画像およびその他の添付ファイル

画像および添付ファイルの質問に使用するレポート式の例を次に示します。

画像の質問の場合、レポートの画像が一定のサイズになるように、サイズを設定できます。 この式の形式は以下のとおりです。

${image1 | size:width:height:max_width:max_height}

width と height の値は、画像の設定サイズを制御します。単位はピクセルです。 これらの値は式に必要ですが、値に 0 を指定すると、画像の寸法の制限がなくなります。 たとえば、次の式は画像の幅を 300 ピクセルに設定しますが、画像の縦横比は維持します。

${image1 | size:300:0}

最大の高さと幅の値は、画像の最大サイズを制限し、オプションの値です。 次の例では、画像の幅を 300 ピクセルに設定し、画像の高さは 200 ピクセル以下に制限します。

${image1 | size:300:0:0:200}

次の例では、rotate メソッドを使用して、画像の時計回りの回転を定義します。 0 から 360 の値を指定できます。

${image1 | size:300:0:0:200 | rotate:90}

画像の質問では、画像の詳細を抽出して調査の回答に表示することもできます。 これを使用して、次のように画像のファイル名とサイズを表示できます

${image1 | getValue:"name"}

${image1 | getValue:"size"}

${image1 | getValue:"width"}

${image1 | getValue:"height"}

同じ方法を使用して、次のように画像から EXIF データを表示し、写真が撮られた場所と日時の詳細を表示できます。

${image1 | getValue:"x"}

${image1 | getValue:"y"}

${image1 | getValue:"date"}

${image1 | getValue:"time"}

${image1 | getValue:"direction"}

元の画像をフル サイズと完全な品質で表示するには、次に示すように、メソッドなしで式を使用するか、値を指定しないで getValue 式を使用します。

${image1} または ${image1 | getValue:""}

次の例では、getValue 式と size 式を併用して、元の画像を完全な品質と指定サイズで表示します。

${image1 | getValue:"" | size:300:0}

注意:

画像のサイズを設定するとともに、他の式パラメーターを使用する場合、size を式の最後に配置する必要があります。

日時は EXIF データ内で文字列として格納されるため、日時の質問に対して format 式を使用して、これらの値をレポート内で書式設定することはできません。 これらの値の書式設定が不可欠な場合は、pulldata("@exif") 関数を使用して調査の一部として EXIF 抽出を実行できます。 詳細については、「画像」をご参照ください。

上の getValue 式は、画像、オーディオ、ファイルの質問の結果など、任意のタイプの添付ファイルの有効なプロパティからデータを抽出する際にも使用できます。 すべての添付ファイルから抽出できるプロパティは、次のとおりです。

${file1 | getValue:"name"}

${file1 | getValue:"size"}

${file1 | getValue:"globalId"}

${file1 | getValue:"id"}

${file1 | getValue:"contentType"}

${file1 | getValue:"keywords"}

オンラインの画像を表示するには、$image キーワードを参照するときに、質問の名前ではなく src 式でソース URL を指定します。

${$image |
src:"https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/13/Esri_Headquarters%2C_Building_Q.jpg"
| size:400:0}

回答で同じ質問に送信された複数の画像を返すには、次のプレースホルダー (それぞれが専用の行に配置される) を使用します。

${#image1}
${$file}
${/}

$attachment キーワードを使用すると、現在のフィーチャのすべての添付ファイルを反復処理できます。

${#attachment}
${$file}
${/}

このメソッドは、10.8.1 未満のバージョンの ArcGIS Enterprise で画像を表示する場合や、Survey123 の外部でフィーチャに追加された画像 (添付ファイルのキーワード プロパティに値が含まれていない) を表示する場合に役立ちます。 次の例では、フィーチャのすべての添付ファイルのファイル名を表示します。

${#$attachment}
${$file|getValue:"name"}
${/}

特定の添付ファイルを表示するには、attachmentsDefExp メソッドを含めて、その添付ファイルを識別します。

${#image1 | attachmentsDefExp:"DATA_SIZE > "+1*1024*1024}...${$file}...${/}

${#$attachment | attachmentsDefExp:"Keywords = 'image1'"}...${$file}...${/}

${#$attachment | attachmentsDefExp:"CONTENT_TYPE like '%image%'"}...${$file}...${/}

注意:
attachmentsDefExp メソッドは Query attachmentsattachmentsDefinitionExpression プロパティと同じ動作をします。 添付ファイルのクエリーで使用できるフィールドを調べるには、レイヤーの JSON の attachmentProperties オブジェクトをご確認ください。