリストには、自分が関連しているすべてのプロジェクトのマップが示されます。 マップには、関連するプロジェクトと同じ名前が付けられています。

2. その日に作業するマップをタップします。

   マップをダウンロードするか、マップの詳細を表示するよう指示されます。

   注意:

   マップをダウンロードしておくと、後からマップの詳細を確認できます。 マップの詳細を見るには、マップ カードのオーバーフロー メニューをタップします。

3. [ダウンロード] をタップします。

   プロジェクト所有者がプロジェクトのマップ エリアを作成している場合は、これがデバイスにダウンロードされます。 プロジェクト所有者がプロジェクトのマップ エリアを作成していなければ、Workforce レイヤーと同期対応の参照レイヤーがダウンロードされます。

   注意:

   インターネット非接続環境でもマップ エリアを使用せずに作業は行えますが、ベースマップ エリアへのアクセスが失われる可能性があります。 プロジェクトごとにマップ エリアを作成することを推奨します。 詳細については、「マップ エリアの作成」をご参照ください。

   ダウンロードしたマップは、[マップ] リストの [デバイス] セクションに表示されます。

4. マップをタップして開きます。
5. プロンプトが表示されたら、Workforce から自分の位置情報へのアクセスを許可します。 [許可] または [アプリの使用中のみ許可] をタップします。

   マップに現在地が表示されます。 これにより、ディスパッチャーが Web アプリで自分の位置を表示できるようになります。

マップについて

マップのレイヤーと凡例について理解を深めます。

1. [オーバーフロー] 、[レイヤー] の順にタップします。

   [レイヤー] パネルが表示されます。 デフォルトの作業者レイヤーとアサインメント レイヤーは、プロジェクト所有者が作業者マップに追加したフィーチャ レイヤーと同じように表示されます。 各フィーチャ レイヤーの横にある切り替えボタンを使用すると、表示状態を切り替えることができます。

   注意:

   作業者レイヤーとアサインメント レイヤーのオンとオフは切り替えることができません。

2. [オーバーフロー] 、[凡例] の順にタップします。

   マップの凡例が表示されます。

未処理の作業の確認

1 日の作業を始める前に、[To do] リストを確認します。 表示される内容は、ディスパッチャーが割り当てたアサインメントによって異なります。

1. マップを開きます。

   マップが開き、[To do] リストが表示されます。 [To do] か [完了] をタップすると、2 つのリストを切り替えることができます。

2. [並べ替え] をタップすると、アサインメントを重要度、距離、期日、割り当て日、アサインメント タイプで並べ替えることができます。
3. アサインメントをタップすると、詳細が表示されます。

   アサインメントの詳細が開きます。 重要度、期日、割り当てたユーザー、メモを確認できます。

注意:

Workforce では [To Do] リストと [完了] リストに最大 500 件のアサインメントが表示されます。 500 件を超えるアサインメントが割り当てられている場合、既存のアサインメントを完了して作業を同期した後、追加のアサインメントが [To Do] リストに表示されます。

両方のリストに表示される 500 件のアサインメントは並べ替え方法に基づいています。 アサインメントの並べ替え方法を変更すると、それに従ってリストが更新されます。

他のアプリへのサイン イン

プロジェクト所有者が、他のアプリをプロジェクトに統合している場合は、Workforce へのサイン インの認証情報を使用して、そのアプリにサイン インする必要があります。

アサインメントでの作業

マップをダウンロードして To-do リストを確認し、使用する他のアプリにサイン インすると、アサインメントで作業を行えるようになります。

アサインメント地点までのルート案内

ArcGIS Navigator か、モバイル デバイスにすでにインストールされているナビゲーション アプリを使用してアサインメント地点までのルート案内を行います。

1. 作業を行う Workforce プロジェクトに対応するマップを開きます。
2. ルート検索を行うアサインメントを [To-do] リストでタップして選択します。
3. ArcGIS Navigator か、デバイス上の他のナビゲーション アプリを使用して、アサインメント地点までのルート案内を行います。
   • ArcGIS Navigator の使用 - アサインメントの詳細で [アサインメント地点までのルート案内] をタップします。 デバイスで Navigator が開き、アサインメント地点へのルート案内が生成されます。

     注意:

     このオプションは、ArcGIS Navigator をデバイスにダウンロードした場合にのみ表示されます。

   • 別のナビゲーション アプリの使用 - アサインメントの詳細で [ルート案内] をタップします。 デバイス上にインストールされているナビゲーション アプリのリストが表示されます。 使用するアプリをタップし、Workforce で開くことを許可します。 アプリが開き、アサインメント地点までのルート案内が生成されます。

     注意:

