備考:
新しい Collector アプリが iOS で利用できます。新しいアプリのヘルプについては、「オフライン データ収集の準備」をご参照ください。
オフラインで使用できるマップを作成すると、データ収集者はインターネットに接続していなくても、フィーチャを表示、収集、更新できます。データ収集者は再接続したときに、マップの同期を行い、更新内容を送信したり、他の収集者の更新内容を取得したりできます。Collector では、オフライン要件を満たして作成されたマップ上に、オフライン オプションが表示されます。データ収集者は、ArcGIS の組織サイトでホストされているマップがオフラインで使用できるように構成されている場合に、そのマップをオフラインで操作できます。
データ要件
オフラインで使用できるマップを作成するには、以下の条件があります。
- 同期が有効なフィーチャ レイヤー - これは、ホスト フィーチャ レイヤーまたは ArcGIS Server のフィーチャ サービスで設定します。同期が有効でないフィーチャ レイヤーはサポートされていません。ホスト フィーチャ レイヤーの使用の詳細については、「オフライン編集の許可」(ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise) をご参照ください。ArcGIS Server フィーチャ サービスの使用に関する詳細については、ArcGIS Server ドキュメントの「オフラインで使用するデータの準備」と「チュートリアル: オフラインで使用するためのフィーチャ サービス データの設定」をご参照ください。
- オフラインでの使用が有効化されたベースマップ - これは、独自の ArcGIS Server またはホスト タイル レイヤーから設定します。タイル マップ サービスのエクスポートの有効化に関する詳細については、ArcGIS Server ドキュメントの「クライアントによるキャッシュ タイルのエクスポートを許可」をご参照ください。
- タイルのエクスポートが有効化されたタイル マップ サービス (オプション) - 詳細については、ArcGIS Server ドキュメントの「クライアントによるキャッシュ タイルのエクスポートを許可」をご参照ください。
備考:
オフラインでの操作には、ホストされたデータまたは ArcGIS 10.2.2 for Server 以降のデータを使用する必要があります。
オフライン モード
オフライン要件を満たすマップを作成および保存すると、オフライン モードが自動的に有効になります。モバイル作業者がダウンロードおよび同期する情報のタイプを指定する場合は、「ダウンロードと同期の最適化」をご参照ください。
マップでオフライン モードを無効にするには、マップのアイテム詳細で [オフライン モードを有効化します。] をオフにします (ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise)。
備考:
マップがオフライン データ要件を満たしていない場合、[オフライン モード] オプションは表示されません。
ダウンロードと同期の最適化
デフォルトでは、モバイル作業者は、編集可能なレイヤーと読み取り専用のレイヤーのすべてのフィーチャと添付ファイルをダウンロードおよび同期します。しかし、作業を完了するのに、すべての情報は必要ない場合があります。また、モバイル作業者が最初のダウンロードやその後の同期操作中にサーバーから取得するデータのサイズと量を、組織が制限したい場合もあります。制限することで、モバイル作業者は短時間で変更内容を共有し、データ転送コストを最小限に抑えることができます。これは、モバイル作業者が帯域幅の低いエリアで作業している場合に特に当てはまります。ポータルの [オフラインの高度な設定] を調整することで、モバイル作業者がサーバーから取得するデータのタイプを制限することができます。このオプションは、モバイル作業者の編集には影響しません。編集内容は常にサーバーに送信されます。このセクションでは、モバイル作業者によるフィーチャまたは添付ファイルの取得を制限する場合の例を示します。これらの設定を変更する方法の詳細については、「オフラインの高度な設定の適切な選択」(ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise) をご参照ください。
備考:
モバイル作業者が Collector で [プッシュのみ] 同期設定を有効化した場合、マップの作成時に指定したすべての設定よりも優先されます。[プッシュのみ] 同期設定の詳細については、モバイル作業者の「作業の同期」をご参照ください。
- モバイル作業者が新しい対象物を収集していて、既存の対象物に関する知識が必要ない場合は、フィーチャと添付ファイルを取得しないように設定できます。モバイル作業者が受信するコンテキストは少なくなりますが、編集内容を共有する時間とコストを最小限に抑えることができます。
- モバイル作業者が既存の対象物を調査している場合は、フィーチャだけを取得するように設定できます。添付ファイルは大きい場合があるため、取得しないように設定します。モバイル作業者には、既存の対象物の添付ファイルは表示されませんが、仕事を完了するために知る必要がある位置と属性は表示されます。添付ファイルを取得できないようにすると、編集内容を共有する時間とコストを削減することもできます。
備考:
同じサービスから複数のレイヤーを取得し、少なくとも 1 つのレイヤーが読み取り専用で 1 つのレイヤーが編集可能な場合、マップをオフラインで利用するとき、サービス内のすべてのレイヤーには編集可能なレイヤーの設定が適用されます。
ArcGIS Enterprise での Esri ベースマップの使用
Esri ベースマップを使用して、ArcGIS Enterprise マップをオフラインで操作できます。これを実行するには、以下の要件を満たしてから、以下の手順に従います。
- アカウントが ArcGIS Online の組織サイトのメンバーであること。
- ArcGIS Enterprise を使用していること。
- ArcGIS Online のタイル ベースマップ グループで、使用するベースマップを検索し、そのアイテム詳細ページを開きます。
- アイテム詳細ページの右側列の [URL] セクションで、テキスト ボックスの横にある [コピー] をクリックします。
- ArcGIS Enterprise ポータルにサイン インして、[コンテンツ] をクリックし、[マイ コンテンツ] タブに移動します。
- [アイテムの追加] をクリックして、[Web 上] を選択します。
- [ArcGIS Server Web サービス] を選択します。
- [URL] テキスト ボックスに、手順 2 でコピーしたベースマップ リンクを貼り付けます。[タイトル] テキスト ボックスをクリックすると、[URL] テキスト ボックスがフォーカスされなくなります。
サービス情報は、ArcGIS Online から取得されます。セキュリティで保護されていることが検出され、[URL] テキスト ボックスの下に [ユーザー名] と [パスワード] のテキスト ボックスが表示されます。
- ArcGIS Online の組織サイトのメンバーであるアカウントのユーザー名とパスワードを指定し、[サービスのアイテムと一緒に認証情報を保存します。] を選択します。
- [アイテムの追加] をクリックします。
新しいアイテムのアイテム詳細ページが表示されます。
- 複数のマップでベースマップを使用できるようにするには、新しいレイヤーをベースマップとして使用するマップを作成し、組織のベースマップ ギャラリーで共有します。マップ作成の詳細については、「独自のベースマップの使用」をご参照ください。ベースマップ ギャラリーでの共有の詳細については、「組織サイトのベースマップ ギャラリーのベースマップとしてレイヤーを使用できるようにするにはどうしたらよいですか?」をご参照ください。
備考:
このマップは、一般的なマップ表示用ではなく、オフライン専用として使用されます。
- Map Viewerでフィールド マップを開いて、ベースマップを使用します。
- ベースマップ ギャラリーにベースマップを追加していた場合、[ベースマップ] をクリックして、ベースマップ ギャラリーから新しく作成されたベースマップを選択します。
- そのマップでのみ使用するためにレイヤーをベースマップとして追加するには、「独自のベースマップの使用」をご参照ください。
- 変更をフィールド マップに保存します。
Collector でマップを開くときに、そのマップをダウンロードしてオフラインで作業できます。