レポート式

質問への回答は、名前を中括弧 ({}) で囲み、ドル記号を前に付けることで、レポート テンプレートに表示できます。 式に含まれる文字列値は、二重引用符で囲む必要があります。

次の例では、「firstname」というテキストの質問からの回答を表示します。

${firstname}

質問に対する回答をレポートに表示するだけでなく、キーワードを使用してその他の役立つ情報を表示することもできます。 次の例では、レポートを印刷する際に現在の日付と時刻を表示します。

${$date}

結果が配列の場合、中括弧内で開始タグとして「#」、終了タグとして「/」を使用することで、その配列を反復処理することができます。 次の例では、すべての画像ファイルを別々の行に出力します。

${#image1}
${$file}
${/}

式を使用すると、回答の表示方法を調整することもできます。 式には、単一の質問の名前またはキーワード (上記のとおり)、1 つ以上の質問またはキーワードを含む計算、または回答のスタイル設定または制約を行うためのメソッドとパラメーターを含む質問の名前またはキーワードを使用できます。 式は次の表記を使用します

${questionname or keyword | method:parameter}

式には複数のメソッドまたはパラメーターを含めるか、どちらも含めないよう指定できます。 パラメーターには、他の質問からの値か、固定値を指定できます。

次の式は、「floweringtrees」という数値の質問を、「totaltrees」という数値の質問で除算する計算を表示します。 同じ式で複数の質問を参照する場合、個々の質問の名前を直接指定できます。中括弧を使用する必要はありません。

${floweringtrees / totaltrees}

次の式は、場所の質問の X 座標値を表示します。ここで「getValue」はメソッドで、「x」はパラメーターになります。

${location | getValue:"x"}

fruitcolor」という質問への回答が「red」ではない場合、次の式は true と評価されます。

${if fruitcolor!="red"}The fruit is not red.${/}

文字列は、式の中でプラス記号を使用して連結できます。 次の式では、この連結を使用して、field_0 という質問のコンテンツを QR コード生成サービスに渡し、質問への回答に対する QR コードを作成します。

${$image | src:"https://barcode.tec-it.com/barcode.ashx?code=QRCode&data="+field_0}

各質問タイプの式の例については、次のトピックをご参照ください。

式メソッド

すべての質問タイプが式とメソッドをサポートしているわけではありません。 次の表に、さまざまな質問タイプで使用できるメソッドとパラメーターを示します。

方法パラメーターConnect の質問タイプWeb デザイナーの質問タイプ説明

getValue

-

すべての質問タイプ

すべての質問タイプ

フィーチャ レイヤーから未加工データ値を取得するか、添付ファイルから未加工の画像を取得します。

getValue

x、y、z、wkid

geopoint

マップ

指定した空間参照で、X、Y、Z 座標値を個別に取得します。 wkid パラメーターは任意です。省略した場合は、フィーチャ レイヤーの空間参照と同じ値になります。

getValue

length, area, unit, measurement type

geotrace, geoshape

マップ

ポリラインの長さまたはポリゴンの周囲長か面積を、指定した単位で返して、その計測値が平面であるか測地線であるかを指定します。 デフォルトの計測タイプは測地線です。

getValue

name, size

image, audio, file

画像、署名、オーディオ、ファイル

添付ファイルのファイル名またはサイズを返します。

getValue

width, height, x, y, date, time, direction

image

画像、署名

幅と高さは、画像の幅と高さの整数値をピクセル単位で返します。X、Y、日付、時間、方向は、画像 EXIF (ある場合) から読み取った値を返します。

getValue

count

begin repeat, image, audio, file

繰り返し、画像、署名、オーディオ、ファイル

repeat または添付ファイルの総数を返します。

getValue

position

begin repeat, image, audio, file

繰り返し、画像、署名、オーディオ、ファイル

配列内の 1 から始まる位置と同じ整数を返します。

getValue

duration

audio, file

オーディオ、ファイル

録音記録の長さを秒単位で返します。

注意:

Safari を使用している場合、Web アプリで収集された回答内の期間は返されません。

appearance

multiline

text

マルチ テキスト

文字列の改行を保持します。 appearance 値を指定しない場合、単一行の文字列が返されます。

appearance

bullets

select_multiple

複数選択

回答を箇条書き形式で返します。

checked

choice name

select_one、select_multiple

複数選択、単一選択、単一選択グリッド、ドロップダウン、リッカート尺度、評価

フィールド値が choice name と同じである場合は、オンになったチェックボックスを返します。それ以外の場合は、オフになったチェックボックスを返します。

selected

choice name

select_one、select_multiple

複数選択、単一選択、単一選択グリッド、ドロップダウン、リッカート尺度、評価

コード値ドメインが存在する場合、フィールド値が choice name に一致すれば true を返します。それ以外の場合は false を返します。

countSelected

-

select_one、select_multiple

複数選択、単一選択、単一選択グリッド、ドロップダウン、リッカート尺度、評価

選択された選択肢の数を返します。

selectedAt

index

select_one、select_multiple

複数選択、単一選択、単一選択グリッド、ドロップダウン、リッカート尺度、評価

選択肢リストのインデックス位置の文字列を返します。 インデックスはゼロから始まります。

locale

言語コード

date、dateTime、start、end、decimal

日付、日時、数値

現地の日時と数値を返します。

format

文字列の形式

date、dateTime、integer、decimal、start、end

日付、日時

書式設定された日付文字列を返します。

utcOffset

オフセットの値

date、dateTime、start、end

日付、日時

UTC オフセット値でシフトした日付または日時の値を返します。

mapSettings

Web マップ アイテム ID、マップ縮尺

ジオポイント、ジオトレース、ジオシェープ

マップ

マップ画像を印刷する際のベースマップと縮尺を指定します。

レガシー:

このメソッドは mapmapScale に置き換えられました。

mapExtent

xmin、ymin、xmax、ymax、wkid

ジオポイント、ジオトレース、ジオシェープ

マップ

マップ画像を印刷するときのマップの固定範囲を指定します。 wkid パラメーターは任意で、省略した場合は 4326 (WGS84) に設定されます。

map

Web マップ アイテム ID

ジオポイント、ジオトレース、ジオシェープ

マップ

マップ画像を印刷する際のベースマップを指定します。

mapScale

マップ縮尺

ジオポイント、ジオトレース、ジオシェープ

マップ

マップ画像を印刷する際のマップ縮尺を指定します。

mapFilters

Web マップのレイヤー ID、JSON、クエリ パラメーター

ジオポイント、ジオトレース、ジオシェープ

マップ

マップ画像を印刷する際、Web マップのフィーチャ レイヤーで 1 つ以上のフィルターを指定します。

rotate

degrees

geopoint, geotrace, geoshape, image

マップ、画像

マップまたは画像の回転角を指定します。

drawingInfo

currentLayer、フィーチャ レイヤーの URL

ジオポイント、ジオトレース、ジオシェープ

マップ

マップ画像を印刷する際、シンボル、ラベル、透過表示などの描画情報を指定します。

src

画像 URL

-

-

ダイナミック画像要素のソース URL を指定します。

size

width, height, max width, max height

image

画像

印刷した画像のサイズを指定します。

Round

places

decimal、geopoint、geoshape、geotrace

Number

小数値を、指定した小数点以下の桁数に四捨五入します。

useGrouping

boolean

decimal

Number

true の場合、ロケールによって決定されたグループ化区切り記号付きの数値が返され、false の場合は区切り記号が使用されません。

toFixed

places

decimal、geopoint、geoshape、geotrace

Number

小数点の記号の後に固定の桁数を指定します。 固定の桁数に合わせるために、必要に応じてゼロで埋めます。

attachmentsDefExp

SQL 式

image, audio, file

画像、署名、オーディオ、ファイル

$attachment キーワードを使用して、質問または現在のフィーチャの添付ファイルを識別します。

式のキーワード

次の表に、式で使用できるすべてのキーワードを示します。

キーワード説明

$date

レポートを印刷する際に現在の日付と時刻を挿入します。 デフォルトでは、現在のロケール形式を使用して現在の日付が出力されます。

例:

${$date | format:"MM/DD/YYYY"}
$($date | utcOffset:"+08:00"}
$($date | locale:"zh-cn"}

$image

レポートに画像エレメントを挿入します。 画像 URL を指定するには、src メソッドを使用します。

例:

${$image | src:"https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/13/Esri_Headquarters%2C_Building_Q.jpg"}

$map

調査の質問を参照せずに、レポートにマップ エレメントを挿入します。

例:

${$map | map:"10df2279f9684e4a9f6a7f08febac2a9" | mapScale:4000000 | size:200:100}

$shape

マップ上の現在のフィーチャのジオメトリ (ポイント、ポリライン、ポリゴン) を印刷します。

例:

${$shape}
${$shape | map:"10df2279f9684e4a9f6a7f08febac2a9" | mapScale:4000000 | size:200:100}

$attachment

現在のフィーチャの最初の添付ファイル、またはすべての添付ファイルを表します。

例:

${$attachment | getValue:"name"}
${$attachment | getValue:"size"}
${$attachment | size:200:300}

すべての添付ファイルを反復処理するには、開始タグと終了タグを含めます。

${#$attachment}
${$file}
${/}

$file

添付ファイルの調査の質問の複数のファイルや、フィーチャの添付ファイルを反復処理する際に、現在のファイルを表します。

例:

${#image1}
${$file | size:460:0}
{/}

${#$attachment}
${$file | getValue:"position"}. ${$file | getValue:"name"}
${/}

$feature

フィーチャの配列内の現在のフィーチャを表します。

例:

{#repeat1}
{$feature | getValue: "position"}
{/}

$layers["<layername>"] または

$layers[<layerId>]

調査レイヤーと同じフィーチャ サービス内のレイヤーを名前または ID で参照します。

例:

${$layers["cities"] | where:”1=1 !important” | stats:”count,objectid”}
${#$layers["states"]}...${/}


このトピックの内容
  1. 式メソッド
  2. 式のキーワード