     [マップ] リストを表示中に [プロファイル] をタップして [ルート案内] 設定を構成します。

   アサインメント地点までのルート案内が完了すると、Workforce に戻るよう指示されます。

アサインメント地点での作業

アサインメント地点での作業を開始します。

1. アサインメントの詳細で [開始] をタップしてアサインメント地点での作業を開始します。

   ヒント:

   誤ったアサインメントを開始してしまった場合、ドロップダウン矢印をタップし、[リセット] をタップすることで、リセットできます。 これにより、アサインメントが [進行中] から [割り当て済み] に戻ります。

   アサインメントが開始されます。アサインメントが完了したら、アサインメント詳細の下部にある [完了] がタップできるようになります。 別のステータスに設定する必要がある場合は、ドロップダウン矢印を使用してアサインメントのステータス オプションから選択します。

   注意:

   Workforce にネットワーク接続がある場合は、組織内のフィーチャ レイヤーでアサインメントに対して行ったすべての変更内容が更新されます。 これにより、ディスパッチャーはほぼリアルタイムでステータスの更新内容を表示できるようになります。 Workforce にネットワーク接続がない場合は、ローカルでデバイスに変更が加えられます。 自動同期または手動同期が行われると、変更がアップロードされます。 詳細については、以下の「作業の同期」セクションをご参照ください。

アサインメントへのメモの追加

アサインメントにメモを追加します。

1. アサインメントの詳細で [メモの追加] をタップします。
2. ディスパッチャーに見てほしい情報を入力し、[入力] をタップします。

写真、ビデオ、音声をアサインメントに添付

アサインメントに写真、ビデオ、および音声のファイルを添付して、追加情報を提供します。 アサインメントの詳細で [写真の撮影] をタップして、写真を撮影して添付します。 [添付] をタップしてビデオと音声を記録したり、デバイスから他の写真を添付したりできます。

注意:

添付ファイルには、それぞれ最大サイズ制限があります。 ArcGIS Online を使用している場合、各ファイルの最大サイズは 10 MB です。 ArcGIS Enterprise を使用している場合、各ファイルのデフォルトの最大ファイル サイズは 2 GB ですが、管理者はこのデフォルト値を構成することができます。 大きいビデオを添付する場合、Workforce は、添付できるように、そのビデオを圧縮して解像度低減を適用しようとします。

すでにアサインメントに添付されているファイルの表示、名前の変更、および保存を行うこともできます。 添付ファイルのサムネイルをタップしてダウンロードし (まだダウンロードしていない場合)、その添付ファイルを再びタップして全画面に表示します。 添付ファイルの名前の変更または削除を行うには、そのサムネイルを長押しします。 写真またはビデオをデバイスに保存するには、そのサムネイルを長押しします を使用します。

注意:

アサインメントに写真とビデオを添付しても、アサインメントに関連付けられたアセットには添付されません。 添付ファイルを使用して、アセットの状態、または特定の作業のアサインメントの範囲外で使用する必要があるその他の情報を記録しようとしている場合、その添付ファイルを、Workforce ではなく Collector または Survey123 を介して添付します。

ディスパッチャーへの連絡

ディスパッチャーの名前がアサインメントの詳細に記されます。 ディスパッチャーにプロジェクト内での連絡先番号がある場合は、その名前がリンクとして表示されます。このリンクを使用して、電話を掛けたり、メッセージを送信したりすることができます。

注意:

ディスパッチャーの名前がリンクになっていない場合、そのディスパッチャーには連絡先番号がありません。 プロジェクト所有者に問い合わせて連絡先番号を追加してもらうか、プロジェクト内での自分の詳細の更新をディスパッチャーに依頼します。

他のモバイル作業者を検索して連絡

マップを表示すると、他のモバイル作業者と作業ステータスを確認できます。 ステータス アイコンの色は、それぞれのステータスを表します。作業中は青、休憩中はオレンジ、終業はグレーです。 モバイル作業者が休憩中または終業の状態にある場合に表示される位置は、その作業者が最後に作業した位置であるため、まだ更新されていないことがあります。

別のモバイル作業者を検索するか、マップ上で別のモバイル作業者をタップして詳細を表示します。この詳細には、連絡先番号も含まれます (プロジェクトで提供されている場合)。 連絡先番号をタップして電話を掛けるか、連絡先番号を長押ししてコピーします。 メッセージを送信したり、モバイル作業者を連絡先に追加したり、連絡先番号をコピーしたりすることもできます。 モバイル作業者にナビゲートするには、[ルート案内] か [アサインメント地点へのルート案内] をタップします。

注意:

