都市のデジタル ツインは 3D ベース レイヤーで構成されます。 3D ベース レイヤーは、概要内と、プランやプロジェクトの表示または編集時に、視覚化、マスキング、標高の計算に使用されます。 3D ベース レイヤーは、データ マネージャーの [設定] タブで構成できます。
3D ベース レイヤーのタイプ
次の 3D ベース レイヤーを構成できます。
- 概略図表現で使用されている既存の建物、既存の樹木、ベースマップ
- 写実的表現で使用されているリアリティ メッシュ、既存の樹木、ベースマップ
- 標高レイヤー
- カスタム ベース レイヤー
データ マネージャー内の 3D ベース レイヤーは、表現のタイプによってグループ化されてレイヤー カードに表示されます。 各種表現タイプを切り替える方法については「カスタム ベースマップのビューの変更」セクションをご参照ください。
注意:
3D ベース レイヤーは Urban モデルと同じ座標系でなければなりません。 詳細については、「ローカル Urban モデルとグローバル Urban モデルの概要」をご参照ください。
デフォルトのレイヤー設定
グローバル Urban モデルを作成すると、次のベース レイヤーがデフォルトで設定されます。
- 概略図表現の既存の建物: OpenStreetMap 3D Buildings
- 概略図表現の既存の樹木: OpenStreetMap 3D Trees (Thematic)
- 概略図表現のベースマップ: Light Gray Canvas
- 写実的表現のリアリティ メッシュ: 空
- 写実的表現の既存の樹木: OpenStreetMap 3D Trees (Realistic)
- 写実的表現のベースマップ : Imagery
- 標高レイヤー: World Elevation Terrain サービス
- カスタム ベース レイヤー: 空
注意:
ローカル Urban モデルでは、すぐに使用できるデフォルトのデータはサポートされていません。 詳細については、「ローカル Urban モデルとグローバル Urban モデルの概要」をご参照ください。既存の建物レイヤー
既存の建物レイヤーは、都市の既存の建物の視覚化と、マスキング目的で使用されます。 既存の建物にマスクを適用して設計シナリオを視覚化すると、すでに存在しない建物や、将来のプランまたはプロジェクトの建物と衝突する建物を示すことができます。 マスキングは、交差する建物を見つけるためジオメトリとともに使用されます。 既存の建物はエッジ付きで白色の概略図建物としてレンダリングされます。
プランとプロジェクトの表示または編集時に、既存の建物レイヤーをオンまたはオフにして、特定ワークフローにおけるビューを改善できます。
プロジェクトを編集しながら既存の建物レイヤーのマスキングを編集する方法については、「既存の建物と樹木のマスク」をご参照ください。 プランの編集中に既存の建物を削除するには、「現状の解体」をご参照ください。
既存の建物レイヤーのオン/オフ
エディターで既存の建物レイヤーをオン/オフするには、次の手順を実行します。
- プランまたはプロジェクトを開きます。
- ヘッダーの左上隅のメニュー ボタン
をクリックして、レイヤー リストを展開します。 - [既存の建物] をオンまたはオフにします。
既存の樹木レイヤー
既存の樹木レイヤーは、都市の既存の樹木の視覚化と、マスキング目的で使用されます。 既存の樹木にマスクを適用して設計シナリオを視覚化すると、すでに存在しない樹木や、将来のプランまたはプロジェクトの建物と衝突する樹木を示すことができます。
既存の樹木のマスキングは、既存の建物のマスキングと同じように行います。 樹木にマスキングを適用する方法については、上記の「既存の建物レイヤー」セクションをご参照ください。
プランとプロジェクトの表示または編集時に、既存の樹木レイヤーのオン/オフを切り替えて、特定ワークフローにおけるビューを改善できます。
標高レイヤー
ArcGIS Urban の標高レイヤーは ArcGIS Online に公開されているレイヤーであり、シーン ビューで地形を表示するために使用されます。 このレイヤーは、プランに新しく作成された将来の建物やプロジェクトで描画されたオブジェクトを正しく配置するために使用されます。 プロシージャル モデリング タスクを実行して将来の建物を作成する場合、標高レイヤーが照会され、結果の高さを使用して、地表と揃えて建物が配置されます。
グローバル Urban モデルではカスタム標高レイヤーを設定できます。 グローバル Urban モデルの標高レイヤーを選択しなかった場合、Urban ではデフォルトとして World Elevation Terrain サービスが使用されます。 ローカル Urban モデルでは、3D 地形に関連する機能が期待どおりに動作するようにするため、カスタム標高レイヤーを設定する必要があります。 プランでは、シナリオでカスタム標高レイヤーを構成して、地形の変化を反映できます。 「シナリオの標高レイヤーの構成」をご参照ください。
注意:
標高レイヤーの座標系とタイル スキーマがベースマップと同じでなければなりません。 公開前に標高レイヤーのタイル スキーマを設定する方法については、「Web 標高レイヤーの構成」をご参照ください。
カスタム ベース レイヤー
ArcGIS Urban の概要にベース レイヤーを追加できます。 これらのレイヤーは、組織でホストされている Web シーンに含まれている必要があります。 レイヤーのサイド パネルからベース レイヤーをオン/オフするには、ヘッダーの左側にあるメニュー ボタン をクリックします。
カスタム ベースマップのビューの変更
ArcGIS Urban に概略図ベースマップと写実的ベースマップを追加できます。 これらのベースマップが追加されると、概要でどちらのベースマップも使用できます。
- ArcGIS Urban を起動します。
- ヘッダーの左上にあるメニュー ボタン をクリックします。
サイド パネルが展開されます。
- サイド パネルで、[概略図]、[写実的]、[地下] のいずれかをクリックします。
これらのマップ ビューは、いずれもオンとオフを切り替えられます。
- サイド パネルを閉じます。
選択したベース マップがシーン ビューに適用されます。 次のマップ ビューの画像に写実的ベースマップを示します。
- 組織のベースマップ ギャラリーまたは ArcGIS Online ベースマップからのアイテムのみを選択できます。 ベースマップ ギャラリーを構成する方法については、ArcGIS Online ドキュメントの「マップの構成」のトピックをご参照ください。
- ArcGIS Pro からイメージ レイヤーとして公開されたベースマップを使用することも、ArcGIS Vector Tile Style Editor でカスタム ベースマップを作成し、ArcGIS Urban に追加することもできます。 詳細については、「一般設定の管理」をご参照ください。
- すべてのレイヤーの表示設定は、エディターを終了してから、再び開いた場合などでも、プランおよびプロジェクトごとに保持されます。 ブラウザーを閉じると、設定が失われます。
概要とエディターではベースマップを切り替えることができます。この操作は、サイン インしている、匿名ユーザー (サイン インしていない)、管理者を問わず実行できます。