[マップ] リストを表示中に [プロファイル] をタップして [ルート案内] 設定を構成します。

Workforce を介して Field Maps、Collector、Explorer、および Survey123 を開きます。

プロジェクト所有者が Workforce を、Field Maps、Collector、Explorer、および Survey123 と統合されるように構成している場合があります。 それらのアプリを Workforce とは無関係に直接開いて使用することができますが、プロジェクトが特定のマップまたは調査を開いたり、(Field Maps、Collector、または Survey123 では) GlobalID、アサインメント ID または位置などの情報を統合されたアプリに渡したりするように構成されている場合があります。 Workforce を使用して統合されたアプリを開いたときに、プロジェクト所有者の構成が適用されます。 適切なマップまたは調査が開きます。 指定された位置で新しい収集または調査を開始することができ、プロジェクト所有者による要求通りに、GlobalID、アサインメントの ID および位置を新しい収集または調査で共有することができます。

プロジェクト所有者が設定したアプリ統合に応じて、アサインメントの詳細を開くと次のいずれかのオプションが表示されます。

• [Field Maps で開く] - ArcGIS Field Maps を開きます。
• [アサインメント地点で収集] - ArcGIS Collector を開きます。
• [アサインメント地点で検索] - ArcGIS Explorer を開きます。
• [アサインメント地点で調査フォーム入力] - ArcGIS Survey123 を起動します。

注意:

開こうとしているアプリがデバイスにダウンロードされていない場合は、アプリをダウンロードする方法を記したページが開きます。

Field Maps の統合は、ArcGIS Enterprise 10.9 以降でサポートされています。

休憩の設定

ステータスを [休憩中] に設定すると、位置は更新されません。 これにより、自分が休憩中であり、現在位置が最新の状態でないことをディスパッチャーに知らせることができます。

1. アサインメント リストの下にあるステータス インジケーターをタップします。
2. [休憩中] をタップします。
3. 休憩が終わったことを示すには、ステータスを [作業中] に戻します。

作業の同期

信頼できるデータ接続、またはデータ接続が存在しない場所にいる場合、[To do] リストとアサインメントへの変更内容はデバイスにローカルに保存されます。 同期すると、インターネット接続が回復したときに更新を随時送受信できます。 更新を同期すると、アサインメントと作業者のステータスの更新内容が Workforce Web アプリに送信されます。ディスパッチャーまたはその他のモバイル作業者による、アサインメントへの更新内容も受信します。

マップでの作業中に [同期] をタップ (同期されていない編集内容がある場合は をタップ) すると、[同期] パネルが開きます。パネルで編集内容 (ある場合) を確認し、[今すぐ同期] をタップします。

自動同期

Workforce は、インターネット接続があればデフォルトで 15 分間隔で自動的に同期します。 アサインメント、作業者のステータス、位置へのローカル編集がある場合は、アプリがデバイスに表示されている間は、毎分、同期が行われます。 自動同期は、アプリがデバイスのフォアグラウンドに表示されているか、デバイスのバックグラウンドで実行されている場合に行われます。

注意:

ステータスが [作業中] に設定されている場合、同期はバックグラウンドでのみ行われます。

更新間隔とバッテリーの最適化

[アサインメント] レイヤーに更新間隔を設定した場合、Workforce が 1 分ごとに自動的に同期します。 デバイスのバッテリー寿命を最適化するには、このデフォルト設定をオーバライドして、Workforce が代わりに 15 分間隔で同期するように設定できます。 バッテリーの最適化を有効にするには、次の手順を実行します。

1. [マップ] リストが表示されているときに、[プロファイル] をタップします。
2. [バッテリーの最適化] をタップします。

   注意:

   デフォルトでは、[バッテリーの最適化] は無効になっています。

3. [バッテリーの最適化] 設定を有効にします。

   [アサインメント] レイヤーで更新間隔が検出されると、自動同期が (60 秒間隔の代わりに) 15 分間隔で行われるようになります。

   注意:

   バッテリーの最適化設定は、更新間隔による自動同期のみをオーバーライドします。 [バッテリーの最適化] が有効な場合、Workforce は、アサインメント、作業者のステータスまたは位置にローカルな編集内容がある場合、引き続き 1 分間隔で同期します。

マップの更新

マップへの変更内容には、作業を同期しても表示されないものがあります。 次の変更内容を反映するには、デバイスのマップを再読み込みする必要があります。

• シンボルの変更
• 追加または削除されたレイヤー
• 更新されたレイヤー スキーマ (フィールドの追加や削除、リストやドメインの更新など)
• 更新された検索機能
• ポップアップに対する変更

更新するマップを [マップ] リストから探し、マップ カードの [オーバーフロー] をタップして [再読み込み] をタップします。

作業の完了

作業を完了すると、ステータスを [終業] に設定します。 これにより、ディスパッチャーにその日の作業が終了したことを知らせることができます。 翌日、別のモバイル作業者が同じデバイスを使用する場合には、Workforce と ArcGIS アカウントでサイン インしているその他のアプリからサイン アウトしておきます。